Pres and Teddy (詳細)
Lester Young - Teddy Wilson Quartet(アーティスト)
「老人の日向ぼっこのような」「VerveそしてGranz」
Straight Ahead (詳細)
Count Basie(アーティスト)
「休日のスタートはこの1枚で」「ベイシー入門に最適な一枚」「音楽の素晴らしさに感動、感謝…」
The Complete Atomic Basie (詳細)
Count Basie(アーティスト)
「これまた傑作」「日本人なら、人間なら」「パワフルかつ繊細」「パワフルかつ繊細」
After Midnight: The Complete Session (詳細)
Nat King Cole Trio(アーティスト)
「Connoisseur The Complete AFTER MIDNIGHT Sessions」「涙なしには聴けない。」
This Time by Basie: Hits of the 50's (詳細)
Count Basie(アーティスト)
「ベイシーが50~60年代のポップス・ヒット曲を演奏した楽しいアルバムです。」「リメイク盤のはずが」「長男'sレビュー」「これは、ちょっとねぇ・・・」
Fancy Pants (詳細)
Count Basie(アーティスト)
「ベイシーのラストです」「晩年のベイシーのベストかも」
Piano Reflections (詳細)
Duke Ellington(アーティスト)
Basie Swings, Bennett Sings (詳細)
Count Basie and Tony Bennett(アーティスト)
「傑作」「トニーとべイシーのスィング合戦」
Ellington At Newport 1956 (詳細)
Duke Ellington(アーティスト)
「LP盤は本当の凄さを伝えていなかった」「Love you 、Love you madly !」「無敵のエリントンミュージック!」
Last of the Whorehouse Piano Players (詳細)
Ralph Sutton with Jay McShann(アーティスト)
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>J-L>Lester Young
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>D-F>Duke Ellington
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ジャズ・フュージョン>アーティスト別>A-C>Count Basie
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ジャズ・フュージョン>アーティスト別>S-U>Tony Bennett
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>J-L>Jay McShann
・「老人の日向ぼっこのような」
もう少し若い頃は、チャーリー・パーカーみたいな「インプロヴィゼイションに命を張ったスリルと興奮」こそがジャズだと思ってた。聴き流せる様な音なんてジャズじゃない、と。でも、本当に豊かな表現って、このレコードのように、聴き流しても耳障りじゃなくある種のムードに浸れ、じっくり聴きこめば聴き込むほど味わい深い・・・そんな音楽なんだなぁと最近はつくづく思うようになってた。それにしても芳醇な演奏。まるであと数年で人生を終えることが判っていて、なおかつ駆け抜けてきた自らの人生を悔いもせずのほほんと振り返る、老人の日向ぼっこのような・・・ほのぼのとした味わいの中にせつなさを感じさせる、特別な「うた」が聴こえてきます。
・「VerveそしてGranz」
50年から60年台のバーブレコードのジャズは、時代のトップアーチストや新進気鋭のメンバーが揃いどれもが素晴らしいでき。このプレス&テディもしかり。プロデューサーのノーマン・グランツのセンスの良さも、カルテットの素晴らしさと同様讃えなければ。
・「休日のスタートはこの1枚で」
