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▼中国:人気ランキング

日本と中国―相互誤解の構造 (中公新書)日本と中国―相互誤解の構造 (中公新書) (詳細)
王 敏(著)

「教科書に最適」


不平等国家 中国―自己否定した社会主義のゆくえ (中公新書)不平等国家 中国―自己否定した社会主義のゆくえ (中公新書) (詳細)
園田 茂人(著)

「量的データをベースにした現代中国のスケッチ。」「過去へ進化する社会主義」「日本とは違う形での不平等さ」「中国社会の仕組みに迫った野心作」


街場の中国論街場の中国論 (詳細)
内田 樹(著)

「「街場」感覚は素敵です」「想像力のストレッチ。」「国家を超えた未来志向のために」「事実誤認が多すぎる、買わないほうがよい」「中国を偏見なしに読む」


新・中国若者マーケット新・中国若者マーケット (詳細)
松浦 良高(著)

「これからの中国を知りたい人ならぜひ読むべき」「中国人の若者の考えを知りたい方にいいです」


中国全省を読む地図―22省・4直轄市・5自治区・香港・マカオ・台湾 (新潮文庫)中国全省を読む地図―22省・4直轄市・5自治区・香港・マカオ・台湾 (新潮文庫) (詳細)
莫 邦富(著)

「ビジネスマン、学生、旅行者に必読の書!!」「「一辺一国」」「手元に置いておきたい本」「現代中国に興味を抱いたら手にしてみよう」「コンパクトな情報書」


激流中国激流中国 (詳細)
NHKスペシャル取材班(著)


日本と中国は理解しあえない日本と中国は理解しあえない (詳細)
日下 公人(著), 石 平(著)

「帯のキャッチコピーがすべてを表現している」「日本論を扱ったものの中では一番よい」「めちゃくちゃ面白い」「総理大臣に読ませたい」「お勧め!」


ルポ 中国「欲望大国」 (小学館101新書)ルポ 中国「欲望大国」 (小学館101新書) (詳細)
富坂 聰(著)

「中国も悩んでします」


トンデモ中国 真実は路地裏にありトンデモ中国 真実は路地裏にあり (詳細)
宮崎正弘(著)

「生きるのに精一杯の国」「これぞ中国」「日本のマスコミが伝えない中国」


宿命…。欲望国家中国の没落宿命…。欲望国家中国の没落 (詳細)
大竹 愼一(著), 入倉 敬太(著)

「中国近代化の陰に潜むリスク」「投資家以外にも読んで欲しい」


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▼クチコミ情報

日本と中国―相互誤解の構造 (中公新書)

・「教科書に最適
 新しい本を出す意義は、何か新しい知識、情報を与えてくれること、新しい視点を気づかせてくれることが最低限必要と思われるのに、最近の新書ラッシュには「私小説的」なものやただの感想文だったり酷いものが多いと苦々しく思っていたが、本書は「漢俳」が中国で流行していることとか、宮沢賢治の中国人からみた肯定的な解釈(これが新しいのかどうかは私には判断ができませんが)、近現代の中国人の日本研究の歴史とか、新しく、貴重な情報が満載!!また、日本文化が随分と期待されているようで何となく嬉しくなる、という、珍しい本でもある。小学校では無理かもしれないが、中学校の社会や歴史や国語の副読本に採用したらどうでしょうか。

日本と中国―相互誤解の構造 (中公新書) (詳細)

不平等国家 中国―自己否定した社会主義のゆくえ (中公新書)

・「量的データをベースにした現代中国のスケッチ。
 従来は、いささか印象論的、あるいはインタビューなどの質的調査を元に語られることの多かった中国の実態を、質問票調査をもとにした量的なデータから明らかにした力作である。中国に関する本は数多出版されているが、その多くが観察やケーススタディから書かれたものであり、本書のような量的調査から読み解いた中国本は珍しい。データも並々ならぬ量を誇っており、ページ数は少ないものの、噛めば噛むほど味が出る新書である(中公新書は、このような学術的でしっかりとしたつくりの本が多い。最近では『北京』がそうだった)

