nowadays (詳細)
吉田美奈子&渡辺香津美(アーティスト), 吉田美奈子(アーティスト), 渡辺香津美(演奏)
「贅沢です」
「渡辺香津美と坂本龍一の初コラボレート」「日本のクロスオーバーの到達点」「坂本龍一プロデュースの人気の高いアルバムです」「リマスター/リマスタリング→購入する価値があるかは微妙」「偉大なり高橋幸宏」
Better Days レプリカ・コレクション-6 TO CHI KA(紙ジャケット仕様) (詳細)
渡辺香津美(アーティスト)
「『5月25日』は特別な日?」「豪華サポート陣を従えて、香津美氏が弾きまくるアルバムです」「シークレットブーツを履いて聴いてください」「何といっても」「完成度の高いアルバム」
ANNIVERSARY~CHISA&MINO 3 (詳細)
加羽沢美濃 高嶋ちさ子(アーティスト), アズナヴール(作曲), アーレン(作曲), 加羽沢美濃(作曲), クロール(作曲), ドヴォルザーク(作曲), シモネッティ(作曲), 高嶋ちさ子(演奏), 今野均ストリングス(演奏), 松本蘭(演奏), 渡辺香津美(演奏)
「見事なハーモニー!信頼の証と好きなように弾けるわがまま?」「ちょっぴり残念」「CHISA&MINO 祝 10周年」
KYLYN LIVE (詳細)
渡辺香津美(アーティスト)
「日本人の音楽的レベルの高さを証明したアルバム」「若さ溢れるセッション」「矢野顕子裏ベストパフォーマンス!」「YMOでの彼のパフォーマンスに魅了されこの作品にも注目しました。」「日本人の音楽的レベルの高さを証明したアルバム」
ギター・ルネッサンスIV (詳細)
渡辺香津美(アーティスト)
「アンダルシア!」「舞台「血の婚礼」がすごい」
「超一流と組んではいるが・・・」「ダブルリズム隊に支えられ、香津美のギターがかっ飛びます!」「香津美のマイルストーン」「史上最高のリズム隊」「渡辺香津美80年代の金字塔。」
「『世界』があるアルバム」「好きな演奏もたくさんありました」「ありそうでなかったへヴィ・アコースティック。」「生々しいのだが...」「透明感のあるアコースティック・ギター」
イマージュ 6 six<シス> (詳細)
オムニバス(クラシック)(アーティスト), NAOTO(演奏), カルロス・ヌニェス(演奏), 松本俊明(演奏), 木村大(演奏), 小松亮太(演奏), 岸利至(演奏), 古澤巌(演奏), ヴァンゲリス(演奏), ジェイク・シマブクロ(演奏), 宮本文昭(演奏)
「これではただの邦楽サントラのオムニバス!?」「素直に感じてください」「広がりのある空間表現!」「話題性だけのものではないと感じます。」
「『5月25日』は特別な日?」「豪華サポート陣を従えて、香津美氏が弾きまくるアルバムです」「シークレットブーツを履いて聴いてください」「何といっても」「完成度の高いアルバム」
ジャズ・フュージョン>J-ジャズ>アーティスト別>や・ら・わ行>渡辺香津美
Custom Stores>By Formats>国内盤>ジャズ
Custom Stores>By Formats>紙ジャケット>ジャズ・フュージョン
クラシック>器楽>室内楽・器楽曲>作曲家別>タ・ナ行の作曲家>ドヴォルザーク
クラシック>器楽>J-クラシック>演奏者別>カ行>加羽沢美濃
クラシック>器楽>J-クラシック>演奏者別>タ行>高嶋ちさ子
Custom Stores>By Formats>国内盤>クラシック
Custom Stores>By Artists>クラシック>作曲家別>タ行>ドヴォルザーク
・「贅沢です」
渡辺香津美先生の新譜ということで、飛びついて購入。流石です!吉田美奈子さんは、フラッパーあたりのパワフルな歌唱力に磨きがかかった感じが鬼気迫ります。「夢であえたら」を想像して聞いてしまうとちょっとショッキングかも。
ジョニミッチェルファンには、フィーリングが似てていい感じです。多彩な選曲もいいですね。
・「渡辺香津美と坂本龍一の初コラボレート」
1979年6月発表。渡辺香津美と坂本龍一の初コラボレート・アルバムでプロデュースが坂本龍一となっている。この後二人がまみえるのは1984年3月17日のMOBO倶楽部のピット・イン・ライブまで5年間ない。ちなみにこの時渡辺香津美が使っているのは、Alembic Shot Scale、Les Paul Anniversary Model、Custom Made Stratcaster、Ovation Adamas、Aria Pro2、SH-1000 Fretless Bass
