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▼アジア・アフリカ:人気ランキング

アフリカ・レポート―壊れる国、生きる人々 (岩波新書)アフリカ・レポート―壊れる国、生きる人々 (岩波新書) (詳細)
松本 仁一(著)

「アフリカ、格好の入門書」「アフリカの新しい動きを紹介するレポート。バランスに疑問も。」「食べること、それは近くて遠いことなのです。」「暗澹たる世界でも希望の灯も見える最終章にホッとする。本当の"援助"の意味を教わった。」「アフリカの今を知るホットな一冊」


九龍城探訪 魔窟で暮らす人々 -City of Darkness-九龍城探訪 魔窟で暮らす人々 -City of Darkness- (詳細)
グレッグ・ジラード(写真), イアン・ランボット(写真), 吉田 一郎(著), 尾原 美保(著)

「何としてでも"City of Darkness"の方を手に入れるべき。。。」「真実の九龍城が見られます。」「空間に興味のある人は。。」「廃墟ではない生きた九龍城」「伝説の魔窟本!」


極楽タイ暮らし―「微笑みの国」のとんでもないヒミツ (ワニ文庫)極楽タイ暮らし―「微笑みの国」のとんでもないヒミツ (ワニ文庫) (詳細)
高野 秀行(著)

「人生ゆるくてもいいのかも」「多分タイ人が読んだら怒るだろう」「お勧めです!」「読んで極楽、見ても極楽」「ああ、タイってよさそう・・。」


宮崎あおい&宮崎将 たりないピース宮崎あおい&宮崎将 たりないピース (詳細)
宮崎 あおい(著), 宮崎 将(著), 2025プロジェクト(編集)

「peace&piece」「若手女優の単純な旅行記などではない。」「インドでの旅」「観光地をまわるだけじゃない旅の意味」「いろいろ考えちゃいました‥。」


ダルフールの通訳 ジェノサイドの目撃者ダルフールの通訳 ジェノサイドの目撃者 (詳細)
ダウド ハリ(著), 山内 あゆ子(翻訳)

「難民キャンプからの静かなメッセージ」「人間として知っておくべきこと」「スーダンのダルフールで起こった映像としては伝えられない壮絶な事実」


老いて男はアジアをめざす-熟年日本男性のタイ・カンボジア移住事情老いて男はアジアをめざす-熟年日本男性のタイ・カンボジア移住事情 (詳細)
瀬川正仁(著)

「定年後は弾けたい」「新たな人生へ、ひとつの選択肢」「男子人生最期の夢をタイとカンボジアで!?」「退職後の生活を海外で考えている人は必見」


世界で一番いのちの短い国―シエラレオネの国境なき医師団世界で一番いのちの短い国―シエラレオネの国境なき医師団 (詳細)
山本 敏晴(著)

「知らぬが仏」「国際協力のヒント」「面白い!一気に読みました」「ボランティアのきっかけ「是非モノの1冊」」「国際協力ボランティア」


100%香港製造100%香港製造 (詳細)
原 智子(著)

「香港今昔、そして今!」


海の帝国―アジアをどう考えるか (中公新書)海の帝国―アジアをどう考えるか (中公新書) (詳細)
白石 隆(著)

「ビジネスマンも必読」「地域のダイナミズム」「東南アジアにおける国家の起源」「本の教科書..」「アジアの歴史を捉える有効な視点の1つを提供」


あなたの夢はなんですか?―私の夢は大人になるまで生きることです。あなたの夢はなんですか?―私の夢は大人になるまで生きることです。 (詳細)
池間 哲郎(著)

「あなたの夢はなんですか?―私の夢は大人になるまで生きることです。」「胸が熱くなります」「本当にこの本に出会えてよかった!」「子供に読みましょう。」「夢。」


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▼クチコミ情報

アフリカ・レポート―壊れる国、生きる人々 (岩波新書)

・「アフリカ、格好の入門書
 例の名作『カラシニコフ』をものした元朝日のジャーナリスト(少し前に退社していたらしい)が描く、現代アフリカのスケッチ。もともと紙面で連載されていたときに目にしていたのだが、本書ではそれ以降の動きを加筆してある。 所謂「失敗国家」で目白押しのアフリカ。そのような低い評価は、西欧的価値観による「レイシスト」的な評価にすぎないと、アフリカの為政者たちは自己正当化をしてはばからない。そのようなアフリカ側の反発は、どうやらアフリカ人特有の部族優先主義が原因のようで、自らが所属する部族の利益を最優先することが、部族の長には求められるのだという。ジンバブエのムガベは白人農場を暴力的に接収したし、ナイジェリアのビアフラ内戦から、最近の「優等生」ケニヤの部族紛争まで、この部族を重んじる価値観は根が深そうである。 歌舞伎町にいるアフリカ人の多くがビアフラ系のナイジェリア人だとは知らなかった。主流の部族から日本に来ている者は、一人もいないらしい。 アフリカで会社を営む日本人のことについても触れられていて、目配りも良い。昨今流行の「社会起業家」のはしりであろうか。 新書という紙数の限られた媒体で、アフリカという広大な地域について紹介するというのも大変な苦労を強いられそうだが、浅く広くという感じで面白く読めた。文章も、流石というか、大変読みやすい。もっと本格的にアフリカを知りたい、という気にさせてくれる。

