NHK「美の壺」withブルーノート~バラード・コレクション~ (詳細)
オムニバス(アーティスト), リー・モーガン(演奏), バド・パウエル(演奏), アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ(演奏), セロニアス・モンク(演奏), ジョン・コルトレーン(演奏), デューク・ピアソン(演奏), フレディ・ハバード(演奏), デクスター・ゴードン(演奏), ソニー・クラーク・トリオ(演奏), ミルト・ジャクソン(演奏)
Misterioso (詳細)
Thelonious Monk(アーティスト)
「それでもNutty」「のんびり聴きたい」「モンクの作品で最も好きな一枚」「紫煙の向こうにモンクが見えてきそうな」「モンクもいいが、それにもましてサイドのgriffinが…。」
ソロ・モンク+9 (詳細)
セロニアス・モンク(アーティスト)
「ソロこそモンクの真骨頂」「内面の宇宙」「モンクそのものをそのまま味わえる感じです。」
Thelonious Monk Quartet with John Coltrane - At Carnegie Hall (詳細)
Thelonious Monk(アーティスト), John Coltrane(アーティスト)
「歴史的発掘音源の米国盤はCCCDではない通常盤!」「半世紀を経て発見された歴史的名演!」「コレでしょう!!!無条件で推薦」「ビックリしたなあ」「歴史的発見」
Solo Monk (詳細)
Thelonious Monk(アーティスト)
「スローライフな音楽・・・激動の時代に悠然とストライド・ピアノを弾くひとりの男」「強烈な個性」
セロニアス・ヒムセルフ+1 (詳細)
セロニアス・モンク(アーティスト), ジョン・コルトレーン(演奏), ウィルバー・ウェア(演奏)
「モンクの音楽は不協和音だろうか」「モンク芸術のエッセンス」「死ぬ間際に聴きたい音楽」「寒い冬の陽だまりのような、、、内省的で厳しくも、暖かくて深みのあるピアノ」
ポートレイト・イン・ジャズ (詳細)
オムニバス(演奏), チャーリー・パーカー(アーティスト), ハーブ・ゲラー(アーティスト), アート・ブレイキー(アーティスト), スタン・ゲッツ(アーティスト), ビル・エバンス(アーティスト), デューク・エリントン(アーティスト), 村上春樹(アーティスト), 和田誠(アーティスト)
「マスト!!」「掘り出し物市」「初めての」「古いジャズ好きにはお薦め」「極私的選択が面白い」
ブルーノート・セレブレーション(2CD) (詳細)
ブルーノート・セブン(アーティスト), アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ(演奏), ジョー・ヘンダーソン(演奏), マッコイ・タイナー(演奏), ボビー・ハッチャーソン(演奏), セロニアス・モンク(演奏), ハービー・ハンコック(演奏), グラント・グリーン(演奏), ホレス・シルヴァー・クインテット(演奏)
5 by Monk by 5 (詳細)
Thelonious Monk(アーティスト)
「村上春樹さんの本で紹介されて」「聴けば聴くほど・・・。」「monkの渦巻きに呑み込まれる」「全曲モンクのオリジナル。」
Monk's Music (詳細)
Thelonious Monk(アーティスト)
「多管編成されたモンクの音楽を初めてリアルに表現したアルバム」
・「それでもNutty」
1958年の作品。モンクが翌年にはキャバレーカードを取り上げられてNYのクラブでの演奏ができなくなってしまうわけだから、NYでの最も円熟した時期の演奏だ。この作品はわたしのフェイバリットだが、それはタイトル曲のMisteriosoが好きだということもあるのだが、それにも増してこのオープニングの演奏-Nutty-がまったく好みにあっているからだ。
燃え尽きる前の蝋燭のような輝きを聞いてほしい。
・「のんびり聴きたい」
これは私がモンク好きになったきっかけのアルバムです。それまでモンクって聴きづらいなと思って敬遠していたんですが、たまたま借りてずっと聞き流しているうちに、好きになってしまいました。聴いていて変なところはあるんですけど、それがだんだん耳になじんで、口ずさみたくなってきます。今でも大好きなアルバムです。
・「モンクの作品で最も好きな一枚」
