ミシュランガイド東京2009 日本語版 (詳細)
日本ミシュランタイヤ株式会社
「大多数の日本人には不要!?」「ホテルのガイドは、パンフレットに成り下がった」「2008年の延長線上に」「眺める分には面白い」「帯の一文がよかった」
ガチミシュラン 自腹・覆面で食べ歩いた星付きレストラン89+9 (詳細)
友里 征耶(著)
「 食べ歩きガイドはこの1冊でOK!山本益博氏来栖けいは不要!」「これはこれで一つの見識」「ネットではタダで読めるのに1500円もするCP最悪本!(友里風に)」「「すきやばし次郎」について。」「まあ面白かった」
男の居場所 酒と料理の旨い店の話 (詳細)
勝谷 誠彦(著)
ザガットサーベイ 東京のレストラン〈2009〉 (詳細)
CHINTAI
「20代後半〜30代前半東京在住ならとりあえずZAGAT」
全国 五つ星の手みやげ (詳細)
岸 朝子(著)
「感動した! よくやった!」「実に良い仕事!」「よろしゅうございます。」「観ているだけで幸せになる全国お菓子図鑑」
東京最高のレストラン 2009 (詳細)
浅妻 千映子(著), 大谷 浩己(著), 来栖 けい(著), 森脇 慶子(著), 横川 潤(著)
東京いい店うまい店〈2009‐2010年版〉 (詳細)
文藝春秋(編集), 文芸春秋=(編集)
「東京のレストランの年季の入ったガイドブック」「なかなか」
ラーメン道場やぶり (詳細)
江口 寿史(著), 徳丸 真人(著)
「ラーメンの感想はご自分のサイトかブログでどうぞ」「ラーメンを愛する筆者達による力作!!!」「真実を語ると言うこと」「ラーメン店の流行る必勝法をチクチクと攻める」「素人のたわ言」
松田美智子のお取り寄せ食堂 (詳細)
松田 美智子(著)
MICHELIN GUIDE東京 2008 (2008) (詳細)
日販アイ・ピー・エス
「使い方に悩みます。」「価値観の違い」「あくまでも外国人向けの観光ガイドです」「今後の改善を大いに期待します」「必要ありません」
・「大多数の日本人には不要!?」
昨年度の東京2008年版と比較すると、調査エリアを広げただけあって、選ばれているお店の幅が広がった印象で、今回も納得の選定です。私の知る限りどのお店も清潔・味は抜群で接客マナーも紳士的(なはず)ですから…。しかし、一年前と今とでは世界的にも日本も経済的状況が全く異なります。かつてのバブル期であれば、この本はもっと熱狂的にもてはやされ、存在価値も異なっていたでしょう。
今回も当然「普段着でも気楽に行け、地域に根ざし愛されるおいしいお店」つまり、大多数の日本の庶民が通えるお店がミシュランの選考対象にはなっていない点では昨年同様です。“ブラッスリー”“定食屋”“焼肉”“うどん”“焼き鳥”は調査のお呼びではないようですね。そういえば、昨年星の付いたお店はどこもさらに敷居が高くなってしまいましたね。
大陸国で香水臭いフランス人と島国日本人の感性に大きな違いがあることは否定できませんし、両国とも自称グルメの国民性とはいえ、フランス人と日本人の価値観の違いも否めません。
いまや経済大国の名を返上してしまった感のあるこの時代の日本において、この本は、やはり図書館で借りたりネット上で閲覧するだけで充分な気がしてなりません。
気の合う仲間同士で安くてもおいしい食べ物を囲んで、幸せな時間を共有すること…。少なくとも庶民の私にとっては、これが本当の意味での三ツ星なのです。
・「ホテルのガイドは、パンフレットに成り下がった」
まず、08年版よりも陳腐化したな、と感じました。
自分が書いた08年度のレビューの繰り返しになりますが、この本をレストランガイドだと思っている方は 間違いなく、内容に対して失望するでしょう。
安くて美味しい店を探すための本ではありません。 基本的には、この本は外国人向けの観光ガイドです。 それも、お金が十分にある外国人向けです。