・「アフリカの新しい動きを紹介するレポート。バランスに疑問も。
 後進国の惨状を語る第一人者のレポート。 冒頭からアフリカ諸国政府の腐敗を正面から批判しており、ジンバブエ政府の問題など知らなかった私には大変勉強になった。アフリカ問題は「植民地支配の傷跡」や「旧宗主国の介入」などが要因として挙げられてきたが、独立して数十年が経ち、そういった理由だけでは説明ができないほどアフリカの停滞は深刻である。本書はアフリカ問題の新しい段階を紹介している。

しかし、アフリカの全体像から見て、本書のバランスには疑問も残る。アフリカ諸国政府の政治腐敗は、旧宗主国や先進国との利害の一致によって、黙認されてきたという側面の指摘が弱く、資源のある後進国の独裁政権と資源供給を受ける先進国の黙認という図式はこの本では後景に退いている。例えばナイジェリアの石油を輸入しているのはアメリカや欧州であるが、軍事政権への黙認・共犯関係などが触れられていない。旧宗主国の経済利権に関してはフランスの事例が挙がっているだけで、イギリスの姿は見えない。また、コーヒー豆が安価で買い叩かれ、我々が飲むときには1杯数百円になっているなど、国際流通のからくりによるアフリカ農業の貧困などは触れられていない。 以上のような視点は筆者は百も承知であろうが、やはり、腐敗したアフリカ政府を指摘すると同時に、先進国との共犯関係を指摘すべきだと思える。 「中国の台頭」や「現地NGO」など新しいうごきに焦点をあてたためであろうが、本書はアフリカ問題の全体を把握する論文ではなく、アフリカのあたらしい動きを紹介するレポートと考えるべきだろう。

・「食べること、それは近くて遠いことなのです。
松本さんの本は、「空はアフリカ色」から始まり、 「アフリカを食べる」 、「アフリカで寝る」となかなか知られていないアフリカの紹介で、現地の様子を楽しく興味深く読ませていただきました。本書は現在アフリカで起こっている深刻な社会問題に関してルポルタージュしています。著者は長年に亘ってアフリカとのかかわりを持ち、その過程でアフリカを心底から愛するからこそ、こういった問題提起を行い世間に知らしめようとしていると思います。発展途上国への支援として、物資や単にお金を出したらよいだけとか、インフラ整備や設備を提供しただけでは、抜本的にはクローズしないことがよく分かります。その後のフォローアップが最も大切であることを再認識しました。そういった中で、アフリカに根を張り、コツコツとがんばり続けている人々がいらっしゃり、深い感銘を受けました。反面、国際援助という名目だけで、実態は人材や物資などを自国で賄い、国益に還元している国などがあります。庶民に衣食住、少なくとも食べることができる環境を提供することが、如何に近くて遠いことなのかということを深く考えさせられました。

・「暗澹たる世界でも希望の灯も見える最終章にホッとする。本当の"援助"の意味を教わった。
日本のニュース番組ではアフリカのことは殆ど取り上げられませんので、現地ではいったいどうなっているのか、ということが良く分からない人が多いのではないでしょうか。かく言う私のそんな「良く分からない人」のうちの一人です。そこで本書を読んでみましたが、想像以上の世界でした。本書ではジンバブエ・南アフリカ共和国・アンゴラ・ケニア・ウガンダ・セネガル・ナイジェリアなど10カ国の実情がレポートされていますが、他の国も同様な病理を抱えているそうです。独立後に腐敗する政治システム、そんな中で希望を失った民衆の行動、そういう混沌の世界に乗り込んでくる外国人(主に石油メジャー & 中国人)、そしてそんな暗澹たる世界にも広がりを見せつつある人々の自立(それを支える日本人の例も)。。。読み応えがありました。(「ルポ貧困大国アメリカ」や中国の現状に関する本も併せて読むと、「国家って一体なんだろう?」と思わざるを得ません)本書の「人々の自立」に関する最後の2章を読むと「魚を与えるより魚を捕まえ方を教えよ」という教えを思い出しました。「がんばって働けばいい暮らしが出来るという励み、働く励みになるものを、目に見える形で示すことが大切だ」という日本人社長の言葉は、何もアフリカに限らず、日本でも当てはまりますね。

