戦場のメリー・クリスマス (詳細)
坂本龍一(アーティスト), S.マッカーディー(その他), デビッド・シルビアン(その他), RYUICHI SAKAMOTO(その他)
「教授が目指す無国籍音楽の原点」「青春時代の爆弾」「改めて知る見事な旋律!素晴らしい!」「サウンドトラックの権化!」「聞く度に涙が出る」
「絶好調のサカモト」「絶対にシビれますよ!」「かっこいいね」「教授のマスターピース」「坂本龍一の頂点」
「教授は人の言うことを聞くと売れる。」「お得」「感傷、感傷、感傷」「3曲でも大満足。」「昔からの坂本ファンとしては」
「 リマスター/リマスタリング→購入する価値あり」「これは今でも難度が高い」「ぜひ持っておきたいです。教授は天才です」「野心的な試みが結実した名盤」「奇跡の出来、YMOの理想の音、riot in Lagos」
「スルメのように楽しめます」「音楽を堪能するというより、CM/TV関係のライフワークを知る資料」
「このCD製作時、教授25歳。凄すぎる!」「北海道の昆布とりのバイト」「高尚なる「毒」」「良くも悪くもテクノ黎明期の教授ならでは。」「若き教授の才気あふれる名盤」
「マスター/リマスタリング→音質改善度不明」「教授のマスターピース」「まさに「図鑑」!色鮮やかな音楽」「教授のアルバムで一番スキ!」「日本のミュージシャンが産んだ最高の遺産(財産?)」
「こういう演奏は最近は聴けないので・・・」「ピアニスト坂本の職人的アルバム」「Do not disturb」「ピュアなピアノだけの坂本」「アコースティックな音色で別感覚です」
カーザ (詳細)
MORELENBAUM2/SAKAMOTO(アーティスト), Antonio Carlos Jobim(その他), Vinisius De Moraes(その他), Billy Blanco(その他), Gene Lees(その他), Aloysio De Oliveire(その他), Chico Buarque(その他), Ray Gilbert(その他)
「声がすばらしい。」「私的な文で、ゴメン」「やっとたどり着ける音」「ジョビンの音楽の幅の広さがわかる一枚」「10回聴けば気付き始めるハズ。」
「猿の生活。」「情緒的で東洋の美を感じる作品」「芥子の庭」「大人の音楽」「顔が見えてこないのだが」
・「教授が目指す無国籍音楽の原点」
サントラが出た当時、テーマ曲について、教授がラジオでこんなことを言ってたのを覚えている。「東洋人が聴いてもエキゾチック、西洋人が聴いてもエキゾチック、そんな風に思える曲を作りたかった」と。
初めてテーマ曲を聴いたとき、確かに、遠い異国の国の音楽のようだと思った。でも、その中に、なぜか激しい郷愁を感じて、耳に、心に強烈に焼きついてしまった。とにかく、衝撃的な出会いだった。
その後、ずっと教授の音楽活動を見続けているのだが、カテゴリーにとらわれず、どんな音も文化も融合させて新しい音楽を生み出し続けている教授の、一つの原点ともいえる曲なのではないだろうか。
テーマ曲以外の曲も、どれをとってみても、映画の中で、あまりにも印象的に流れている。思わず感傷的になるメロディーの曲も、途中、あるところで「ふっ・・・」と、一歩引いて冷めたような曲調になるところも教授のまさに特徴的なところだ。
このサントラの「欠点」を挙げるとするならば、すべての曲が印象的すぎて、映画を観ている時に映像を飛び越えて、音楽が耳に入ってきてしまうこと・・ではないだろうか。
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・「青春時代の爆弾」
高校生と大学生の間には大きな違いがあると思うのは小生だけだろうか。
高校時代は熱血であったり 青臭かったり 感傷的であったりしたものだが 大学に入った途端に クールであり スタイリッシュなものが周りを取り巻いた記憶がある。勿論 自分も含めて人間はそんなに簡単に変わるものではない。ムードだけの問題である。しかし それでも一種の現実であった。もう20年以上も前の話だ。
大学に入学した5月に 新しく出来た友人が戦場のメリークリスマスの試写会のチケットをくれたので 見に行った。映画会社の試写室というのは小さいものであるなと感心しながら 席に座ったのを覚えている。
映画の冒頭でこの曲が流れた瞬間に 驚愕したのを覚えている。正直 こんな映画音楽を聴いたことが無かった。爆弾が破裂したようなものである。この瞬間に 小生と坂本龍一との20年を超える「付き合い」が始まったことは確かである。そうして初めて「大学生になることは こういう文化に触れることなのだ」と思った事もよく覚えている。そんな思いが 大学4年間を良くも悪くも規定してしまったわけだが しょうがない。人間に選べるものは所詮限られているのである。
今聴いても素晴らしい。坂本龍一のこれからにも期待したい。勿論小生自身のこれからにも自分なりに期待するのだが。
・「改めて知る見事な旋律!素晴らしい!」
久し振りに聴いてみて改めて素晴らしさを再認識しました。映画は、大島渚監督と異色の出演者により、当時大変な話題になりましたし、坂本龍一の音楽はいたるところで耳にしました。
映画を見た直後は、映像との連想で感じることのなかったのですが、久しぶりに聞いていると雪の降るクリスマスを想像しました。雪がちらちらと降り注ぐ情景のようにも感じました。
テーマ曲以外も、隅々にまで実に気が配られており坂本龍一の漲る才能を感じます。デビッド・シルビアンの「禁じられた色彩」が最後に加えられていて、言うことありません。
・「サウンドトラックの権化!」
もはやスタンダードとも言える、「戦メリ」のテーマ。一度聞いたら耳から離れない独特なメロディーと和音です。このアルバムは、映画のストーリーの要所要所がまざまざと蘇ってくる、サントラの権化のような作品だと思います。まさにシーンと一体になった、絶妙な音楽です。逆に、映画を見ていてない人には、テーマ曲以外はピンとこないでしょう。
最後のForbidden Colorsはテーマ曲にデビッド・シルビアンのボーカルを被せた、これまた不思議な魅力のアレンジです。ピアノ版にアレンジされた『coda』もいいですよ!