個人的には、レストランの部分よりも、ホテルの方に関心があるので、そのことに関して書きます。
08年のホテル評価で興味深かったのは、パーク ハイアットの4レッドパビリオンでした。
この評価は(あくまでも)外国人観光客にとって、立地条件が悪い(東京の中心から遠い、駅から遠い)、日本的なテイストが少ない(日本庭園が見えるわけじゃない)、諸外国の超高層ホテルに比べると高い価値を見出しにくい、という点から考えて、ミシュランの主張が見て取れました。
しかし、09年は5レッドパビリオンに2ランク格上げです。これでは、単に値段の高い順に並べただけです。ホテルガイドは、旅行会社のパンフレット程度の価値になりました。
一方、レストランの数は少し増えて、レイアウトも見やすくなりました。08年版を持っていない方や、比べるのが楽しいという方は、買っても良いかも知れません。
・「2008年の延長線上に」
2008年版から比べるとレイアウトの改善(地図の見づらさ、改行)、外国人向けだろうが座敷にあがる必要の有無が追加記載されるなど、使い勝手の面での改良は実施されている。
しかしながら、調査対象エリアが拡大されたとはいえ、まだまだ、「なぜあの店が掲載されていないのか」と感じる人が少なからずいそうな店の選定であると感じる。イタリアンはほとんど選ばれていないし。
また高級店ばかりが掲載されており庶民には縁のないガイドブックとなってしまっているので、ぜひ他国のミシュランでは紹介されているビブ・グルマンマークのお店の紹介を今後実施してほしいと考えます。
・「眺める分には面白い」
大々的な宣伝をされ登場したミシュランガイド東京2009。気になった方も多いはずです。私もその中の一人です。本年度版は町の本屋にも置かれ、気軽に見ることができるようになり、敷居が下がりました。
さて、その内容は・・・レストランの部分を見ると、周知の通り高すぎる店ばかり。どんなに安くても夕食で5〜6千円、3つ星だと2万出しても入れない店ばかり。しかしきちんとして取材をして選ばれただけある、という確かな説得力があります。信用が置けると思うし、見る分にはすごく面白い。
数万を一度の食事にかける、そういう気合いを入れた時には間違いなく武器になります。でも掲載店を頻繁に使う人はそうはいないでしょう。だから買うときは実用書、というよりも読み物、として割り切った方がよいでしょう。読むだけなら、ちょっと高いですが他の高級レストランガイドよりも面白いです。
しかしこれだけインターネットの発展した時代、レストランやホテルを調べるだけなら、食べログやじゃらんや、ザガットサーベイなどの方が遥かに実用的です。
ミシュランの良さはデータベース的なそれらとは違い、丁寧に吟味され自身を持って掲載されているという信用性とそれから来る話題性に価値の本質があると思いました。ただそうだとしても、ちょっと高いのは玉にキズですが。
あと10年程経てば、実用性の方も追いついてくるかもですね。
・「帯の一文がよかった」
今年から、はじめて買いました。
●ガチミシュラン 自腹・覆面で食べ歩いた星付きレストラン89+9
・「 食べ歩きガイドはこの1冊でOK!山本益博氏来栖けいは不要!」
100%自腹読者の立場で書かれた素晴らしい、稀有なガイドです。もうタダメシ疑惑の他人に挨拶できない世間知らずの裸の王様・料理評論家・山本益博氏や、タダの大食いで海外経験ゼロのくせにさもフランス・イタリアに詳しいふりをする正に裸の王様・来栖けい氏やタダ1万軒以上食べたと称し、タダ、営業時間外に味見しただけのヨイショ・フードジャーナリスト(全然ジャナーリストらしい検証精神皆無、店の太鼓持ち)犬養裕美子氏、ぼったくりそばの柏の「竹やぶ」のヨイショ・宮下裕史氏の各氏の本など不要! この1冊で他のガイドは用なし。ミシュラン東京版も不要!