 近年の中国論では、必ずと言って良いほど格差問題が語られる。しかし、その格差の構造を求めたのは誰で、不満に思っているのは誰なのか、明確にはしてこなかった。

 本書では、現代中国の不平等を、温存し、安定化させる要因として、学歴社会の構造や、都市に流入する農民工たち、改革開放の恩恵を受けた都市中間層などを分析の俎上に上げている。それらから、社会主義体制と資本主義的政策が複雑に絡み合う様を明らかにしている。現代中国に対して抱いていた常識が、一つ一つ崩されていくような思いがする良書である。

・「過去へ進化する社会主義
社会主義の中国で、本格的な社会意識調査ができるようになった−そのこと自体がまことに大きな変化であり、個人的にはもっとも強い感銘を受けた。本書は、そのような本格的な社会意識調査の結果をもとに、現代中国人の意識を照射したものであり、巨大すぎる国家・中国を考える上で非常に役に立つ知見を与えてくれる。

例えば、筆者が膨大な調査データの解析から導き出した結論は「過去へ進化する社会主義」というものである。新たに台頭してきた中間層は学歴の高いエリートであり、その高学歴階層に経済的・政治的・文化的資源が集中して与えられており、かつエリートは人民のことを考えねばならないと期待され、エリート自身もそれを自覚しているという状況は、まさに伝統的な「士丈夫」階級を想起させるものだからだ。そしてそれが「進化」であるのは、「文」に偏重していた伝統的士丈夫階級とは異なり現代中国エリートには理系が多いなど、現代の状況に適応して変化したものだからである。彼らは中央政府への忠誠心が強く、政治的には保守的である。中国政府は、都市部には確実な支持層を獲得していると言える。非常に貴重な知見である。

ただし、本書で縦横に分析されている調査データも、対象が都市部に限定されているという限界はある。貧困のままに取り残された農村部の民衆がどう感じ、何を考えているのかを知ることは、今後の中国社会の動向を考える上で非常に重要だと思われるが、そこまでは調査が及んでいない。それでも、都市に流入してきた出稼ぎ農民の意識調査があり、「長く都市にいる者ほど不満が高い」という傾向が現れるなど、貴重な知見が述べられている。

巨大な「不平等国家・中国」は、これからどうなっていくのか。中国のこれからに関心のある人にとっては必読の書と言える。

・「日本とは違う形での不平等さ
 「教育の社会的機能」について,日本人は「人間性を豊かにする」との答えが多かったが,中国では「好きな職業に就ける」「収入を増やせる」というような功利的な答えが多い(香港・台湾も同じような傾向にある)。実際,中国では,学歴別に見た収入格差は大きく,大卒女子を100とすると,中卒以下の女子の場合,1998年には32.5,2006年には21.6にしかならない(これに対して,日本で一番大きな性別による格差は,中国では少ない)。中国では,コネや家族背景で職業・収入が規定されてきたという側面があるため,学歴(自分の努力の成果とみなされる)による収入格差は,一般に公正な結果と考えられている。 こうした背景があるため,中国人は,学歴を非常に高く評価する。北京等の8大都市では,一般家庭の支出全体のうち3分の1を教育費が占めているという調査もある。このため,日本人からみれば中国人は学歴を過大評価する民族に見えるし,中国人からみれば日本人は大切なものを軽視する民族に見える。

 中国では,1950〜65年には既婚女性の35.8%が無職(主婦)だったが,1977〜82年には1.17%まで落ちている。社会主義下での女性の職場進出によるものと考えられる。このため,「女性も外で働くのがあたりまえだ」という風潮が,中国では根強い。 しかし,こうした男女平等が,逆に,特に高学歴・高収入の女性に対する負担となっている。家事と仕事の両立という負担が大きいが,日本などと違って,「女性は家にいればいい」という選択肢がないからである。このため,高学歴・高収入の女性ほど,男女間の不平等を感じている,という。

