シンプルアマゾン:

[Simple Amazon Store]

-CD-DVD-ゲーム-おもちゃ-PCソフト-PC&電子機器-家電&雑貨-時計&バッグ-アパレル&シューズ-スポーツ&アウトドア-ヘルス&ビューティ-ベビー&マタニティ-アダルト | モバイル版(ケータイ)

▼論理学・現象学:人気ランキング

寝ながら学べる構造主義 (文春新書)寝ながら学べる構造主義 (文春新書) (詳細)
内田 樹(著)

「非常に危険な本」「面白いです」「読め!」「「おじさん」の無様な小遣い稼ぎ」「入門書としては酷評をしなければならない」


論理トレーニング101題論理トレーニング101題 (詳細)
野矢 茂樹(著)

「高校生のサブテキストレベル」「文と文の関係(接続関係)にこだわってみる」「論理学の本ではない」「国語力強化のために」「「批判」と「反論」」


はじめての構造主義 (講談社現代新書)はじめての構造主義 (講談社現代新書) (詳細)
橋爪 大三郎(著)

「とてもよくできた入門書」「醒めた入門書」「小生30才近い人間ですが、ど素人です。」「構造主義入門の 定番」「レヴィ=ストロースへの、華麗なる招待」


フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR)フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR) (詳細)
M. チクセントミハイ(著), Mihaly Csikszentmihalyi(原著), 今村 浩明(翻訳)

「人を扱った数多く書籍の頂点!」「楽しみ・幸福に関する研究成果」「「楽しみ」を実証研究として提出」「理論書ではない」「楽しみも自己の統制から。」


理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書) (詳細)
高橋 昌一郎(著)

「衝撃の感想!」「「世の中、実は『答えのない話』に溢れている」と認識できる。知的刺激が得られます。」「深い内容と読みやすさの融合した傑作」「理性の限界の先はどうなるのか?」「知の最前線」


入門!論理学 (中公新書)入門!論理学 (中公新書) (詳細)
野矢 茂樹(著)

「入門でこのアプローチはきついと思います。」「論理の基礎体力をつくる」「特筆すべきは、論理記号を全く使わず完全に「縦書き」だけで著述したという点」「日常言語から論理学が離陸する瞬間」「論理は生活や人生に不可欠な武器となる!」


新版 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ)新版 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ) (詳細)
野矢 茂樹(著)

「論理の本ですが記号を用いた式変形は出てきません」「『論理トレーニング101題』よりも進化し、洗練されている!」「接続詞にこだわることこそ論理的になれる」「楽しく頭を捻りながら学べます。」


暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫)暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫) (詳細)
マイケル ポランニー(著), Michael Polanyi(原著), 高橋 勇夫(翻訳)

「アタリマエといっちゃアタリマエ」「次世代を切り開く科学技術を暗黙知の中に」「ポラニー入門最適書。」「ポランニーは既存の科学に対する違和を唱えたのである」「もう少し若いときに読みたかったあ・・・」


論理アタマをつくる!ロジカル会話問題集論理アタマをつくる!ロジカル会話問題集 (詳細)
船川 淳志(著), 生方 正也(著)

「アタマの体操、脳のエクササイズです!」「良い刺激!」


論理学論理学 (詳細)
野矢 茂樹(著)

「笑える教科書」「論理学の本の中では一番取っ付きやすいです」「直感からアルゴリズムへの相転移」「大変素晴らしいです」「平易な内容」


↓このカテゴリをもっと見る

▼クチコミ情報

寝ながら学べる構造主義 (文春新書)

・「非常に危険な本
 入門書にはわかりやすいかわかりにくいかという評価以上に、もっと重要な部分がある。題材にされている学問的な立場において最も重要なものを、きちんと伝えようとしているかどうかということ。それを伝えようとせんがために難解になり、複雑になってしまうことは避けられないし、著書の評価や質に関わるようなものではない。だからよく言われている悪い入門書の基準は「わかった気にさせてしまう」ということなのだ。入門者はわかりやすい入門書こそを疑うべきである。 そういう意味で、この入門書は「悪い入門書」に分類せざるをえない。事実、ニーチェの紹介やソシュールの紹介には一部、誤解を招きかねない内容が含まれている。一般的ではない特殊な学派の、廃れきった立場があたかも主流のような紹介もされている。まえがきやあとがきにどれほど保身的な注意書きをしていても、真に受ける人間は少なくないだろう。私たちがとっくにわかっている常識に移し変えるだけの紹介は、学問の存在の意味を失わせてしまう。 この入門書を読むことでわかったつもりになり、他の著書に自信を持って挑戦できるというのもそれなりに有用なのかもしれない。逆に言うならそれくらいしか望めるものはない。あくまでも品質は保証できない踏み台として、距離を持って読むことを注意したい。

・「面白いです
文章は読みやすく、基礎知識がなくても理解が容易かったです。現代思想が専門ではない人間だが、知的な刺激を得たいという人にお勧めです。すでに多くの人が指摘しているように、これだけで構造主義が学べるわけではないということは、素人の私でも感じることですが、私のような入門者には、いきなり難解な本を買ってきて本棚に飾るだけよりも、この本を読んで好奇心をかきたてられて、次の本に移行するというほうがよっぽど建設的ではないかと思います。今の私にはこの本を批判する力はないけれど、もしも何か間違った記述があったとしても、それは将来気付くだろうから大きな問題ではないと思う。それよりも、新しい分野に対して好奇心をかきたててくれたということで、星5つ。

・「読め!
この本は、かつて著者が共著で出版した『現代思想のパフォーマンス』を、わかりやすくおもしろくしたものである、と言ってもいいかもしれません。

とはいっても、この間に著者は、彼の読者にピントを当てることを覚えつつ、ユーモアたっぷりの「内田節」を確立させ、期間限定の人気作家となって帰ってきました。これは人気作家による著書なのです。

また、最近出された『ためらいの倫理学』や『おじさん的思考』などが、インターネット上に発表されたものをまとめたもので、読者にとっては「再読」となってしまうのに対して、これは書き下ろしであるところもうれしい。

それから、『レヴィナスと愛の現象学』を最後まで読み切れなかった人も、この本なら大丈夫。寝ながら「あとがき」までいけるはずです、たぶん。

などの理由で、霧のかかった現代思想についての知識を晴らしたくて、さらに、新しいネタで内田節を満喫したい人にはうってつけの本です。

しかし、万が一、たとえ、よくわからなかったとしても心配いりません。著者はホームページで次のように書いていました。

<「網羅的知識を持とうと望む必要はない」こと、「知的流行を追う必要はない」ことを、きっぱりと断言し、「あなた自身の極私的知的課題を、深く、熱く、全身をあげて、執拗に追い求め、その深みからあなたにだけ見え、あなたにだけ記述できる世界の眺望を語ること、それこそが、知性の王道である>