・「これはこれで一つの見識」
評価基準を明示してるし、読む限り指摘はかなりポイントを突いていると思う。初めてミシュラン日本版が出た時、巷でウンチクたれまくっていた諸兄に読ませてあげたい。 要はこういう「厳しい批評」があって、どの店も頑張って鍛えられるのだということ。提灯記事に「目利き」のできる人や、たまには高い金払っても「自分で食べてみよう」という人がいくらかでも増えればいい。社用族が弛ませた店を、いくらかでも引き戻す役割をこの人ができればそれでいいんじゃないかと思います。
・「ネットではタダで読めるのに1500円もするCP最悪本!(友里風に)」
まず、友里の味覚、嗜好に対して如何なる評価をしようとも、一人の人間がほぼ同じ条件で多くの店を食べ歩いて書かれた貴重なレポートであるといえよう。東京にあるほぼ全ての高級レストランを食べ尽くしたという奇人以外にとっては、少なくともセカンドオピニオンとしては価値があるだろう。また、友里が高評価している店は、私の経験の範囲においてではあるが、行って後悔するようなことがなく、リスク回避的な読者にとっては評価自体も信頼に足るといってよさそうである。 ミシュランをクサして自身をアピールしたいのであれば、それに徹すればいいのだが、さまざまな建前を取り繕おうとした(あるいは論理的思考能力の欠如)ばかりに、書籍としての完成度を落としてしまっている。列挙していくと、まず、この本は(コラム等で若干の補充はされているが)ミシュランが選んだ店をレポートしているだけであり、ガイドというには不充分である。故にタイトルもミスリーディングである。また、誰に対して、どのような目的を持って書かれているのかが不明である。さらには、日本語の拙さが目に付く。特に書き下ろし部分が酷く、安易な出版を伺わせる。読書経験の貧困さ露呈するような作文は、高級レストランで無教養な会話がなされていることを想像させるので慎まれたい。極めつけは友里の評価の肝でもあるコストパフォーマンスが非常に悪い。ほとんどの部分はネットで公開されているので、友里自身のCP意識からすれば、間違いなく買ってはいけない本に該当するはずである (ちなみに、ネットでは読者とのやりとりも読め、本書の副読本としても楽しめる)。 ところで、友里も述べているように、グルメ評論事情は非常に貧困である。大きな理由は、参入障壁が非常に高いという経済学的な理由であろう。友里は、行く価値がないとわかっている高級店にも何度も通うことで、高い参入障壁を乗り越えてきた。この稀有な性格は維持しつつ、「評論」としての完成度を高めていかれることを期待したい。
・「「すきやばし次郎」について。」
友里氏が今回採りあげた有名店のなかで、「すきやばし次郎」について感じるところを書くと・・・。
小野二郎氏をゴッドハンドだなんだと、国宝級にまつり上げることには、私も「?」なのだが、彼が「現代の鮨名人、達人のひとり」であることは、事実だと思うんだよな。
だとすると、齢80を超えた鮨名人が、多少不遜であろうと、客に鮨の食べ方なるものを指南しようと、私は、腹立たしいとか生意気だとかいう感情は持てない。むしろ、そう感じる友里氏の方が、料理人蔑視とでもいうような考えを、基本的に持っているのではないだろうか?
「かましている料理人を、食べ手の位置まで引きずり下ろしたい」「なんで客側が緊張して食事しなければならないのか?」といった友里氏の主張も、理解できないことはないのだが(私だって、実力も伴わないのに偉そうにしている料理人は嫌だ)、「目上の人に対する敬意」だとか「その道一筋で長年修行してきた人への尊敬」だのというものが、どうも氏には全く感じられないんだなあ(くりかえすようだが、相手は80歳オーバーですぜ)。
小野二郎氏は、決して不真面目な生き方をしてきた人ではないと思うし、金儲けしか考えないような人でもないだろう(だとしたら、「水谷」や「青空」の主人が、あそこまで敬愛しないだろ?)。 そんな「おじいさん」の店が、支払いが高かろうが、必要以上の威圧感があろうが、それで満足している客がいるなら、私はそれでいいと思うんですがね。
どうです、友里さん?