坂本龍一が使っているのは、ARP Odyssey、KORG PS-3100、Oberheim 8 Voice Systhesizer、Sequential Cirquits、Prophet-5、Roland VP 3300 Vocoder Plusである。YMOの高橋ユキヒロも5・7・8・9で参加している。ピアノ弾きから見ると坂本龍一の機材は当時としてはよだれが出そうなくらい素晴らしいものだが、渡辺香津美が使っているのは、驚くほどのものはなく、Ovation Adamas以外はすごく意外な気がするのは僕だけだろうか。時代とともに彼のギターも変わっていったのが良く分かる。さて、このアルバムだが、若くて能力がある連中がパワー全開に至るちょっと前と言う感じが出ていてすごくいいアルバムである(パワー全開しKYLIN LIVEだ)。特に本田俊之のソプラノ・サックスが冴え渡っている。なにしろ必聴盤です。
・「日本のクロスオーバーの到達点」
1970年代後半、日本に訪れたクロスオーバー・ブームには色々なジャンルから多数のミュージシャンが参画した。当時このジャンルに関わったミュージッシャンを挙げると、あのナベサダを始め増尾好秋、松岡直也や向井滋春といったジャズ畑出身者、竹田和夫や森園勝敏、山岸潤史といったロック畑ブルース畑のギタリスト達、さらにはネオティブ・サンやプリズム、浪花エキスプレスにカシオペアといった強力な新人バンドも登場した。そしてこれらクロスオーバー・ムーブメントのひとつの最終到達点となったのが、このKYLINだったと思う。坂本龍一と渡辺香津美を中心として結成されたこのユニットは、当時のクロスオーバーを総括したような楽曲を並べ、さらにはその後盛り上りを見せることになるテクノ・サウンドの礎とも言うべき楽曲をも同じアルバムの中で披露してみせた。当時このアルバムを聴いた時のショックは忘れられない。「クロスオーバー」という、限りなく無限の可能性を感じさせるような響きを持ったジャンルの中で、多くのミュージシャンは“行きつ戻りつ”を繰り返すしかなかったという“単なる袋小路”でしかなかったこのジャンルの正体を、坂本龍一はこの時すでに読みきっていたのではないか。村上ポン太や向井滋春、益田幹夫や本多俊之といった“その世界”のミュージシャンらを集め、いとも簡単に結論付けしてしまったのがこのアルバムだったように思えてならない。「坂本龍一恐るべし」を痛感したものだった。アルバムの中身は確かに凄く、各人のテクニックが存分に発揮された上に退屈するような楽曲は1曲もないという秀作。一応香津美が中心に据えられているものの、村上ポン太と小原礼のリズム隊が“いい仕事”をしている事と、坂本龍一と益田幹夫の鍵盤がすばらしいコントラストを形成している事を特記すべきだろう。このアルバムを境にして日本のクロスオーバーは急速に拡散して行ったと言っていい、分水嶺的作品だった。
・「坂本龍一プロデュースの人気の高いアルバムです」
79年発表の、渡辺香津美のアルバムの中でも最も人気の高いアルバムの1枚です。特筆すべきは、参加しているメンツで、プロデューサーに坂本龍一、bに小原礼、drに村上ポンタ、高橋ユキヒロ、keyに坂本龍一、矢野顕子、益田幹夫、tbに向井滋春、saxに本田俊之、清水靖晃ら、当時のクロスオーバー周辺のトップミュージシャン達が集結しています。サウンド的には、村上ポンタがdrをたたくLP時代の旧A面はフュージョン、高橋に変る旧B面はYMOっぽいサウンドになっていますが、アルバム1枚を通して聞いても違和感のない仕上がりになっています。渡辺香津美も彼らの素晴らしいプレイをバックに素晴らしいギターを聞かせています。曲、プレイ、アレンジ、どれをとっても楽しめる多くの音楽ファンにお奨めできるアルバムです。
・「リマスター/リマスタリング→購入する価値があるかは微妙」
手持ちの1991年リリースのCOCA-9207と比較しました。低域が改善され、ベースが良く聞こえるようになっています。ところで、このCD、異常に音圧が高い。iTunes+PowerBookで再生したところ、M7の"KYLYN"が割れ気味でした。別途、CDプレーヤで聴いてみて確認しましたが、やはり割れ気味に聞こえました。元々、既リリースのCDの音は悪くなかったので、買い換える必要はなさそうです。
・「偉大なり高橋幸宏」
坂本龍一が渡辺香津美のPOP性を引き出すために制作したセッション・アルバム。本質的に香津美はジャズにすぐ引っ込んでしまう人なのでこの前作?の『オリーヴ・ステップ』で垣間見えた香津美のセンスを逃さず生かそうとした。結果的にCBSオールスターズ的になったのは「海の向こうでの現象はいいなぁ、カッコいいなぁ、日本でもやろう!」くらいの意味だと思う。 だが結果は意外な方向に出た。このバンドの実質的リーダーはポンタで(自伝でそう言っている。ちなみに陰のバンマスは矢野顕子)、スタジオ・ミュージシャン達の「心意気を見よ!」的な作品になっている。ただ残念なのはそうであればある程音が古くなってしまっていることだ。よく聴けばやっぱり相当凄いプレイの応酬なのだが、アルバムの1ページに収まっている古い写真のようでもある。そこが減点1。 特筆は「SONIC BOOM」の益田の煌くRHODESソロ、矢野一世一代のインスト名曲「WATER WAYS・・」、「AKASAKA・・」の珍しい香津美のフレットレス・ベースか。LP盤にはスタジオ録音の様子がいっぱい写真で載っていたが、実に楽しそうな雰囲気だった。小さくてもいいからこれも再現するべきではないか。あ、もしかして今回は再現している? 最後に。私は70年代の高橋幸宏のファンなのでひとこと、ここB面での彼のプレイは70年代(ひいては現在に至るまで)に炸裂していた彼のセンス溢れるドラムの集大成で、「KYLYN」における切れ味鋭いスカ・ビートは誰も真似できないだろう。脱帽です。あと、坂本龍一の『TV-CM』にリーバイスのCMのKYLYNの演奏が短く残されているけど、ここでも高橋、爆発です。