・「アフリカの今を知るホットな一冊
 日本のメディアではめったに登場しないアフリカ。そこで住む人たちに迫った一冊です(朝日新聞に06年から08年あたりに掲載された記事を増補改訂している)。

・アフリカで最も恵まれた状態で独立したジンバブエで何故にあれほどの ハイパーインフレが起きているのか?・アパルトヘイトが終わり、黒人も普通の権利を持てる国になった(それも ワールドカップを開けるくらいの力を持った)南アの憂うべき治安状況とは 何なのか?・資源国へ急速に浸透する中国の姿とは?・縁もゆかりもないアフリカ人が、何故地球の裏側の日本にそれも急速に 入って来ているのか?・真に有効な援助とは何のか?二人の日本人社長の奮闘を通じて考えてみる。

 この本を読むと「無能な国民はいない、いるのは無能な国家なのだ」ということが良く分かります。無能な政府が有る限り、そこにどんな援助を投入しても、結局は数年前の様に借金棒引きをしてしまうだけです(その上、援助自体は本当にそれを欲する人の所へ行かないのだ)。

 アフリカの抱える問題をコンパクトに且つ分かりやすく纏めた一冊。お勧めです。

附:「アフリカ−苦悩する大陸」と併読するとさらに理解が広がります。

アフリカ・レポート―壊れる国、生きる人々 (岩波新書) (詳細)

九龍城探訪 魔窟で暮らす人々 -City of Darkness-

・「何としてでも"City of Darkness"の方を手に入れるべき。。。
"City of Darkness"よりも一回りもニ回りも小さいサイズで、原書が正方形だったのをむりやり縦長にしたせいで中の写真のレイアウトも悪く、編者の勝手な判断で一部の写真が更に小さくリサイズされている。何よりも致命的なのは写真の色が全部オリジナルに比べて異様に明るいということ。本当にお粗末な仕事をしたものだ。

・「真実の九龍城が見られます。
 City of Darknessは以前から欲しいと思っていた本でしたが現在絶版のうえに希少価値が高くとても高額で手に入らなかったのですが遂に日本語版が出版され 嬉しい限りです。九龍城を取り上げた写真集はいくつか出ていますがモノクロや無人の廃墟となった姿の九龍城の写真しか見たことがありませんでした。この“九龍城探訪”は殆どがカラー写真でそこで生活している人々がリアルに活き活きと写しだされています。魔窟と謳われていた事がうそのような印象を最初に受けましたがやはり迷宮、退廃は見られます。

 この写真集は九龍城砦の真実の姿が見られる貴重な資料だと思います。

・「空間に興味のある人は。。
自分が建築を勉強をしていることもあって、九龍城の建築的適当さに凄く興味があった。九龍城は、複数の建物が集まる街でありながらも、それらが無秩序に建設されている事から街というより一塊のボリュームとして存在していた。建物間の隙間は道路というより廊下であり、その頭上に微かな日の光がのぞいている。自分としては、各建物間の隙間や城内の路地的な空間といった要素を見たいと思いこの本を買ったが、残念ながらそのような要素を捉えた写真はあまり見受けられなかった。(何枚かはあったが)個人的に、表紙以上の写真はあまり掲載されていなかったように思う。掲載されているのは、当時の住民とその住居の写真、そしてインタビュー。ページ数の大半はそれに占められている。九龍城での住民の生活を知りたい方にはとても参考になる資料だと思いますが、

九龍城の空間に興味のある方は、他の本を購入されることをお勧めします。

・「廃墟ではない生きた九龍城
あくまで九龍に住む人の生活がメインとなっているカラー写真のたくさん入った写真メインの資料。九龍ではどんな人達がどんな風に過ごしていたかって事に興味がある人にはお勧めです。まー、もちろん建物の写真もある。

・「伝説の魔窟本!
廃虚好きには伝説のように語られていた本の再販らしい。さすがに凄い本。九龍城は、100×200メートルの敷地内で無秩序に増築 取り壊しを繰り返し、複雑に入り組んだ生きた廃墟 のような様相を作り出した場所。九龍城関連の出版物はモノクロが多いのだが、この本はほとんどすべてカラー。絡まり合った配線、パイプ、看板、コチェコチェ好きにはたま らない。それに加えて、九龍城に住民のインタビューが満載。歯科医、音楽クラブメンバー、漢方医師、救世軍幼稚園、牧師、定規製造者などなど。一人一人の証言から立体的に九龍城の姿が浮かび上がってくる仕組みだ。