・「聞く度に涙が出る」
この映画を観たのが大学3年の頃だから20年も前になります。泣いた。唯泣いた。男泣きだったなあ。サントラを買い、時折聞くこともあるけれど、その度に涙が浮かぶのはどうしてだろう。切ない映画でした...。
・「絶好調のサカモト」
最初にこのアルバムを聴いた時は、あまりの凄さに釘付けになってしまいました。未来派という先鋭的な芸術運動を、音やリズムという形で見事にぶつけてくれます。重いのか軽いのかわからない絶妙に人工的な曲の数々。特に<1>~<2>の2曲の流れが素晴らしい。
私は坂本龍一のアルバムでは『音楽図鑑』に続いてこの『未来派野郎』が好きですね。数十年経っても全く古くならないのが凄い。(一部、パソコンの音声合成を使ったりしているところは、懐かしくなりますが…;)自分がパソコンにはまりだした頃ですので、何かその時代を彷彿とさせます。
<3>は、ずっと後になって中谷美紀の「クロニック・ラブ」にリアレンジされています(私は原曲の方が100倍好きです)。坂本ファンには仏の耳でしょうが、そうでない人にも一回聴いて欲しい傑作だと思います。
・「絶対にシビれますよ!」
「音楽図鑑」と「未来派野郎」、この2枚が最高傑作だと思います。今聴いても全然古くないですしね。1の「Broadway Boogie Woogie」と2の「黄土高原」の2曲だけ聴いても、このアルバムの良さが絶対にわかるはず。ぜひ、シビれてください。(なぜ、この2曲がUS/ソロ作品集に収められなかったのだろう・・・)
・「かっこいいね」
シンセサイザーの音自体はあんまりそれまでの教授の各アルバムと比べるとオリジナリティーは出ていないかも知れないけれど、サンプリング音の曲ごとの取り入れ方は半端じゃなく快感です。教授が「ポップス」を作るとき、いろんなリズムを使いますが、これまでのアルバム中一番普通っぽくそうしたリズムを一見使っている風に見せているのもこのアルバムだし、また同時に「カッコイー」のもやっぱりこのアルバムな気がする。それでいて「大航海」みたいにハードなテクノに歌曲を乗せて、相変わらずいろんなスタイルの音を重ねている姿勢は教授でしか味わえないものじゃないかな。おまけになるけど、1stアルバムから今日まで教授のソロには凄くかっこいいギタリストが参加しているアルバムは教授自身も元気なアルバムな気が個人的にはしてます。(渡辺香津美、鈴木ケンジ;ごめんなさい、漢字が判りません、アート リンゼイ・・・)「US」にはこのアルバムからは3曲しか入っていないけど、他に素敵な曲がいっぱい詰まってるから、もし最近教授のファンになった人がいたら、ぜひ聴いてほしいです。また、最近の教授の映画音楽が好きでファンになった人には「Parolible」という佳曲を聴いてみてほしい。ただ美しいだけでもない、ただ情感に訴えるだけでもない、ごちゃごちゃもしていないけどシンプルなピアノのみでもない(ピアノソロでもいい曲ですが)、絶妙で微妙で繊細な表現がそこにはあるから。それこそ僕の一番好きな教授の部分です。
・「教授のマスターピース」
このアルバムの認知度は知らないが 坂本龍一屈指のマスターピースの一つであると確信している。ポップな曲としみじみ聴かせる曲が絶妙に混ざり アルバム全体として実に芳醇な味わいである。冒頭のアップテンポな曲の中に 映画「ブレードランナー」のセリフをミックスしているのも 時代を感じさせるものがあり あの時代のポップな文化を思い出す。ブレードランナーもカルト映画の地位を堂々と確保し 続々と「完全編」であるとか「最終編」等が公開されて カルトなファンが詰めかけた時代であった。そんな時代を強く惹起させ なおかつ今聴いても新しく なにより 素晴らしいというところが このアルバムの凄さである。
・「坂本龍一の頂点」
最近は癒し系の坂本龍一もこの頃はポップでかっこいいです。でもそれだけではなく黄土高原やparolibreの美しいメロディがあったり。ちなみに1曲目にはブレードランナーのセリフがサンプリングされてます。このCDと音楽図鑑は坂本龍一の中で必聴だと思います。
・「教授は人の言うことを聞くと売れる。」
上記タイトルの様なジンクスがあったりする。これ以前に出た「The other side of love」もそうだったし、いわゆる「お仕事」で作られた音楽ですね。
そういう音楽は発注に見合ったものを作るので、いい意味で力が抜けています。そういう時の音楽は「わかりやすくて、きもちいい」のです。教授信者の私としては、「わかりにくいけど、きもちいい」教授もどうですか?とお勧めしたい所ですが、とはいえ今作が「いい音楽」であることは変わりないわけで。
教授は今作が売れたことに若干のむず痒さを感じていらっしゃった様ですが、んなことは知りません(笑)作り手がどう思おうが、いいものはいいんです。
・「お得」
収録された3曲すべてがタイアップと、これ以上ない最高の組み合わせ。