●Better Days レプリカ・コレクション-6 TO CHI KA(紙ジャケット仕様)
・「『5月25日』は特別な日?」
1980年5月25日発表。次の『頭狂奸児唐眼』が1981年5月25日発表だから『5月25日』というのは彼にとってなんらかの意味を持つ日なのだろう。香津美自身は1953年10月14日生まれだからなおさらである(●^o^●)。まず特筆すべきは本作がデジタル・リマスターされたという喜ぶべき事実だ。レコードで聴いた『TO CHI KA』とは大違いの音の良さでそれだけでも嬉しくなってしまう。最初の『リキッド・フィンガー』あたりは古きよきフュージョン系のなごりを残していて、僕にはあまり面白くないが(●^o^●)、表題曲『TO CHI KA』などはビブラフォン(たしかマイク・マイニエリじゃなかったかな・・・)が実に効いていて素晴らしい。香津美の全曲の中でも一番好きなほうに入る名曲だとおもう。それにしても『TO CHI KA』という題名と『5月25日』という日が気になりますね・・・・。何しろミュージシャン特に渡辺香津美はこういうことにこだわりますからね(●^o^●)。
・「豪華サポート陣を従えて、香津美氏が弾きまくるアルバムです」
80年に発表され、当時の愛犬であったアイヌ犬の名称をアルバムタイトルにつけた、KYLYN等と並ぶ人気アルバムです。そのKYLYNでは、坂本龍一ら当時の日本のトップアーティストとの競演が話題になりしたが、こちらはNYのトップアーティストと競演したことが話題になっています。メンツを挙げると、bにマーカスミラー、トニーレヴィン、drにピーターアースキン、スティーブジョーダン、saxにマイケルブレッカー、vlbとプロデュースにマイクマイニエリといった錚々たるもの。とはいえ、中の写真を見ると、香津美氏はもちろん、皆、若い!サウンド的には、今は名だたるスーパースターたちの若き日の情熱一杯のものになっており、エネルギッシュなフュージョンが聴けます。もちろん、香津美氏も、とびきりのメンバーをバックにかなり弾きまくっています。フュージョンギタリストやサウンドの好きな方には、かなりお奨めのアルバムです。
・「シークレットブーツを履いて聴いてください」
NYのミュージシャンを使ったセッションだがこの作品は見事にバンドとしてまとまっている内容である。これ以前にも訪米録音のある香津美だが、いかにも「お客さん」という印象があった。このアルバムはジャケットも印象的で、すべて黄色で統一されたデザインだが、「俺は黄色人種だ!」というアピールだと思われる。タイトル曲はイヌの「CHIKA」ちゃんへの曲でマイクマイニエリとのアコースティックなデュオが聴けるが、これは後に「ドガタナ」へ発展することになる。裏ジャケにシングルコイルの黄色いレスポールも写っているが、実際に使用したギターは、たぶんアレムピックとハムパッキンのレスポールだと思う。香津美のギタープレイはこの頃にはもう完全に「香津美節」になっていて、裏コードのペンタメックとか4度音程のフレーズで上下させたりして適度にスケールアウトするところがカッコイイ。ただ、よくやるオクターブで降りてくるキメフレーズは(ジョージベンソンとかジェフベックでもおなじみの)いま聴くとちょっと恥ずかしい? 発売後のツアーではスティーブジョーダンの代わりにまだ新人だったオマーハキムが入ってて(この頃からドカドカ叩いていた)ジョーダンのあの独自のノリが聴けなかったのとブレッカーの来なかったことがちょっと残念だったが香津美とマーカスミラーは最高だった。アンコールのベースソロではチョッパーのみならずジャコ丸出しのフレットレスも聴けたし(多分もう2度と聴けないと思う。そういえばマーカスは数年前のライブで「ティーンタウン」のフレーズをサミングで弾いていた)香津美もバンヘイレンのマネをしたり、スゴイ楽しい奔放なライブだった。ただ注文をつけるとすれば背の高い外人とやるときはシークレットブーツ(あの10センチ背の高くなるやつ)を履いてほしい。グレッグリーとやるときはいいけどね。
・「何といっても」
このアルバムのミソは4曲目「コクモ・アイランド」におけるマイケル・ブレッカーのスーパーソロでしょう。彼がサックスを極めてしまって、「物凄くハイレヴェルなんだけどどの曲でも同じ」という状態になってしまう前の、熱く、かつ素晴らしくメロディアスなジャズ史上に残るソロなのです。