 中国で急速に進行する「不平等」の問題を,種々の調査データなどから多面的に扱う,良書である。

・「中国社会の仕組みに迫った野心作
具体的なデータをそろえ、格差、不平等に代表される中国社会の問題にメスを入れた野心作。他書に多く見られる印象論を極力排し、社会の仕組みそのものを解析することを通じて中国社会の核心に迫っている。日本で読まれるだけでなく、中国の人々ともこの本の内容について語り合いたい。

不平等国家 中国―自己否定した社会主義のゆくえ (中公新書) (詳細)

街場の中国論

・「「街場」感覚は素敵です
反中国=右派、親中国=左派という単純な思想も破綻しつつある今日このごろ。中国について、そして東アジアについてもう一歩進んだ議論をしていく必要を感じさせる内容。

第1講から第3講が特に読み応えあり。第1講は、「昔ながらの共産党主導だから、人権問題など諸問題を解決できないんじゃないの?とは言うけれど、じゃあどうやってあの個性あふれる(多民族という意味で)13億人を統治するの?」といった話。第2講では、小泉前総理の靖国参拝に関する深読み(?)が目から鱗。第3講は、熟読すれは「中華思想とは?」を語れます。

自分では、情報評価の歪みを「勘定に入れる」習慣があると思っているので、中国人に対する偏見はないと自覚しているが、それでもニュースで過激な映像を見ると「北京五輪大丈夫?」と思ってしまう。その時は似たような過激人は日本にも存在することをすっかり忘れてしまっているのだが・・・

パイレーツの桑田投手のカーブを「SUSHI-BALL(すしボール)」と安易に命名する欧米人のような視点で中国を見てはいけない。隣人に対して、もっと賢い視点で見ていきましょうという内田イズムをフル稼働させた一冊である。

・「想像力のストレッチ。
 内田さんの本を読んだ後はいつもそうですが、この本は、いつも以上に、「想像力のストレッチ」をさせられたような読後感を持ちました。難しいことを難しく考えるのではなく、ちょっとだけ「相手(この場合は中国)の立場に立って」、常識的に考えてみるだけでいいんだよ、と言われているような。そうするだけで、気づかないうちに、いつのまにか見晴らしの良いところに登っていて、景色ががらっと変わってしまったような感じです。 スポーツを教えるのが上手い人に教わると、ちょっとした言葉や身振りだけで、(それまではすごく難しいと思っていた)身体の動かし方がスッとできるようになったりすることがありますけど、この本を読みながら、そういう経験に似た感じを持ちました。 この本を読んで感じた、「無理のない頭の使い方や、想像力の働かせ方を自然と覚えてしまう感じ」は、もしかしたら、合気道や武道に通じた内田先生の文章ならではの「身体的」(?)な作用なのかな、と思いました。 とにかく、とても簡単で当たり前のことをやっている(書いている)ように見えて、「あれ?そういえばそっか!」みたいな感じで今まで聞いたことのない刺激的な話ばかりが書いてある、そんな本です。

・「国家を超えた未来志向のために
中国人と実際に接したら思い知らされるが、物凄く国家を意識し、自ら律する人間と物凄く身勝手で、自分のことしか考えない人間の両極端に分類される。

なぜそんな矛盾する両極端に分類されるのか、この本を読めば何となく分かる。歴史的に培われた「上に製作あれば下に対策あり」という政治的アパシーが強烈なエゴイストを作り、その歴史を克服しようとする意識が反エゴイストを作るのだ。

日本を含めたアジア諸国は西欧列強の帝国主義というトラウマに捉えられ、国家主権というかりそめの構造の中で歪みあっている。この構造の馬鹿らしさ、克服への示唆が、華夷秩序という一見鼻持ちならないが、実は否定・排除の論理でないがゆえに、寛容であるシステムへの言及でなされている。