・「まあ面白かった」
少々偏っていると思うけど、いい・悪いをハッキリ書いているとは思う。ただし、文章には独特のあくの強さがあってさわやかではない。
・「20代後半〜30代前半東京在住ならとりあえずZAGAT」
グルメ玄人の方々のレビュー内の指摘にあるように、各店のコメントがどこまで正しいのか??と疑問を呈したくなるようなコメントが散見される。
しかしながら、20代後半〜30代前半東京在住の方で、接待やデートでなんらかの「店選びの基準・選択肢」的な本がほしいのならばやはりZAGATが良いと思われる。
つまり、「ちょっと高級な感じのお店選びの入門書」として、ZAGATは最適であろう(グルメ玄人には不要)。
・「感動した! よくやった!」
よくぞここまで作り上げた! という感じです。感動しました。800ページ超えてますが、本当に永久保存版だと思います。私は長崎県出身ですが、カステラ御三家ほか私的に銘菓と思っているものがおそえられていて(2つほど私的に好きなものがないが・・・仕方ない)、ほかの県のものも信頼できると感じました。1冊買いましたが、出張が多くてよく土産を頼まれるので、会社用にもあとで買います。
・「実に良い仕事!」
書店で見かけ、電撃が走り即買いしました。
・「よろしゅうございます。」
岸朝子さんの手土産&お取り寄せシリーズ。前からちょこっと気になっていたのですが、ここにきて突然、東京版と合わせて3冊大人買いしました。その中で、この全国版はいろんな意味で、充実してました!!
・「観ているだけで幸せになる全国お菓子図鑑」
岸朝子さんチョイスの全国の手土産。といってもすべてお菓子。オールカラーで写真で紹介してあり、お店の名前、買える場所はもちろん、姉妹品まで写真&価格も紹介されています。もちろん解説付。
各県およそ5つ程度紹介されておりますが、京都や東京など大きいところはもっとたくさん紹介されています。まさに一家に一冊。これから旅行する時の参考にもなりますし、他県出身者との話のきっかけにもなります。
お菓子は目で見て、味わって食べるものですが、この本を読んでよりいっそう深く味わうことができます。巻頭での永六輔さんとの対談も面白い。
観て読んで幸せな気持ちにさせてくれる五つ星の一冊です。
・「東京のレストランの年季の入ったガイドブック」
冒頭の「はじめに」や帯がミシュランを意識していて情けない。安い居酒屋での親父の嘆き節や愚痴を聞いているようで、買うのをやめようかと思いました。毎回自画自賛しているが、時代の流れに翻弄されているのか。と言うわけで評価を下げてしまいます。さて内容は、オヤジ好みの酒や和食系のお店からフレンチ、イタリア、中華のお店まで幅広く載っています。ここに載っていなくてもおいしいお店はたくさんあるけど、一つの基準ですね。この号から、とうとう私の愛用しているお店が掲載されたしまった。有名になってほしくない。
・「なかなか」
期待外れがない店が多いみたいです。夜は予約という店が多いですが、昼は予約なしでも大丈夫な店に本を持ちながら、いくつか行って本の内容と違うところや気づいたことを余白に書き込み、自分だけの本にするのが私の食い道楽の楽しみです。
・「ラーメンの感想はご自分のサイトかブログでどうぞ」
全ページ白黒 かつ大きな字でダベりと江口氏の小さなイラストのみ約250ページで1,500円+税。あまりに高い というか金とって読ませる内容ではありません。 全国有名店の評判にクダまくのではなく「こんな良い店があるよ」であったなら何度も読み返すのに、前口上で沢山のエクスキューズを並べた挙句 偏狭な感想を並べるとはアマゾンから到着まで予想もしませんでした。 まさにこれまでの江口氏の仕事通りで ファンのみが手にするものです。
一般の方にはそこいらのガイド本の購入をお勧めします。何か鋭い批判があるのではと購入した分凹んでいます。 47都道府県のごく一部をまわって全国ヅラしてるのも相当マイナスです。
・「ラーメンを愛する筆者達による力作!!!」
日本の外食産業で最も数が多いのはラーメンではないだろうか?