そしてそれを煽り立てるピーター・アースキンのドラムのまた凄いこと。
彼独特の美しい音色が最大限に活かされた、「歌うフレーズ」連発のこちらも素晴らしいスーパードラミングです。思わず体が動いてしまう演奏というのはこういうのを指すのでしょう。これ1曲だけでも、もう買いです。
そして忘れてはいけないのが、この曲を含め数曲に参加しているベーシスト、トニー・レヴィンの演奏です。彼は!後に「ジャズには失望してしまった」とかで完全にロック方面に行ってしまうので、貴重です。
独特の音色とフレージングで、後のジャズエレベシーンに大きな影響を与えることができたと思うんですが、ジャズをやらなくなってしまったのは残念ですね。皆さんにもこの残念な思いを共感していただけると思います。1曲聴いただけで当時のトップミュージシャンの最も熱くよい部分が出ている、カヅミさんはえらいことをやってくれましたね。
・「完成度の高いアルバム」
完成度が非常に高く捨てる曲はありません。ギターならジャズ、ロック、ポップスと何でも出きる香津美さんですが、このアルバムでは全体的に聞きやすい曲で構成されており、どなたでも楽しめると思います。
・「見事なハーモニー!信頼の証と好きなように弾けるわがまま?」
有名な曲も、そうでない曲も、ちさ子さんと美濃さん、他の掛け合いですごく楽しそうな演奏。お二人の息のあったVnとPianoの掛け合い。すばらしい。ジャケット表の高嶋さんと、ジャケ裏のちさ子さんが別人に見えるのは、私だけでしょうか。衣装は一緒ですが。二人で好きなように奏でるユーモレスクとか、愛の三部作とか、聴き所は沢山。ぜひ聴いていただきたい新作。
・「ちょっぴり残念」
今回のアルバムは、曲によってはゲストとしてギターやアコーディオンなどの参加があり、純粋にCHISA&MINOだけの世界に浸りたかった人にとっては、ちょっぴり残念です。しかし、二人の息のあった絶妙な演奏は優しく心に染みて何回も聴きたくなってしまいます。ブックレットの対話式の曲紹介は今回も健在でほのぼの感が伝わり読んで楽しく思います。次回、「CHISA&MINO 4」出る時は、もう少し短いスパンで出して欲しいと思います。
・「CHISA&MINO 祝 10周年」
ヴァイオリンの高嶋ちさ子さんと、コンポーザー・ピアニストの加羽沢美濃さんの個性が組み合わさった時にまた違う音楽の世界が出来あがっていく感じですね。
優雅で伸びやかなアレンジの「オンブラ・マイ・フ」は、バロックの堅い雰囲気から開放されるような豊かな音楽が伝わってきます。軽やかなピアノの上にたっぷりとしたヴァイオリンの深い音色がのっていきます。
「バンジョーとフィドル」は、ヴァイオリンのはじくような奏法からテクニックの巧みさが伝わってきます。スピード感溢れる2人の息のあった演奏から、聴く者をリラックスさせる音楽が届いてきます。
しっとりと温かく伸びやかな雰囲気を持つ「ANNIVERSARY」はステキな曲です。美濃さんのオリジナル作品が好きで気に入っています。ピアニストとしても作曲家としても素晴らしいセンスの持ち主だと思います。
「愛の三部作」は名曲揃いです。とても良く唄うヴァイオリンですので、クラシック音楽って楽しいなあ、と感じさせるような雰囲気が伝わってきました。二人の仲の良さを象徴しているような演奏ですね。幸せな気分にさせてもらいました。
ちさ子さんのお気に入りの曲「マドリガル」は、心の温かさが如実に感じられるものでした。たっぷりとしたヴァイオリンが、ピアノの細かい動きの上で広がりのある音楽世界を形作っています。
「雨の終わりに」は、悲しくも美しさを感じさせるノスタルジックな雰囲気を持つ佳曲でした。コンポーザー・ピアニストの名に羞じない切なくも美しい音楽が展開されます。表現力も卓越した技術も絶品です。
・「日本人の音楽的レベルの高さを証明したアルバム」
1979年6月15・16・17日Live録音。この頃大学生だった僕はシアワセにもこの頃の彼のライブを聴くことができた。このライブではないがメンバーはほぼ同じ。メンバーが若くてみんなバリバリだった。別件で武道館でYMOのライブも聴きに行ったりもした。あまりに観衆がうるさいので坂本龍一が一括したのを覚えている。たしかラベルの曲か何かを中間で弾いた時だった。
香津美の生の第一印象は背が小さい人なんだなあということと、手が大きいなぁというものだった(確か前から3列目くらいで見た)。そして弾き出した時、これは凄い世界に通じる日本人ミュージシャンはこの人だけだと思った。実際演奏家として、その判断は正しかったと今も思える。
さて、本作は何しろ若い才能溢れる面々のパワーが満ちあふれた大傑作だ。当然香津美も光っているが、矢野顕子が光っている。トーマス・ドルビーの『She Blinded Me With Science』でも彼女の希有なボーカルは登場するが、最高なのは本作の『在広東少年』だと思う。推薦!!