energy flowは、15秒程度のバージョンを当初は作曲。
put hands your upは、テーマ曲。知的な中にも温かみがある、名作。
鉄道員は、愛娘である美雨が主題歌を歌う映画「鉄道員」のピアノバージョン。これも雪国のひんやりとした空気の中でのあたたかさ、やさしさを感じることができる。
このCD以前に発売された「BTTB」よりも一般的で聴きやすい点も重要なポイント。また坂本作品は、CDといった音源化されないケースが意外に多く、今回のようにCM曲が音源化されることも稀。
・「感傷、感傷、感傷」
ピアノ・ソロの曲を3曲収めている。いずれも5分弱。どれも、切なく、童謡めいて、心のもろい部分に染み込んでくる。聴いているうちに、息苦しいほどの湿度につつまれ、大きく深呼吸せずにはいられない。
時と場合によっては、「赤とんぼ」(山田耕作)などの情緒、雰囲気と重なりあうだろう。それほどまでに、センチメンタルな曲ばかりなのだ。素朴な味わいのレトロ感覚たっぷりの甘やかな駄菓子を前にして、さすがに、少しばかり気恥ずかしさを感じてしまえば、「満点」とは評しづらいものである。
幸か不幸か、15分足らずで終わってしまうこの甘酢っぱい「大正・昭和」的空間から抜け出した後にさえ、じんわりとした何か、しこりめいたものを引きずらせてしまうところが、この作品のヴァーチャル・リアリティとしての優秀さの証なのかもしれない。
・「3曲でも大満足。」
2曲は、いつもTVから流れていて馴染んでいたにもかかわらず、何度聴いても、新鮮で変わらぬ優しいメロディ。‘BTTB’とは全く異なる世界のようです。3曲でも、普通のアルバム1枚分の充実感があります。‘BTTB’は初回限定版を持っていて、比較的満足していたのですが、
‘ウラBTTB’の方が、求めていることを充分満たしてくれて、数倍も満足できる作品でした。
・「昔からの坂本ファンとしては」
今作は、非常に聴きやすい作品ではありますが、教授のアルバムをほとんど聞いている私たちフリークにとっては、なぜこのような曲が売れて、あたかも代表曲かのように一部の人たちに捉えられてしまうのではないかと、心配になってしまうぐらいです。「戦メリ」に関しても同じですが・・・。覚えやすくシンプルで、聴きやすいメロディであることも大事なのかも知れませんが以前のようなもっと難解な曲も聴いてみたいですね。今までの作品の中でおそらく一番刺激がたりない作品です。
・「 リマスター/リマスタリング→購入する価値あり」
ジャケットは、ロシア構成主義の画家、El Lissitzkyが1922年にベルリンで出版した、"Of Two Squares"※という画集の表紙絵のパロディです。同様に、本CDのブックレットに描かれている他の絵・タイポグラフィーも、同画集からのパロディです。※手持ちのLissitzkyの画集がUKで発行されたものなので英語表記しましたが、本来はおそらくロシア語表記であったと思われます。
さて、1988年にリリースされた32XA-230と比較してみました。若干音の厚みが増しています。この盤が好きな人は買い直しても良いと思いますが、めったに聴かない、あるいは本作をあまり好きではない、という人は買い換える必要はないでしょう。この盤を持っていない人は...勉強だと思って購入してみましょう。但し、万人向きの音楽ではありません。
・「これは今でも難度が高い」
坂本龍一のこれが2ndアルバムだが、自ら「音楽を壊す」と公言していただけあって、当時のテクノポップブームに乗ったファンを見事に突き放した内容。ミニマルやコラージュ等、今聴いても難しい内容だと思いますが、「セックスの魔力についてのバラード」にインスパイアされたという名曲「Thatness and Thereness」、当時YMOのライブのオープニングで演奏された「Riot in Lagos」等、新規ファンはチェックしておくべき内容です。できればこの作品の前に出ていたシングル「War Head」と後に出たシングル「Front Line」をボーナストラックとして収録してほしかったが・・・。
・「ぜひ持っておきたいです。教授は天才です」
HipHop文化の神話、Zulu NationのAfrica Bambaataaいわく「世界初のHiphopアルバム」意図する本当の意味は分かりませんが、DJの頃「riot in Lagos」をクラブでもよく流していたようです。そんなアメリカのHIPHOP初期にも影響を与えた伝説のアルバム「B2-UNIT」の復刻版です。坂本龍一は癒しの音楽を作る人というイメージもありますが、これが教授の本当の顔かもしれません。
・「野心的な試みが結実した名盤」
アルファよりリリースされた教授の2ndアルバムで、発売以降20年以上経った今でも色褪せない、最高傑作との呼び声も高い名盤。