九龍城探訪 魔窟で暮らす人々 -City of Darkness- (詳細)

極楽タイ暮らし―「微笑みの国」のとんでもないヒミツ (ワニ文庫)

・「人生ゆるくてもいいのかも
今回タイを訪れるにあたり、なんとなく軽るく読めそうだったので手にしたこの本。いやーおもしろかった。

しかし、いつも高野の本を読んで思うのは彼が以外にも?真っ当な感覚を持っているということ。高野と言えば世界の僻地を歩き続けている男。世界を旅するうちになんだかちょっとフツーじゃない風貌や考えになってしまう人を今まで何人も見てきたが、この男のように世界のへんてこなとこばかりを好んで旅しながらも、こうして以外にも視点が一般大衆とズレていないとうのもめずらしい。自分自身の体験談をまじえながらタイを色々な側面から分析をする高野の文章にはまるで子供のような無邪気さが見え、タイに詳しい人にありがちなイヤミがなく好感がもてる。タイに行かない人にもお勧め!!この本で垣間見るタイはあまりにもゆるく、そんながんばらなくてもいいのかも?と、なんだかたのしくなる、そんな本。

・「多分タイ人が読んだら怒るだろう
確かによくタイ人を描写していると思ったけども、日本人の観点から見るタイ文化、タイ人なのでどうしても著者の主観性がでてくる。アメリカ人が日本の銭湯、ラッシュアワーを見たら違和感を持つのは当然でそれをおかしいと思うのは当たり前。もっと客観性が欲しかった。外国人が連れているタイ人の九割は娼婦であるとか、王室のテレビのニュースはいつまでたっても日本人の私には馴染まない。と偏った記述も多い。まずタイ人がこの本を読んだら絶対いい気はしないだろう。

・「お勧めです!
名門チェンマイ大学日本語講師として、タイ人と接してきた著者ならではのタイ人気質、文化等、大変参考になりました。私もチェンマイ、バンコクに学生時代からのタイ人の友人がいるのですが、今まで感じてきた様々な疑問がスカッと解決した気分です。今回タイ関係の本を4冊まとめ買いしたのですが、この本がイチバン参考になりました。イチ押しです!

・「読んで極楽、見ても極楽
タイの多様な側面が一目でわかる

ある国全体の特徴を書けと言われたら、その国の多様な側面を 断片的に表現して寄せ集める以外ないであろう。かくしてサブ カル的案内書がゴマンと生まれる。しかし、それらの大部分は 一度読めばゴミ箱行きだ。

本書は違う。本書は類書の中で群を抜いてレベルが高い。永久 に私の書棚の一角を占め続けるだろう。

タイトルと表紙のイラストに示されているように著者の語り口 は非常に軽いが、タイ歴15年の私から見てもトピックスの選 択が的確で、記述の内容が正しく、とても要領よくまとめられ ている。日本人が知りたい、そして知っておかなければならな いタイのいろんな側面がすべて語られている。

タイが好きになった人が本書を読めば、自分が言いたかったこ とを発見して嬉しくなること間違いない。そしてユーモアのあ る書き振りに笑いがこみあげてくることも。

なにはともあれ、類書の中では『極楽タイ暮らし』を読むこと を強くお薦めする。

・「ああ、タイってよさそう・・。
レビューをみて購入したのですが、期待にはずれない面白い本でした。著者が文才があるとは思えませんが、親しみのわく切り口で、タイについてのたくさんのエピソードをつづってくれた、すばらしい文化人類学的な意味のある本だと思いました。そして、読み終わった時には、人生のちょっとした参考書のような気さえもしてきました。著者には是非他の国についてもこのような本を出してくれることを願います。タイに旅行を計画しているのですが、同じような印象を受けるのかどうか楽しみです。

極楽タイ暮らし―「微笑みの国」のとんでもないヒミツ (ワニ文庫) (詳細)

宮崎あおい&宮崎将 たりないピース

・「peace&piece
フェアトレードに関心があって購入しました。学校で学んだカースト制って、自分の中では教科書の中だけの話で、実際に今でも根強くカースト制が残っている所もあるのかと正直驚きました。また、普通教育を当然のように受けられる日本との差を改めて実感させられました。

・「若手女優の単純な旅行記などではない。
貧困やカーストといった重い問題を扱っていながら声高にそれを主張するでもなく、行動するでもなくページをめくると、実に淡々とした印象の一冊。しかしそれは流せる筋合いのものでもない。