・「「おじさん」の無様な小遣い稼ぎ
この著者は「おじさん」ということをウリにしている仏文学者だが、自らを「おじさん」と称することで、ある種の個体性を先行させることを意味している。それは志村けんが「私が変なおじさんです」と居直るときの機構と同一の先行性である。つまり法や規範に対して、それを逸脱する個体存在の事実性を優先し、そのような個体であることを露骨に提示して居直っている。夜の新橋界隈に行ってみれば、世はこのような「おじさん」で溢れかえっていることがわかる。一度「おじさん」をやると、悪臭を発することが病みつきになるようだ。普通の学者はもう少し慎重なものだが、この著者は「おじさん」芸の旨みを知ったらしく、簡約化された暴論を連発し、「おじさん」のなす大衆に阿り続けている。

こうして世に出てくる書物の中身の杜撰さは、まさに「おじさん」の倫理的堕落ぶりを証明するようなレベルであって、こういう人間がまさか構造主義やラカンを扱ってしまうわけだから、一体どういうことになるか、想像に難くはないだろう。

なお小泉首相は、この著者の言う「おじさん」的思考の理想として称えられるべきはずであろう。この著者には整合性があるであろうか?

・「入門書としては酷評をしなければならない
 本書はわかりやすい。大変にわかりやすい。 ã-かã-、æ°-ã‚'つã'なã'ればならない。「何が」わかりやすいのだろうか。 それは、è'-è€...のæ-‡ç« ã§ã‚る。そã-て、è'-è€...がどのように構造主義ã‚'認識ã-ているかが、わかりやすいのである。 æ°-ã‚'つã'なã'ればならない。本書によって「構造主義」そのものは理解できないã"とã‚'。

 タイトルに偽りはない。ã-かã-、正確にタイトルã‚'つã'るならば、「寝ながら学べる程度にè'-è€...が噛み砕いた構造主義」である。構造主義そのものは寝ながら学べるものではない。

 あえてé...·è©•ã-なã'ればならない。é...·è©•する理ç"±ã¯ä½•か。

 æ-°èžã®æ›¸è©•などで構造主義の「å...¥é-€ã€æ›¸ã¨ã-て好評されたために大変に売れているようだが、å"²å­¦æ›¸ã®å...¥é-€æ›¸ã¯ã€ã©ã"に「問題があるのか」ã‚'æ!Œ‡æ'˜ã-て読è€...にå"²å­¦ã«å¯¾ã™ã‚‹èˆˆå'³ã‚'もたせるものでなã'ればならない。そã-て言うのだ、「さあ、ã"ã"からå...ˆã¯è‡ªåˆ†ã§æ­©ã„てみなよ。面白そうだろ?」ってね。ã"うやって「å...¥é-€ã€ã•せなã'れば「å...¥é-€ã€æ›¸ã¨ã¯è¨€ãˆãªã„。

 ã-かã-本書では、問題ã‚'指æ'˜ã-てそそらせておいて、安ç›'な解釈による解ç­"ã‚'見せて「わかったæ°-に」させてã-まうのである。読è€...は「なã‚"だ、そういう種明かã-か」と満足ã-て、å"²å­¦ã®é-€ã‚'自分の足でくぐるのã‚'やめて帰ってã-まう。ã"れではå"²å­¦ã®ã€Œå...¥é-€ã€æ›¸ã¨ã-ては失格である。

 よって、è'-è€...のエッセイとã-て読むべきである。å"²å­¦ã‚¨ãƒƒã‚»ã‚¤ã¨ã-ては、ï¼'つ星くらいだろう。

寝ながら学べる構造主義 (文春新書) (詳細)

論理トレーニング101題

・「高校生のサブテキストレベル
昔から「国語」が得意だった。しかし「技術としての国語」を教える教師には、高校で予備校に行くまで出会えなかった。小学校・中学校の国語教師は「国語は感覚の学問」だ、などと言っていた。しかし。当然のことだが「問題」や「試験」として出されるものに「解答」がないはずはない。

本書は、このような「国語」に関する誤解を解く一助となるだろう。接続詞ひとつをとっても、「なぜその接続詞を選ぶのか」の理由があることを説明する。

そういう意味で、わかりやすく、役に立つ本だろうとは言えるのだが、レベル的に高いものではない。昔、駿台予備校に、A、Bの記号を使って国語を教える藤田という教師がいた(今も現役なのかもしれない)。レベル的には、この教師の書いたサブテキストを易しくした感じ。つまりは高校1、2年生の副読本という感じになっている。「国語好き」がわざわざ買って読むような本ではないだろう。

・「文と文の関係(接続関係)にこだわってみる
 聴いていて、スラスラ入ってくるプレゼンテーションには共通点があることに気が付いていた。 ポイントは、「自信をもって自分の言葉で語っている」ことと「センテンスが論理的にきれいにつながっている」ことだ。 必ずしも「内容がすばらしい」訳ではない。大したことを言ってるわけではないものも結構ある。

 本書はよくあるロジカルシンキングのテキストとは全くことなるアプローチである。「論理は接続表現に示される」ということで文と文の接続関係を101題の演習問題をもって徹底的にマスターしようというモノ。

 ノートを作り、2週間かけてじっくり取り組んだ。報告、レポートなど文章を書く機会が非常に多いが、明らかにこの本で得た成果が出ていると自覚できる。

 ロジカルシンキング本より、取り組みやすく、即効性があり、日本人向けのアプローチである。

・「論理学の本ではない
国語の解説書という印象。接続詞の解説が細かく丁寧なので読解力に自信のない人にはおすすめできる本だと思う。現代文の論理性がわかりやすく説明されている。また普段真剣に読まないような文章も多く使われているので、読み物としてもなかなか面白いものがあった。

しかし論理学の本ではないことは注意されたい。記号は一切出てこないし、記号を使わないで論理学的なことをしようというわけでもないらしい。あくまで論理学を学んでいないし、これからも学ばないであろう人へ向けて書かれているようだ。確かに『論理トレーニング』であって『論理学トレーニング』ではない。

タイトルが非常に紛らわしいので満点は付けないが、構成も良く、内容的には良書であると思う。

・「国語力強化のために
論理というと、最近は、MECEやロジカルツリーなど、コンサルティング系のツールが流行っていますが、この本は、おもむきが違います。「ただし」と「しかし」の違いとか、国語力がつくようなテーマが中心です。文章を丁寧に読む、というのは、こういうことか、と気付かせてくれます。また、問題&解説形式なので、とても読みやすい点もいいと思います。

・「「批判」と「反論」
論理を題材にした本は、いろいろな本が出ていますが、実践的な文例が多く、非常に判りやすい!判っていると思っていた接続詞について、新たに発見する部分もあり、また、論理的な文章とは何かについて、改めて考えることができました。また、最も印象に残ったのは「批判」と「反論」の違いです。とかく、反論=批判と思いがちですが、改めて議論とはどのような視点に立って展開すべきかについては、大変参考になりました

