迷宮美術館 アートエンターテイメント (詳細)
NHK『迷宮美術館』制作チーム(著)
「フムフム」「待ち望んでいた待望の一冊です1」「美術と遊べる楽しい本!」「980円はあまりにお値打ち!」「待ってました」
直島 瀬戸内アートの楽園 (とんぼの本) (詳細)
秋元 雄史(著), 安藤忠雄 ほか(著)
「今の直島のすべてを網羅」「瀬戸内の島に点る文化芸術の灯」「今日の安藤はただの人である」「現代アートになじみのない私には良かったです。」「直島編集本としては5つ」
アウシュヴィッツ博物館案内 (詳細)
中谷 剛(著)
「真摯な眼差し」「読んで見に行きましょう」「いく前に、そして、行った後に読み返してほしい本」「訪れてみて・・・」「わかりやすいガイドブック」
ニューヨーク美術案内 (光文社新書) (詳細)
千住 博(著), 野地 秩嘉(著)
「ニューヨークを散歩」「難しい事抜きで楽しく一読」「今度はフリックコレクションでもいってみようか?」「MOMAに行ってみたくなる本」「素敵な本でした」
知識ゼロからの美術館入門 (詳細)
青柳 正規(著)
ロンドンの美術館―王室コレクションから現代アートまで (平凡社新書) (詳細)
桜井 武(著)
「これからロンドンの美術館のリピーターになる人にお勧めです。」「ロンドンの美術館に誘われる!」「イギリスの国立美術館は、タダだった」「英国の理想が支えた美術館」「贅沢な美術館ガイドです」
「思想史研究としては面白いが」「近代的システムを考える上での好著」
超・美術館革命―金沢21世紀美術館の挑戦 (角川oneテーマ21) (詳細)
蓑 豊(著)
「水増し感は強いが読み応えあり」「金沢21世紀美術館が出来るまで」「実際に21世紀美術館に行ってみると・・」「アメリカ流の美術館運営論であり、経営論です 」「行ってみたい」
博物館へ行こう (岩波ジュニア新書) (詳細)
木下 史青(著)
「今度のお休みには博物館へ」「博物館 正のスパイラル」「博物館と 遠い未来の間にいる 私達」
美術空間散歩 (Eブックス―アート) (詳細)
青野 尚子; シヲバラ タク(著)
・「フムフム」
なかなか面白かったです。BSで放送されていたテレビ番組を本にしたものだそうです。数々の名画について「実はこういうふうに書かれていた」とか「元々はこうだった」などウラを解説する、という内容なのですが、ひとつの絵を大体見開き2ページぐらいのオールカラーで解説しており、興味深く読めました。もともと絵画に詳しい方にはおそらく物足りない内容なのでしょうが、「あまり知識はないが絵を見て名前ぐらいは言える」程度の方は読んでみると面白いですよ。
・「待ち望んでいた待望の一冊です1」
作品やアーテイストの知られざるエピソードをわかりやすく且つ感動的に伝えてくれている番組が本になって、感激です!名画をふんだんに掲載しながら、番組で紹介されている以上の説明が、同じようにわかりやすく興味深くされています。番組を見たことが有る方は、“あのエピソード”を思い出しながら、また、初めてご覧になる方は、その作品の持つ独自の世界観の大きさにきっと感動することでしょう!お手頃価格なのに、値段以上の価値のある、私には大事な一冊として是非お勧めいたします。
・「美術と遊べる楽しい本!」
最近読んだ本の中で、もっともエキサイティングな内容。一頁一頁が興奮の連続、そんな本が、この『迷宮美術館』です。
クイズ形式で、自然と紙面に引き込まれ、モナリザの微笑みの隠された意味は??などと、文化人気取りで考えさせられる。
その上、NHKの人気番組の本ということですが、テレビ画面では味わえないような、美しい絵が沢山収められています。印刷の色が、物凄くきれいなので、惚れ惚れと見てしまいます。
こんな迷宮の中なら、一日中迷っていても構わない。。そう感じさせる一冊でした。
・「980円はあまりにお値打ち!」
他のレビュアーも書かれていますが、絵は好きなのに『その画家がどんな気持ちで書いたのかわからないし、どんな評価をされているのか分からない』ことが理由で、これまで美術館に行くのは何年に一度、くらいの私でした。
この本は私の美術に対する潜在的な興味を一気に開花させてくれました。世界が広がり、話をできる友人が増え、月に一度くらい美術館に足を運ぶようになりました。
この興奮を何にたとえればよいでしょうか。私と同じ気持ちだった方、買わないと勿体ないですよ!