指の骨が露出するほどの怪我をした子がいる。治療費を渡す/渡さないで宮崎兄妹は話し合う。目の前の偽善か、大義の前の小事か。しかし彼らは翌日、再度その子に会いに行く。

本書にあるのは「行動」というより「視線」である。若い兄妹の慣れていない目には、長年NGOで働いている案内役よりも新鮮に物事を捉える力を持っている。

願わくば多くの若い人たちに、世界を「視て欲しい」というのが本書の希望であろう。そう云う意味で本書は、若手女優の単純な旅行記などではない。

・「インドでの旅
宮崎兄妹が、カースト制によって、教育もまともに受けられないで困っている地域に行き、子供達との交流の様子が写真と兄妹のすれぞれの言葉で綴られている作品です。妹のあおいさんは以前にも「祈り」で中国へ旅に出ていますが、今回はそれを兄妹そろっての取材の様子が伺える作品になっています。子供たちと宮崎兄妹との素朴なやり取りが見てとれる写真集です。

・「観光地をまわるだけじゃない旅の意味
「あいのり」というTV番組で、しばしばメンバーが立ち寄った場所で起こっている問題に直面し、それに対する意見を日記に書いたり、ディスカッションする場面があるが、この本の内容もそれに近い。

場所はインド。特にページを割いているのが、物乞いやケガを負った子供に出会ったとき、どうすればいいか。

『(ケガをした子に)お金を上げれば指を切断せずに済むかもしれない。でも、渡したお金を親が別のことに使うかもしれない。また、その家にだけお金をあげれば近所の人にやっかまれるかもしれない。あるいは他の家にもケガをしている人がいて「うちにも」といわれるかもしれない。結論は、出ませんでした。』

僕も経験したが、初めてこういった地域に行くと、驚くほど子供らが集まってきて「お金くれ」「おみやげを買ってくれ」とせがまれる。相手をしてたらきりがないので、どうすることもできず、結局は逃げるしかない。旅行を続ける上でそうするしかないのだが、「本当はどうすべき?」という問いに答えるのはとても難しい。考えすぎると、外国人である自分がそこにいってよかったのかというところまで考えてしまう。

『結局、誰かに答えを求めてしまうだけで、自分も何もわからないんですね。でも、日本にいたときの考えのままで帰るのはやっぱりおかしい』

海外に行くこと(特にツアーではなく、現地の人と接しながら行動する個人旅行)の意味って、現地の人と出会い、そこでの経験を自分の考え方や価値観に響かせること。これに尽きるのかなと。それだけでもニュースの見方や、物事に対する考え方など少しずつ違ってくるハズ。 読み終えた後、観光地をまわるだけじゃない旅の意味を改めて考えさせられた。

表紙の宮崎あおいがインドの子供たちの間で見上げているショットは、今まで見た女優の写真の中でも一番心に残るものかも。中にあるたくさんの写真もかなりいい。

・「いろいろ考えちゃいました‥。
宮崎兄妹がインドを旅した先々での人々とのふれあいと、貧富の格差を考えていく旅行記‥。読み終わった後で「いろんなことを」考えさせられました。‥カースト制度なんてまだあったんですね?手塚治虫の漫画「ブッダ」にも出てきた身分制度だけど、未だに残っていたとは驚いた。他にも南アフリカの「アパルトヘイト」とか現在の日本に暮らす我々には考えられない制度だ!日本より広いとはいえ、「あれだけの人口」では「貧富の格差」はなくならないのか‥。宮崎兄妹もこの「格差」には「考えさせられた」様で、「単純にお金を渡せば」問題は収まるのか?、しかし「その後は」どうするのか?兄妹間でも押し問答‥怪我をした女の子をめぐり、将「明日どうする?」あおい「わからない」〜略〜あおい「わかんないよ、でも、お金はあげない」 あおいちゃんは以前の中国での旅での出来事(著作「祈り」)で「こういう問題」に対して「感情的でナーバス」になっているらしく、「判断」に「冷静さ」を欠いている。兄の将君は状況を的確に「判断」しており「言っていること」は「常識的で間違っていない」‥しかし、あおいちゃんの「言っていること」が「間違っているのか?」と言うと「そうとも言えない」。ああいう状況下で「判断」に冷静さを欠き「迷い」が生じるのは「人間」として「当たり前」のことだ!‥だが「情に流された判断」もその後の人々の「自身成長」の妨げにならないとも限らない。兄妹のそれぞれの「想い」が「言動」に現れ興味深い。今の自分に「何ができるか?」を「考えさせてくれる」本です‥!