論理トレーニング101題 (詳細)

はじめての構造主義 (講談社現代新書)

・「とてもよくできた入門書
レヴィ=ストロースをメインに構造主義(の基礎)をわかりやすく解説してくれている好著。内容だけでなく文章自体もとてもわかりやすく簡単なのですぐに(数時間から数日で)読みきれる。レヴィ=ストロースの理論の説明もさることながら私としては現代数学の発達を論じている部分がとても面白かった。昔、線形代数の抽象概念を学んでいるときに、何のためにやっているのか良くわからず、ついでに現代数学をカッコよさそうだから少しかじろうかなと思ったときもあったが、数学的素養云々の前にそもそも数学者が何をしたくてどのような学問をどういう風に築き上げてきたのか、まったく理解できそうになくあきらめてしまったという不幸な過去を持つ私はこの本ともっと早く出会っていれば人生が少し変わっていたかもしれないと少し残念な気がしている。ただ少し手遅れだが、この本を読んで現代数学の一部がどのような問題意識で発達してきた学問なのかということを少し垣間見れたことは喜ぶべきことなのかもしれない。もちろん数学の本ではないのでこの本を読んだら数学の実力が上がるというわけではないのだが、大学の数学が何をしたいのかわからない大学1,2年生などはこの本から何かを学びとることができるのではないかと思う。

・「醒めた入門書
現代思想がどの程度難解なものなのか良く知らないのだが、構造主義の本を初めて読む私がスラスラと読めたのだから、よくできた入門書なのだろうと思う。しかし正直言って、読みながら「構造主義はすごい!」と思うよりは、構造主義批判の紹介にうなずくことの方が多かった。著者が「結び」で述べている、いまだに新しい西洋哲学の導入にばかり奔走する日本思想界への批判も印象に残った。

・「小生30才近い人間ですが、ど素人です。
構造主義とは何か。これについてはなんとなくわかった。雑読すんさんの「要は」以下と同じ感想だが、その意義という点に限っていえば、構造主義とは要はコミュニケーションのためのツール、みたいなもの、かな。コミュニケーション以上のものではないのではないかと感じた理由は、本文に挙げられているような抽象代数学による婚姻クラスの説明が可能であったということは発見かもしれないが、数学からみた婚姻クラスがそう見えたというだけのことで、婚姻クラス制度自体に何か新しいものがもたらされるわけではないからである。そういう意味で、構造(共通点)の発見というよりは、閉鎖的な知から他の知を説明してみただけなのではないかという疑問が生じると同時に、そのようにしてコミュニケーションが行われることで知の深化に繋がるのかという疑問もある。さらに、社会学全般に感じる印象であるが、何をしたいのかが判らない。例えば計量経済なら「コストが安いものがbetterである」という共通の土俵があるから反証可能性ある議論が成立するのではないか。相対化作業に価値がないとは思わないが、その先を教えて欲しい。このような構造主義それ自体に対する疑問を、構造主義の入門書のレビューであげることは不適切かもしれない。また、著者の権威的でない思考とずばぬけた教養には感服した。したがって5星。

・「構造主義入門の 定番
わかりやすく、時間をおいて何度読んでも得るものがある。1988.5に出版されたが、3-5年おきに読み直している。多くの人がこの本をあんちょことして使ったと言われる有名な本。 しかし、けっしていい加減な本ではなく、表現はやさしいが考える題材が多く含まれている。 少しづつ読むのもよい。第3章は数学、自然科学の相対化のお話。第二章が構造主義のレビスとロースの核心的内容にふれる部分である。

・「レヴィ=ストロースへの、華麗なる招待
構造主義の、というより、レヴィ=ストロースの構造人類学への導入。平易な語り口ながら、内容は極めて充実している。レヴィ=ストロース以前の人類学の言説、ソシュール以降の構造言語学の言説を概観したうえで、それがどうレヴィ=ストロースの思想へと結実してゆくかを解き明かしていく。「未開」に向けられた、レヴィ=ストロースのまなざしは温かい。巻末のブックガイドも便利であり、一読の価値ある名著に仕上がっている。レヴィ=ストロースの生涯に関して、詳しく知りたい場合には、渡辺公三『レヴィ=ストロース 構造』(講談社)を参照すると良い。

はじめての構造主義 (講談社現代新書) (詳細)

フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR)

・「人を扱った数多く書籍の頂点!
私はコンサルタントとして、人がどのように自ら幸せをつかむことができるか、という観点で、様々な企業・人材に接し、また様々な分野の書籍・論文を読んできました。本書は、これらの経験を統合してくれるだけの力をもっています。

まず、自己啓発の書として最高のものです。スティーブン・コビーの「7つの習慣」を上回ります。

次に、経営書としても最高のものです。人のモチベーションを如何に高めるか、ということについて、外発的誘引、内発的誘引を様々な角度で解説した良書が沢山ありますが、本書は最も深く、かつ実現可能な方法でモチベーションを説明しています。

更に、人間科学書としても最高のものです。初版が1990年と古いにもかかわらず、現在の最新の自然科学と整合しています。進化理論を前提として捉え(リチャード・ドーキンス「利己的な遺伝子」など)、人が進化の過程で如何なる能力を獲得してきたかを踏まえ(スティーブン・ピンカー「人間の本性を考える」など)、人の脳が如何なる働きをするかを適切に理解し(アントニオ・ダマシオ「感じる脳」など)、人がよりよく生きるためにどう考えるのかを整理し(ダニエル・デネット「自由は進化する」など)、歴史・文化・社会・組織と個人との関係のありかたを模索し(ジェイムス・C・デイヴィス「人間ものがたり」など)、宇宙と個人との関係まで統合しようとしています(N・D・タイソン「宇宙 起源をめぐる140億年の旅」など)。

人という視点で、自然科学・社会科学の知見を見事に統合したものは本書以外に知りません。

更に、西洋と東洋の表面的な文化の違いの奥に隠された共通事項まであぶりだしています(フロー理論=荘子)。

本書を読んでおかないと人生損します。

私のなかでは、本書は知識の中核的な位置付けになりました。

・「楽しみ・幸福に関する研究成果
◆本書は著者M・チクセントミハイの研究成果を一般向きに要約したものである。その研究とは「人は最も楽しいときにどのように感じ、そしてそれはなぜなのか」。「フロー」とは楽しさを体感している被験者の共通した主観的説明、「流れているような感覚」に由来し、命名したものであり、その内容は「ひとつの活動に深く没入しているので他の何者も問題とならなくなる状態、その経験それ自体が非常に楽しいため、純粋にそれをすることのために時間や労力を費やすような状態」を指し、本書でフローの原理が解明されている。◆フロー理論に関してはその主要な8つの構成要素、フローに至るまでの3つの変遷過程の基本的段階、また幼児期の家庭状況もフローを達成しやすい自己(自己目的的パーソナリティ)の心理形成に影響を与え、この自己目的的家庭状況の5つの特徴も示されているこれらを活用することで、フロー体験しやすいよう、生活を整えることができると思う。