・「若さ溢れるセッション」
YMOの坂本龍一、YMO初期のツアーメンバーである、矢野アッコさん、渡辺香津美を含むセッションでYMOでもやって在広東少年も含んでいますが全体的なサウンドはジャズです。まだ若い彼らのエネルギッシュなセッションは聞いてみる価値あります。残念なのは当時のレコードの都合で曲の途中でフェードアウトしている曲をCDでは再編集して完全にして欲しかったことです。
・「矢野顕子裏ベストパフォーマンス!」
当時の日本ジャズ界きってのトンガリ君たちが一堂に会した、今見るとまことに豪華な面子のアルバムなのだが(坂本龍一までいるよ!)、僕はそういうことよりも矢野顕子の素晴らしい演奏が聴けるということでこの盤を推したい。特にジノ・ヴァネリ作曲の「リヴァー・マスト・フロウ」はまさに名唱!
矢野本人によるオープニングのピアノも素晴らしく、彼女が超一級のピアニストであることを痛感させられる。渡辺らのソロ、ひたすら盛り上がってゆくバック陣も見事。コミカルに突っ走る「在広東少年」やブラスロック的な「アイル・ビー・ゼア」も凄い演奏。
母の優しさを感じさせる矢野ももちろん素晴らしいが、キレまくり女だったこの頃のぶっ飛び具合も素晴らしい。この3曲だけでこのアルバ!ムは日本音楽史にその名を刻んだ。
・「YMOでの彼のパフォーマンスに魅了されこの作品にも注目しました。」
この作品を手にした当時は、はっきり言って香津美氏目当てではありませんでした。坂本龍一、矢野顕子、渡辺香津美とYMOワールドツアーの面々がいたことでそれ以上のパフォーマンスが展開されているのではという期待があったからでした。しかし、中味はテクノとは遠いナンバーばかりで初めて聴いた時は、これじゃないと嘆きました。
しかし!本作品はライブならでわの緊張感、ドライブ感が伝わってきて香津美氏のスリリングなギタープレイが冴え渡っています。さらにサポート陣はすごいプレーヤーばかりで全員ソロ作品を発表している今ではサウンドクリエーター達で固められていて、こんな豪華な顔ぶれのセッションは今では不可能でしょう。
特に本田俊之氏との最初の出会いは本作品でして、彼がとてもエネルギッシュなパフォーマンスをしています。
・「日本人の音楽的レベルの高さを証明したアルバム」
1979年6月15・16・17日Live録音。本作は何しろ若い才能溢れる面々のパワーが満ちあふれた大傑作だ。当然香津美も光っているが、矢野顕子が光っている。トーマス・ドルビーの『She Blinded Me With Science』でも彼女の希有なボーカルは登場するが、最高なのは本作の『在広東少年』だと思う。
この頃大学生だった僕はシアワセにもこの頃の彼のライブを聴くことができた。このライブではないがメンバーはほぼ同じ。メンバーが若くてみんなバリバリだった。別件で武道館でYMOのライブも聴きに行ったりもした。あまりに観衆がうるさいので坂本龍一が一括したのを覚えている。たしかラベルの曲か何かを中間で弾いた時だった。
香津美の生の第一印象は背が小さい人なんだなあということと、手が大きいなぁというものだった(確か前から3列目くらいで見た)。そして弾き出した時、これは凄い世界に通じる日本人ミュージシャンはこの人だけだと思った。実際演奏家として、その判断は正しかったと今も思える。推薦!!
・「アンダルシア!」
アルバムジャケットには,「ギタリストの血に刻まれたアンダルシアの響き・・・戯曲「血の婚礼」との出会いが生んだスペインへの旅ー」と書いてある。
第1曲目のエリナー・リグビーは,ビートルズナンバー,3曲目はバッハとギタールネッサンスの選曲を続けて,4曲目にチックコリアのスペイン,その後は血の婚礼の曲での演奏曲も含めてどっぷりとスペイン。
血の婚礼は,アンダルシア州を舞台とした歌劇。そのステージで渡辺香津美が実際に演奏するとか。
舞台への期待もこめて,星5にしました。
・「舞台「血の婚礼」がすごい」
アルバムの「狐火の歌〜火祭りの踊り」を聴いて、渡辺の舞台「血の婚礼」のパフォーマンスを心配した。(このリズム感はスペインではない。パコはこう弾かない)しかしそれは杞憂だった。舞台の生演奏は、フラメンコのテクニックはラズゲアードくらいしか用いてないのに、(アルサプーアもスケールの早弾きもなしで)ギター一本でスパニッシュテイストを醸しだした力量に圧倒された。まさにスーパーギタリストの面目躍如だった。その片鱗を聴けるのは、アルバムでは「血の逃亡」だけである。その他では、ビートルズの「エリナー・リグビー」、12弦ギターの「ジャミング・イベリコ」が良い。クラリネットとクラシックギターとのセッションが1曲ずつあるのも聴きどころだ。
●MOBO
・「超一流と組んではいるが・・・」