・「待ってました」
テレビ放送時から本にならないかと待ち望んでいましたが、やっと出た
って感じです。名画の裏に潜む謎を解き明かすというクイズ形式のままに
編集されていますが、芸術鑑賞を堅苦しく思っている方にはとっかかりに
おすすめです。
ただ、先入観を持って作品を観るのは視野が狭くなると思いますので、
観て感じたものとこの本にある解説をあとで比べてみるとちょっとした
推理もののように楽しめると思います。感性ですから違ったって良。
続編を待ち望んでいます。
・「今の直島のすべてを網羅」
3度目の直島再訪でこの本に出会いました。「ベネッセアートサイト直島」はベネッセの展開する文化事業の一環ですが、企業とアーティストと住民の融合が、自然の中のモダンアートというコンセプトと合致して、違和感なく相乗効果を生み出しています。監修は建築家の安藤忠雄氏で、2つのミュージアムと宿泊棟は安藤氏の建築ですが、才気あふれるアーティストたちが民家を再生させる「家プロジェクト」など見所は満載です。現在「直島スタンダード2」というイベントの真っ最中ですが、そこには今後「家プロジェクト」に加えられパーマネントとなる作品もあります。この本は今回のイベント内容も加えられて、どんどん進化する直島の「現在」が詰まったガイドです。
・「瀬戸内の島に点る文化芸術の灯」
精錬所の島、直島は同県に住んでいても魅力を感じなかったが、最近の芸術文化施設によって、イメージアップしたようだ。その見どころを紹介・説明したのものである。実際に行って見ることに越したことはないが、本書に掲載された写真でもその片鱗を垣間見ることができる。 安藤忠雄の地中美術館がいい。敷地は丘陵の南斜面。かつて塩田だった場所だ。環境に埋没する建築、風景の継承、これらの主題をさらに推し進め、すべてを地中に埋め込んだ。地中という闇の中で、空間を浮かび上がらせるのは「光」だ。光を便りにして、クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの絵画作品との出会いを楽しむことができる。 その他、ベネッセハウスのミュージアム、スイートルームまで完備したホテルまである。家プロジェクトでは古い家を活用・改修して、現代美術に変えてしまっている。このような試みが島の活性化となり、多くの観光客が訪れるようになり、過疎化になる一方の島に灯りが点った感じである。瀬戸に浮かぶ島の多くはどの島も過疎化に悩んでいる。直島をお手本にどの島にもこのような工夫がなされ、「楽園」と名付けられる島が甦ることを願わざるをえない。
・「今日の安藤はただの人である」
非常に人気のある建築家だが、あまりにもひどい建築作品を多く見すぎて、この作家の真髄に疑問を抱いている。たとえば兵庫県立美術館や京都陶板画美術館や直島の美術館など、どれもこれも似たようなコンセプトで設計され、見物客のことを二の次、三の次にした不便な建物は、外観も内観もいやになるほど陳腐である。たくさんの作品を設計しすぎたという言い逃れもできまい。ひとつひとつの建築を丁寧に設計してこその建築家なのだから。20年前は良い仕事をしていたような気もするが、今日の安藤はただの人である。もはや彼の神通力はなくなった。というか、もともと他の建築家(たとえば隈研吾や原広司にくらべて、それほど突出してすぐれた作家ではなかったということが冷静になった現在、見えてきた。
・「現代アートになじみのない私には良かったです。」
美術館は好きでよく行くのですが、彫刻や現代アートは、行く度、よくわからず、首をかしげる事が多かったのでせっかくの、直島旅行が首をかしげるだけで、終わるのはもったいないとこの本を購入しました。おかげで、知らなかったアーティストや作品を行く前に少しでも知れて、予約のいる『きんざ』や『文化大混浴』もいけましたし、ベネッセハウスの建物、家プロジェクトも楽しめました。
・「直島編集本としては5つ」