YMO在籍時の作品で、当時千のナイフや東風、Behind The Maskなどのメロディアスでハーモニーが素晴らしい楽曲を手掛けていた反動からか、本作ではその対極のリズム感とエコーを多用したダブ的な空間処理を全面に打ち出した、非常に実験的な作風になっています。(ジャケットデザインからしてロシア構成主義という、明らかに実験的な響きの文学からの影響を感じさせますし…)
1.defferenciaから暴力的なビートが姿を表し、その縦横無尽なリズムの裏に密かに姿を見せては消えていく、シンセの音色が何とも不思議な印象を残し、また3.participation mystiqueや8.End Of Europeなどに顕著な,過激に加工された声のコラージュやノイジーなサウンド・エフェクトの多用がとても攻撃的です。4.E-3Aはそういった実験的な作風を保ちつつ、何処かオリエンタルな雰囲気を醸し出していて非常に好きです。
そして教授の代表作の1つで、Liveでの定番曲6.Riot In Lagosはまさに傑作!浮遊感漂う主旋律や、生き物の鳴き声のようなシンセの音色の数々、そして独自のグルーヴを生むベースとリズムが一体となった名曲です。
・「奇跡の出来、YMOの理想の音、riot in Lagos」
と細野さんがおっしゃっています(99/07/11サンフランシスコにて。Sony Music House版 BGM に収録されているインタビューです)。当時、ワン・コードでかっこいい曲を作りたい、という当時の YMO の三人の思いが、ここに実現されています。1 曲目、キョージュが play しているノイジーなドラムがしぶい differencia も大好きです。このアルバムを最初に聞いたのは中3 の頃、少い小遣いはたいて買ったミュージックテープででしたが、強烈な印象を受けテープが摺り切れる程聞いた記憶があります。この度、Sony Music Direct から復刻版が出て嬉しい限りです。
・「スルメのように楽しめます」
初めて聞いたときは、曲調もバラバラだしファンじゃないときついのかな?とも思いましたが、聞いてるうちにジャンルをまたいで活動してる氏の入門篇に最適なんじゃと思うようになりました。解説でご本人も述べてるように、短いながらもよい曲が多いのです。しかもとっつきやすくてバラエティ豊かに楽しめます。
「戦メリ」みたいな著名な曲はないですが、このベスト盤シリーズの中では最も入りやすく、しかも聞き込めるアルバムだと思います。面白い!!
・「音楽を堪能するというより、CM/TV関係のライフワークを知る資料」
SEのような5秒から10秒ぐらいの曲から、1分ちょっとで終わってしまう曲がほとんどです。音楽を堪能するというより、坂本龍一のCM/TV関係のライフワークを知る資料的アルバムという感じです。ヒットした「疲れたお父さんに‾」のキャッチフレーズのあの曲も1分40秒ぐらいです。長めの曲もいくつかありますが、長めの曲は、すごく印象に残るほどの良い曲もないです。短い曲では、「おおっ!」と思う曲もありますが、「あれ!もう終わっちゃった。」みたいな感じです。そのへんを覚悟して聴いたほうがいいと思います。
・「このCD製作時、教授25歳。凄すぎる!」
YMO結成してすぐ位に出たCD。音はYMOの1STに近いが、もう少しアカデミックな感じがします。当時の冨田勲に近い感じはしますが、教授は冨田勲のようにクラシック曲をシンセサイザーの曲で演奏したのではなく、全曲オリジナルの曲です。しかし、このCDが凄いのは教授がこの音楽を製作したときが若干25歳、芸大の大学院を出てすぐくらいの時であるということです。当時このような緻密かつオリジナリティー溢れるシンセサイザー音楽を演っていた人は数えるほどしかいなく、その中でもトップに挙げられるものといっていいと思います。 私はこのCDと次作の「B-2UNIT」の2枚で、この人は(アカデミー賞受賞なんてことがなくても)世界に誇れる天才であると思います。
・「北海道の昆布とりのバイト」
大学1年の夏休みに北海道の襟裳岬の昆布取りのアルバイトに40日間行った。それまでは東京生まれの東京育ちで 自宅から出たこともない生活だった僕としては 他人それも漁師の家に泊まりこみで働くという事は 大変な刺激であり 緊張であった。 出発前に台湾製のニセウォークマン(2000円くらいだった)を購入して 適当に貸しレコード屋でレコードを見繕って ダビングして それで北海道へ旅立った。生まれて初めての青函連絡船で 生まれて初めて北海道に到着したのは1983年の7月のとある一日の午前4時であった。
昆布小屋の二階が住居で 仕事の休みに寝転んで テープを聞いた。その中に「千のナイフ」があり 僕はこれが凄く気に入って 何度も繰り返し聞いたものである。僕にとっての坂本龍一の原初体験には 乾いた昆布の香りがどこかに漂っている。