サミー・ネスティコの作編曲になるこの1枚は,今でも多くのアマチュア・ビッグバンドが取り上げる親しみやすい曲で構成されています。ジャズというと,どうしても夜の音楽というイメージですが,この1枚はいつもより遅く起きだした休日のスタートにピッタリ。騒々しくなく絶妙のドライブ感に溢れ,「今日は何かいいことありそう」と思わせてくれるゴキゲンな1枚です。
・「ベイシー入門に最適な一枚」
一口にジャズと言ってもスタイルが多岐に渡りすぎてどれから手をつけたらいいかわからないものですが、実際のところ歴史とか理屈とかはあまり関係なく、聴いて心が動かされるかどうかだと思います。そういった意味ではジャズの取っ掛かりとしてベイシーを聴いてもらいたいな、と思います。なんかイメージ的にビッグバンド構成よりもビバップとかの方が黒っぽくソウルフルで魂に訴えるようなイメージがありますが、実際のところバップ以降のモダン・ジャズは音楽的に非常に洗練されて理論的であり、私的にはベイシーのビッグバンドの方がずっと「思わずノッてしまう、体がリズムを取ってしまう」感が強いような気がします。
ベイシーのアルバムで名盤といわれるものは多くありますが、このアルバムはベイシーの色々なタイプのサウンドが楽しめるカタログ的な一枚だと思います。例えばアップテンポでノリノリな <5>「Magic Flea」が気に入ったら、次は『Basie Big Band』の「The Heat’s On」や『Atomic Basie』の「Whirly-Bird」を楽しむ、とか <2>「It's Oh, So Nice」や <9>「The Queen Bee」のようなムーディーなスロー・ナンバーが好みなら(もしかしたら入手困難かもしれませんが)アルバム『Dance Along With Basie』のメロウなコンセプトに浸るのも至福のひと時かも。ベイシーの魅力はこの一枚では表わしきれないのですが、とりあえず取っ掛かりとしては最適だと思います。五ッ星評価:★★★★☆
・「音楽の素晴らしさに感動、感謝…」
70年代のCDとはいえ、今なお多くのジャズリスナーに評価され、今日のビッグバンド界に強く影響を与えている一枚。4ビートの王道THE QUEEN BEEは今までに何百回と聴きました。また、スタンダードなテンポのStraight AheadやアップテンポのMagic Flea等、いろいろなテイストが楽しめるので、ジャズを初めて聴くような人にもオススメです!実際ぼくもこのCDをきっかけにジャズのCDをいろいろ聴こうと思いました。数あるベイシーの名作の中でもとりわけインパクトのある作品です。
・「これまた傑作」
ニール・ヘフティをアレンジャーに迎えた58年の作品。ベイシーのピアノをメインに置いたアップ・テンポの"The Kid From Red Bank"から、人気曲"Flight Of The Foo Birds"、超スローテンポの"Li'l Darlin'"まで、親しみやすい小品の揃った傑作アルバム。できれば"Lil' Darlin'"が最後になるように、ボーナス・トラックのないCDで聴きたい。
続けて発表された、同じくヘフティ編曲の58年のアルバム"Basie Plays Hefti"も傑作。個人的にはこっちの方が好きなんだが、なぜかCD化されない・・・LPで見かけたら是非聴いてください。
・「日本人なら、人間なら」
このジャケットは絶対許せない。音楽の内容以前の問題だ。
・「パワフルかつ繊細」
ホーンが弾けまくる“THE KID FROM RED BANK”から「超しっとり」でムード満点な“LI'L DARLIN'”まで、モダン・ベイシーの魅力を味わい尽くせる一枚です。特にお奨めは“FLIGHT OF THE FOO BIRDS”と“TEDDY THE TOAD”。前者は軽妙なSaxソロが、後者はちょっととぼけたトロンボーンのソリが聴きどころです。
ベイシーはビッグ・バンドのレパートリーとしてもメジャーなものが多いですが、これは特にアマ・オケの音源としては欠かせない1枚のようです。
・「パワフルかつ繊細」
ホーンが弾けまくる“THE KID FROM RED BANK”から「超しっとり」でムード満点な“LI'L DARLIN'”まで、モダン・ベイシーの魅力を味わい尽くせる一枚です。特にお奨めは“FLIGHT OF THE FOO BIRDS”と“TEDDY THE TOAD”。前者は軽妙なSaxソロが、後者はちょっととぼけたトロンボーンのソリが聴きどころです。