アート性の強い本はほんとに多い。訪問した際購入したが、アーティスト自身の本はあっても、直島全体が素敵に見える本はなかなかない。この本はそれがわかりやすく、しかも直島の雰囲気を見事に表している。偏っていないので、各アーティスト達に思い入れがない方には調度良いです。
地中美術館の本も買ったけど、こちらの方が空間的にも作品的にも写真がわかりやすくて良いです。
個人的意見ですが、でもこういった解説本は現地土産がよいかなと。丁寧に書かれているので、知ってから観るのと、知らないで観る、感激は分かれると思います。人それぞれだとはおもいますが。
・「真摯な眼差し」
この本は「博物館案内」というタイトルの通り、博物館の展示物と案内文が載せられているのだが、それはあくまでこの本の一部に過ぎない。この本の主眼はむしろ中谷氏のエッセイにある。エッセイの中では「なぜアウシュヴィッツに行くことになったのか」「博物館を訪れる人々が何を思っているか」「ポーランド人はどのように過去に向き合っているのか」「未来への教訓」といったテーマが語られている。私は昨年、中谷氏のガイドを受けてアウシュヴィッツ博物館を見学したのだが、中谷氏から受けた印象は「客に知識を伝えるというよりも、この歴史的悲劇を見つめ、真摯に自問自答している」というものだった。エッセイの中にはこの「真摯な眼差し」があふれ、私自身もまた自問自答に引き込まれた。案内文も中谷氏の語り口がよみがえる文章で、やはり彼の考えていることの一端に触れることができると思う。アウシュヴィッツに、そして戦争に少しでも興味を持つ方には必読の書。
・「読んで見に行きましょう」
昨年(04年)1月に、中谷氏のガイドで、アウシュビッツを見学してきました。まさに、この本の中に書かれたように、博物館であり、墓地でもあり、厳粛にという彼の言葉がよみがえってきます。 見学の時に記憶に残っていることに、本で紹介されている所長のヘスにも家族があり、家庭ではよき父親であった。それは、他のドイツ軍兵士も同じであり、収容所での狂気の仕事は、1面でしかない、そのことを考えて欲しい、という中谷氏の言葉です。選挙で選ばれたヒトラー、そして狂気の虐殺、ホロコーストを行ったドイツ軍(ひょっとしたらそれを黙認してきた市民)は、私たちの隣にいるのでは、あるいは、自分がそういう時代にいるのでは、と考えさせられました。 できるだけ、当時のものを残そうという博物館、その空気、雰囲気をこの本で知り、現地にも足を運んでいただきたいと思います。
・「いく前に、そして、行った後に読み返してほしい本」
仕事を兼ねて、何度かアウシュヴィッツに訪れた。おそらく自分からは行かなかった土地と思う。その時のガイドさんが中谷氏だった。某ガイドブックで紹介もあったので、有名人でもあったと思う。印象的だったのは、淡々とした語り口。「どうして、こういう仕組みが出来上がったのか、このような出来事が実際に行われるようになったのか・・・自分で考えてほしい」という姿勢。また、なぜ中谷氏はここに来るようになったのか・・・というのも聞くことの出来ない疑問として残っていた。(この点においては、この本の目的が自身のことではないので深くは語っていないものの少し触れている)前半は、中谷氏自身のポーランドでの経験を含めた概観。後半の博物館についての案内は、ガイド時と同様極力主観をさけて、まさに淡々と語られている。まるで、自分の考えを語ることで、読者の「自分で考える」というテーマを損ねてしまうのを恐れるように。それは、おそらくこのアウシュヴィッツを作った人々の一番マヒさせられた大事な精神活動の一つではないか。氏も言っているが、まだまだ日本人の訪問人数はすくない。若者はさらに少ない。ドイツ人の学生が先生と一緒に多くおとづれる場所でもあるとのこと。この本を熟読して訪問するのをお勧めしたい。(博物館内で韓国、中国の人たちとすれ違うことも多いので、アジアの歴史も踏まえておくのをさらにお勧めしつつ)