あれから20年以上経ち、僕も就職し 結婚し 子供も出来た。休日部屋で寝転んで聞く曲のレパートリーも増えたが 「千のナイフ」もその一つである。「千のナイフ」の冒頭の 妖しげな情熱を湛えた曲には まだ 昆布の香りを嗅ぐような気がすることもある。
・「高尚なる「毒」」
快感です。快感の極地がこのアルバムに網羅されてます。「感動」ではなく、「快感」なのです。
私は、教授の作品を、言葉で上手く言い表せません。彼の音楽的美意識の領域は、人間の言語では、説明不可能なものです。これは誇張ではなく、人間の言語を用いた、一個人である私からの、正直な感想の吐露です。
千のナイフもすごいですが、2曲目もすごいです、あの「聖者の行進」が、おもちゃのように、しかも効果的に、さりげなく、この曲に「毒」を盛り込んでいます。1聴アバンギャルドなようで、聴きこむと完成された「建築美」を匂わせる教授のセンスは、この頃から既に完成されていたのかもしれません。
音源的には確かに古いかも知れませんが、教授にあっては、音源はただのツールに過ぎないでしょう。(でなけりゃ近代的シンセ音にまみれて育った私が、このアルバムの凄さにな気付く訳が無い。)
このアルバムは、ホントに聴く人が聴けば、多分「中毒」になるでしょう。
教授の「毒」の原点は、確かにここにあります。
・「良くも悪くもテクノ黎明期の教授ならでは。」
参加アーティストの顔ぶれを見ていると、細野ファミリーにミカバンド系関連演奏者といった、YMOはもう目の前といった感じがするこのアルバム、若き日の坂本龍一が作ったと聞けば、30代のYMO体験者なら必ずやうなずく内容の曲ばかりと言える。といっても、当時はテクノポップというコンセプト
がはっきりとあったわけではなく、実験的な音作りでアジアンテイストの曲をつくりあげた、と考えるに留めるのが一番正しい気がします。今振り返って聴いてみると、懐かしい感じのする「ノスタルジックなテクノ」とでもいうような心地よさがあります。個人的には表題曲も良いけど、むしろ4曲目や5曲
目のような、明確なアジア&コンピュータチックなテイストに満ち溢れた作品に古き!良き時代を感じるし、3曲目のようなアコースティックだけど彼独特の感性を感じるオスティナート曲も捨てがたく思います。日本音楽史の中では色々な意味で外せないアルバムでしょう。今の若い人には却って新鮮かも。
・「若き教授の才気あふれる名盤」
若き教授の才気煥発さ、溌剌とした音楽的野心、その上にのった渡辺香津美のsoloなど、利き所はいっぱいです。この若さをずっと愛して聞き続けています
・「マスター/リマスタリング→音質改善度不明」
本アルバムは、・当初リリースされたCD(MID-1001、M12の「きみについて」が未収録)・1990年頃(詳細失念)にリリースされたCDボックスの「音楽図鑑完璧盤」(「きみに..」をCD初収録)・単独リリースの「音楽図鑑完璧盤」(記録層を純金にしたゴールドCD、1992/07)・「音楽図鑑完全盤」(1992/11)・「音楽図鑑完璧盤」(1993/09)と変遷を遂げてきました。私も何度か買い直し、現在の手持ちは1992/07のゴールドCD版です。今回、[Original recording remastered] が謳われた盤(確か初めてこれが謳われたのは、1992/11か、1993/09の盤)を聞き比べてみようと思い、購入してみました。
結果ですが...現在流通している1993/09の盤は、1992/07のゴールドCDの盤と同一音質でした。おそらく、「きみについて」を収録する際に、リマスタリングが行われたのでしょう。音質改善の度合いは、MID-1001と比較すべきであると思われますが、すでに手放してしまった為に、聴き比べることはできませんでした。
本作は最後のリマスターから15年程度経過しているということになりますが、そろそろ教授監修で決定版の音質でリリースして欲しいものです。2002年にリリースされた教授のベスト盤「US」に収録されたM1,M4でも、音の厚みやアタックの切れなどがより良くなっており、「音楽図鑑」の全曲を同レベルの音質で聴きたくなります。
なお「きみについて」はニッセイのキャンペーンで当選するレコードのA面でしたが、同B面の「夜のガスパール」「青ペンキの中の僕の涙」は、2002年にリリースされた教授のベスト?アルバム「WORKS I-CM」に収録されています。また、「きみについて」のインスト版が「WORKS II-TV/Inst.」に収録されています。
・「教授のマスターピース」
言うまでも無く 坂本龍一のマスターピースアルバムの一つ。今聴き返しても曲の種類の多さ、各曲の完成度の高さ、そして何より感じる志の高さには 正直感嘆する。ある意味ではもっとも丁寧でもっとも豪華であり、いわばおせち料理の重箱を開けているような気がしてならない。個人的にはCDになってようやく聴けた「君について」に思い入れが強い。日本生命のCMソングで聴いた際に引き付けられたが 当時は抽選であたるシングルレコードか 若しくは音楽図鑑カセットテープ版でしか聴けず 従い諦めていた。今回 このCDでじっくり聴けたのは 初恋の人に再会したようなものである。