宮崎あおい&宮崎将 たりないピース (詳細)

ダルフールの通訳 ジェノサイドの目撃者

・「難民キャンプからの静かなメッセージ
Darは「土地」 furは「フール人(族)」を意味する。チャドとの国境に沿ったスーダン西部の地域で面積は493,180kuでスーダン全土の2割近くを占める。1956年の独立以来、政権は少数派であるアラブ人の手にあったが定住するアフリカ人諸部族と遊牧アラブ人は対立しつつも共存を続けていた。しかし近年、対立は先鋭化しバシール将軍の支援を受けるアラブ民兵軍(ジャンジャニード)がアフリカ人の村落を攻撃し続け、多くの難民を隣国チャドへ送り込んでいる。このような攻撃の激化の背景には水飢饉による部族の移動、シャリーア(イスラム法)の強制などがあるが何よりも大きいのは南部に大量の埋蔵石油が発見されたことであった。ダルフールの様相は民族の大量虐殺(ジェノサイド)と見られ、バシール将軍は本書の出版後に国際司法裁判所の訴追を受けている。(本書の著者が訪れた時、10箇所ほどに分かれたチャドの難民キャンプの名簿には250万人の氏名が記録されていた。)題名の示すように著者はダルフールの一部族(ザガワ)に属し、ザガワ語、アラビア語、英語の知識によってそこを訪れる欧米人記者の通訳となった。本書は著者の生い立ちや家族の回想に始まっているが主としては通訳として働いたここ3年ほどの経験が描かれる。彼はその仕事によってスーダン政府のお尋ね者となり、拘留され、拷問され、民兵の気まぐれひとつであの世へ旅立つ運命の淵に幾度となく立たされた。彼はまたその命知らずの行動の過程で幾多の惨状を目撃する。惨劇は女子供を容赦しないどころか、女子供こそが狂った兵士たちの目ざす獲物であった。惨状は取材にあたった剛毅な西洋人記者を嘔吐させ、涙にくれさせた。読者は人間が人間でなくなるのはなぜだろうかと後々まで考えないではいられないだろう。本書が描くのはこのようにして多くは人類の愚行と蛮行である。しかしたとえアフリカの狭い一角からに過ぎないとしても、読者は、砂漠とはどういうものか、砂漠を旅するとはどういうことか、部族や家族を結ぶ人間的な絆はどのようなものか、さらにはまたラクダやロバなどの興味深い生態についても教えられる。著者の働きは一介の通訳としての働きではなかった。その献身が結局は彼の命を救い、やがてこのような書物となってわれわれに届けられた。本書に登場する英米のジャーナリストはいずれも名の知られた人たちである。彼らの支援がなければ本書は日の目をみなかっただろう。

・「人間として知っておくべきこと
ダルフールのことを初めて知ったのは、実はアメリカのドラマ『ER』だった。難民を治療するボランティア活動の話で、アラブ系の民兵によるアフリカ系住民の虐殺が描かれており、番組の最後にはダルフールでいま起きている現実なのだといったメッセージがあったように記憶している。ところが、日本ではドラマどころか、テレビや新聞などマスメディアがダルフールの虐殺を報道することはまずない。スーダンに石油利権をもつ中国に遠慮しているのか、政府の反応もきわめて消極的。そこでは人類史上最悪かも知れないジェノサイドが行われているというのに。ダルフールの虐殺を解消するには、まず世界中の人々がその事実を知ることが必要だ。そのためには、ベストの一冊だと言ってよい。書かれている内容は極めて凄惨であるにもかかわらず、著者のもつユーモアとあくまで希望−人類に対する希望を捨てない前向きな姿勢が、さわやかな読後感すらもたらす。ぜひ多くの人に読んで欲しい。

・「スーダンのダルフールで起こった映像としては伝えられない壮絶な事実
描かれている内容は壮絶で悲惨なものだ。一つ一つ、それらを思い描くと、二度と忘れらない。想像できないような状況で家族が殺されるのを見て、そして絶望して殺されていった人々がいた。このような事実を多くの人に知ってほしいが、映像としては伝えられない。映画にも出来ないだろう。著者ダウドの記述は、生死をさまよう中で、砂漠の様子やらくだのこと、ユーモアというか、その場の緊張感を和らげる記述がある。なんともいえない。彼のある種の陽気な性格のために、どのような場面でも生き残ったのだろうかとさえ思う。少し不思議に思ったのは、彼らの行方を詳細に把握している政府軍や武装勢力の情報収集能力だ。お互いの勢力分布を把握しているのか、砂漠でダウドを殺そうとする際でも責任を取らないでいい方法や場所を気にする。伝統的な通信手段だけでなく衛星電話をつかっているのだろう。紛争当事者に物を売って利益を上げている組織があるのだろう。ここ日本で、スーダンのために我々にできることはなんだろうか。