・「訪れてみて・・・」
実際にアウシュヴィッツを訪れるには、ぜひ読むといい一冊。前編には歴史的背景が、後編には写真を含め、アウシュヴィッツのガイドが書かれている。現地では、ポーランド語、ドイツ語、英語の解説くらいしかないので、本書を持って回るとよいと思う。地図も載っているし。本書と公式ガイド(現地販売)があれば、ガイドはなくても平気かな?という感じがした。横でスペイン人のガイドを聞いていたが、そのガイドよりも、本書のほうが、役に立つ。といった感じ。本書には展示品以外の撮影は可能らしきことが書かれていたが、実際に訪れてみると規則が厳しくなったのか、撮影できないところが多数。本書で足りないと思ったのは、死の壁、ガス室、監視塔など、どれが再建設されたものでどれがオリジナルのものか書かれていないところ。実際足を運んだ人はそれも知りたいのでは・・・。アウシュヴィッツへの感じ方は人それぞれだと思うが、訪れてみないとわからない雰囲気を持ってると思った。旧バラックの展示場内の階段の磨り減りをみて多くの人が訪れているのがわかった。ぜひ多くの人が訪れて、感じたことを話し合って欲しいと思う。忘れてはいけない現実なんだなと。
・「わかりやすいガイドブック」
わかってるはずなのに、ここは墓地なんですよね。この本を読んでから、シンドラーのリストを見ると心の叫び、悲しみを更に深く感じ、涙が止まらなくなります。犠牲となった人達の真実の記録が、地から掘り出され、貴重な証拠になってるんですね。後世に記録を残し、二度と悲劇が繰り返されないよう命がけで埋めたと思うと、、。是非読んで頂きたいすばらしい本です。
・「ニューヨークを散歩」
ニューヨークを自由に散歩したかのような、とても幸福な気分になれる一冊だ。ゴッホ、ルノアールからジャコメッティ、ジャクソン・ポロック、アンディ・ウォーホルに触れながら千住博の体験を味わうことが出来る。
千住と同じく著者の野地秩嘉が冒頭に述べている。「今の時代、贅沢とはモノを持つことではない」。そう、とらわれず気持ちを自由にして作品に何度も何度も接すること。そう、手漕ぎボートをこぐように。そしていつか発見するのだ、自分だけの至福を喜びを。
金融、証券会社の連中がなぜ時代の前を切り拓いて進む現代美術を求めるか。「いつも自分は最先端を行くんだ」その気概。この著作を読み終わると、自分も一歩前進したかのような気持ちになれる。
・「難しい事抜きで楽しく一読」
NYに行く折にはぜひ行ってほしいメトロポリタンミュージアムとMOMAを中心に著されています。メトロポリタンはゴッホやルノアールなどおなじみの作品たちで、千住氏の画家としてのコメントが楽しめます。MOMAは私は見てみて難解で、楽しもうと思っても楽しめない物もあり、メッセージさえ受け取れず途方にくれる作品もありました。千住氏の説明で、彼の鑑賞のし方が提言されています。ぜひ、実際に見ながら楽しんでほしい一冊です。美術初心者も楽しめました。
・「今度はフリックコレクションでもいってみようか?」
”美術館で愛を語る”という本がちょっと前に出版されていましたが、self promotionとステレオタイプな描写がないだけ、素直に読むことができました。ただディテールをこの作品に期待することはお門違いのようです。むしろ千住氏の芸術への考え方がいくつかのニューヨークの美術館の限られた作品を題材として語られている本です。バーダー・マインホフを題材とした”1977年10月18日”についての、千住氏なりの抑制された解釈はその一例です。相変わらず”ショックとセンセーション”そして”to be seen”が重要なモチーフをなすニューヨークのアートシーンの性格については、また野地氏が”サメとヘッジ・ファンド”以下のの部分でさりげなくも根本的な疑問を呈しています。しかし難解な専門知識が必要な現代美術っていったい何なんでしょうね?