1983年8月-9月録音。マーカス・ミラーやオマー・ハキム、マイケル・ブレッカーと超一流どころと組んだ意欲作。凄く新しい音楽を作ろうという意識は感じられるのだがどうも今一歩である。むしろ日本人オンリーで固めた『KYLIN LIVE』とか『ガネシア』の方が数段面白い音をやっているように感じられる。刺激が足らないのである。
渡辺香津美のアルバムは善し悪しというか、アルバムの出来映えがはっきり別れてしまうように感じられるのがこのアルバムあたりからだと思う。本人の六弦が技術的に超一流であり、メンバーが超一流でも面白いアルバムが作れない事もある証明のような作品に本作もなってしまっているような気がする。
・「ダブルリズム隊に支えられ、香津美のギターがかっ飛びます!」
83年発表の2枚組の大作です。このアルバムの特徴といえば、やはり豪華メンツの参加でしょうか。スライ&ロビー、マーカスミラー、オマーハキムのリズム隊に、ケイ赤城、マイケルブレッカーといったメンツが参加しています。その中でもといわれれば、やはり、ダブルリズム隊でしょうか。マーカスのスラップにいたっては、マーカスのリーダーアルバムでもここまでやらないよといった派手なソロプレイを披露しています。また、派手なマーカス&ハキムに比較し、スライ&ロビーの方も、一糸乱れぬ、着実なリズムを披露しています。順序が逆になりましたが、香津美のギターも、豪華リズムに支えられ、縦横無尽にかっ飛んでいます。お腹ずっしりになる、内容てんこ盛りの豪華アルバムです。
・「香津美のマイルストーン」
香津美に魅せられたひとつのきっかけがこのアルバムです。確かにリズム隊の凄さは特筆もので、現在においてもこのグルーブ感(ぶっ飛び!)を聞くだけでも価値があるのですが、TOCHIKAに匹敵する香津美の代表作であることは間違いない。彼のリリカルな面とアヴァンギャルドな面が、クセの強いバックに埋没することなく見事に表現されているアルバムです。
・「史上最高のリズム隊」
20年間聴き続けて、未だに衝撃を与え続けてくれるアルバムです。スライ&ロビー+マーカス&オマーのリズムチームはクールさとホットさを併せ持った最高の音を奏でています。特にすばらしいのはロビー・シェイクスピア。この人、ボブマーリィの1stアルバムでも演奏している、当時もベテランだった人です。
当時渡辺香津美が言ってました。「マーカスがソロやバッキングで最新の技術を披露してくれたんだ。でも、マーカスの音数が増えるほど、逆にロビーのベースの音がどんどんモダンに聴こえて来るんだ。」
これぞ真髄!!
そして香津美のギターが縦横無尽に走り回る。その凄さはソロよりもむしろバッキングにある。幾重にも、そして実に巧妙に重ねられたバッキングギターフレーズは、リズムセクションを更にドライブさせる。
これぞ、史上最高のリズム隊!!
・「渡辺香津美80年代の金字塔。」
一曲目上海を聴きたまえ。右チャンネルから、左チャンネルから、センターから聞こえてくる香津美の超変態ギターを!そしてバックでスライ&ロビー、オマー・ハキムらがクールにリズムをきざむ。KYLYNで日本のフュージョンを作り出し、TOCHIKAでUSAミュージシャンらに互して腕を鍛えた80年代渡辺香津美の、現在まで最も過激な活動の始まりであった。
瞠目して聴け!
●おやつ
・「『世界』があるアルバム」
1994年11月21日発表。全面アコースティック・アルバムだが、単にアコースティックなのではなく『世界』のあるアルバムだ。ギターという楽器でつながった『世界』。そこにはセゴビアがいてジャンゴ・ラインハルトがいて、最後の扉ではラリー・コーリエルが同じアコースティック・ギターを持って待っている。そういう『世界』だ。
カザルスの『鳥の歌』を聴き、『ニュー・シネマ・パラダイス』をDVDで何度も観、バド・パウエルの『クレオパトラの夢』に合わせてギターを奏でる。そういう渡辺香津美の日常が見えてきそうな『世界』がここに詰まっている。そしてこの『世界』はこのアルバムにとどまらず、『おやつ2』、『esprit』と続いて行く。是非ともそちらも聴いてもらいたい。
ここで渡辺香津美はPaul Jacobson 1991(Nylon Strings)、Ehlers Guitar(Steel Strings)、VG Guitor(Steel Strings)を弾いている。彼のホームページではそういう彼のギター・イクイップメントを支える人たちとの関わりも詳細に出ていて実に興味深い。
ここまでやったのだから、いつかジャンゴ・ラインハルトになりきってステファン・グレッペリのようなバイオリニストとジャンゴ・メドレーのアルバムを出し欲しいなぁと思うのは僕だけだろうか?