ベイシーはビッグ・バンドのレパートリーとしてもメジャーなものが多いですが、これは特にアマ・オケの音源としては欠かせない1枚のようです。
●After Midnight: The Complete Session
・「Connoisseur The Complete AFTER MIDNIGHT Sessions」
これは正に20世紀最大のヴォーカリストであり,そして偉大なるジャズ・ピアニストでもあった,その名の通りNat'King'Coleの最高傑作として知られる「アーフター・ミッドナイト」のコンプリート・セッションとして永久に残したい貴重な録音である。 この演奏に代表されるように,かのオスカー・ピーターソンとのエピソードは有名で,当時のシンガーやピアニストらに多大な影響を与える輝かしい業績を彼は残した。 1953年頃からソロ・シンガーとなることを時代が要求したけれど,単なる「ポピュラー・シンガー」では決して無いのである。 「彼のさり気なくピアノを弾きながら歌うHerat-Warmuな歌声は,何時の世にあっても万人の心を癒す,不思議な魔力を秘めている。」 彼が残した膨大な録音の中で,ともすれば「甘い歌声」として軽んじられさえする彼の悩みを理解し,この録音で彼の実力を再認識して欲しいものだ。そしてオスカー・ムーアの在籍した約10年間の Nat'King'Cole Torio が輝かしい時代であったことも永遠に語り継がれていくことだろう。 皆さんも,往年のNat'King'Coleにゆったりと耳を傾けて,ぜひ人生を味わい深いものとしてほしいと願う。
・「涙なしには聴けない。」
40年代、ビック・バンド全盛の中、ピアノ・ギター・ベースからなるスモール・コンボを結成し、世に「ピアノ・トリオ」 という形式を知らしめ、50年代には "ステレイトゥン・アップ アンド フライ・ライト""モナ・リサ" 等、自身のオリジナル曲でミリオンを連発。ジャズを超え、全米を代表するポピュラーシンガーとなったナット・コール。
57年発表の本盤は、そんな華々しい全盛期を迎えた彼が、ひさびさに古巣のジャズに向き合い、トリオ時代のヒット曲をスインギーに、ロマンティックに歌い・弾きまくった大・大名盤です。
かのマーヴィン・ゲイも心酔した "恋愛King" 最大の魅力は、飽く迄一途で、無邪気で、なおかつ「それでいいのだ!」 と言わんばかりの自信に満ちた歌いっぷりでしょう。 片思い・失恋、どんなラブソングをも、夢見るように歌いあげるスタイルは、まるで恋愛への殉教を誓ったかのような、強烈なロマンチシズムに満ち満ちています。
"It is only a papermoon.. But it wouldn't be make believe, If you believed in me"
あなたが信じてくれるなら、あの紙に書いた月も、きっと本物になる。僕は、ナット・コールを信じます。
●This Time by Basie: Hits of the 50's
・「ベイシーが50~60年代のポップス・ヒット曲を演奏した楽しいアルバムです。」
カウント・ベイシーが50年代、60年代のポップス・ヒット曲を演奏したアルバムです。クインシー・ジョーンズのアレンジでアンディー・ウィリアムズの唄で有名なMoon Reverなどがベイシー・サウンドで楽しめます。
・「リメイク盤のはずが」
このCDは1965年頃に発売されその後絶版になってしまった、Count Basie秀作の一つ”This Time By Basie"をRemakeしたものと云えるだろう。 Basie-bandが当時の耳慣れたヒット曲の数々を演じているのだが、若き俊才Quincy Jonesのペンにより,斬新なサウンドで見事なBigband-Jazzとして聞かせてくれる。このCD、聞いている内に、ふと「何か違うぞ、何か足りない」と気が付いて、良くみると原版LPにあった”The Midnight Sun Will Never Set” が抜けている。この曲は、Quincy Jonesの代表作を名アルト奏者でありBasie-bandのスタープレイヤーMarshall Royalが味わい深い見事なソロを取る名演である。当時のBasie-bandのLIVEでは欠かせない曲となった。 処が、アルバムとしてはこの原版LP”This Time By Basie”にしか残されておらず、CD化で削られてしまったのは全く納得がいかない。 REMAKE盤と称するなら、少なくとも原曲は全て網羅してくれるのが当然だと思うのだが。 Bonus-Truckとして付け足された曲が駄作だけに、このCD発案者の意図に大いに疑問を感じる。 原盤は当然五つ星の名作であるが、このCDは残念だが三つ星にせざるを得ない。