☆さらにこの理論はまだまだ発展するだろうと思われる。本書を読めばわかるが、ここで示されているフロー実現の方向性は意識を無秩序な状態から秩序ある状態に移行させるものである。したがって内的に無秩序な状態を作る諸要因への対処法についてはがら空きである。個人的に昨今の目覚しい心理療法の発展を垣間見た自分には、フロー実現には自我意識の除去という方向でのアプローチもかなり現実的な方法として考えていいと思う。☆ついでに個人の具体的経験のなかでこれらを実践し、試行錯誤を重ね、作成過程で削り取られたデータを補完し、独自にこの理論を再構築していく創造性も大切であるように思う。

・「「楽しみ」を実証研究として提出
 チクセントミハイは、本書が論じる「フロー体験」という概念を提出/研究したことで世界的に有名な社会学者(心理学者?)。

 ある種の条件化で、人間が喜び・楽しみを感じるということを発見し、その条件化で発生する体験のことを「フロー体験」と名づけた。 提出されている概念、およびその条件は興味深く、「楽しみ」という扱いにくい概念を独自の概念をもとに実証研究的な形で仕上げた、ということだけでも価値ある研究と言えると思います。 統計的な調査の確かさとかは、私にはいまひとつきちんと判断することができませんが世界的にも評価されているようなので、多分それなりのなのでしょう。

 ただ、宣伝のつもりなのか、本気なのかわかりませんが、フロー体験という現象を解明できれば、功利主義の効用測定の問題だろうがなんだろうが、快感とかに関わる問題が万事解決! というような素朴さはいただけません。

・「理論書ではない
原書は、一般人向けに書かれたようだ。Flowとは何か?まずはきちんとした定義がこの本にはない。文脈から判断するには、楽しく時間を忘れるような没頭する体験というところか。幸福を追い求めても、不幸になるだけ。Flowを理解した方が、幸福感が得られるというもの。しかし、この本では事例がいっぱい載っているが、その核となるものは一体何なのか、分からない。理論を説明するための具体事例ではなく、事例の中から読み取らなければならないのが難点である。訳者あとがきでようやく分かったが、マズローの5段階欲求仮説の自己実現的なことを言いたかったのだろうか。訳の題名も、本来はFlowであるにもかかわらず、現象学とまでつけてしまったのは、勇み足としか言いようがないだろう。

・「楽しみも自己の統制から。
 骨太の1冊です。「楽しみ」や「自己啓発」に興味を持つ普通の人に、本書をお勧めできるか、または気軽に受け入れられるかは、甚だ疑問です。専門書としては、いろんな側面から「楽しみ/喜び」にいて研究された内容が記載されているので、多分素晴らしいものなんだろうと思います。

 本書が伝えている「楽しみが生じるためには、自己目的的な自己を持つこと」つまり… 目標設定の重要性 注意を集中させること 意識を統制し、自分をコントロールすること

 をもう少し分りやすく、楽しく伝えていれば間違いなく、☆5つだと思うのですが。少し残念です。 

フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR) (詳細)

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

・「衝撃の感想!
完全な民主主義が無いことは知っていたけれど、その証明については初めて読んだ。チキンレースの論展開は痛快だった。バカな方が勝ち、というのは、若者の複雑な精神を反映していて面白い。神の不完全性を説く場面を読んだ時は、わくわくして、もっと早く読めないか、と焦れったくなった。とりわけ衝撃を受けたのは第2章だった。「科学は一種の物語である」という言葉に鳥肌が立った。首筋から背中にかけて、もう一つ目が開いたような感覚だった。

この本は、架空のシンポジウムを舞台にしているのだから、「小説」と受け取ってもいいと思う。論文でも参考書でもない、会話だけで物語が展開していく、喩えるなら赤川次郎を彷彿とさせるような小説だ。そうだとすると、信じるも信じないも、どの程度信じるのかも読み手の自由だ、という方法論的虚無主義者の発言を読み流させずにふと考え込ませる為の、大掛かりな仕掛けが施されているのではないか。しっかり引っ掛かっちゃったぞ。

此処まで考えて、これも結局自分という小さな宗教に捕われているに過ぎないことに思い当たった。自己完結しがちな私でも、カント主義者の発言を読んでいると、カントを語りたいだけなのではないか、と感じることが多かった。それは、一つの見解に凝り固まってはいけないことの好例だと思う。自分を客観視する視点が、少し定まった気がする。司会者にまで軽く流され続けたカント主義者に感謝だ。

私はまだ、自分の理性の限界には辿り着けていない。何せ、この本を完全には理解できていないことが解っているのだから。それにしても、読んだからと言って、鼻高々になれない本だ。上へ上へと下降していく奇妙な錯覚に陥る。極めた気になれないのだ。もっと突き詰めて考えてみたくなる。自分対自分の知恵比べをしてみたくなる。その内、今までの限界を超えることができるかもしれない。すると、また次々と限界の薄皮一枚先が現れていく・・・。

・「「世の中、実は『答えのない話』に溢れている」と認識できる。知的刺激が得られます。
【主要目次】序章 理性の限界とは何か第1章 選択の限界(投票のパラドックス/アロウの不可能性定理/囚人のジレンマ/合理的選択の限界と可能性)第2章 科学の限界(科学とは何か/ハイゼンベルクの不確定性原理/EPRパラドックス/科学的認識の限界と可能性)第3章 知識の限界(ぬきうちテストのパラドックス/ゲーデルの不完全性定理/認知論理システム/論理的思考の限界と可能性)

「不可能性定理」「不確定性原理」「不完全性定理」を中心にディベート(雑談)形式で話が進みます。時々、話が脇道に逸れるのですが、その余談が非常に面白いのです。ゲーム理論(ナッシュ)・チキンレース、科学哲学(ポパー、クーン、ファイヤアーベント)、コペンハーゲン解釈(状態の収縮) v.s. 多世界解釈(世界の分岐)、神の非存在論(神は理性では認識不可能な存在)、チューリングマシン・アルゴリズム的情報理論(チャイティンのΩ)などの話題への言及もあります。(時折、カントの話題が出てくるのもご愛敬(笑))

生物学者Delbrueckが科学者として成功する秘訣として"limited sloppiness"(限定的な"いい加減さ")を挙げました。これはコンピューターとは違う、(四角四面でない)人間らしい思考が創造には必要だということです。(本書に出てくる"rational fool"(合理的な愚か者)とは反対ですね) 本書で述べられる「(理性の限界を超えた)答えのない話」の困難を乗り越えるのは、この人間特有の"限定的いい加減さ"のなせる業ではないだろうか、そして、この人間の"限定的いい加減さ"も実は"理性の限界"がなせる業なのかも、、、とか考えたりすると何だか愉快な気分です。