中国のみならず、日本を含めたアジアの未来を考えるためにも一読を薦めたい。

・「事実誤認が多すぎる、買わないほうがよい
いくら専門家ではない人の目線で書かれた「街場」の中国論でもあまりにも事実誤認が多すぎる。例えば台湾関連の箇所では基本的なことさえ理解せず、調べもせず、書いているのが明白で、目を覆いたくなるほど。李登輝は民進党(「国民党」の誤り)、二二八事件は本省人が外省人を殺害(事実は正反対)中には漢字の変換ミスさえそのままだ。中国関連の記述も聞いたことのない珍説(朝鮮族が独立を目指しているなど)があり、お金を出して購入した読者が気の毒である。

・「中国を偏見なしに読む
私は中国に12年住んでいます。「街場」でコミュニケーションというまでの言葉が出来なくて残念ですが、妻が中国人ですからある面、生活、文化の違いを感じながら生活しています。最近、日本では食品、玩具などメードインチャイナの風当たりは強く、この本もその延長かと思っていました。しかし、反中国とかではなく「中国とは何か」の本質のところをまとめられ、地政学上での日中、米国、東アジアの関係をバランスして解説され、特に台湾問題などは教えられるところです。また、「啓蒙」「習合」ということでは中国在住の日本人出向者が日夜薫陶していることです。 先日、岡崎氏の「日本人はなぜ韓国人が嫌いか」を読みましたが、基本的に日本と中、韓との交流の道を考え、文化、文明のルーツを勉強してみたいと思った次第です。今回初めて内田氏の本を読みましたが、他の本も早速読みたいと思いました。

街場の中国論 (詳細)

新・中国若者マーケット

・「これからの中国を知りたい人ならぜひ読むべき
中国関係の仕事にある程度かかわっている人なら、ちまたにあふれる所謂中国本は、どこか物足りないと感じるに違いない。

そこに生の中国、リアルタイムの中国が書かれていることが少ないからだ。こちらで仕事をしている私も、日本に戻って中国本をみるたびにもう少し生きた情報というのはないものかと思うことが多い。

筆者は実際に中国で仕事をし、中国の人々と関わる仕事を通じて将来の中国を背負っていく”80後”世代の姿をリアルに描いている。

生態、夢、インターネット、悩み、金銭感覚、この本を読めば、今中国で最も元気な”80後”世代の本当の姿が見えてくるだろう。

こんな本が増えれば、中国本ももっと楽しくなると思った。

おすすめ

・「中国人の若者の考えを知りたい方にいいです
三国志の時代から中国に興味はありませんでしたが、北京オリンピックの開催や、昨今日本で中国人を見かけることが多くなり、この本を買ってみました。最近新聞、テレビ等でも中国関係の報道は多いですが、偏っていると感じるものが多く、素人目に見ても、「で、一般的にはどうなの?」と感じるものが多いです。この本では、一般的な中国の若者の様子が垣間見れます。ですから、仕事とか関係なく中国の若者に単純に興味のある方。また、日本の若者について興味をもって研究している方。はたまた、中国人女性との結婚を夢見る方にもお勧めです。

新・中国若者マーケット (詳細)

中国全省を読む地図―22省・4直轄市・5自治区・香港・マカオ・台湾 (新潮文庫)

・「ビジネスマン、学生、旅行者に必読の書!!
ついに先日、WTOに正式加盟した中国であるが、われわれはこの隣国であり、大国をいったいどこまで知っているのだろうか。首都は北京であり、経済の中心は上海、そして4年前には香港がイギリスより返還され、観光地は万里の長城と天安門広場という程度にすぎないのではないだろうか。

だからこそ致命的なほどに問題なのである。

私を含む平均的な日本人は中国についてほとんど何も知らないのだ。たとえば、4直轄市が北京、上海、天津、重慶であり、返還後の香港の正式名称が「中華人民共和国香港特別行政区」であると即座に返答できる日本人はたぶん100人のうち数人レベルに留まるのが現状ではなかろうか。ましてや22省と5自治区のすべてを答えられる日本人は一部を

除いてほとんど皆無であろう。

だからこそ、この隣国でありかつすさまじい変貌を遂げつつある大国を知ることはビジネスマンや将来を担う学生たちの必須知識なのである。これからは今までのような欧米人の友人やビジネスパートナーに加えて、中国人のパートナーが必ず加えられていくことだろう。

今から一日も早く、われわれは本書を通じて中国そして中国人を学ばなければならないのである。著者は名著『蛇頭』で見せてくれたように、本書においても丹念な取材内容をわかりやすく読者に教えてくれている。最高の良書であり、おすすめであることは間違いない。ぜひ一読を。

・「「一辺一国」
台湾と中国の関係は「一辺一国」だ。勝手に民主国台湾を野蛮な共産国と混ぜて可笑しいと思わない?