・「MOMAに行ってみたくなる本」
この本を読むと、美術鑑賞は難しいものでも何でもなく、作品を通して画家と対話することなのだと思いました。ただし現代美術と対峙する場合、こちらの側に予備知識があったほうが良い。作品を見ただけでは、どんな印象を持てばよいかわからないくらい難解な作品も多いからです。画家が他にどんな作品をつくっているのか。他のどんな画家から影響を受けているのか。あるいは、もっと大きな現代美術の流れなど。事前にある程度、勉強しておくことが必要だと思いました。そんなところまで気付かされました。
・「素敵な本でした」
この本を読んで、私は一気に千住博ファンになった。「美術案内」なんて、ちょっと構えてしまいそうな題がついているけど、とんでもない。千住氏が、絵を見てどんな風に感じるのか、どんな風に描こうとしているのか。絵へのあこがれや愛がたっぷり溢れてる。そして、実際に千住氏をナビゲーターに美術館めぐりをした野地氏の文もいい。私も美術館に行って、おんなじように試してみよう、楽しんでみようという気にさせられる。でも、私の場合、千住氏の感性豊かな文章にやられてしまい、美術館に行きたいという以上に、「千住氏の描いた絵を見てみたい」と思ったのだけど。
●ロンドンの美術館―王室コレクションから現代アートまで (平凡社新書)
・「これからロンドンの美術館のリピーターになる人にお勧めです。」
一冊物の「ロンドン」ガイドブックに物足りない人、これからロンドンの美術館をじっくり見ようと考えている人にお勧めの一冊です。
特にロイヤルアカデミー、ケンウッドハウスなど類書が少ない美術館について事前に知識を深めるのには最適です。また、各美術館のホームページアドレスも紹介してあるので、読み終えた後は展覧会の日程などもチェックできますし、必然的にしたくなると思います。一方、各作品の図版は少ないので絵画自体が目当ての人には向かない本です。
新書でここまでの完成度なら星5つが適当と考えます。また、ロイヤルアカデミーで過去に開催された展覧会で99年の「ヴァン・ダイク」の回顧展(13桁ISBN9780847821969 )を高く評価している点からみても、著者はかなりの回数、展覧会鑑賞経験があると思われます。
以上のことから、今後は本書がロンドンの美術館入門としての基準書となるでしょう。
・「ロンドンの美術館に誘われる!」
新書版だけど、ロンドンの美術館の歴史とか展示作品、それから美術館ができる時の人間ドラマについて、かなり力を入れて書いてあり、面白く読める。単なるガイドブックを超えた内容の濃い美術館物語だ!ロンドンに旅する時も持って行きたい。
・「イギリスの国立美術館は、タダだった」
イギリスにはまだ行ったことはない。でも、行ったら、テイト・モダンと、サー・ジョン・ソーンズ美術館、それと、ケンウッドハウスには、是非、行ってみたいと思った。
テイト・モダンでは、現代美術が見られるのだそうだ。火力発電所を改造した、広大な展示スペースで、どんなインスタレーションが行われているのか、楽しみだ(もちろん行ったときに)。
サー・ジョン・ソーンズ美術館は、こまごまとした遺物や絵画などが、所狭しと展示されているそうな。光採りの窓と、いたるところにはめ込まれた鏡が、不思議な空間をつくっているのだとか。確か、谷川渥さんの本では、「廃墟」的な扱いをされていたような記憶があるけど、どんなところなのか。
ケンウッドハウスに行ったら、のんびりしたいです。
どれもタダなのは、うれしい。でもまだ予定は立っていない。
・「英国の理想が支えた美術館」
ロンドンを旅して、「これだけの柱や石像やミイラ、どうやって持ってきたんだか」「教科書にのってるような(有名な)画家の絵がたくさん!」と、驚いたことはないですか。しかも、世界的な美術品が理想的な状態で保管され、観光客も含めあらゆる人々に広く公開されています(それも大部分が無料で)。この素晴しい環境を、不思議に感じたことはないですか?これにはちゃんと理由があったのです。
本書はロンドンの旬な美術館を紹介するだけでなく、そのコレクションの成り立ちから代表作の解説まで、たいへん解りやすくまとめられています。これだけ濃い内容が、よく新書に収まったものだと関心せずにはいられません。ロンドンを旅する予定の方はもちろん、イギリスの歴史や文化に興味のある方は読んで損のない名著でしょう。
・「贅沢な美術館ガイドです」