美味しいラーメンを求めて1時間も電車に乗って通ったり、ラーメン特集の本を買い集めたりもする。とりあえマスコミや書籍のお薦め店へは行ったりする。
そして、取りあえずこんなものだろうな…と思って一生を過ごすところだった。
本書はラーメンの「美味しい店」についての最高の羅針盤だ。勿論、味には好みがあるで筆者2人の意見は必ずしも100%の一致はみないが、美味しい店は「美味しい」、不味い店は「不味い」とハッキリ書かれているは良い。
個人的にはお気に入りだった九段下の名店の評価が低かったのには驚きだが、本書で高評価の店は聞いたことがないものが多く、これから訪れられると思うと楽しみだ。
一昨年、日本版ミシュランの発売で大いに盛り上がったが、本書はラーメン版ミシュランであり、「ミシュラン」よりも本書の方が数十倍役に立っている。
だってラーメンってしょっちゅう食べるものですから…。
・「真実を語ると言うこと」
アマゾンで、たった一件(このレビューが初めて)しかレビューを書いていない方の評価が★ひとつ。一方で、2000件近いレビューを書いている方の評価が ★五つ。この本に関する評価を物語っている出来事でしょう。きっと敵が多いのだと思います。それだけ真実を語っているのでしょう。
そんな私も初めてのレビューです。あまりにも悪意に満ちたレビューを許すことはできませんので、初めて筆をとりました。本書に掲載されているお店でラーメンを食していますが、8割がた賛同できる内容です。あとの2割は書き手の想いであると思量します。
・「ラーメン店の流行る必勝法をチクチクと攻める」
完全に個人の趣味での感想。ラーメンマニアサイトの書籍版である。自分が知ってる店の感想を見ると、先ちゃん(江口寿史)の好みはこういうのなのかと パイレーツ以来のファンとしては興味深い。
全てが対談形式、というかダベリ形式で書かれており 学生のファミレストークの域を脱していないのが いいのか悪いのか分からない微妙なラインだw
最近流行りの、「揃いのTシャツ」「手ぬぐい頭巾」「店内はJAZZ」 「黒っぽい店内」「無駄に威勢がイイ」というのが 気に入らないという意見にはオレも賛成ですw
まあ、トイレに置いといてヒマつぶしに読むのにちょうどイイ
その時々の調子で同じ商品でも、ちょとした ゆで具合やスープの微妙な量など「当たり」「ハズレ」があり、その幅が少ないのが名店だという意見は至極、もっともです。作者2人が好きな店でも「当たり」「ハズレ」があると言ってますしそれも含めて好きと言っている。
結局、個人の思い入れが、味の好み。
・「素人のたわ言」
素人のたわ言とは言っても決して悪い意味ではありません。
自らが素人(そもそもラーメンを食べるのにプロもアマもないとは思うのですが)であり、独断と偏見に満ちた判断を示していることをあらかじめ認めているからです。
個々のお店の判断については全く意味をなさない本ですが、店主がお客の方を向いて仕事をすることが基準のひとつになっている点は評価できると思います。ただ、“感じ方は人それぞれ”を前提にしているので、そのフィルターを通したアウトプットは当然のことながら大多数の共感を得ることはできませんが…(笑)。
評論家と言われる人たちやメディアが絶賛する店に行って残念な思いをしたことが、私にも少なからずあります(湯島のDとか九段のIとか新宿のKとか)。なので権威にとらわれず評価している点はよしとしますが、所詮はたわ言なので読み物としてのレベルはあまり高くないかもしれません。
最後に、この本に関して断言できる点をあげておきましょう。
この本に書かれている店の評価を見て、実際にそのお店に足を運んでしまうような人は絶対にこの本を読まない方がいいですよ〜!