・「手元に置いておきたい本
中国に興味がある人でも、省名や都市名が出てきて、ぱっと場所が浮かぶ人は少ないはず。中国内での位置関係なども含め、各地の歴史的・経済的事情を知るにはとても良い本です。今後、中国の勉強や旅行を考えて居る人は、手元に置いて、地名が出てきたら調べるべし。(中身をすべて覚えるのは、私の頭脳では無理でした)

・「現代中国に興味を抱いたら手にしてみよう
北京、上海、香港、黄河、長江、発展途上の国、共産党の国...断片的で大雑把でちょっと古い中国情報しか知らないことに気づいて本書を手にしました。各省ごとで大きく異なる気候、地形、歴史、文化、民族に中国の広大さと複雑さ感じた。各省ごとで抱える経済問題の違いから、中国の政治や人間の活動を感じることができた。本のサイズ、各省にさかれたページ数、価格どれもお手ごろです。文体も読みやすいと思います。今後、中国に関する報道が増えるでしょう、中国に行く機会もあるでしょう。そんなときにすばやく基本的な情報確認するのに良いのではないでしょうか。

・「コンパクトな情報書
各州の個性がコンパクトにまとまっており中国の初心者には役に立つが、文章が冗長で読みにくいのが難。またプラクティカルな分、本としての面白みには書ける一面がある。

中国全省を読む地図―22省・4直轄市・5自治区・香港・マカオ・台湾 (新潮文庫) (詳細)

日本と中国は理解しあえない

・「帯のキャッチコピーがすべてを表現している
イギリスはヨーロッパ大陸に領地を持っていた時代がありました。しかし当時のヨーロッパ大陸は動乱の嵐が吹き荒れていて、その影響がイギリス国内にも及んだため、イギリスの国内政治も安定することはありませんでした。しかし無能な国王が何代か続いた時期に、イギリスはヨーロッパ大陸から撃退されて領地を失い、島国に閉じこもる羽目になってしまいました。そうしたら初めて国内の政治が安定するようになり、国内にエネルギーが蓄積され始め、後世の大発展の基盤を作ったのです。

日本の歴史を見ても、大陸諸国との関係にのめり込んでいって、うまくいった試しは一度もありません。ただの一度もです。これは大陸と島国とでは、地政学的な立場がまるで異なるからでしょう。大陸の文化は重厚ですから、惹かれる気持ちはよくわかります。しかし惹かれるのは当人の勝手です。明治以来、中国大陸にのめり込んで、そこで生涯をまっとうした人は何人も出ました。当人はそれで満足でしょうが、故国で生きる同胞を巻き込んではいけません。自国が島国であるという地政学的立場を忘れて、大陸諸国との関係にのめり込んでいくと、戦前、ドイツとの関係に深入りし過ぎた失敗をまた繰り返すことになるでしょう。歴史から学ぶとはそういうことではないでしょうか。

そもそも島国に政権をつくるのは、大陸から独立するためです。サハリンを考えてみればわかるように、大陸から独立しないのなら独自の政権などつくる必要はありません。つまり島国の政権は、出発時からすでに反大陸という基本的性格を備えています。この体質に反するようなことをやれば、当然そのツケは廻ってきます。

日本と相性がいいのは同じ島国の海洋型国家で、イギリス・台湾・東南アジア諸国です。相性が悪いのは重厚長大型の大陸諸国で、中国・ロシア・ドイツです。「同じアジア」というスローガンにだまされてはいけません。戦前の中国大陸に軍事的にのめり込んだのも、現代の日本企業が中国に深入りし過ぎているのも、後世の歴史家たちから見れば、本質的に同じことだと判定するかもしれません。もちろん大陸諸国と全く付き合うなという意味ではありませんが、どれだけ深入りするかは、自国の体質と国益から判断されねばなりません。「日中友好」を商売にしている人士の言動に惑わされないことです。