なお、この3つの話題で一番歯ごたえがあるのは「不完全性定理」の章でしょう。「無限論の教室」(野矢茂樹)や「不完全性定理−数学的体系のあゆみ」(野崎昭弘)も併せて読むと理解が進むかもしれません。

・「深い内容と読みやすさの融合した傑作
最初に、この本は日本人が書くものとしては、異例に多くの哲学的、科学的な分野に関連しており、かつ私がこれまでに読んだ本の中で最も素晴らしく平易でわかりやすいプレゼンテーションをしている点で最高である。

著者は1、論理的なゲーデルの不完全性について造詣が深く、著名な論理学者であるスマリヤンの翻訳も手がけている。しかし、2、本書では社会科学的な民主主義の決定不可能性、さらに3、量子力学的な不確定性、ならびに科学理論の相対主義、などについても筆をすすめ、3部が一体となって素晴らしい入門書となっているのだ。

社会科学では、アローによる不可能性定理が有名だが、これは一言でいえば、「民主主義における決定方法では、推移律その他の常識的に望ましいと思われる性質のすべてを満たせない」ほどのものだ。これは「決め方の原理」などの有名な本も参照にすればわかりやすいかもしれない。ついで、現代社会科学の基礎である、ゲーム理論とナッシュ均衡が説明される。

量子力学では、物体の位置と運動量を完全に知ることはできないというハイゼンベルクの不確定性が有名だが、そういった古典解釈を超えて、量子力学の意味する相補性から生じる情報伝達のEPR矛盾、さらには多世界解釈が説明される。同時に科学という試みのもつ客観性についても、ポパーからクーン、ファイヤーアーベントへと続く論争が解説される。

ゲーデルの不完全性定理については、よく知られた形では、「この文章は間違っている」というような自己言及を許すような形式システム、(これは数学体系を含めて、実質的にほとんどすべての論理体系のこと)では、決定不能な命題が存在することを意味している。これももっと詳しくは類書を読めばいいのだろうが、それをチャイティンの定理などもっと新しい発見とともに論理学の限界として提示している点が新しい。

しかし、この本の素晴らしさは、これらの人間理性の限界がそれぞれ独立しているのではなく、まさに量子的な「絡み合った状態」にあることを、興味深く示唆している点だろう。

特に、ナッシュ均衡の持つ合理性、つまり、相手の行動の予見を無限に繰り返すという人間の信念の体系における無矛盾性とタルスキー、スマリヤン的な、論理体系の持つ不可避的な矛盾性などとの関係を論じている点は素晴らしい。これはもう、単なる啓もう書ではなく、学問書に昇華し得る指摘であると思う。

私は科学的な知識というのは、今後も無限に進歩し続けると信じる素朴科学主義者だが、理性的な企ての持つ根本的な矛盾を考えさせられる点で、また、できれば私自身がいつか書いてみたいと思っていたという意味で、すべての人にお勧めできる出色の書籍だ。

・「理性の限界の先はどうなるのか?
現在、われわれが辿り着いている理性の限界として、1.選択の限界、2.科学の限界、3.知識の限界について紹介しています。主題となっているのは、アロウの不可能性定理、ハイゼンベルクの不確定性原理、ゲーデルの不完全性定理の3点です。選択の限界における完全な民主主義は存在しないという話、ミクロの世界では物事は不確定にしか起こらないという話など、かなり刺激的な話で非常に興味がそそられるものでした。完全なシステムは存在しないという不完全定理での、完全犯罪の話や神の非存在論は、完璧には理解できないような難解な内容でした。私はこの手の本は全く読んだことがなく、なんとなく聞いたことのある程度でしたが、どれもなんとか話についていけて、興味を持つことができました。理由の一つは、本書の構成にあるかと思います。討論形式にしてあり、各種専門家(中には極端な方もいるみたいですが)と、学生や会社員などの素人のやり取りにしてあり、とっつきやすいこと。もう一つの理由は、上記3つの定理や原理以外に織り込まれている話など、丁寧に解説してあることなどから、内容を理解しやすくしているかと思います。とりあえず、この本を読んでみて、各種の本を読んでみたくなっただけでもよかったです。

・「知の最前線
様々な立場の人たちによる「理性の限界」をテーマとしたシンポジウム、という体裁をとっています。まずは、わかったつもりでいて実は正確には理解していなかったことに気がつかせてくれた点に感謝したいです。例えばクーンのパラダイムシフトという考え方。私はなんとなく「パラダイムシフトすることで少しずつ真理に近づくのだ」と思っていた節があるのだが、そもそもクーンはそんな風には言っていないのだ。天動説より地動説が真理に近いわけではないし、相対性理論がニュートン力学より真理に近いわけでもない。ほら、目から鱗でしょ?(私だけ?)というのは「第2章 科学の限界」からのお話ですが、やはり圧巻は「第3章 知識の限界」でしょう。かの有名なゲーデルの不完全性定理を素人にも理解できるように話を進めているけれど、わかったつもりにさせてしまうところはすごいです。正確には理解できてないと思うんですけどね。「テューリング・マシンの限界」から「ゲーデル・チャイティンの不完全性定理」の説明にいたるあたりは必読ですね。まさにこの辺が知の最前線、という気がします。ということで、知的好奇心を十分に満たしてくれる本でした。最初は「馬鹿っぽい出場者たち」にうんざりしていましたが、読み進むにつれて愛着がわいてきます。最初はどちらかといえば無知の代表者のように描かれていた「会社員」が最後のほうでは驚くべき理解力を示したり、まあ、ちょっと不自然なところがあるのは否めませんけどね。また、全編を通してカント主義者が道化役として出てきますが、実は結構するどいところを突いていて、なんとなくではありますが、カントが現代哲学への大きな転換点になっているような気がしました。ところで「運動選手」って、結局何者だったんでしょう?もしかして「神」の道化した姿?深読みのしすぎか。

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書) (詳細)

入門!論理学 (中公新書)

・「入門でこのアプローチはきついと思います。
●あまり“入門”を真に受けないようにしてください。とても興味深い趣旨に則っておりますが本当に初めて学ぶ場合は挫折する可能性が高いです。まず論理学の基本は命題自体の正しさと論理的正しさの違いを理解するということ。これを真っ先に飲み込まないととても混乱するし単なる屁理屈やパラドクスの類と勘違いしてしまいます。それにはまず縦読みの文字よりも真理表と解説を見比べてデジタルに解釈した方が非常に楽です。野矢さんの著書と本書で紹介されている「論理学をつくる」を両方読んだ私の正直な感想です。特に「〜でない」は「〜である」の対義語にあらずという趣旨のくだりは思考一般に対して豊かな発想を与えますが論理学を学び始めた人間に真っ先に投げかける問いではないと思います。こういう足踏みをさせる必要が果たしてあるのかどうか。●そして自然演繹法、これも初学者にはまずいです。公理と定理に各々の関係と概略を理解するには役立ちますがやはり命題自体の正しさと論理的な正しさについて明快な区別・判別を直感的に得るまでは至らないと思います。やはりタブローでデジタルに学ぶ方が初心者の荷は軽いし近道でしょう。タブローはまず論理的な正しさの検証法であると同時にそれを学ぶ過程で論理的な正しさの意味そして命題の正しさとの違いがどんどん浮かび上がってくる非常に便利なツールです。●というわけで初心者にはあまりお薦めいたしません。あとがきで紹介されている「論理学をつくる」の1部を一度ざっと読んだあと本書を手にとってください。これをあちらの橋渡しに上梓されたようですがむしろ向こうの1部までの内容の方がこちらよりも入門者向けです。●本当の初心者以外の方へは文句なしにお薦めです。論理学の体系について難解さを避けつつ疑義や問いが随所にちりばめられております。これが「論理学を〜」においてやむをえず脇に置かれてしまったお荷物なのです。

・「論理の基礎体力をつくる
以下の2つの主張を同時に行うとする.