・「長男'sレビュー」
ベイシーが50、60年当時の流行曲をアレンジしてまとめた1枚。 ベイシーはどんな曲を演ってもベイシースタイルだ。 偉大だベイシーオーケストラ。 楽譜で出回っているMoon Liverはこのアレンジが多いはず。
因みに僕が一番すきなのは1曲目の「This Could Be The Start Of Something Big」デス。
・「これは、ちょっとねぇ・・・」
1963年1月録音のアルバムで、「ベイシーによるこの時代」というアルバムのタイトルの通り、当時のヒット曲をビッグ・バンドにアレンジしたものです。"This Could Be The Start Of Something Big"の高揚感は素晴らしいと思いますが、正直いいのはこの一曲だけ。「ティファニーで朝食を」や「アパートの鍵貸します」といった当時の大ヒット映画の主題歌や、トニー・ベネット、レイ・チャールズ、ヴェンチャーズのヒット曲などといった現代にも残っている名曲を手掛けていますが、アレンジも単調で、正直やっつけ仕事のような感じです。またアルバム全般にフレディ・グリーンのギターがあまり聴こえず、バンド・カラーのはずの豪快なスウィング感に乏しいです。ベイシー作品を聴くと、歌ものをビッグ・バンドにアレンジした曲でいいものはかなり少ないと思いますが、これも例に洩れず駄作と思います。 あくまでも推測ですが、1960年代からのロックの台頭により急速にジャズの人気が落ちていた時代でもあり、レーベルから「知名度の高い曲を分かりやすくアレンジして演奏しろ」とか「より売れる作品を作れ」というような注文がついたのかもしれませんね。 ちなみに、1960年代というとベイシーの低迷期にあたるとされていますが、確かに僕の持っている20枚以上ののベイシーのアルバムの中で面白くないものはすべてこの時期の作品です。
・「ベイシーのラストです」
ベイシーの亡くなる5ヶ月前;1983年12月のセッションで録音された最後のアルバムです(「サマンサ」と「ストライク・アップ~」は最後のセッションでないらしいですが)。ガーシュウィンの「ストライク・アップ~」以外全曲がSummy Nesticoのペンによるもので、他のパブロ時代の作品同様にネスティコのカラーが非常に強いです。時代の流れか、ベースの音がエレベみたいで「らしくない」気がします。F.グリーンのギターも何故か小さくミックスされているので、バンドの雰囲気も少しいつもと違う感じ。そのためかアマチュア・ビッグ・バンドがコピーしやすいと思います。特に最後の3曲は比較的楽に出来そう。ちなみにバンドをやってたころ一番苦労したのは「バイ・マイ・サイド」でした(でも一番楽しかったな)。 なお、ジャレットの裏には数十年間ベイシーのアルバムをプロデュースしてきたノーマン・グランツの当時の追悼文が印刷されています。あと、1986年のSummy Nesticoのアルバム"Night Flight"で本作に入っている"Samantha"を聴くことが出来ます。このアルバムは(現在廃盤ですが)big bandの名盤を挙げると必ず入る超傑作ですので是非探してみてください。
・「晩年のベイシーのベストかも」
ベイシービッグバンドのタイトルのアルバムが彼のBANDの頂点とするならばその後このCDは晩年に向かって気持ちよくスイングしながらベイシー翁が逝っちゃったかなあ って感じです。
ベイシーとネスティコは一番相性がよかったかもしれません。聞いていても、またビッグバンドでベイシーを演ったひとならば同意見だとおもいます。
SamanthaからStrike uo the band 最高です!!
必帯でしょ、 このCD 。。。
・「傑作」