1958年7月9日・8月7日、ニューヨーク、ファイブ・スポットでライヴ録音。これより先に発売された『セロニアス・イン・アクション』とまったく同じ夜・同じ場所での録音で、2枚は双子の関係にあると言えるだろう。パーソナルは、セロニアス・モンク(p)、ジョニー・グリフィン(ts)、アーマッド・アブダル・マリク(b)、ロイ・ヘインズ(ds)。
実はこの録音の約1ヶ月前に同じファイブ・スポットでモンクはライヴ・レコーディングを実施したのだが、内容が気に入らずボツにしている。このアルバムはそこでの反省を組み入れてのライヴで、ジョニー・グリフィンをフィーチャーした演奏は実に熱く、ライヴの雰囲気が良く出ていて、会心の出来映えだ。
『Just A Gigolo(2:09)』以外は全てモンクのオリジナルで固められたナンバーは一言で言えば『vivid』。特に表題曲『Misterioso(10:54)』が圧巻だ。ジャケット・デザインも含めモンクの作品で最も好きな一枚だ。
・「紫煙の向こうにモンクが見えてきそうな」
私は殆どジャズの生演奏を聞いた事はありませんが、そのくせこれを聴くと、どういう訳か生演奏のムードを感じてしまいます。伝説のファイブスポットカフェ(と、どこかで読んだ事がある)での演奏。観客のざわめき、拍手、グラスのふれあう音、少し籠ったような感じも紫煙に包まれているからではないかと都合良く解釈してしまいます。私のようなにわかジャズファンでも存分に酔える内容です。
・「モンクもいいが、それにもましてサイドのgriffinが…。」
数あるモンクのアルバムの中でイチオシのアルバムである。ライブ盤ですが、御大よりもサイドのGriffinが目立ちすぎ、ついには御大も切れて、ピアノを停止してしまう瞬間など、スリリングです。それでもノリノリのGriffinって大したやつですよね。自由奔放なアドリブ展開が見事!途中ポパイのテーマが出てきたり、思わずニヤリとさせられます。隠遁生活者のストレス発散に最適の一枚です。
・「ソロこそモンクの真骨頂」
ポール・デイビスのイラストによるジャケットがほほえましくアルバムのイメージを印象付けている。モンクはやっぱりソロがいい。もちろんコンポーザーとしてもアレンジャーとしても優れたモンクゆえ、様々なユニットでの音楽性を発揮できるのだが、最もダイレクトにモンクの世界に浸るにはソロという形式に勝るものはないだろう。ダイナというとディック・ミネを思い出すが、オールドファッションなストライド・ピアノのモンクは郷愁を感じるし、アイ・サレンダー,ディア、スウィート・アンド・ラヴリー、ノース・オブ・ザ・サンセット、ルビー,マイ・ディアと続くモンクのリリカルでユーモラスな世界は他の追随を許さない。それにしても9曲ものボーナストラックを追加したこのCDはものすごいお徳盤だ。これほどモンクの世界に没入できるアルバムも珍しいのではないだろうか。モンクの真骨頂を様々な演奏で楽しめるお奨めの一枚だ。
・「内面の宇宙」
3枚のソロの内、「ソロ・モンク」は最も聴きやすいと思われる一枚。"DINAH"、"I SURRENDER, DEAR"、"RUBY, MY DEAR"、"THESE FOOLISH THINGS"等非常にキャッチーな曲が並びます。モンクのソロ作品は完璧に閉じ、なおかつ無限に広がる世界を感じさせます。都会と大自然、空と海、小さな部屋と宇宙。一見は可愛らしいちょこんとしたバラード、しかしその中には何だって思い描ける様な純粋性があります。感情ではなく感覚。この感覚を失くさずに持ち続け、形にできる人はとても少ない。独特なキーの外し方や、でこぼこの坂道を行くようなリズムの移り変わり。ジャズを聴き始めて間もない頃、モンクを僕に強く勧めてくれた友人は「これはモンクがいつも自分の音を探してる証拠だと思う」と言っていました。今はその言葉が少しわかる気がします。百人いれば百通りの情緒がある。この作品に収められているのは、セロニアス・モンクという一人の人間の自然な自己表現、それを映した心象風景なのだと思います。
・「モンクそのものをそのまま味わえる感じです。」