 富士山が噴火すれば,日本は沈没する. 富士山が噴火すれば,日本は沈没しない.

論理学では,これらの主張を同時に行っても,矛盾ではない.

直感的におかしいと感じてしまうのは,普段我々が使っている「ならば」は前提条件が「正しい」という暗黙の了解で用いられているため,富士山が噴火した場合に日本が沈没する/しない,ということを同時に主張することはできないからである.

富士山が噴火してしまうと矛盾が生じるため,これらの主張からは「富士山が噴火することはない」ということが導くことができる.論理学における「AならばB」は,あくまで条件文であり,Aが成り立たなくても主張を行うことができる.

このように,本書が扱う命題論理では,我々が意識せずに使っている「暗黙の了解」とは少し異なる「決まりごと」がある.本書は他の論理学の入門書と違い,記号を用いずにその「決まりごと」について噛み砕いて解説を行っている.

この「決まりごと」が抽象世界の枠組みとなる公理と呼ばれ,公理から導き出される定理と呼ばれている.

・なぜそのような「決まりごと」をつくるのか?・そのような「決まりごと」を設定すると,どういうことが言えるようになるのか?

という点が重要であり,その点に関しては著者が妥協せずに力強く論じている.

問題もいくつか用意されており,解説された内容を理解できているか確認することができる.

分かりやすいからといって簡単に理解が出来るというわけではない.私は,脳みそをフル回転させても理解ができず,なかなか読み進めることが出来なかった.読み終える頃には自覚できるくらいの力がつくと思う.

・「特筆すべきは、論理記号を全く使わず完全に「縦書き」だけで著述したという点
野矢氏の著作にはまっていて、読むのはこれで7、8冊目。野矢氏の本職は哲学だが論理学と数学に関する著作も多く、本書は論理学に関する著作の中では4冊目。最新刊である。

本書のもっとも特筆すべきは、論理記号を全く使わず完全に「縦書き」だけで著述したという点であろう。はじめは、

 (Aではない)ではない→Aである

などと無理やり日本語で書くよりも、記号を使ったほうがスッキリするのに、と思った。が、繰り返し読むうちに、こういう書き方でしか普通の読者に対して論理学の核心を示すことはできなかったのだ、ということを理解した。

なぜ我々は「証明」を納得するのだろう?

 A=BかつB=C、ならば、A=C

は自明である。でもなぜ「自明」といえるのだろうか?A=BとB=Cを確かめただけで、A=Cを目で見て確かめたことがなくても、それが正しいと確信できる。その心の働きはいったいどこからくるのか?経験則では決してない。論理による推論にリアリティを感じられるということそのものが、人間の心の本質に関わっているのであろう。

論理学と哲学と数学。野矢氏の頭の中ではきっと、同じ世界が別の切り口で見えているだけなのだろう。しかし筆者にはまだこれらが何故地続きのものとして議論可能なのか、モヤモヤしてスッキリしない。気持ち悪い。いつかスッキリわかるときがくると信じて読み続けるしかない。

なお、はじめての方でも決して無理な内容ではない。が、少なくとも3回は、できれば肝心なところは声に出して読んで欲しい。そうして、もし野矢氏のいうことに少しでもリアルに感じられたなら、あたかも赤錆びた鉄板から銀色に輝く地金が見えたかのような、新鮮な驚きと感動を手に入れることができるだろう。この難しくはないが少々ややこしくて理屈っぽい厳密な本を、辛抱強く読み込んだ人に対してだけ与えられる一種の「福音」である。

・「日常言語から論理学が離陸する瞬間
野矢氏だからこその快著。「〜でない」「かつ」「または」「ならば」というたった4つの接続詞から、命題論理学がいかに生まれるか、その“離陸の瞬間”が丁寧に鮮やかに解説される。読者は、「そうか、論理学ってこういうことだったんだ!」と、その“本質”に触れる喜びを味わえる。本書の特徴は、いわゆる自然演繹法を、日常言語から論理学を立ち上げる平易な説明として用いたことにある。4つの接続詞の意味を考えるために、我々はどういう場合にその接続詞を使いたくなるか(=導入則)、そして、我々はどういう主張をその接続詞からさらに導くのか(=除去則)、という二点のみから考察する(p91)。

それに対して通常の論理学の教科書では、4つの接続詞の意味を「真理表」によって定義する。つまり、その接続詞で繋がれた各命題の真偽に応じて、全体の真偽がどうなるかを示し、その真偽の対応表が“その接続詞の意味なのだ”と説明される。しかし、我々はそのようにして「〜でない」「かつ」「または」「ならば」の意味を学んだのではないから、日常言語と論理学の分岐点が分からなくなる。そうではなく、離陸の地点を示すことで、逆に地上に積み残したものも分かる。その接点が排中律である。たしかに、このやり方にも一長一短がある。第5章での証明は必ずしも分かりやすくはないし、「ならば」と「否定」のみからなる公理系の提示など(182)、縦書きの文章の中に難しい話がさりげなく書き込まれてもいる。とはいえ、読者を論理学へとぐいぐい引き込む本書の魅力が、そうした短所を帳消しにする。

・「論理は生活や人生に不可欠な武器となる!
野矢氏の「無限論の教室」を読み、数学者の無限論証明に論理の欠如を指摘する“数学のような哲学”の存在に驚いた。次に「ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む」では、『論考』の掲げた目標や間違いを修正し、『論考』を乗り越えた哲学を創出しようとする意気込みを感じた。いつしか著者の論理の切れ味に触れる快感の虜になってしまい、「同一性・変化・時間」や「哲学・航海日誌」を読む内に、論理が生活や人生に不可欠な武器となること確信した。そこで「論理学」を読んでみると、恐れていた自分の論理力の不足を痛感し、理解力や判断力に対するこれまでの自信に不安を覚えた。ここで、「論理学のトレーニング」ではなく、“学”の抜けた「論理トレーニング101題」が書かれた必然性を理解した。著者は、本書が“基礎を教える入門書”ではなく、“私たちが日常用いていることばに潜む論理を理論化し、体系化していく、その作業の手触りを伝える”入門書であると言う。しかも、「入門!論理」ではなく、“学”のついた「入門!論理学」としたのは、「論理学」と「論理トレーニング101題」のエッセンスを凝縮し、論理を自ら実感し続けることが可能な初めての実践論理学を樹立したからだと思う。