カウントベイシーorch.はシナトラやサミデイヴィス、ビリエクスタインなどの一流歌手が最も共演したがったオーケストラ。女性歌手ならエラやサラ、といった大御所もレコーディングしている。その他個人的にはビッグジョーターナーやテレサブリュワーとの共演盤などが良かった。
なかでもとりわけベイシーと相性の良い男性歌手はと言えばこのトニーベネット。派手なビートをきかせたベイシーのオーケストレーションにはがねのようなベネットの声。素晴らしい、の一言。まるで専属歌手のよう。互いのリスペクトと激しい個性のぶつかり合いが名盤を生んだ。
歌伴が得意でないベイシーはピアノを弾かず、ベネットお抱えのラルフシャロンがピアノとアレンジを担当しているらしいが、いずれにせよベイシーとのコラボレートにはかわりない。お勧めの一曲はアーユハヴィンエニファン。押し寄せるブラスの波と呼応するかのようにナッツ!!と叫ぶベネットを聴けばお得な買い物をしたと思うはず。
・「トニーとべイシーのスィング合戦」
カウントベイシーがスウィングすりゃあ、トニー・ベネットがシングする。という駄洒落みたいなタイトルなのだけれども、トニーという人のCDのタイトルに、本当にぴったりだと思う。 あまり、このトニー・ベネットという人は、日本では有名ではない。『ブルー・ベルベット』や、『思い出のサンフランシスコ』という古い曲をもってこなければ、分からない人がほとんどだけれども、アメリカニューヨークではとても有名な歌手で、グラミー賞を何回もとっている。 明るくて、アドリブの効いた歌い方をし、ちょっと高めの、それでも地のとても強い声を出す人で、自分の歌でも見せてくれるけれども、この人は相手をするバンドの音楽をとても大切にする。ライブなどをDVDで見ると、それがわかる。 今回のCDの曲をいくつか紹介しよう。 まずは、ライフイズソング。 人生ってのは歌みたいなものさ。って感じの歌。からっとした中に、哀切のこもった歌声で非常に丁寧に熱唱している。ベイシーの方も、徐々に盛り上がっていって、最後には、トニーのー、『ラアィィィフゥウウ ア ソー―――ング!!』と歌い上げて終わり。余韻が残ってとてもいい。 次、ウィズ プランティー オブ マネー オン ユー。 これは、日本では金っていうのがあまり歌にならないが、アメリカでは歌になるという微妙な文化の差を味わうことができる。トニーは、てとも早口で初め、まくしたて、だんだんゆっくりになって、最後に歌い上げるのであるが、ここらへんの自在な緩急にもう感激する以外ない。しかも、ベイシーの演奏は間奏になると、何故か『スウゥイート ジョージ ブラウン』になってしまうし。。(笑)。ここら辺が、ジャズを聴いているときの楽しみなのであろう。まあ、とにかく金がたくさんあって、その上で君がいりゃあ、天国よ、ヒャッホー!みたいな明るい歌である。
ジーパー クリ―パーズ。 これもトニーらしさが出ている。これは確か南部の歌で、様々な人のカバーがあって、まあ、サッチモとかもやっているのだけれども、トニーのは底抜けに明るい。ベイシーも、底抜けに明るく乗っている。しっかし、歌詞が同じなのに、様々な歌い方があるものだと感心する。トニーも同じ歌詞を2回繰り返すが、2回目の方がゆっくりとしていて、ベイシーの演奏を際立たせている。トニーは歌っていても、ものすごく存在感のある人なのだけれども、引き下がるときは、すぐに引き下がって、演奏を聞かせてくれるのである。これはやはりベテランだからできる技である。そして、こういう唱法が最高だと、思っているから80年代の不遇時にも、パンクやロックに行かなかったのだ。 アー ユー ハヴィング エニ― ファン。 まあ、お菓子でも食いながら楽しんで♪というような歌。途中で、みんなで、「ナッツ!!」というのがいい。何回もきいていると、序盤あたりの神技的な導入のしかたに、感心する。歌っているんだか、演説しているんだか、わからないこの緩急は、それでも、確実に演奏と歩調を合わせている。もう、歌手がとか、演奏がとかが関係なく、完全に同歩調。日本のジャズシンガーで、ここまでやれる人がいるかどうか。まあ、いないだろう。 エニ― シング ゴーズ。 コール・ポーターの一番有名な曲。これも腐るほどカバーがたくさんあるが、トニーは途中に、「タラッリーラ ラーラーラーラー♪」とスキャットを入れたり、ちょっと遅らせて、力を抜いて歌ってみたり、本当に遊んでいる。けれども、たんなる遊びではなく、遊びでありながら熱唱している。もう、まさにトニーだ!