当分の間、海外旅行は出来ないから、この本で疑似体験と思いつつ読み始めた本でしたが、何とかロンドンに行きたいと思うように。海外に行く時間やお金のことを考えたら、来日した名画を有給休暇をとってゆっくり観るので良しという自分の口癖も空しくなり…。この本で紹介される美術館をまるごと鑑賞したくなりました。また、美術館に対して持っていた、世の中と離れた場所にひっそりと佇んでいるというイメージが変わりました。国の支援を待つという受け身ではなく、世の中に何かを問いかけて行く野心的な姿が見えてきます。
美術館の成り立ちについて語られる時、当時のイギリスの状況にも触れられていて、各美術館の存在意義についても考えることが出来ました。
・「思想史研究としては面白いが」
ミュージアムを西洋の発明した制度であると明らかに認識した上で、その歴史的な成り立ちを歴史、思想的な背景から跡付けた労作である。西欧圏域以外でのミュージアムが、本家のそれに比べてなぜ見劣りするものでしかあり得ないのかという点について、歴史文化の異質性にその根拠を探っている。にもかかわらずここでの議論は、異文化間の異質性を絶対的なものとして固定化し、西欧の思想を植民地的拡大主義に限定した上で、特に日本のミュージアムのしょぼくれ方を、作者の意図に反して正当化しかねない側面を持っており、それゆえであろう、何だか非常に貧乏臭い読後感を持ってしまった。過去の分析はおもしろいけど、未来への展望が無いな、ということで星3つ。
・「近代的システムを考える上での好著」
ミュージアムという制度・思想が、何故ヨーロッパ圏でのみ発達しえたのかを追ったスリリングな好著。特に最終章「ミュージアムの思想の拡がり」は、高い問題意識に支えられており、読みごたえがある。「西欧におけるコレクションの制度化とミュージアムの思想の根源は、キリスト教の宗教権力に対して世俗権力の優位性を確保したいという欲求であった」と一文などは、なるほど話をヴンダーカンマー/クンストカンマーから始めなければならなかったことをよく分からせてくれる。
●超・美術館革命―金沢21世紀美術館の挑戦 (角川oneテーマ21)
・「水増し感は強いが読み応えあり」
現代美術という、とっつきにくいものを専門にした金沢21世紀美術館を立ち上げ、年間145万人というミラクルな入場者数を実現し、来館したルーブル美術館長も絶賛したという「伝説の学芸員」のサクセスストーリー。長く北米の美術館で学芸員を務めた著者には、「美術館は街の顔」「美術館は誰でも気軽に楽しめる施設」というアメリカ流の美術館哲学が徹底している。
本書を読み、著者の並外れた努力と行動力、アイデア力に感心した。大学卒業後、骨董商で丁稚を3年やった後渡米、ハーバード美術史専攻でトップで博士号を取得、シカゴ美術館などで東洋部長を務めた。シカゴ美術館では展示室の改装で日本政府に1億5000万円拠出させ、金沢21世紀館でもあれこれ集客を考え、絶えず企画を発信し、地元の人も観光客もひきつけているという。
私は金沢21世紀美術館には行ったことがないが、暗い雰囲気の日本の美術館を見るのは退屈なことだった。著者に言わせれば、学芸員にやる気がなく、企画も人任せにするからだという。「美術館は人が来てナンボ」という著者の考えが反映された金沢21世紀館に行ってみたくなってきた。
その一方で、同じ内容が何度も出てくるのには閉口した。金沢21世紀美術館は13時間営業ですという内容は都合3回くらい出てきたんじゃないか。また、巻末の村上隆との対談や年表も、ページを水増しするための対談という感じで、本書の内容を繰り返している部分が多かった。
・「金沢21世紀美術館が出来るまで」
本の中で著者が述べている「ぶらりと立ち寄る美術館」というコンセプトを私は面白いと感じた。
・「実際に21世紀美術館に行ってみると・・」
21世紀美術館に以前行ったことがあり、改めて、その人気の秘密や仕掛け人について知るために購入
・「アメリカ流の美術館運営論であり、経営論です 」
金沢21世紀美術館特任館長であり、大阪市立美術館名誉館長の蓑豊氏による美術館経営論として読ませてもらいました。非営利団体の運営にアメリカ型の経営論理を持ち込んだことによる実践報告や自伝のような体裁を取っています。
本書のメインテーマである金沢21世紀美術館の評判が高いので、その動員力の根源を知るべく一度訪れたことがあります。円形の概観は美術館らしくなく、中に入っても自然光を巧みに取り入れ、ガラス張り講義室では学芸員による講演が行われており、至る所で一般の団体の美術展が繰り広げられているという多様な催しに関心を持ちました。現代美術を分かりやすく解説したカードや学芸員の方の説明も相俟ってフレンドリーな印象が残っています。そのような美術館運営のエッセンスが本書で展開されています。
本書でも折に触れて書かれていますが、従来の待ちの姿勢から入場者を呼び起こすという筆者の企画力と行動力のベースになる体験は、アメリカでの学芸員の頃、東洋部長の役職でシカゴ美術館を始め、著名な美術館で得られた経験が元になっています。