本当に聴きやすいピアノソロアルバムです。・・とはいっても、今で言うニューエイジ系ピアノや癒し系音楽の様に、あっさりと小綺麗なサウンド・演奏で終わる訳も当然なく、美しい楽曲群の中にもどこかブルージーでアクの強いサウンドが交えられているので、「これはジャズである」と、造詣の低い私でも分かりその雰囲気が感じられる、素晴らしいジャズ系ソロアルバムであると思います。あからさまな不協和音にモンク特有のズレたタッチやシンコペーションをもってすれば、ドラムやベースを要さずとも黒人ジャズの空気・グルーヴ感が出せることを、本作は鮮烈に感じさせてくれました。しかし、トリオなどのバンド形態の作品からするとやや認知度が低くなってしまっている様にも思えるのが、残念なところでもあります。ちゃんと再発されているのですから、私が知らないだけで認知度も評価も高いのかもしれませんが。。この作品からジャズを聴き始められても、「ジャズは苦手かもしれない・・」といった感じにはならない、どなたにとってもメロディアスで聞きやすく奥深い、珠玉の名作品集であると思います。
●Thelonious Monk Quartet with John Coltrane - At Carnegie Hall
・「歴史的発掘音源の米国盤はCCCDではない通常盤!」
MonkとColtraneの共演盤の発掘というだけでも,歴史的快挙であるが,この予想を上回る音質の良さにはある種の驚きさえ感じざるを得ない。演奏はMonk,Traneともに好調であるが,本録音(1957年11月29日)の段階でTraneのフレージングにはかなりの成長のあとが見られるし,既にシーツ・オブ・サウンドの萌芽が見られることがわかる。注目がTraneに集まるのは仕方ないところだが,最良の共演者を迎えたMonkの演奏も素晴らしい。いずれにしても本年最大の発掘音源の一つであることは間違いないところ。尚,欧州,日本ではCCCDやセキュアCDで発売されている本盤も,EMIの毎度のパターンのとおり,米国盤は通常CDフォーマットでの発売である。デリバリーに多少の時間が掛かっても,米国盤の入手にこだわるべきアルバムである。
・「半世紀を経て発見された歴史的名演!」
マイルスが1957年に一時グループを解散した後、コルトレーンは4月からの9ヶ月間、モンクの教えを乞うために、毎朝ベッドで寝ていたモンクを起こし、練習に励んだ。4月16日には早速「セロニアス・ヒムセルフ」というソロ・ピアノアルバムの最後に「モンクスムード」をウィルバー・ウェアのベースとともにトリオ演奏の録音をしている。このCDの1曲目であり、モンク独特のタイム感覚でここでも演奏されています。 このCDは、2005年2月に発見された38cm/秒のテープスピードによるモノラル録音テープが音源となっています。CDが実用化されるまで、家庭用オープンリールデッキは38cm/秒が最高峰だった事を見ても、音質的に充分! 11月29日のコンサートは、午後8時30分からのステージと深夜の2回演奏され、5曲目までが最初のステージ、6曲目からが2回目のステージとなっており、5曲目までは、ほぼモンクのピアノを中心とした演奏ですが、2回目が凄い! 7曲目の「スイート・アンド・ラブリー」の中盤4分58秒からテンポが早まり、モンクは伴奏に徹し、コルトレーンの強烈なサックス「シーツ・オブ・サウンド」の完成された演奏を聴く事が出来る! ここに至るまで、6月26日の「モンクス・ミュージック」と「セロニアス・モンク ウィズ ジョン・コルトレーン」の録音、7月からのファイブ・スポットへの出演という過程を踏み、ついにこのCDでは「コルトレーン」の誕生を耳にする事が出来ます。これは素晴らしい! 上記3枚と合わせて聴く事により、コルトレーンの進歩する姿を聴く事ができます。このCDだけでも無論充分ですが、興味をお持ちなら是非、聞き比べてみましょう。熱心に修行した「コルトレーン」の成果がここに有ります!素晴らしいテープが存在していた事に感謝!
・「コレでしょう!!!無条件で推薦」
ああ、遂にこんなものが聴けるとは!!50年近く、その存在が捜し求められてきた音源を耳にできるとは!!しかも素晴らしい音質で!!
実際、ファイブスポットではなく、大観衆を前にしてのカーネギーホール、ということもあって、やや前半は少しおとなし気味ながら、段々と…アルペジオ、ダブルタイムを多用したシーツオブサウンドの世界へ!こんなサウンドは、勿論それまで存在しなかった。
少しオフマイク気味のトレーンですが、実際の音はこんな感じだったのでしょう。素晴らしい。モンクのピアノもいいですよ。聴きながら、立ち上がってクルクル同じところを回りたくなりますね。怪しさ100%!