入門!論理学 (中公新書) (詳細)

新版 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ)

・「論理の本ですが記号を用いた式変形は出てきません
論理の本ですが記号論理学の本ではないです。ですから式変形を伴う記号は出てきません。接続関係に注意して文を読む方法が示されています。否定・ドモルガンの法則・逆裏待遇などの論理学特有の用語は丁寧に解説されていなす。独習で1冊だけやるなら101題の方が良いかもしれません。

・「『論理トレーニング101題』よりも進化し、洗練されている!
企業に入社して、研究開発と事業化に27年間携わった。その後、開発現場をサポートする戦略知財を担当して3年になる。特許法などの知的財産権法を理解するために弁理士試験の講義を受講すると、研究開発と特許の考え方は一緒であることを知った。そして、どちらの場合も論理的に物事を考えることが大切であることを改めて確認した。しかし、現在の研究開発の現場には論理的思考が欠如していることにも気がついた。どうすれば、論理的思考をチェックして実践の訓練ができるのだろうか?そのつもりで『論理トレーニング101題』に取り組んだ。面白く役に立った。このテキストを戦略知財の仲間や志の高い研究開発者に勧めたところ、通勤の途中で読んでいるようだ。今度の『新版 論理トレーニング』はどうだろうか?という興味で読んでみた。『論理トレーニング101題』より進化している。洗練されている。そのような印象である。これとマインドマップと融合したものが欲しくなった。

・「接続詞にこだわることこそ論理的になれる
本書は、説明部分と練習問題に大きく分がれている。どちらかというと、クリティカルシンキングのようなアプローチではなく、徹底的に接続詞にこだわるアプローチである。つまり、接続詞にこそ、文と文の関係やパラグラフとパラグラフの関係が現れるという事なのである。それこそが、論理である。おそらく感覚的には、国語の問題を解いている感じかもしれない。また、英語のリーディングの授業のように、日本語を精読していく。徹底的に接続詞にこだわり、最終的には論理関係にこだわっていく。

論理的になるためには、次のことを実践するといい。・意識的に接続表現を使用してみる。・接続表現に気をつけながら、読んでみる。

練習問題をやってみたら、半分以上は間違えていた感じだ。ということは、まだまだ、論理力がないということである。何度もやることが重要なのであろう。問題を解くときに、考え、解説を読むときに再び考えることで、論理力が養われることだろう。少なくとも、解説を読むだけでなく、問題を解くことで論理力を養ってほしい。

・「楽しく頭を捻りながら学べます。
改めて日本語を考えさせられ、いいトレーニングになりました。これからこの本でで学んだ内容を活かせる様にすることがここからの課題ですね。興味深い例題ばかりで、そっちの内容にも満足しました。

新版 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ) (詳細)

暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫)

・「アタリマエといっちゃアタリマエ
 ある意味この本が「衝撃」と捉えられたのは、あまりにも西欧の「知」が現在に至るまで言語的な知に偏り過ぎていたからにほかならない。日本というさまざまな思想の交差点に暮らすわれわれは、すでに禅的な「ただ座る」ことによったり、武道の型稽古であったり、小津安二郎の映画であったり、囲碁や将棋の図形的思考といい、そういう言語によらない知のかたちをすでに歴史的に経験してきた。むしろ、人生の早い段階から老荘に親しんできたわたくしからは、非言語的な知を言語的な知の上位に置くのが当然であったために、本書は衝撃でも何でもなく、どうしてこれほどわかりきったことをみなが絶賛するのかがまったくわからなかった。西洋哲学史を学ぶことで、どれほど本書が知の歴史から外れた異端であることがようやく理解できたほどである。 だから、ある意味本書がどれほどの衝撃を持って受け止められたかということが、そのひとの知のかたちを知るための試金石だということにならないだろうか。わたくしにとっては、ホントウは本書の内容はあまりにありきたりに過ぎて二つ星以下だった。

・「次世代を切り開く科学技術を暗黙知の中に
暗黙知の概念は、ポスト・モダンのブームが行ってしまったから消えても良いというようなものではないと思う。暗黙知とは、職人が弟子に、己を見て技を盗めというように、言葉では伝えられない知識をいうのだが、本書は、それがどのように存在しどのように機能するかなどをひとつの理論として作り上げた論考である。情報社会の科学技術の普及伝搬が論文など言葉によることが圧倒的に多く、それらが極度に高く評価され、暗黙知などは評価されない傾向がある。そのような時に、次世代を切り開く科学技術を暗黙知の中に求めるのは賢い選択かもしれない、と思いませんか?そう思わない方にも、そう思う方にも、是非、この本を読んで見ていただきたい。

・「ポラニー入門最適書。
ポラニーの傑作「個人的知識」は確かに傑作である。しかし、あまりにも話が広範囲に及ぶゆえ、かなりの助走が必要になってくる。「暗黙知」について知りたいと思うのであれば、この本を読んで勇気をもらってから「傑作」に入っていくのはいい手段だと私は思う。そして、しかも訳書としても、要約書としてもなかなかいい本だとも思うのである。

・「ポランニーは既存の科学に対する違和を唱えたのである
はっきりいうが、「創造的想像力」におけるように、また、主著「個人的知識」にあるように、既存の物理化学的な「機械のような」世界からは生命、ポランニー的に言えば生命=存在=知というものは明かせない、とはっきり述べている。これを通常の大学の就職過程に押し込めようとする教師=監獄の看守、学生=自由と錯覚した囚人、の手に押し込められるような戯言ではない。

・「もう少し若いときに読みたかったあ・・・
人間の知、世界の存在意義への確信(それらがどれほど底なしに堕落しうるものであっても)を持ち続けようとするポランニーの姿勢に胸が打たれました。

また、コンピュータによる意識生成プログラムの開発が進んでいる今日において、とても現代的、刺激的な内容も持っていると思います。

20代のころ、構造主義だ何だと「うかれて」いずに、この本に出会えていたらなあ、とちょっと悔しい。

暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫) (詳細)

論理アタマをつくる!ロジカル会話問題集

・「アタマの体操、脳のエクササイズです!
いいアタマの体操、脳のエクササイズになりました。ビジネスだけじゃなく、友だちとの会話、家族との会話にも役立ちそう。面白いけど、ハードです。相当、クタクタになりました。ウーン、ふだんロジカルに考えていないせいかも、と反省…。最後の問題は靖国参拝の賛成論・反対論をロジカルに考えるという問題。これには、ちょっと納得できない面も…ただ、著者からの「宿題」があり、自分なりに答えを見つけたいと。ひさびさに「歯ごたえ」のある本!