・「まさに「図鑑」!色鮮やかな音楽」
昔からのファンで、ほぼ全部のアルバムを持っていますが、この『音楽図鑑』が一番の愛聴盤です。ポップでわかりやすい曲といえばそれまでですが、教授の作曲の才能が絶好調で炸裂した一枚だと思います。「図鑑」という名のとおり、とてもバラエティにあふれた曲の数々で、静かな「癒し」とはまた違う、うきうきするようなハッピーな音楽です。
私は<1><4><5>が大好きで、特に<5>は本当に寒くなってくるような絶妙な音で、何か映画の1シーンが浮かんでくるようです。最初の発売では<12><13>は入っていませんでした。だから「完璧盤」なのですけど、<11>で終わりという頭があるので、ちょっと蛇足のように感じてしまう…。
・「教授のアルバムで一番スキ!」
1984年発表。教授の影が昆虫になっているカバー・デザインのコンセプトも教授自身のアイデアである。腕利きの日本人ミュージシャンを集めて作られたこのアルバム、曲もアレンジもいいのだが最も惹きつけられるのはプログラムされたキーボードの音色ひとつひとつの選択がすばらしいことだ。選択された音のパラメータや歪みが実に見事でそれだけでもキーボードを弾くものはほれぼれしてしまう。教授自身の音世界はまさにここにひとつの完成をみた感がある。5の『旅の極北』だけ、若干ルパート・ハインの傑作アルバム『イミュニティ』の影響を感じるがそれ以外は教授自身のワールドが満載、曲調も明るくとても素敵だ。僕は教授アルバムで一番好きなのは本作である。その後の映画音楽等幅広く芸域を広げて行く教授だが、キーボーダーとしての原点はこのアルバムにあると思う。傑作!
・「日本のミュージシャンが産んだ最高の遺産(財産?)」
本当に「素晴らしい!」の一言に尽きる名盤です。
最近はYMOのリマスター盤再発、スケッチショウの活動開始によってYMO近辺が俄かに活気づいてきてますが、この『音楽図鑑』はYMOを期待して手にした若いリスナーを、新たな別の方向へ誘い、導いてくれる一枚です。
このアルバムに類似した作品は、全世界どこにも無いし、
坂本龍一自身の別の作品でも聴く事が出来ない無比のアルバムです。80年代中期というその時代だけが産み得た作品なのかもしれません。
個人的には「チベタンダンス」が嫌いです。私としては1曲目でつまずく訳ですが、それでもこのアルバムに賞賛を贈らずにはいられません。
初めて聴くととっつきにくいかもしれませんが、
もしあなたに、心穏やかな夜が一日でもあるならば、ぜひ耳を済ませて一度じっくり聴いて見てください。これぞ至高の作品です。
●Coda
・「こういう演奏は最近は聴けないので・・・」
曲そのものについてはその後の別テイクやライブで聴かれた方も多いでしょう。僕がここで一番申し上げたいことは、ここずっともうこのアルバムのような教授のピアノ演奏は聴けないから、最近興味をもたれた方にはやっぱり一度聴いてほしいな、ということです。録音の仕方や曲の系統にもよるのでしょうが、変にリズムが伸びたり縮んだりすることなく、音の強弱もデフォルメされすぎず、そうしたストイックなんだけどあふれ出てくる何かを感じる演奏は最近では個人的にはようやく「CASA」で聴けて嬉しかったです。でも「CASA」はジョビンへのトリビュート。アレンジの要素で教授は出てても、曲そのものでの繊細さというかナイーブさが散りばめられている本作はやはり最近の教授の作品ではあまり聴けなくなってきている気がします。そうしたはかなげで壊れてしまいそうな繊細な曲想と演奏の絶妙さをぜひ味わってみてほしいんです。それと、繊細さだけでなく、ピアノって打鍵するのねって、阿保かといわれるかもしれませんが、改めて感じたのもこのアルバムでした。ひとつひとつの音の存在感といっていいやら、粒々の塊といっていいやら、表現に困りますが、まあ他では感じられない、いわゆるクラシックの演奏とも違う、独特な味わいも楽しめます。僕の好きな教授の部分がたくさん含まれているので紹介させて貰いました。
・「ピアニスト坂本の職人的アルバム」
映画「戦場のメリークリスマス」サントラ収録曲をピアノでリテイクしたアルバムです。映画公開直後(83年)に「アヴェク・ピアノ」という名で発売されたカセットブックが、その後2曲追加されてレコード(当時)になったもの。カセットブック発売当初はサブカルでトンガったお兄さんたちがこれをウォークマンに入れ渋谷あたりを闊歩しニューウェーブしてましたが、いま聴き返してもしっかりとした骨格と精緻さのある演奏で、一枚の静物画を観ているような、静謐な気分になるアルバムです。最近は「/04」「/05」などでピアニスト・サカモトを身近に堪能できますが、当時はテクノの筆頭株主だった教授が、初めてピアノ一本で勝負した作品で、彼のピアノの技量がはっきりわかるアルバムとしても楽しめます。ちょっと神経質なくらいにディテールにこだわった演奏ですが、そこが教授らしいとも言える、職人的アルバムです。独り静かにアーティスティックな気分になりたい時にどうでしょうか。
