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今日の治療薬 2008年版―解説と便覧 (2008) (詳細)
浦部 晶夫(著), 水島 裕(編さん)
「小児用量が便利」「概略を知るに」「素晴らしい本です」「医療現場で「薬物とはなにか」を考える必須教材」
「しっかりした医学的裏付けが妙に納得!」「人間のカラダは、病気を治す力を持っていたのだ。」「批判的、懐疑的な目で見る必要あり」「読むべき本です。」「全てがすっきりした」
抗菌薬マスター戦略 -非問題解決型アプローチ- (詳細)
岩田健太郎(著)
はじめてのアロマテラピー (詳細)
佐々木 薫
「初心者には超おすすめ!」「アロマをはじめてからずっとこの1冊」「最初に買うならこの本!」「迷わないでこの本を!」「初心者にオススメ」
ホーム・メディカ 新版 家庭医学大事典 (詳細)
岡島 重孝(著), 服部 光男(監修)
妊娠・授乳とくすりQ&A (実践Q&Aシリーズ) (詳細)
国立成育医療センター薬剤部 石川洋一(著), 前国立成育医療センター薬剤部長 櫛田賢次(監修), 虎の門病院薬剤部長 林 昌洋(監修)
アロマ組み合わせ手帖―少ない数のオイルをアレコレ組み合わせて体と心の不調を癒す (地球丸からだブックス) (詳細)
吉川 千明, アロマショップエルボリストリ
「アロマの本をはじめて買うなら大変お勧め」「むしろ実用書」「活用してます!!」「簡単でよく効く!!!スバラシイ♪♪」
調剤報酬請求事務 Version2―基礎知識とレセプト作成 平成20年度4月改定準拠 (詳細)
伊藤 典子(著), 古田 直人(編集)
ステロイド薬の選び方・使い方ハンドブック (詳細)
山本 一彦(編集)
「特定の分野のステロイドの使い方は非常によい。」
新薬誕生―100万分の1に挑む科学者たち (詳細)
ロバート・L.シュック(著), 小林 力(翻訳)
「内容は良いが、一般向けでないのが残念」「勉強になった」「「薬の底力」を確認」「難病の特効薬に挑む薬学者たち」
・「小児用量が便利」
毎年新薬が収載されるだけでなく、記載内容や解説なども最新のものに更新され、充実していっています。特に、今年度版で新たに加わった中でありがたかったのは、小児用量の記載です。小児科の専門ではなくても、小児を診ることも時には避けられないことがあると思います。これまで、小児用量がわからず、調べるのに苦労したものですが、今年度版からは、小児に使用するような薬には小児用量の記載が加わりましたので、非常に便利になりました。毎年は購入していないという先生も、今年度版は購入を考えられても良いのでは無いでしょうか。
・「概略を知るに」
薬の概略や標準処方を調べたり、効能から薬品を調べるには、ぴったりです。投与禁忌や妊婦への投与等の詳細を調べるには、かなり役不足で、治療薬マニュアルが有用です。
・「素晴らしい本です」
なんちゃって薬剤師の私には必需品です。わかりやすい。睡眠薬代わりにもなりますが。。。
・「医療現場で「薬物とはなにか」を考える必須教材」
どうして こんなに 薬物が増えたのか。 新薬が 欧米の巨大製薬資本で開発されているのか。 じっくり考えると 腹が立つ。 結局は資本の論理だ。 自分が 臨床医になって どれだけ 薬物と称する異物が登場してきたことか。
薬物に関する 原則を教えてくれたのは 高橋晄正であった。 不要な薬物を認めない。 彼は、原則を訴え続けた。 その高橋晄正も 亡くなった。 医師になって既に38年。
薬物により 振り回されている医師と患者と称する方々。 患者さんは 医療機関を 薬物を売る場所と思っている。 患者さんはインターネットで調べている。 医師は『薬売りの少年だ』と私は 率直に言っている。 デンマークのアンデルセンが書いた童話、『マッチ売りの少女』の話しも勿論する。 そのことを 説明するには この書は 必須である。 私は 薬物の歴史と 主作用と副作用の解説者になる。 最後は 問う。 「ここまで 説明したのだから 自分で選びなさい」 彼らは 薬物とは何か 考える。 自然治癒力を 学ぶためには この書は 私の診療現場では必須。 私も医師。 他の医師の 処方を視る目は 厳しい。相手の思考回路を考え続ける。 今の時代においての 「薬物とは何か」を医療側とよばれる者と患者が一緒に考える場の教材である。 そう 私は この書を 位置づけている。
●免疫革命
・「しっかりした医学的裏付けが妙に納得!」