・「良い刺激!
 著者の一人、船川氏のセミナーを受けたこともあり、そのときのことを思い出しながら楽しく読めました。 よくあるタイプのもっともらしい自説を主張する人と受け答える人の短い会話あって、そのもっともらしい主張の矛盾や論法のおかしいところを最も効果的に指摘するために言うべきことを選択肢から選ぶ、というのが問題となっています。時事的な主題の取り上げ方はうまいし、回答に対する解説もとても詳しく、相手の主張の仕方のどこが論理的でないのか、それに対してどう対処するのがベストなのか、が丁寧に説明されているのがとても良いと思います。 私自身は、仕事柄もあっておおよそ正解はするのですが、回答としてベストとされている受け答えは、確かに最も論理的で的を得てるかもしれないけど、日本人の会話としては、相手の論理の破綻をかなりストレートに突いていて、(他の人からみると率直過ぎるらしい私でさえも)実際にはそれ言えないよなーと思えるものもありました(笑)。往々にして、物事について論理破綻的に何か言う人って、特に、そこを突くとムっとしそうだしね。 それから、取り上げられている一見もっともらしくて、でもホントはおかしい主張は、時事的というだけでなく、まあ、ほんとに身近にあちこちでよくきくような話で、今の社会にあふれすぎていることが再認識できます。論理アタマをつくるっていうコピーだけど、もっと気楽に、活字になっていることやテレビで声高に叫ばれていることを鵜呑みにしない、すなわち、情報リテラシー能力向上につながる読み物、位に考えてざっと目をとおすだけでも十分おもしろいのではないかなと思いました。

論理アタマをつくる!ロジカル会話問題集 (詳細)

論理学

・「笑える教科書
論理学の教科書と聞くとなんともいかめしい感じがぬぐえないが(東京大学出版だし。)、そんなことはない。非常に面白い本である。文理を問わず、論理学の入門者あるいは、ただ教養のために読むのにもお勧めできる。内容は命題論理からゲーデルの不完全性定理までを解説している。

全編に会話が挿入されていて、この掛け合いが絶妙である。単なる雑談調の掛け合い(漫談?)に見えて実は深い発言が随所に現れている。教科書として論理学のすみからすみまで網羅されているわけではないが、冒頭に書かれている通り、論理学の名所への「実地」観光としては(雰囲気その他合わせて)本書に並ぶ本は少ないだろう。

・「論理学の本の中では一番取っ付きやすいです
 書店に行くと論理学の本はたくさん売られていますが、この本はそんなたくさんある論理学の本の中でもトップクラスに取っ付きやすい本です。

 中でも特筆すべきなのはやはり解説のわかりやすさですね。無門と道元という二人の禅僧を相手にした対話形式の解説は、まさしく痒いところに手が届くといった感じで、丁寧でありながらも複雑になり過ぎることなくすんなりと頭に入ってきます。特に、「記号の読み方がわかんな~い」という思いっきり初心者の方(私もこの本に出会うまではそうでした)は、論理学の勉強をこの本から始めるのがいいと思います。

 また、本書の中で著者は「証明はやらなくてもいい」と書いていますが、それとは裏腹にこの本の中には証明問題が結構たくさん出てきます。この証明問題は「やらなくてもいい」という言葉に従って読み飛ばすのではなく、ぜひとも一問一問じっくりと取り組んでみることをお勧めします。そうすれば、この本を読了する頃には論理学に関してはある程度の実力がついているでしょう。

 さらに、本書の巻末には国内で販売されている論理学関係の本を内容ごとに、証明ならこれ、不完全性定理ならこれ、伝統的な論理学ならこれといった具合にズラッと紹介されているので、この本の問題を解き終わった後はそこで紹介されている本に進んでみるのもいいと思います。実際私も、この本をやり終わったあと、巻末で紹介されていたので、以前にやってみたけれども挫折してしまったレモンの『論理学初歩』をやって見ましたが前にやったときと比べて格段に理解できるようになっていました。

 論理学をこれから勉強しようと思っている人には特にお勧めできる良書です。

・「直感からアルゴリズムへの相転移
対話形式で議論が進められていきます。こちらが「はて?」と疑問に思うツボを対話の中で見事に消化していき、まさに「かゆいところに手が届く」内容となっています。著者は「入門書」であることを殊更強調していますが、演習問題もふんだんに取り入れられており、入門書にありがちな「単なる概念説明」には終始していません。そこには明らかに「腕を使うことによって肌で理解させる」ことが意図されています。

個人的には、命題論理、述語論理の体系とは我々が日常的に行っている直感的な論理的思考を記号体系(公理系)として客観的にアルゴリズム化したものである、という印象をもっています。本書を一歩一歩丁寧に読み進み練習問題を消化していけば、「直感」→「アルゴリズム」というある種の「相転移」を必ずや体験できるでしょう。それはまた快感でもあります。

・「大変素晴らしいです
はっきり言って下手な大学の論理学の講義より面白い本です。むしろこちらをやったほうが身になったりします。

ということで、論理学初学者に絶対にオススメできる一冊。二人のすっとぼけた坊さんが論理の海の泳ぎ方を習っていく…比ゆ的ですがそんな感じです。大変読みやすく、平易な言葉で書かれています。演習量が豊富なので「わかっているのかいないのか」をしっかり確認しながら読むことが出来ます。独習に便利。

少し不満を言えば、一章二章の命題論理〜述語論理までは大変わかりやすいのですがその後のメタ論理、直観主義論理、ゲーデルの不完全性定理の辺りが若干消化不良です。ついていけなくなる人がいるかもしれないと危惧します。関数子、同一性記号の導入や二階論理の説明などがなく述語論理も完全に網羅しているわけではないので、是非「発展編」的な続きが出たら嬉しいなあと思っています。

・「平易な内容
専門書でなくて教養書なので、趣味の読書には他の同分野の本より適していましょう。本格的に勉強したい場合は、きっとこれ一冊というわけにはいきません。

論理学 (詳細)
ページ上部へ▲

キーワード検索:

シンプルアマゾン:-CD-DVD-ゲーム-おもちゃ-PCソフト-PC&電子機器-家電&雑貨-時計&バッグ-アパレル&シューズ-スポーツ&アウトドア-ヘルス&ビューティ-ベビー&マタニティ-アダルト | モバイル版(ケータイ)

QRコードケータイからは、シンプルアマゾン(モバイル版)をご覧下さい。

シンプルアマゾンは、安心・安全のネットショッピングAmazon.co.jpの商品を紹介しています。

簡単アフィリエイト:あなたのAmazonアソシエイトIDをアドレスの最後に付けるだけで簡単キャッシュバック!(例:1sas.net/?yourid-22)一度IDを付ければ、シンプルアマゾン内の全商品が紹介料の対象になります。アソシエイトIDはこちらから登録可。


©2009 1sas.net.