日本盤はCCCDで、大分問題になって、輸入盤を求める人も多いと思います。まあそれを抜きにしても、この内容なら今すぐ聴くべきだと思います。
・「ビックリしたなあ」
もはやジャズ史の伝説と化している、1957年のセロニアス・モンク・カルテット・ウィズ・コルトレーンのライブ。十数年前に出たファイヴ・スポットでのプライヴェート録音(トレーンの最初の奥さんのナイーマさんがポータブル・レコーダーを持ち込んで録音していた!)のCDの音質があまりにも悲惨だったので、本作の音の良さには感動します。
演奏が若干おとなしくて、キッチリしすぎているのは場所がライヴハウスではなくてコンサートホールだからか。それでもトレーンのソロの随所に「シーツ・オヴ・サウンド」の萌芽が垣間見られるのがスリリング。
一般的にわが国ではコルトレーンが大化けしたのは、マイルズ・デイヴィスのバンドにいるときにモード演奏を吸収および学習してから、というのが定説になっているが、それは誤りで「シーツ・オヴ・サウンド」のアイディアはモンクから得たというのが真実らしい。
あのソニー・ロリンズもモンクから多大の教えを受けていて、「モンクは教師というよりヒンズ−教でいうグールー(導師)のような人だった」とまで発言しているのである。そう考えるとモンクはわが国では過小評価されすぎですよね。
・「歴史的発見」
モダンジャズファンにとって偶然見つかったというこのテープの発見は歴史的です。これから聞く人はスタジオ録音の「モンク・ウィズ・コルトレーン」は聞いておいた方がいいでしょうが、これも歴史的と言われ心震わせて聞いたあの録音状態のライブ「ファイブスポット」はもう聞く必要がないでしょう。曲目はお馴染みのものばかりですが、前述の2枚に比べ、コルトレーンは自信満々で吹いてます。なお、私のは輸入盤のCCCDですが、安物のミニコンポ・CDラジカセ・カーステでの再生は全く問題なしです。
・「スローライフな音楽・・・激動の時代に悠然とストライド・ピアノを弾くひとりの男」
1964.10~1965.3 録音。センスの良いジャケットがすべてを物語っている。ジェット機の時代にレトロなプロペラ機に乗っているモンク。
このアルバムが録音された時期といえば、Free Jazz 台頭の時代であり、同時期にコルトレーンは『至上の愛』を録音している。その時代に堂々とストライド・ピアノを弾いているモンクがいた。この作品には、外界の影響をまったく受けない稀有な男の姿がある。それとも時代への反発か? 1917年生まれの彼は、ちょうど少年時代にジェリー・ロール・モートンやファッツ・ウォーラーを聴いていたに違いない。多感な時代への郷愁があったのかもしれない。
60年代に入ってからのモンクは精彩を欠いてしまった。ここでは50年代の『Thelonious Himself』とは異なり、モンクらしさが稀薄になっているが、ハーモニーや細部においては独特の雰囲気がある。没テイクが多いのも彼らしいが、なにより楽しい気分にしてくれる音楽だ。
・「強烈な個性」
文句はソロが良いと世間では言われている中でも、このアルバムは秀逸。よく「himself」と比較されて評価を受けるのですが表現したいものがまったく異なっているといっても良いでしょう。どちらも良い作品なので聞き比べてみてください。(注:優劣をつけるのではなく)
・「モンクの音楽は不協和音だろうか」
1957年4月5・16日、ニューヨークで録音。カバー表紙は『Solo Piano by Thelonious Monk』とあるが、8『Monk's Mood』ではコルトレーンのサックスとウィルバー・ウェアのベースが加わりトリオ演奏となっている。また、ぼくの持つCDには名曲『'Round Midnight』の『in progress』版が入っていて、この名曲の生成過程が分かって非常に興味深い。モンクのソロ・ピアノの最初のアルバムは1954年6月にフランスで吹き込んだヴォーグ盤が存在し、本作はアメリカでのモンク初のソロ作品ということになる。