以上の曲は視聴できるらしいので、論より証拠。視聴してほしい。
・「LP盤は本当の凄さを伝えていなかった」
ステレオ化されていてまず、びっくり。CBSはステレオ録音していたのだろうか。確かに56年にはすでにステレオ技術は実用化済み。しかし、解説を読んでさらにびっくり。CBSはモノラル録音しか行っていなかったのだ。では何故ステレオ化ができたのか。実はCBSとは別に、Voice Of Americaも放送用に録音していたのだ。それもCBSと異なる独自のマイク・セッティングで。つまりVOAの録音を片チャンネルに、CBSの録音をもう一方のチャンネルに配することで、マイク・セッティングの違いからステレオ効果が生み出されるという仕掛けである。テープレコーダーの速度には微妙な違いがあるため、細やかなピッチ補正が必要となるが、コンピューターを用いて波形を視認しながら作業することで効率的な補正作業が可能になった、とのこと。コンサートでは、何故かソロ奏者たちは、ことごとくVOAのマイクに向かって吹いていたようだ。結果的にCBSのテープには、ソロがオフ気味の録音が残された。この不備を補うため、コンサート直後に追加録音が行われ、所々にパッチをし、リヴァーヴを加えたのがLP盤の正体。ベスト・セラー・アルバムだし、確かにポール・ゴンザルヴェスの伝説の27コーラスのソロも凄い。でもLP盤では今ひとつピンとこなかった、という人もこのCDを聴けば、聴衆の異常な熱狂に納得がいくだろう。無理矢理作ったステレオは嫌だという人は、左右どちらかの音を消して聴けば良い。左チャンネルだけでVOAのモノ録音、右だけでCBSのモノ録音、普通に聴いてステレオ録音、左右混ぜてモノにして新たなモノ録音、以上4通りの楽しみ方が出来る。
・「Love you 、Love you madly !」
これまでLPフォーマットで親しんで来ただけに、長年このコンプリート盤CDを聴くことに抵抗があった。傑作「Uptown」しかり、半世紀近く経ってから全長版を出されたところで、こちらはどう反応すれば良いのだ?世の中器用な音楽ファンばかりではないのだ。全貌をさらけ出すなら、なぜもっと若い頃に脱いでくれなかったのだ。オリジナル盤は60%がスタジオ録音で40%がライブだった(99年ライナーより)などと今更言われたところで、感動が目減りするだけではないか。
一大決心して、ようやく聴きました。まるで昔の彼女に会うみたいで、ここはオトナの心の準備が必要なのです。おおっ、「ニューポート・ジャズ・フェスティヴァル組曲」は、何とライブ版(ディスク1枚目)の方が勢いがあるではないか(オリジナル盤は56年7月9日のスタジオ録音を収録)、「伝説の27コーラス」ポール・ゴンザルヴェス激演は観衆のリアクションがCDの方がクリアーに聴こえる(ライナーによれば、当夜の観衆約7000人)、そして多くの人が指摘するように50年近く前の録音だが、とんでもなく音の分離がいい(ホーンやピアノはもちろん、ドラムスの響きがCDでもスゴイ)。ちなみにサックステクニックとして付け加えると、ポール・ゴンザルヴェス伝説の27コーラスは、テクニックとしては不可能ではない。ローランド・カークも多用した、音を出しながら同時に鼻からブレスをする「ノン・ブレス」は、当時から一部のヒップなプレーヤーには知られていたのかも知れない。ポール・ゴンザルヴェス伝説の27コーラスにどういうマジックが施されたのは、新装ライナーを読んでのお楽しみ!ちなみに私はアルトですらいつまで経っても出来てませんが、大したモンです。50年前のストリートの喧騒をノイジーに演出し、各プレーヤーをここまで本気にさせたデュークのプロデューサーとしての仕切りの凄さ!音楽の感動とはどういうものか、という根源的な問いに対する解答が、すでに50年前に録音されたこのCDに集約されていることを思うと、軽い眩暈すら憶える。
1956年のニューポート、CDになろうがLPだろうと、聴く度に打ち寄せる感動に変りはない。デュークがこの時代に放った矢に反応するように、「時代のA列車 / The underground railroad 」が車輪を軋ませながら動き出したのだ。
音楽を集めることと聴くことは、確かに大きく違う。もっと言えば、そのアーティストの音楽を全部聴いて全貌を知ることと、そのアーティストの作品単位で感動することも違う。このアルバムのおかげで、マイルスの「フォー&モア」とキング・カーティスの「ライブ・アット・フィルモア」がひとつの線で繋がった。この先何回も何回も、このコンプリート盤CDもオリジナルLP盤も聴き倒すことだろう。
私の無人島の1枚は、これしかない!A列車よ、永遠に・・・・。LOVE YOU MADLY !!!!!!
・「無敵のエリントンミュージック!」
「モダン勢力」に押されぎみで低調だったエリントンが見事に復活した 56年のニューポートジャズフェスティバルの偉大な記録。それまでの1枚のレコードでは伝わることのなかったライヴの全貌を伺い知ることが出来る。ハイライトは何と行ってもポール・ゴンザルベスが27コーラス吹きまくる、「Diminuendo and Crescendo in Blue」!この演奏に熱狂した観客を静めるための選曲にデュークが苦心しているさまがリアルに伝わってくる。とにかく、デュークが本気を出せば「モダンジャズプレイヤー」なんて足元にも及ばないことが本アルバムを聴けばよーくわかります。自称ジャズファンでこのアルバムを持っていないなんてモグリ。いますぐ買いにいこう!
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