ダルフールの通訳 ジェノサイドの目撃者 (詳細)

老いて男はアジアをめざす-熟年日本男性のタイ・カンボジア移住事情

・「定年後は弾けたい
やりたいことも我慢して働き続けてきたのだから、定年後は弾けたい。そんな私の願望を一足先に歩んでいる先輩諸氏の生き様に我が身を重ねておもしろおかしく、一気に読み通してしまいました。今までに見たことのない本です。これまで海外移住本に登場する人たちの人生は、豊かな老後というより、何となく退屈そうな気がして興味がもてませんでした。この本を読んで、老後にこんなエキサイティングな人生の選択肢があったのかと目から鱗でした。実行する勇気があるかないかは別にして、一読の価値がある本だと思います。

・「新たな人生へ、ひとつの選択肢
 日本という国は良きにつけ悪しきにつけ「村社会」である。「常に他人と同じでなければ安心できない」といった環境があり、ここに身を置くことによってすべては「良し」とされてきた。ところが、世界へ出てみるとそこにはまったく異なった世界があり、自らの生き方は自らが決めるといった考え方が主流である。

・「男子人生最期の夢をタイとカンボジアで!?
前二作で、アジアの辺境を旅するバックパッカー物で、アジアに興味を抱く者を興奮させてくれた著者であるが、今回はスタイルを一変させ、そのアジアに最後の夢や救いを求めて移住した熟年男たちの生態をルポルタージュ的に報告している。男たちが移住地として選んだのはタイとカンボジア。海外移住は、定年後夫婦揃って行われるケースが一般的であるが、著者のルポに登場するのは、そうした人々ではなく、「訳あり」の熟年男たちである。著者は、そうした男たちの成功と失敗を次々に語っていくが、圧倒的に多くのスペースが割かれているのは若い女性との出会いやそれに関わるトラブルの話である。その意味で、前二作に比べると読みやすいが、その分刺激は弱くなっている。唯一、最後の方で触れられているカンボジアでの一晩の経験に、著者本来の「リスク」との絶妙の距離感が顕れていて興味深い。 

・「退職後の生活を海外で考えている人は必見
定年後または第二の人生を海外でと考えていらしゃる方は一度読まれることをお勧めします。成功例・失敗例・海外長期滞在の形態・どれくらいの費用がかかるか。まただまされた例・日本人が日本人をだます、タイ人にだまされる(利用されるが正しいかも)本書はHOWTO本ではありませんが、移住計画前に注意すべき点、留意点、心構えなど大変参考になると思います。

老いて男はアジアをめざす-熟年日本男性のタイ・カンボジア移住事情 (詳細)

世界で一番いのちの短い国―シエラレオネの国境なき医師団

・「知らぬが仏
この本に書いてある内容はまさに「知らぬが仏」という言葉が当てはまると思う。この事実を知らなければ心を痛めることもないし、自分がいかに恵まれた状況にいるかを相対化して考えてみる必要もない。

けれど知らなければいけないと思う。著者のように実際に国際協力をできなくてもいいと思う。それでも知ることで何かを変えることができると思う。ぜひ多くの人に読んでもらいたい。

・「国際協力のヒント
国際協力を自己満足で終わらせないために、自分は一体どうしたらいいんだろうという疑問に対する答えのヒントが詰まっている本です。『弱いから助ける』のではなく、いかに『対等であるか』ということを考えながら、押し付けでない活動をする山本さんに色々と考えさせられました。

難しくはありません。明るい文体で、数時間あれば読了できます。

現地での困難な生活に順応しながら、この国の人たちのためにどんなことを残せるか、自分は何を残せるのか。本当の国際協力って何なんだろうと考えた時に、この本を読むとその答えが少し見えてくるかもしれません。

・「面白い!一気に読みました
題名だけ見ると、とても真面目で疲れそうな本に見えるが、読みはじめたら面白いエピソードが満載で、夢中になり、一晩で読んでしまった。

自分はもともと国際協力に興味があるので、この手のノンフィクションはたくさん読んでいるが、ここまで人間的なことが盛り込まれているのは珍しい。しかも面白いだけでなく、ちゃんと問題提起もされていて、読み終わってから考えさせられた。写真も多くて読みやすい。

それにしても、シエラレオネの現状には驚いた。なぜ日本ではあまり報道されないのだろう?