おおげさなタイトルと売れているという噂でいまいち興味が持てなかった本であった。ところが宝島社の冊子版の本をパラパラとめくり、著者の明確な医学的裏付けと理論に興味を持ち、こちらの本も読んでみた。
この本の優れている点は、生き方・笑いが病気を治すという単なる概念を
説得力ある裏付け(「自律神経」が「白血球の働き」を高めていくモデル)をとても分かりやすく書いてあり、非常に納得できる内容であることだ。
またガンというともすれば暗くなりがちな話題にあくまでも明るく、希望が持てる姿勢で書かれてあることも非常にすばらしいと思う。
私の母も膵臓ガンという余命半年という宣告を受けた後、あらゆる免疫を
上げる療法を取り入れた結果、病状が好転し、治癒の光も見えてきた。
かなり過激な(今の医学界を敵に回しかねない)内容も含まれているので、他の医者から反論・批判が出てつぶされないか心配ではある。しかし彼の数々の論文と海外での知名度などからそう攻撃されないであろう。
単なる○○が効くといったまやかし的健康本ではなく、本物の内容がとてもわかりやすく書いてあることに非常に共感した。
難病に苦しみ、悩み、もがいている方やあふれる健康情報に振り回される方にぜひとも読んでほしい本である。
・「人間のカラダは、病気を治す力を持っていたのだ。」
昨年家族がガンと診断された。手術・抗がん剤投与という医師のすすめに従った。病院で抗がん剤投与を受けている患者達の副作用を見て、「これは正しい選択なのか?」という疑問を持った。この「免疫革命」の中で安保先生が展開している、自律神経・免疫力等の理論を読み、本来人間が生物として持っている「病気を自ら治す力」を再認識した。「ガンは笑って治そう」という言葉に感銘した。ガンやアトピーに悩む方や、その家族の方には、福音の書であると感じた。
・「批判的、懐疑的な目で見る必要あり」
今や現代医療を批判するのは容易いことかもしれない。現に批判に晒されるべき多くの問題点や歪みをあからさまに露呈させている。現代医療批判本が売れているのは、医療に少なからずの不信を募らせている国民の溜飲を下げることに一役買っているということもあるかもしれない。
本書においてはそういった現代医療批判にとどまらず、さらに大きく踏み出して、癌や成人病など殆ど全ての病気に対して「ストレスによる免疫システム(自律神経系)の崩れ」という原因説が提示され、そこから「免疫療法」なる治療法が唱えられ強く推奨されている。
独自の新たな治療法を推奨するにはしっかりしたEBMの提出、つまり臨床試験に基づく実証的なデータや根拠の提示が強く求められるはずだが、他の著作を含めて氏の言説に耳を傾けてみても、それがかなり脆弱だということが分かる。免疫学における氏の研究業績が専門的な評価を得ているからといって、そのことが本の中で語られている様々な言説や主張の科学的正当性を担保するとは限らない。
たとえば本の中で紹介されている個々の「症例」などは、巷に溢れる代替療法の「体験記(談)」の類を越えるものではなく、実証性というレベルに達しているとはとても言えない。そして残念ながらネット上では、安保氏の「免疫療法」に批判的な意見は殆ど見受けられず、無批判な賞賛や共感の言葉で溢れているのが現状だ。
科学的な批判に応え得る臨床試験や検証作業が殆どなおざりにされたまま、バラ色の「医療指南書」的な主張や言説ばかりが全面に押し出された本が一般向けに次々に出版されていくさまを私は批判的、懐疑的な目で見ざるを得ない。
少なくとも「慧眼の医療革命書」などと手放しに賞賛するのは早計だろう。
・「読むべき本です。」
あなたは国立がんセンターの歴代総長が、がんで何人も死亡しているというしゃれにならない事実をご存知ですか?世の中には完璧なものは存在しません。免疫療法を盲目的に賞賛するつもりはありませんが、国や企業にまもられてきた日本の医学や医師は世界の常識に近づくべきもののひとつです。基礎医学においてもドイツに10年は遅れている現実をほとんどの方は知りません。アメリカでは医療における代替医療の割合が50%にもなろうとしています。これはどういう事かと言うと、西洋医学一辺倒では病を治せない事実がはっきりしたということです。免疫療法の臨床データがどうのこうの言う前に、人間の体では1+1=2ではないと悟るべきです。病気の原因を70%も解明できない現代医学にデータ至上主義を語る資格はありません。そこが日本における西洋医学の弱さであり、心の貧しさです。さまざまな治療法を正しく理解した上で、もし自分がガンに冒されたとき、あなたはどんな治療法を選びますか?さらに言うなら、どのような死を選びますか?この本は、ガン治療法のひとつである『免疫療法』の入門編です。