・「Do not disturb」
Coda=終章という名前は 「戦メリ関係は もう これでおしまいにしたい」という 坂本龍一の気持ちで付けられたと 坂本がどこかで言っていたと思う。このアルバムのレコードのライナーノートだったかもしれないが。
それ程に1983年当時の「戦場のメリークリスマス」という映画と その映画音楽は 一種の祝祭的なものだった。
まず 映画。今考えても 大島渚監督で 主演がビートたけし デビッドボウイ 坂本龍一というキャスト自体が奇跡的だ。これが出来たのも大島ならではだと思う。 キャストだけではなく 映画そのものも良く出来ている。女を出さないで恋愛映画を撮ろうと思う監督もなかなか居ないと思う。
そして音楽。かの吉本隆明ですら 絶賛したという「騒がしさ」である。実際 この映画音楽は 映画から独立しているという点では 極めて稀なケースになっている。
そんな「騒ぎ」が 坂本を更に高名にした一方 疲れさせたという面もあったのかもしれない。 「騒ぎ」の一曲を ピアノだけで演奏するというのも そんな「終章にしたい」という意思の表れだったのかと 今は思う。「静かに聴いてくれ」と坂本が言っている声がふと聞こえるような気がした。
・「ピュアなピアノだけの坂本」
☆映画「戦場のメリークリスマス」で坂本龍一が音楽を担当し、そのサウンドトラックを2台のピアノ曲に改めて編曲し直したのがこのアルバムです。〈01:Merry Christmas Mr.Lawrence〉を聞いて、私は坂本の魅力にはまってしまいました。恐らく聞き覚えがあるのではないかと思いますが、美しい曲です。〈08:Ride Ride Ride〉、〈15:Japan〉、〈16:Coda〉も私好みです。
・「アコースティックな音色で別感覚です」
1983年の11月のデビットボウイの来日記念特別生番組に散開直前のYMOのメンバーがデビットボウイに直接エールを送り最後に演奏された曲がこのバージョンの戦メリでした!!まだ世界のSAKAMOTOになる直前の教授の生演奏を聞いてデビットボウイがあのワールドツアーを大成功させた否かは別として素晴らしい演奏だったのは覚えています。その後様々な変容を続けるこの名曲で最もシンプルなアコースティックな音色のこのアルバムはサントラとは当然で全く別感覚で今後はより長く聞いていくだろうな聞きやすさが前面を漂っています。やっぱり全体のクオリティの高いので耳にとても優しいです
●カーザ
・「声がすばらしい。」
モレレンバウムの声がすばらしい。モレレンバウムのチェロがすばらしい。坂本龍一のピアノがすばらしい。
買わない理由がどこにあるのでしょう?
・「私的な文で、ゴメン」
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・「やっとたどり着ける音」
坂本龍一を長く聴いてきた音楽ファンにとって、彼がボサノヴァに接近するということについて、ちょっとした違和感があったりしないでしょうか?例えばYMOにおいて宗教的なものを背景にしつつワールドミュージックに接近した細野晴臣氏との確執を思い出して。あるいは情緒を極力排除していたはずの彼が、映画音楽を契機にロマンチックな音楽に手を染めていくことに。そしてまた「ボサノヴァ」という(この発売時点で)安直に先進感や流行感のようなものを得ることができるジャンルを彼が選び取ることに。しかし僕に関していうと、そうした余計な先入観は作品を聴いたのち、綺麗に払拭されていたのでした。彼の一連のワールドミュージック(今回はボサ)への接近はYMOの時代から綿々と続く解析力に満ちており、ロマンチックなものの表現力も、聴く側の照れを必要としない圧倒的なレヴェルに達しています。はじめに感じた違和感、それは音楽には不要な余計な情報に基づいたものであることがわかります。いい作品です。
・「ジョビンの音楽の幅の広さがわかる一枚」
このCDで彼らが演奏している曲は、アントニオ・カルロス・ジョビンの作品中あまり知られていないものなので、「イパネマの娘」や「ヂサフィナード」といった名曲を期待して聴くと、肩すかしを食うかもしれません。しかし、ジョビンの音楽が、「ボサ・ノヴァ」という言葉で括ることのできない幅の広さを持っているということを、このCDは雄弁に物語っており、トリピュート・アルバムとして的を射た選曲だと思います。ジョビン自身、こんなCDを作りたかったに違いないと思います。
・「10回聴けば気付き始めるハズ。」