・「好きな演奏もたくさんありました」
94年作品。アコースティック・ギターのソロまたはゲストを迎えたデュエットのみの本作品は渡辺香津美の活動の一つの転機であったと思います。セゴビア、ジャンゴ、バカラック、W.ショーター、E.モリコーネ、ロリンズなどの超有名作曲家の非常に親しみやすい曲を収録しています。しかし、途中でしばしば「脱線」して冗長になって楽しく聴けない部分もあります。コンパクトにまとめてメロディをしっかり聴かせてくれたら聴きやすかったのに、とちょっと残念(「音楽を分かってない」と叱責されそうだけど、あんなの、やってる人が楽しいだけでしょ)。山下洋輔との「クレオパトラの夢」やLarry Coryellとの"Nekovitan X"は火花の散る名演です
・「ありそうでなかったへヴィ・アコースティック。」
アコースティック・ギターによる独演カヴァー集(数曲ゲストによる歌やバンド演奏あり)。心地よいバラードは当然のことながら素晴らしいが、早弾き系の曲が面白い。クリムゾン的なへヴィで破壊的な弾き方なのに、妙にナイロン弦がきしむ感じとか、ルーズに緩んだムードが漂っていて、何かほほえましいユーモラスさを感じてしまう。歌もロック的な楽しさを内包しており、アコギ演奏の可能性が広がった一枚として、今聴いても充分新鮮な驚きがあります。ジャズ、というよりもかっこよく面白いギターを聴きたい方にお勧め。
・「生々しいのだが...」
普通のアコースティックギターのレコーディングと違うのか演奏時の弦を手が滑る音や弦がフレットに当たってビビる音などノイズが大きく収録されている。それはそれで香津美らしい生々しい演奏だなぁと思うのだが気になりだすとちょっと不快。
・「透明感のあるアコースティック・ギター」
渡辺香津美氏のギターには、いつもゾクゾクさせられますが、このアコースティック・ギターのソロ・アルバムもなかなかの出来です。
いろいろなジャズ・ミュージシャンたちと、素敵なデュエットを繰り広げていて、穏やかな気持ちになってしまいます。透明感のある音楽が好きな方にはお勧めの1枚です。
・「これではただの邦楽サントラのオムニバス!?」
イマージュ・シリーズは1から購入しており、クラシークシリーズも大好きです。ただし去年の5から志向が変わったように思えます。歌モノも歌詞はなかったですし・・癒しというよりPOPSよりになり、4迄にあったようなアフリカや中東アジアの民族音楽、フュージョン、単館系映画音楽、フレンチ、正統派クラシックをクロスオーヴァーにアレンジした曲等、様々な国の音楽やジャンルがあり新しい音楽の発見があったのですが、去年の5からは新しく生まれ変わりすぎて?残念だったのですがそれでも数曲は個性的な新鮮な楽曲はありました。そして今回の6の収録予定曲はイマージュでおなじみのアーティストの方々の曲ではありますが、「明日の記憶」「ゲド戦記」「県庁の星」「アジアンタムブルー」「博士の愛した数式」「フラガール」「アルゼンチンババア」のテーマ曲やトリノオリンピック・フィギュアスケートでよく流れていたトゥーランドット、しかものだめまで!タイアップばかりで商業主義丸出しでちょっと残念です。
前回では収録がなかったゴンチチの未発表楽曲や、今年で引退のオーボエ奏者宮本文昭さんの娘さんのバイオリニストの方が、MISIAやケミストリー等を手掛けた松本俊明さんの書き下ろし曲は気にはなりますが・・
・「素直に感じてください」
全体的な曲目は去年から今年にかけて、支持が多かったり好評があったものばかりで【初めて聴く】という方も、思い出すんじゃないでしょうか。最近は、またクラシックが流行ってきているそうで。嬉しいですね。その延長上での曲もふんだんに入っているので、何だか楽しいですよ。
やはりCDや演奏会など・・・、曲目の最初の曲はいずれも肝心で、感情がそこから上がったり下がったりするという重要性を持っています。それをふまえて、出だしはなかなかじゃないでしょうか。フラダンスという優雅で純粋な音色で最初を飾るというのは、なかなか度胸がいるものです。なぜかって?奇抜なイマージュだからですよ(笑)
曲を聴いてみて、その聴いたままの感情を頭の中で創造していってみてください。それがイマージュの意であり、演奏者達の望みでもあるでしょうから。
・「広がりのある空間表現!」
私はイマージュを初回から所有して聴き続けています。今回のイマージュは全体的に音の響きによって空間表現されている曲で構成させています。ミニコンポ等で聴いている方には表現されている空間が現われないと感じます。音の奥深さなど非常に難しい面が有ります。是非良質なオーディオをお持ちの方にはお勧めいたします。音楽的にもそれぞれとても聴きやすい音楽ですから、何気ない生活の一部として聴いて頂いても結構と感じます。
・「話題性だけのものではないと感じます。」
Live image6のツアーも終わり、そろそろレビューを書いてもいいかなと思いました。
image1から聴いているわたしの意見としてはたまたま「話題性のあるもの」が重なったものだと思います。「話題性」を外した個々の曲として聴いてみてください。また、演奏者の方々の大半がいつもimageシリーズでおなじみの方々ですし、古澤氏も過去image1でアサド兄弟と共演しています。カルロス・ヌニェス氏もゲド戦記に関わったからではなく、前回のimage5から素敵な演奏を披露しています(^-^)
・「『5月25日』は特別な日?」