・「全てがすっきりした」
10年間医学部の生理学で自律神経を教えていました。妻がガンになって様々な方法も研究しました。医学の進歩もそれなりに納得しながら、学んでいます。偶然安保先生の講演を聞いて、この本を買いました。いろいろ試した伝統的な民間療法のいくつかが一部の役割において、非常に合理的であったことも納得しました。もしこの本を読んでからそれらを試していたらと後悔させられました。環境ホルモンや、様々なウイルスがいます、そして自然の変化としての老化もあります。必ず病気にはなります。しかし自分で避けられる病気はならないほうが幸福です。ぜひ知っておきたい知識です。
・「初心者には超おすすめ!」
私もアロマテラピーを勉強する最初の1冊として買いました。まず簡単にアロマテラピー全般に関する説明、それから精油その他のアロマに関するもの(器具やハーブなど)の説明があり、精油の使い方、自分で作ることのできる化粧品のレシピなど、具体例とともに写真で説明してあり、とてもわかりやすいです。後半の具体的な症状別(心と体)のレシピがとても参考になります。エッセンシャルオイルだけでなく、ハーブティのレシピもついています。最後に載っているエッセンシャルオイルのショップリストがかなり◎。初めてだとどこでどういうものを買ったらいいかわからないですよね。私もどこが信頼できる店なのかわからず、買いあぐねていましたが、これをみるとどういう店だかわかります。たまたま近くにある店がこの本に載っていて、ああちゃんとした店だったんんだ、と安心しました。この1冊はかなり使えます。
・「アロマをはじめてからずっとこの1冊」
アロマテラピーの知識など全くなく、でも世間でその言葉をよくきようになって興味を持ち、自分も始めてみようかなと、たくさんの指南書が並ぶ中から選んだ本です。
今では扱い方もたくさんの精油の効能もかなり理解していて日常的にアロマを楽しんでいる私ですが、それまでになるのに結局この1冊でことたりたという感じです。
この本以外に購入したのは「女性の病気」によく効くと銘打った本のみです。
3章に分かれていて、第1章は「基礎知識」精油の扱い方から必要器具、入浴、湿布、スキンケアへの応用方法等丁寧に説明されていてとてもわかりやすいです。
第2章は精油とハーブの種類・効能の詳しい説明。
いちいち詳しい文章を読むのが面倒なときは、見開きの精油と塊??能の一覧表が便利です。
第3章は悩み別のアロマテラピー活用法。私は最初この章が大活躍でした。
第1章で基本の扱い方を覚えたら能書きはいいから早く試したいと思うタイプでとりあえず「こういう気分になりたい」とか「頭痛に効くのがいい」とかでページを開きそれによく効く精油を選んで楽しみ、そういうことを繰り返すうち自然と覚えていきました。
アロマテラピーを楽しみたい人にお勧めの1冊です。
・「最初に買うならこの本!」
とても見やすくてわかりやすい。精油のほか、キャリアオイルやハーブについても載っており、初めてアロマテラピーを始める方にも最適の本だと思います。ページの後半に載っている悩み別オススメの精油&利用法は、かなり便利!ずっと愛読しているお気に入りの本です
・「迷わないでこの本を!」
アロマテラピーを知りたい、と思ったとき、あまりにも沢山の本があって迷う人も多いのでは。この本はそんな人にまさにピッタリです。丁寧な説明と豊富な写真やイラスト、ページごとに目的に沿ったわかりやすいレイアウトで、これ1冊でハーブも含めた広い意味でのアロマテラピーがきちんとわかります。香水好きがこうじて、ひとつひとつの精油についてもっと知りたい、という人にも、精油50種の詳しい説明ページがあって嬉しく、パラパラ拾い読みしているだけでも楽しい本になっています。
・「初心者にオススメ」
「アロマテラピーに興味はあるけどどうすればよいのか、良くわからない」そんな人にオススメです。・アロマオイルの説明・用具の使い方・多彩な活用法・症状別アロマオイルの選定(イライラ解消など)など、内容がとても充実。巻末には、アロマオイル購入の際に初心者が一番迷うポイントである、信用できるブランド紹介などきめ細かい。また、カラーの写真やイラストが非常に多く、自分自身が使用したときのイメージを持ちやすいのも特徴です。