・「日本論を扱ったものの中では一番よい
日本と中国の間には一種の『バカの壁』があると著者たちは主張する。

そもそも歴史が違いすぎる。

中国には始皇帝以降何人もの皇帝が存在したが、それぞれが直前の王朝を否定し、関連するすべてを抹消する。 新王朝はそこに新たな価値観や体制を持ち込む。このような連続性の無い中国には文化などは形成されにくい。 毛沢東にいたっては、お互いに密告させ、完全に地域信頼社会をも破壊した。

一方日本は、権威と権力を異にすることにより、脈々と文化と伝統を育んできた。

一言で言うなら、中国は『騙しあいの社会』で、日本は『信頼しあう社会』なのだ。『騙しあいの社会』はコストが非常に高い。

こっちが謝って一方的に譲れば、相手も謙虚に考えてくれるだろう、と、そういう暗黙の了解が日本にはある。 日本人同士なら「いつかわかってくれる」という感覚があるし、それが美徳であるが、中国はそれは通用しない。 中国は「お前の誠意というのは、ただのお前の弱さの現われだ」としか見ていない。

だからと言って「中国はけしからん」と安直に思ってはならない。 相手の弱みにつけ込むという考えがなければ、中国ではやっていけないのだ。 だからどちらがよいとか悪いではなく(明らかに日本がいいと思うが)、お互いに違いを認め合い、必要なときに必要なだけ付き合えばよい。 無理にお近付きになろうなどとは考えてはならない。

・「めちゃくちゃ面白い
面白いといっても「笑う」とは違う。いつもながら日下さんの視点には目から鱗なんですが、博学だからこうなるのかなぁと思ったりします。日本の歴史は、天皇という権威と将軍というう権力が分離しているが、中国は皇帝という権威も権力も集中してしまう。だから天皇はヨーロッパでいう所のローマ法王にあたり、将軍はキングだと解釈すれば判りよい。石平さんの何冊か本も読んだが、いちばん面白かったのは本ではなく「正論」での核議論の記事でした。日本のよさをよく知っている。

・「総理大臣に読ませたい
今まで読んだ中国論のなかでは、一番よくわかり、おもしろかったです。

中国論は、ママ的なものが多いのです。「だから、ママが言ったでしょう、あんな乱暴な子(中国)と遊んじゃだめだって」と、ヒステリックにわめくか、でなければ、数は少ないですが、「とってもいい子でしょう? あなたがお友達になってくれたら、ママ、鼻が高いわ」

しかし、この本は違います。言うなれば、父親的な本です。日本と中国の違いを、冷静に、しかも素人にもわかりやすく話しています。どちらも非常に頭の良い人だというのがわかります。一方の話が刺激になって、一方の引き出しがあき、それがまた刺激になって、相手方の引き出しがあく、といった、スリリングな討論が展開します。

そして結論は、日本と中国は分かり合えない、今しばらくは友好など考えずに、距離をおくべきだ、というものです。賛成です。中国と距離をおき、その間に、他の東南アジア諸国と、友好を深めた方が良いと思います。

拝啓 日本国総理大臣様ぜひともこの本を読んでください。

追伸読め!

・「お勧め!
 本書は中国人を知る上では最高の一冊でしょう。わかりやすく、面白い! さすが日下先生だと唸りました。 中国人(大陸人)の考え方には本当に驚かされるが、本書ではその不可思議な生態が氷解します。台湾人の友人がいますが、彼らは日本人と考え方・感性が近いと思います。 日本人にとって、中国人は台湾人と同じ付き合い方はできません。それを知るために本書は欠かせません。

日本と中国は理解しあえない (詳細)

ルポ 中国「欲望大国」 (小学館101新書)