・「使い方に悩みます。」
この本の価値を知る人は、東京にどれほどいるのでしょうか。
情報量の薄っぺらさを、写真でごまかしているようなレイアウトです。日本人の感覚にはなじまない誌面展開でもあります。
店内の写真を載せています。あまりきれいに色が出ていないのですが、ライティングして撮影しています。ごていねいに料理まで。ということは、覆面調査員の調査のあとに、撮影隊が「ミシュランですが」とドッキリみたいにアポとって乗り込んで撮ったのでしょうか?このような取材をして、公正な評価を下すには編集者がそうとう鉄面皮でなければ、できますまい。
地図も素っ気なくてわかりにくいですね。曲がり角あたりに、なにか目印でもつけてくれないと、お店までたどりつけません。文字も、平気で横に打たれている個所がいくつかありました。読みにくいし、いくら出版業界が凋落産業とはいえ、日本人の感覚としては商品以下の類でしょう。
もっとも、このガイドを購入するような人はすでに行ったことのある人か、あるいは、他のガイドブックを読み込んでいる人なのでわざわざていねいな地図を掲載する必要がない、ということでしょうかね。
本文での禁則処理がなされていませんでした。カギカッコが文端にきている個所がたくさんあるのです。これって、日本の従来の出版物では、おきて破りですよね。読んでいて違和感を強くしました。
こんな低レベルで商品にしているのは、編集者の無能、あるいは怠慢をさらしているように思えます。本国支配人の号令やら取次の甘言やらの飛び交う中、クリスマス商戦に間に合うよう、駆け込み発刊してしまったのであれば、増刷で逐次直していくべきではないでしょうか?せめてこれくらいのメンテナンスはしかるべきかと。
文章も翻訳調でどこかぎこちなく、こなれていません。奇妙な日本語もちらほら目につきました。それはそれで、フランスの香りがそこはかとなく漂っているようで、旅行者になった感覚に陥るかもしれませんね。このメンテナンスは、いまさらにしても。
うなぎは「竹葉亭」1軒だけでした。欧米人ならこれでもよいのかもしれませんが、竹葉亭しか選択の余地がないのでは「うなぎか、すしか、フレンチか」と、どこかの田舎町じゃあるまいし、東京にいるのに、かなり制限された外食を迫られそうです。このガイドを手にして「今日はうなぎを楽しみたいけど、どこにしようか」というわけにはいかないんですね。こんなのも、いまさら無理でしょうから、来年以降に期待しましょうか。
下町の店が1軒も載っていないのは、これまた奇妙です。星をつけるべき店がなかった、といわれればそれまでですが、いくらなんでも、それはないだろうに。
要するに、この本は、東京在住者に重きが置かれているのではなく欧米人を中心とした短期滞在の旅行者を対象としたものなのですね。2、3日の滞在で東京を知った気にさせてくれる本なのですね。ということは、われわれ日本人がパリに行ってこのガイドを手にして3つ星を楽しむのも、その程度のよろこび方なのかもしれませんね。なんだか、浅底の文化に感じてしまいます。3つ星に2,3回足を運んだからといって、パリ通、食通を気取られても困りもの、ということですかね。
赤ゲットの土産話には、もってこいなのかもしれませんが、「ところの者」には縁薄いガイドのようです。
11月21日には、3つ星はどの店か、新聞各紙が1面で報じていましたたかが料理屋のよしあしを語ることに、それほどの報道価値があるのでしょうか。彼らは、ていのいい使い走りをしていただけではないでしょうか。ミシュランにとっては、抜群の宣伝効果で、宣伝費は安く済んだのでしょう。
その結果がたった150店では、実用性に乏しいかぎりです。ちなみに、「東京いい店うまい店」は461店でした。
このガイド、みなさんはどのように利用されるのでしょうか。私には、使い方がよくわかりません。というか、使えません、私には。2310円は高いですしね。一食分の費用ですよ。150店の店名がわかれば、それで用なしのような気がします。
2310円は辛い散財でした。こんな、読者をだまくらかすような編集をしないで、次回こそは、東京中のグルメをもうならせる濃厚なやつを出してほしいですね。いま、このガイドを高く評価している人は、関係者としか思えないほど。だって、はっきり言って使えないんですから、これ。
使えないガイドという化け物が生まれてしまったのは、ビブグルマンが出ていないからではないでしょうか。星付きの店以上に、ビブグルマンが紹介する星なしの店にこそガイドの真骨頂があるのではないでしょうか。東京版になかったのは、なぜ?拙速による無残編集だったのか、熟慮の果ての超絶編集だったのか、謎だけが澱のように残ります。
とまれ、ビブグルマンがあれば、2310円も惜しくはなかったのですがね。はてさて。
・「価値観の違い」