●アロマ組み合わせ手帖―少ない数のオイルをアレコレ組み合わせて体と心の不調を癒す (地球丸からだブックス)
・「アロマの本をはじめて買うなら大変お勧め」
いわゆる「はじめての○○」シリーズ本のような類かと思って、その手のアロマ関係の本をすでに複数持っていた私は、興味がありつつもかなり買うのに迷ったんですが(10年前の本と今の本って基本的な内容には大差がないと感じます)、これは比較的新しい本だということ(新しい情報への期待)と、運良く現物を本屋さんで確認することが出来まして、その上であらためて購入しました。精油はたくさんの種類があるから、アロマのレシピ本で自分が持っていない精油をせっかく買い足しても使いまわせないでダメにしてしまうことがあります、高いのに…。この本では、高くてなかなか手が出せない精油の代わりに代用できる安い精油も紹介しつつ、幅広いレシピを紹介しています。精油をあまり持っていない人とか、アロマに興味を持った人がはじめて選ぶ本としてはなかなかよい出来なのではないでしょうか。カラーページもイラストも多く、やや小ぶりな大きさで、多くの意味で非常に読みやすい本だと思いました。新規の情報に関しては、私が知らなかったレシピ等があったりしたので、買ってみて損は感じていません。暇つぶしに読んでいても楽しいから星5つです。
・「むしろ実用書」
これはアロマ初心者ではなく初級者向け。精油でスキンケアアイテムなどをいろいろ作ってみたい!と思っている人向けの本でした。作れるものは保湿用のバームや症状を緩和するためのマッサージブレンドオイル、など・・・ひとつひとつのアイテムの紹介と作り方が載っていて、本に写真やイラストも多いため、イメージも伝わってきます。中に載っているいくつかのものは手持ちの材料ですぐに試すことが出来ます(精油・ミツロウ・ベースオイルさえあれば)入門本を探しているなら他の本が良いですが、応用編としてなら一読の価値はあります。
・「活用してます!!」
代用できる精油なども載っているので、結構、手持ちの精油でいろいろ作れます。アロマの勉強用ではなく実践編!この本を手に入れてから、さらにアロマテラピーを活用できるようになりました。特に勉強していない方でもこれがあれば、芳香浴以外のアロマテラピーもできると思います。 無水エタノールで作るデオドラントのレシピ、おすすめです☆
・「簡単でよく効く!!!スバラシイ♪♪」
スゴ〜〜〜イ♪この本は読めば誰でも簡単に自分の体が癒せるというすぐれもの♪♪あんまりアロマとかには興味なかったのだけど腰を痛めていた私はパラパラとこの本をなんの気なしにめくっていたら腰痛に効くというページがありさっそくやってみたら効く効く!!この他にも美容やメンタル面の癒しなどもあったので皆様もどうぞお試しください♪♪
・「特定の分野のステロイドの使い方は非常によい。」
参考文献がしっかりとした箇所のステロイドの使い方は非常に参考になった。私が研修医のときから抱いているステロイドに対するイメージは「経験的で、あいまいな、効いたのか効かなかったのか良く分からない」などのイメージが強かった。この本はそんなイメージを少しは拭い去ってくれたように思う。特に脳神経疾患の分野を書かれた先生方はしっかりとエビデンスにもとづいて書かれておりすばらしいと感じた。
・「内容は良いが、一般向けでないのが残念」
【要約】新薬の研究から開発までの流れを、(良くも悪くも)プロジェクトX風に書き上げた本。
・「勉強になった」
本書はプロのノンフィクション作家が、膨大な人にインタビューして書いた点が(回想記のようなものが多い)今までの新薬開発物語と違う。それから、患者が登場しているのもよい。糖尿病患者でヒューマログを注射しながらミスアメリカに輝いた女性、また、承認前の臨床試験に参加できなければ死んでしまうとノバルティスCEOに直訴の手紙を書いた白血病患者、など。また、学会発表のあと死が迫る患者から殺到する電話に対応した製薬会社のオペレーターの話も印象深い。
本書には個性的な人が大勢登場する。経営陣にプロジェクトを認めてもらうために、プレゼンで土下座をした研究者には驚く。今日本の製造現場では、こういう人がいるんだろうか。上司、会社の方針が絶対である管理主義について考えさせる本である。また、開発中の抗体医薬がこけたバイオベンチャーの章もすごかった。株価が10分の1になり、資金繰りが悪化、従業員を5分の1まで減らしていくときCEOが脳腫瘍になるが、彼が進めたものが死後にブロックバスターになる。科学技術以上に、研究者たちの意欲が大切であることがよくわかる。難を言えば、当たり前だが7章ともインタビュー、エピソード中心の、似た流れ、構成になっている。私は勉強のつもりだったから良いが、小説と違って一度に全部読もうとしたら飽きると思う。