・「中国も悩んでします


 中国も日本も同じようなことで悩んでいます。中国の食品は安心出来ない、中国はコピー天国だと思ってしまいますが、経済が発展していく途中で起きているだけのこととは思えない実情が見えてきます。 しかし、一部のことがすべてのように思えてしまうのと、だからどうしたらいいんだというもう一つ突っ込んで書いてほしかったと思います。 「中国はどうしたらいいんだ」の続編を期待しています。

ルポ 中国「欲望大国」 (小学館101新書) (詳細)

トンデモ中国 真実は路地裏にあり

・「生きるのに精一杯の国
生々しい中国の人々の生活を教えてくれる。オリンピックではホスト国でありながら、もてなしのかけらも感じさせないが、その理由もわかったような気がした。とにかく、日々活きるのに精一杯なのであり、為政者もあんな大国を治めるのに精一杯なのだろう。無理が国の隅々まで行き届いた国。中国に限らず、外国なら大体そうかなという事情も多いが、とにかく宮崎さんの取材力には脱帽だ。宮崎さんと一緒に取材しているような気になる。日本にいながらにして中国の事情通になれるお得な一冊でしょう。

・「これぞ中国
日本や他の国々なら華々しい表の顔は表の顔で違えど、一本裏に回れば国内で統一された路地裏文化が存在するが、国土の広さと様々な要因の為中国に限っては各地によってその姿も変わる。活気には溢れるが、みな騙しあいの交錯する黒い世界には危険がいっぱい、少なくとも陽気で無知な日本人観光者向けではない世界を垣間見れる一冊。

・「日本のマスコミが伝えない中国
中国を称して、「東京オリンピック当時の日本に近いエネルギッシュな国」という人々がマスコミの中にも多数いるが、本当の中国を知るには、北京や上海と言った都会だけを見ていてはだめで、本書のような、ナマの中国に触れる必要がある。

本書は、「なんでこんな田舎に行ったの?」と突っ込みたくなるくらい、現地人でもわざわざ訪れる事が無い街を踏破し、レポートしたものである。著者の視点には常に、「街に生きている人」があり、そこで暮らす人の息吹が感じられる。ポリティクスに左右されない、ありのままを伝えるレポーターが少なくなった現代に於いて、本書は等身大の中国をあぶり出しており貴重である。

トンデモ中国 真実は路地裏にあり (詳細)

宿命…。欲望国家中国の没落

・「中国近代化の陰に潜むリスク
本書は、以下種々のリスクを挙げ、中国との付き合い方を再考することを提言する。  ・三峡ダムに伴う自然破壊・砂漠化  ・忍び寄る食料不足  ・一人っ子政策の陰で生じている、戸籍に無い民衆の都市流入  ・進出企業における賃上げ問題と中国共産党の下部組織たる労働組合  ・共産党一党独裁と、自由・民主化への弾圧  ・技術模倣とブランド品のコピー  ・靖国などへの内政干渉と反日暴動の煽動  ・石油資源確保のための帝国主義化  ・台湾への武力行使を法的に記した「反国家分裂法」  ・農民への法輪功の広がりと、政府による宗教弾圧一つひとつが日本の国益に反するリスクである。隣国であることや嘗ての文化交流を楯に現在、政治体制が異なる巨大国家・中国に接近し過ぎるのは危険である。

・「投資家以外にも読んで欲しい
特に、日本の中小零細企業の社長さんとか、サラリーマンにおすすめである。日本人の基本的な性質として、一定の割合で大陸に対する幻想を持って現実が見えない人がいる。

なんとなく、皆が中国に行くからバスに乗り遅れるなとばかりに出て行って、こんなはずではなかったと思ったときには手遅れになる。失敗したことについては語られないのは、一種の粉飾決算のようなもので、良い情報しか入ってこない、良い情報しか見えないのは一種の片思いのようなものだ。

三十年前にも、六十年前にも中国ブームが存在して、中国に賭けた人は皆ひどい目にあっている。そういった厳しい記憶を何故か忘れてしまい、先人と同じ失敗を繰り返すことになる。

宿命…。欲望国家中国の没落 (詳細)
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