モンクの音楽を語るときによく使われるのが『モンクの独特の不協和音』という言葉だ。しかしぼくはこの音楽を単に『独特の不協和音』で片付けてしまっていいのか、と疑問に思う。リズムも独特で彼の音楽はむしろ独特の音階という方が正しいのではないだろうか。つまりは一段高いレベルの音楽を独自に構築している、と思える。それはまさにモンクの『言語』と言える世界だ。
つまり『モンク語』を喋るにはソロ・ピアノが最も簡単である。多くのミュージシャンはその『モンク語』に惹かれ、自らの楽器でその世界を語ってみたいと思い、ジャム・セッションをしたと思える。チック・コリアが1981年の『トリオ・ミュージック』の1枚でまるまる取り上げたモンクの世界はモンクの持っているエッセンスを音楽理論的に純粋に抽出したすばらしい作品だが、そういった純粋抽出された『モンク語』を聴いた後でオリジナルを聴くとその感がますます強まる。この音楽はジャズ以上の存在だと思う。
・「モンク芸術のエッセンス」
セロニアス・モンクの最高傑作はというとブリリアント・コーナーズやモンクス・ミュージックといったコンボやオーケストラによる作品が思い浮かぶかも知れない。確かにモンクの総合的な世界への評価という意味ではそれらは重要かつ完成度の高いアルバムだといえよう。しかし、モンクの本質はといえば、ソロではないだろうか。ピアノ・トリオという形式もモダン・ジャズのなかではバッド・パウエルやオスカー・ピーターソンからビル・エバンスにいたるまで幅広く展開し、完全に定着したわけだが、ソロとなるとアート・テイタムという例外はあるが、キース・ジャレットが出るまで、それほど多くのピアニストが好んで演奏していない。それだけソロは表現力と演奏者の世界観が問われるものなのだろう。モンクはそのような意味で稀有なピアニストであり、彼の場合、独自の音楽性を具現化するのに、ソロほど適した形式はないと思われる。パリの四月、ゴースト・オブ・ア・チャンスといったスタンダードや名曲ラウンド・ミッドナイトなどがモンクならではのタイム感覚とハーモニー、メロディラインで展開される。本作はまさにモンク芸術のエッセンスが凝縮されている傑作盤である。
・「死ぬ間際に聴きたい音楽」
april in paris からこのアルバムの世界に引き込まれる。就寝前に聴くと気持ちがすーっと落ち着く。「間」が良いんです。
だから平日の朝とかに聴いちゃいけません(笑)。
・「寒い冬の陽だまりのような、、、内省的で厳しくも、暖かくて深みのあるピアノ」
華麗なテクニックを披露したり気の利いたフレーズに思わず頬が緩んだり
、、、そんなことはほとんどありませんが
ゆったりしたテンポの中で紡ぎ出す一音一音がとても印象的で
複雑な和音と絡み合って
寒い国の静かな大地のような、
独特の包容力を醸し出しているように思えます。
・「マスト!!」
このCDと本、コーヒーあれば至福な一時が過ごせます。
・「掘り出し物市」
村上春樹さんの選曲には、本当に感謝している。僕は、ジャズ初心者なんだけれども、ジャズの幅をひろげるのにすごく助かった。他の「ジャズ入門CD」は、だいたい同じような曲ばかり集めたものが多いけれど、このCDは村上春樹さんの長年のジャズ歴を生かした、選曲になっている。有名ではないけれども聞きやすくてオススメ、という曲が多い。ジャズ初心者から一歩前へ踏み出したい人に、お勧め。
・「初めての」
ジャズなんてちっともわかりませんが、春樹好きが高じてかったCDです。
なんといってもトラック2がきにいりました。ちょっと変なメロディーで、陽気な感じで、素直にイイです。ふらんすはパリを彷彿させます(行ったことはない)。
ジャズ入門に最適かと、勝手に思ってます。
・「古いジャズ好きにはお薦め」
和田誠、村上春樹、お気に入りのジャズですから、悪いはずがありません。それはともかく、村上春樹が書いているライナーノーツがいいです。ジャズにまつわる個人的な逸話ですが、他では読めない文章なので、それだけでも価値があります。
・「極私的選択が面白い」
ジャズ好きの村上春樹(かつてジャズ喫茶を経営していたこともある)と和田誠の共著の「ポートレイト・イン・ジャズ」という本からインスパイアされ、両人が選んだオムニバス盤。音源はヴァーヴが中心。面白いのは、その選曲。超有名曲や超名演奏にこだわらず、「極私的」な選択。ビル・エヴァンスの「マイ・フーリッシュ・ハート」などの超有名曲以外に、スタン・ゲッツの「ムーヴ」始め、あまり知られていない曲も多い。両人のジャズの趣味が分かるのが面白い。ビッグ・バンドからピアノ・トリオまで、色々楽しめる。表紙イラストはもちろん和田誠さん。