教授達がジョビンに捧げる曲として作ったものなわけですが、やはり幼少時代からジョビンの曲を聴き続けていた教授がピアノを弾いているだけあって、教授の大事にする曲の「空気感」と見事にマッチし、本当に素晴らしい曲が沢山詰まっています。 数年前、全然ボサノヴァを知らなかった私に友人がジョビンのCDやこのCDを紹介してくれました。最初は「へぇ~、落ち着くいい感じの曲だね~」みたいな印象でしたが、何回も聴いていると、「ただのイージーリスニングとは次元が違う」という事に気付きました。またこのCDの曲はジョビンやジョアン達巨匠の曲にレベルが並ぶ位の、素晴らしいものだと思います。聴いていると頭に自然と海や木々の風景が浮かんでくるのです。これは感動します。 何より驚いたのは、1曲目「AS PRAIAS DESERTAS」の2分40~42秒あたりに収録されている奇跡。この曲は収録中に鳥がやってきて(収録はジョビンの家でしていたワケですが)鳴いていて、鳴き声が自然と音楽の一部となっているのです。ここらで音量を高めるとわかるハズです。 印象に残っていた事を書き連ねてしまいました。文が滅茶苦茶ですが、この感動が少しでも伝わったら、このCDを知らなかった人は是非聴いてみてください。
・「猿の生活。」
「スナオ、サカモト」と糸井重里によるコピーのついた坂本龍一の3rdアルバム。簡単なメロディ、歌声、パーカッション(太鼓などエスニックな物も使われている)などで構成されており、いつもの技巧的なアレンジ・コードワークは廃されています。湿地帯をぐっと低く潜行するような独特の雰囲気を持っていてYMOのtechnodelicに近い印象です。
japanのtindrumあたりの雰囲気とも近い所があると思います。
シンセやコンピュータで凝ったアレンジがされたアルバムもいいですがたまには「左うでの夢」のようなアルバムもいいものです。結構、「はっ」とさせられます。
・「情緒的で東洋の美を感じる作品」
前作の B-2 Unit と随分作風が違うと思います.詩がついた曲が多く,1つを除いて詩は日本語です.東洋を意識しているのか,歌詞カードの写真に,中国風の絵の前で,彼が中国風の服を着て,写っています.最後の曲(猿の声とリズムのみ)を除いてどれも美しい旋律の曲です.8, 9 曲に特に惹かれます.8 は地味で,単純な旋律の繰り返しですが,なかなかこの様な旋律は作れないと思います.妹に piano でこの旋律を弾いてもらいましたが,やはり美しかったです.9 は詩にも惹かれます.その当時の日本の音楽でこの様な詩を持った曲はあったのでしょうか?(中学生の頃,授業中にこの詩をノートに書いたりしていた思い出があります).
・「芥子の庭」
印象は「生演奏」モチロン打ち込み部分は健在なれど、演奏の半分は生演奏、リズムにこだわりを感じ、複数人で多様なパーカッションを奏でている、そんな印象が特にA面群(リラシェまで)に感じられ、よりずしんとアフリカンな印象さえ受ける「Tell'em to me」や「Living in the dark」「ブラインダーの羽の揺らめき」と言うような意味の「スラットダンス」
デカダンな「ベネツィア」、よくわかんないけどサルの家なのだなという同名曲、考え抜かれた印象のあるキョージュの「一筆書き」「思いつき」を思わせるこのアルバム、ベストとは言わないけれど、かなり高位置なのでした。
後に「グルッポムジカーレ」で取り上げられたのが「ザ・ガーデンオブポピーズ」というあたり、わたしはニヤリとする選曲なのでした。
・「大人の音楽」
「Snakemanshow戦争反対」「Technodelic」などと同時期に発売されたアルバム。当時はYMOを中心としたサブカルチャーが最も盛り上がっていた時期。万人受けする音楽ではないが、東京発の音楽が最もポップカルチャー的な芸術性をおびていた時期の作品で、エイドリアンブリューの参加も興味深い。アナログ盤、アルファ盤CDも持っているが、ミディ盤は驚くほどリマスタリングが良い。中古のアルファ盤には手を出さない方が良い。
・「顔が見えてこないのだが」
初期の坂本のソロアルバム。
このアルバムは案外聴き難い面があると20年前から何故か思っている。全体にテーマが定まっておらず アルバムを通じての一貫性に欠けていると感じる。 これの逆の例としては 「千のナイフ」や「未来派野郎」を僕は挙げる。アルバム中の各曲が緊密に結びついて アルバム全体の「顔」が浮かび上がってくるのに対し「左腕の夢」には アルバムとしての顔がいまひとつ見えない。
ここまで書いて「音楽図鑑」にも そういう顔の無さを感じることに気が付いた。但し「音楽図鑑」は 坂本のマスターピース揃いであり 正直 各曲を追いかけるだけで精一杯なのだが。
但し まとまりの無さも一つの戦略であるはずだ。「左腕の夢」に収録された幾つかの曲を偏愛している僕としては やはり このアルバムは欠かせない。
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