1980年5月25日発表。次の『頭狂奸児唐眼』が1981年5月25日発表だから『5月25日』というのは彼にとってなんらかの意味を持つ日なのだろう。香津美自身は1953年10月14日生まれだからなおさらである(●^o^●)。まず特筆すべきは本作がデジタル・リマスターされたという喜ぶべき事実だ。レコードで聴いた『TO CHI KA』とは大違いの音の良さでそれだけでも嬉しくなってしまう。最初の『リキッド・フィンガー』あたりは古きよきフュージョン系のなごりを残していて、僕にはあまり面白くないが(●^o^●)、表題曲『TO CHI KA』などはビブラフォン(たしかマイク・マイニエリじゃなかったかな・・・)が実に効いていて素晴らしい。香津美の全曲の中でも一番好きなほうに入る名曲だとおもう。それにしても『TO CHI KA』という題名と『5月25日』という日が気になりますね・・・・。何しろミュージシャン特に渡辺香津美はこういうことにこだわりますからね(●^o^●)。
・「豪華サポート陣を従えて、香津美氏が弾きまくるアルバムです」
80年に発表され、当時の愛犬であったアイヌ犬の名称をアルバムタイトルにつけた、KYLYN等と並ぶ人気アルバムです。そのKYLYNでは、坂本龍一ら当時の日本のトップアーティストとの競演が話題になりしたが、こちらはNYのトップアーティストと競演したことが話題になっています。メンツを挙げると、bにマーカスミラー、トニーレヴィン、drにピーターアースキン、スティーブジョーダン、saxにマイケルブレッカー、vlbとプロデュースにマイクマイニエリといった錚々たるもの。とはいえ、中の写真を見ると、香津美氏はもちろん、皆、若い!サウンド的には、今は名だたるスーパースターたちの若き日の情熱一杯のものになっており、エネルギッシュなフュージョンが聴けます。もちろん、香津美氏も、とびきりのメンバーをバックにかなり弾きまくっています。フュージョンギタリストやサウンドの好きな方には、かなりお奨めのアルバムです。
・「シークレットブーツを履いて聴いてください」
NYのミュージシャンを使ったセッションだがこの作品は見事にバンドとしてまとまっている内容である。これ以前にも訪米録音のある香津美だが、いかにも「お客さん」という印象があった。このアルバムはジャケットも印象的で、すべて黄色で統一されたデザインだが、「俺は黄色人種だ!」というアピールだと思われる。タイトル曲はイヌの「CHIKA」ちゃんへの曲でマイクマイニエリとのアコースティックなデュオが聴けるが、これは後に「ドガタナ」へ発展することになる。裏ジャケにシングルコイルの黄色いレスポールも写っているが、実際に使用したギターは、たぶんアレムピックとハムパッキンのレスポールだと思う。香津美のギタープレイはこの頃にはもう完全に「香津美節」になっていて、裏コードのペンタメックとか4度音程のフレーズで上下させたりして適度にスケールアウトするところがカッコイイ。ただ、よくやるオクターブで降りてくるキメフレーズは(ジョージベンソンとかジェフベックでもおなじみの)いま聴くとちょっと恥ずかしい? 発売後のツアーではスティーブジョーダンの代わりにまだ新人だったオマーハキムが入ってて(この頃からドカドカ叩いていた)ジョーダンのあの独自のノリが聴けなかったのとブレッカーの来なかったことがちょっと残念だったが香津美とマーカスミラーは最高だった。アンコールのベースソロではチョッパーのみならずジャコ丸出しのフレットレスも聴けたし(多分もう2度と聴けないと思う。そういえばマーカスは数年前のライブで「ティーンタウン」のフレーズをサミングで弾いていた)香津美もバンヘイレンのマネをしたり、スゴイ楽しい奔放なライブだった。ただ注文をつけるとすれば背の高い外人とやるときはシークレットブーツ(あの10センチ背の高くなるやつ)を履いてほしい。グレッグリーとやるときはいいけどね。
・「何といっても」
このアルバムのミソは4曲目「コクモ・アイランド」におけるマイケル・ブレッカーのスーパーソロでしょう。彼がサックスを極めてしまって、「物凄くハイレヴェルなんだけどどの曲でも同じ」という状態になってしまう前の、熱く、かつ素晴らしくメロディアスなジャズ史上に残るソロなのです。
そしてそれを煽り立てるピーター・アースキンのドラムのまた凄いこと。
彼独特の美しい音色が最大限に活かされた、「歌うフレーズ」連発のこちらも素晴らしいスーパードラミングです。思わず体が動いてしまう演奏というのはこういうのを指すのでしょう。これ1曲だけでも、もう買いです。
そして忘れてはいけないのが、この曲を含め数曲に参加しているベーシスト、トニー・レヴィンの演奏です。彼は!後に「ジャズには失望してしまった」とかで完全にロック方面に行ってしまうので、貴重です。
独特の音色とフレージングで、後のジャズエレベシーンに大きな影響を与えることができたと思うんですが、ジャズをやらなくなってしまったのは残念ですね。皆さんにもこの残念な思いを共感していただけると思います。1曲聴いただけで当時のトップミュージシャンの最も熱くよい部分が出ている、カヅミさんはえらいことをやってくれましたね。
・「完成度の高いアルバム」
完成度が非常に高く捨てる曲はありません。ギターならジャズ、ロック、ポップスと何でも出きる香津美さんですが、このアルバムでは全体的に聞きやすい曲で構成されており、どなたでも楽しめると思います。
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