・「村上春樹さんの本で紹介されて」
CD屋で探し歩いてもなかなか売っていなかったのに、村上春樹さん・和田誠さんのポートレイトインジャズVol.1で紹介されて以降、たいがいのお店で常備されているようになった感がある。世に言う大名盤以外にも、JAZZ特有の滋味に溢れた秀作は数多くあることをこうした盤を聴くと再認識させられる。
・「聴けば聴くほど・・・。」
もう何十回と聴いているが、聴けば聴くほどいろいろな空気が流れてる。その空気を吸って、細胞一つ一つに、モンクのメロディ-が入り込んでくる雨上がりの空気のように・・・。我感せずといった感じに取られがちだが、持論をもって、ひとりひとりをちゃんとまとめている。なぜだろう・・・こういう疑問がモンクの魅力なのかもしれない。
・「monkの渦巻きに呑み込まれる」
ここのボー・トラに収まっている“played twice”をtake1から3まで(このCDでは6→7→3曲目)を順に続けて聴いてください。
“異物”として参加したthad jonesが最初のtakeでは、ねじ伏せる様に“自分の音”でアドリブをやり切っている(その間monkはどこ吹く風でいつもの調子…というのがすごい)が、これがtake2になるともうどこかおかしい。monkの飄々としていながら、硬質で強大なうねりに呑み込まれたように戸惑い、いつもの彼らしからぬ不思議なフレーズを冒頭から展開。次第にmonkが本領発揮。しまいにはtake1と大きく異なる音世界に変質し、終る。
そして正規テイクであるtake3で、thadは2で始まった無骨な世界を勢い洗練させ、どうにか巧みにまとめ上げる。monkはtake1→3と進むにつれ、どんどんと持味を発揮。jonesはこのセッションが終った時、深呼吸して汗ぬぐったんじゃないかと想像してみる。おもしろいドキュメントでした。
因みに、cecil taylorにとってのjimmy lionsがそうであったように、rouseは戸惑う(?)thadを横目にmonkのラインを翻訳し続けてみせる。そりゃthadには大変なセッションだったろうなぁ〜。もう半世紀前の事だけれど、聴いた後“お疲れ様でした”と口の中で呟いてしまった。
・「全曲モンクのオリジナル。」
モンクの音楽には共演者の隠れた魅力を引き出す力があるようです。このアルバムではサド・ジョーンズがコルネットで参加していますが、開放的で明るい本来のプレイに幾分深みと細やかさが加わって、しみじみと聴き入ってしまいます。
こんな良いアルバムが1000円で買えてしまう。嬉しいけど、ちょっと寂しいような・・・。
・「多管編成されたモンクの音楽を初めてリアルに表現したアルバム」
1957年6月26日、ニューヨークで録音。『thelonious monk septet』としてのレコーディングで、多管編成されたモンクの音楽を初めてリアルに表現したアルバムだとぼくは思う。
アルバム・ジャケットが良くこのアルバムを表している。もの凄く長い鉛筆と楽譜を持ったモンクが赤い台車(乳母車?)に乗っている。そういうフツーじゃないジャズ。予想不可能なリズムと曲進行が詰まっている。ここにはコールマン・ホーキンス(ts)、アート・ブレイキー(ds)、ジジ・クラウス(as)の名前しかクレジットされていないが、ジョン・コルトレーンも参加している。
ある意味フツーの調性が存在しないモンクの旋律と和音とリズムの中でコルトレーンは自らの『シーツ・オブ・サウンド』のヒントを掴んだと言われている。これから始まるよ、と言われているような『Abide With Me』。根本的に明るいモンクのフレーズが溢れている『Well, You Needn't』。是非ともソロ・ピアノのモノと比べて欲しい『Ruby, My Dear』。作曲家としての希有な才能に驚くばかりの歴史的名盤である。
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