冒頭の口絵にも登場しますが、「スイミング・プール」は、金沢21世紀美術館のコンセプトとも言える一般市民の関心を呼び起こすような作品で、その仕掛け作りは卓越したものでした。2005年から金沢市の助役を勤めておられ、その経営哲学をより広い市政運営の場でいかすことは蓑氏の能力の有効活用と言えるでしょう。
蓑氏が館長時代の大阪市立美術館でのフェルメール展には度肝を抜かれましたし、その話題性は旭山動物園と比較されるほどです。このような人物との出会いが金沢21世紀美術館の個性を際立てたようです。ラストに蓑氏と村上龍氏の対談が掲載されています。
・「行ってみたい」
金沢で流行っている美術館の、流行るまでの過程と、流行っている理由が書かれた本。
人を集めるにはどうしたらよいか、というようなことを考えるときにとても参考になるんじゃないかと思う。
子供たちをターゲットにした美術館であるというところも、いいなと思った。
北海道の旭川動物園といい、この美術館といい、がんばっている施設が増えると、それを消費者する側も楽しい。
なので、そういうところが増えてほしい。
この美術館にも行ってみたいけど、金沢はちょっと遠いので、すぐにいける範囲にある美術館とか博物館に、がんばってもらいたい。
・「今度のお休みには博物館へ」
岩波ジュニア新書なので対象は中学生や高校生の人たちかもしれませんが、世代を問わず楽しめる本だと思います。作者の仕事である博物館の展示デザイナーという仕事を私は知りませんでした。美術館や博物館の展示を行う人というと学芸員しか思い浮かばなかった私には、空間あるいは気配をデザインするという考えがとても新鮮に映りました。
作者がどうしてこの仕事につくことになったか、出会った美術館のこと、それらを読んでいると、「自分の良いと思う、沢山の人が楽しくなる博物館をつくりたい」という作者の心意気が、自然と心に響いてきます。
本の中にはさまざまな博物館、美術館が紹介されています。巻末には作者のおすすめリストもあって、お休みの日に行きたくなります(海外はなかなか難しいですが)。もちろん、作者の勤める東京国立博物館にも遊びに行きたくなります。
洋の東西を問わず、また古い新しいを区別しないで美術のことが語られているので、広々した気分になりました。
・「博物館 正のスパイラル」
「時代の先を見せてくれる」−>「人が集まる」−>「さらに次の企画へ・・」、という博物館における正のスパイラルは、前世紀末期に崩壊してしまいましたが、明治期から戦後にいたるまでは十分機能していたようです。 最近博物館に普通にいくようになったのは、ある特別展で東京国立博物館(東博)に行ったときに、1980年代以前の東博とはまったく別の心地よい空間に切り替わっていることに気付いたのがきっかけです。私にとっての”失われた90年代”以降何が起きたのか、本書を読むと、その一端が見えてきます。 展示デザイナーの個人的な自分発見と東博をはじめとした博物館の変化が、同時代の歴史として描かれていきます。客として気付いた変化の裏に、意志をもって仕掛けをしてきた方々の動きがあることを知ると、関心もさらに深まりますね。正のスパイラルのイグニッションに反応して、もっともっと博物館に行きたくなってきました。国内だけでなく、英国、ドイツ、フランスの博物館にも予習してから行きたくなってきました。楽しみです。
・「博物館と 遠い未来の間にいる 私達」
博物館の話でありながら、どのように生きていくのかというヒントがたくさんちりばめられている、不思議な一冊でした。
著者の木下さんは、博物館と美術館のことを、”悠久の時間の中で、地球上のあらゆる地域で、ときにはこの宇宙で生み出された造形物を、視覚的、触覚的に凝縮して見せてくれる場所。”と書かれていますが、この表現がとてもよく腑におちました。
作品が時をこえて私達に伝えるものの力強さを教わりました。
岩波ジュニアは、人生の出発点にたっている若者たちに向けた本のシリーズだそうですが、既に人生を折り返しそうな私のような年代でも、心に響く内容でした。自分の中にいろんな問題を解決していく力があることを思い出させてくれる場所として、博物館と美術館があるような気がしました。
筆者の木下さんが、100年後には死んでいるからと無責任ではいられない。 ”いま、僕自身やみなさんが行っていることは、確実に100年後の未来に影響を与えてしまうからだ。”と書かれたページでは その一言一言が心に突き刺さりました。
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