選ばれている数々のお店には納得します。全ては判りませんが、私の知る限りどのお店も清潔・味は抜群で接客マナーも紳士的です。ただし、「東京」にはもっと地域住民たちに愛されているお店もたくさんあることは事実です。そして、「普段着でも気楽に行け、地域に根ざし愛されるおいしいお店」がミシュランの選考対象にはなっていないことも事実です。この本はむしろ、各業界の方々が都内で接待に使うお店を選んだり、地方や海外から観光に訪れるお金持ちのひとたち向けなのではないでしょうか?本来日本人は肉食人種ではなく、世界に誇れるお米や日本酒、豊富な漁場からとれる魚、そして野菜や果物を自給自足してきた国民なのです。やはり、日本人とフランス人の価値観の違いは否めません。数あるグルメ本の中でもこの本だけは図書館で借りたりネットで閲覧するだけで充分な気がしてなりません。「アンチミシュラン」でも、本当においしいものを互いに知っていて、仲の良い者同士で幸せな時間を共有できること・・・それが本当の意味での三ツ星の価値ではないでしょうか。
・「あくまでも外国人向けの観光ガイドです」
この本をレストランガイドだと思っている方は間違いなく、内容に対して失望するでしょう。安くて美味しい店を探すための本ではありません。
基本的には、この本は外国人向けの観光ガイドです。それも、お金が十分にある外国人向けです。
せっかく、日本に行くのだから、なるべく良いホテルに泊まって、確実に、高くても美味しい店で食べたいという旅行者向けのガイドです。
すなわち、この本は、東京に住む人間が読むガイドではなく、東京を訪れる人間が読む本です。
ハズレが無く確実に良いホテルに泊まり、(安くはないけども)良いレストランで食事をしたいという人にはお奨めします。
あくまでも、東京の全てのレストランを網羅しているレストランガイド、というのではなく、観光客にとって、無難なレストランとホテルの紹介であると割り切って読めば、納得できると思います。
ですから(外国人に限らず)接待用には大ハズレはない手堅いガイドであるともいえます。
個人的にうなずき、苦笑してしまったのは、マンダリンオリエンタルの中華が星なしなのに、コンラッドの中華が星ひとつ。一方、コンラッドのフレンチが星なしなのに、マンダリンオリエンタルのフレンチが星ひとつだったことです。
・「今後の改善を大いに期待します」
私にとってミシュランガイドは、ヨーロッパで食事するときのバイブルです。膨大な掲載数と公正な評価で、信頼して後悔したことは殆どありません。東京版が出版されると聞いて以来、楽しみに待っていましたが、期待を大きく裏切られる結果となりました。理由は以下の二つです。一つ目は、星を乱発しすぎていることです。調査開始から1年強で調査数が少ないにも関わらず、フランス料理の星付レストランが44店もあるのは多すぎます。フランス版では、日本人シェフは一つ星が3名のみです。星を一つでも取ることがどれほど大変なことか。パリやニューヨークで、(本場日本に匹敵する)最高レベルの日本料理店が多数存在するとは、行ったことがある人であれば誰も思わないと思います。話題作りのためか、日本のフランス料理のレベルは非常に高いというように煽動しているように感じます。中には本当に高いものも少数あるが、本家フランスと比較したら層の厚さでは比較になりません。二つ目は、店舗が大きく偏っていることです。ミシュランの評価と私の評価が同じとはいいませんが、明らかに見落としていると思われる店が多数あるように感じます。おそらく調査店舗数が圧倒的に不足しているのだと思います。フランス版では、片田舎のレストランでもレベルの高い店を掲載できています。写真や解説が多いのも、店舗の掲載数の少なさを目立たなくさせるため手法に感じます。
従来のミシュランとは異質のレベルの低いガイドブックになってしまったと思いますが、これは初年度だということで納得したいと思います。今後は本来のミシュランのレベルを目指して、真に日本の食文化の発展に貢献できる信頼できるガイドブックになっていくことを信じています。
・「必要ありません」
幸いというか、不幸にしてというか、今回このガイドで星を貰っている店には、結構行ったことがあるのです。その経験を踏まえて言わせて貰うと、全くあてになりません。なんでこんな店が???、の連発ですもの。よくあるのが、取材で行くのと一般客と明らかに中身が違う店というのがりますが、(某有名寿司屋でなんとかS橋J朗とかね)そんな店か、味は確かに良くてもコストパフォーマンスの悪い店ばかりです。内容的には覆面取材をしているザガットの方が明らかに上でしょう。良心的で、値段と味のみあった店を紹介している本は、他にいくらでもあります。話題に釣られてお金を無駄にすることにないよう(私のように)にしては如何でしょうか?
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