・「「薬の底力」を確認」
最近は薬害や副作用、医療費の高騰から来る「薬不信」の風潮があります。たとえば、過去10年間で高齢者の肺癌治療にタキサンと胸部CTが導入されました。これらは高価なのですが、結果はみえにくいものです。伸びた平均余命は18日にしか達しません。余命1年延ばすのに403,142ドル(約4千4百万円)もかかる計算になります。(Cancer. Published online October 22, 2007)そういうなか、明らかに人類に貢献した薬があります。こういうブレークスルー薬を7種類あげています(個人的にはリピトールは除外したいですが)。つまり、アボット社のHIV薬、ノービアとカクテル療法。アストロゼネカ社の統合失調症薬、セロクエル。イーライリリーのインスリン。グラクソ社の喘息薬、アドエア(個人的にお世話になっています)。ジョンソン&Jの抗炎症薬、レミケード。これは効果うんぬんよりも、生物医薬品を世に送り出したことに意味があります。ノバルティス社のグリベック。ファイザーのリピトール。
この本の良いところは、開発者、企業経営者だけでなく、患者や工場の従業員の顔が見えるところです。グリベックの臨床試験に参加するために、スーザン・マクナマラさんと研究者との間でかわされた手紙のくだりは涙がでてしまいました。
また、各会社の歴史もおもしろいです。老舗製薬企業は南北戦争のころからの歴史をもっています。製薬会社は体力勝負ですから、どうやってその体力を手にいれたのかを、知ることができます。
文章も平易で、翻訳も見事です。読み物として、大変おもしろく読ませていただきました。
・「難病の特効薬に挑む薬学者たち」
英文原書「Miracle Medicines」は2007年に出版。その邦訳が本年7月初旬に出版された。致死的な難病に苦しむ患者の命を救った7つの代表的な「奇跡の薬」を創り出した人々(科学者、臨床医、製薬会社)の英知と執念を描いたドラマ集である。訳者は、東大薬学部出身の薬学博士で、製薬会社の研究所勤務。著者は米国の文系(ノンフィクション)ライターであるが、本書のサイエンス面の記述も正確である。訳者自身があとがきでも触れているごとく、本書を読んで、私が感じた第一印象は、「製薬企業を少し褒め過ぎている」であった。7つの話ともNHK「プロジェクトX」のごとき、困難・努力・成功といった「美談」ばかりだからだ。
業界を熟知している人々は私自身を含めて、「新薬開発の実状は、そんな感動ドラマばかりではない」「現実の企業人は、そんなに立派ではないし、もっと泥々としている」と批判したくなる。確かに、企業人をきれいごとのみで語ることは不可能である。しかしながら、金儲けだけでは説明できない、先端科学に挑戦する人々、また苦しむ患者を助けたいと熱望する企業人が、少なからず存在することも事実である。本書は、そういう、いわば「例外的な」7つの成功例(美談)だけを選り抜いて収録したものである。もちろん、「失敗例」ばかり載せても、本は売れない。
この訳本の副題は「百万分の一に挑む科学者たち」である。新薬開発の成功確率は、現在「百万分の一」以下である。つまり、百のプロジェクト・チームが各々一万の化合物を合成しても、その成功率は、一以下であるというのが、厳しい現状である。それに負げず、努力と運を持ち合わせた企業やプロジェクトが少なくとも7つ、新薬を最終的に市場へ出すことに成功した。
本書の第6章に登場する世界最初のシグナル療法剤「グリベック」(癌治療の扉を開く)は、その代表的な例であり、かつ科学的にみて、最も痛快な発明の例である。数年前、スイスの製薬会社「ノバーチス」から市販された稀少難病「CML」(慢性骨髄性白血病)に効く新薬「グリベック」の開発には、その病因 (「ABLーBCR」という染色体上の遺伝子融合) が判明してから、半世紀以上の歳月が費やされている。「ABL」と呼ばれるチロシンキナーゼの阻害剤である「グリベック」の開発には無数の人々が関与したが、その主役は「先見の明」があったノバーチスのアレックス・マターと臨床医のブライアン・ドルーカーであろう。
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