・「ボランティアのきっかけ「是非モノの1冊」
「是非モノ」のï¼'冊。別にかたくないから中学ç"Ÿã§ã‚‚読めるよ。たとえ偽å-„かもã-れないと思っても人の為になるã"とは誠心誠意でやり通す。強い意å¿-のある若き医師の物語です。ã"の本に書いてあるã"とは、飽食のä¸-の中にç"Ÿãã¦ã‚‹å¤§äººã‚‚子供も私たちみã‚"なが見て見ぬ振りã‚'ã-ちゃいã'ないã"と。å†...容は国際å"力に限られているã'ど、ã"の本ã‚'読ã‚"だら、å'¨ã‚Šã®äººã®ãŸã‚ã«ä½•かã-てあã'られる勇æ°-がわいてくるよ。

 難æ°'とかアフリカって、もっと遠くのä¸-の中のã"とだったã'ど、読ã‚"でるうちに身è¿'なできã"とと混同ã-ちゃうような…。とにかく会話とかおもã-ろくて、電車の中で読ã‚"でてもç¬'いã‚'ã"らえるのにå¿...至になっちゃったり…。でもね、é€"上国だろうがæ-¥æœ¬ã ã‚ã†ãŒã€ã¿ã‚"なそれぞれのç"Ÿæ'»ãŒã‚って、同じ様ã!«!!一ç"Ÿæ‡¸å'½ãªäººãŒã„たり、わがままな人がいたりするã‚"だな…って、あらためて感じたよ。きっとアフリカもそã‚"なに遠いくにじゃないã‚"だ…。

・「国際協力ボランティア
普通の人では経験出来ない危険地帯での医療ボランティアをおこなって書かれたルポルタージュで、硬軟取り混ぜた文章て読ませる。「継続的な現地の人の力による将来に続く活動を助けるのが、あるべき協力ではないか」という著者の信念が、「ヤンバ」という地元の称号を贈られて「ヤンバモト・トシ」と呼ばれて結実している。ノーベル賞を受けた「国境なき医師団」も普通の人の集まりであることもわかる。ボランティアという事を観念的に考えている人達に読んでもらいたいと思った。

世界で一番いのちの短い国―シエラレオネの国境なき医師団 (詳細)

100%香港製造

・「香港今昔、そして今!
ガイド本の情報はすぐに古くなってしまいますが、出たばかりのこの本はネタがすこぶる新鮮!というのが、まずよかった。そして、今まで詳しく知らなかった歴史的背景なども非常に興味深く、時間がたってから紐といても楽しめると思います。なにより、一般のガイド本では触り程度(すら載っていない場合もあり)の、香港の映画や明星、サブカル的世界に興味のある方にはホントに楽しめる一冊だと思います。

100%香港製造 (詳細)

海の帝国―アジアをどう考えるか (中公新書)

・「ビジネスマンも必読
欧米による近代的秩序が持ち込まれる以前からまさに現代〈アジア通貨危機後〉までの東南アジアを、地域の枠組み・国家のアイデンティティという視点からコンパクトにまとめている。執筆者の関心(政治システムやインドネシア等)に軸を置きながら東南アジア全体の変遷について解説されている。

一般的なビジネスマンにとって、アジアに関する知識は貿易・投資投資先としての知識、アジア通貨危機といった時事問題に限定されがちであるが、アジアを理解するにはこのような歴史的な視点も必要なことを痛感させられる。 手にしやすい新書版でもあり、社会人でも一読しておくべき書と思う。

・「地域のダイナミズム
この地域の政治・経済・文化的なダイナミズム(動態)をコンパクトにまとめた良書です。

これまで、この地域における欧米列強それぞれの植民地経営や、欧米列強とローカルな勢力とのかかわりあいについて記述した本は多くありましたが、「欧米列強の植民地経営」、「欧米列強とローカルな勢力とのかかわりあい」、「ローカルな勢力同士のせめぎ合い」、「過去と現在の関わり合い」等についてトータルに、歴史的な視点から記述した書物はそうなかったように思います。

地理的(海洋部)な条件がこの地域の「しくみ」(システム)にどのような影響を与えたのか。そのようなしくみに外部勢力(欧米列強)がどのようにかかわっていたのか。歴史的な変遷=来し方、行く方。この地域のダイナミズムが俯瞰できる構成となっています。

最終章の詰めが多少甘く感じられるのは、この地域が今なおダイナミックに動いていることから、仕方がないことでしょう。この先をどう見通すかは読者それぞれの力量によります。本書は、そのために十分な材料を与えています。

私は、現在、スマトラ島の一都市に在住していますが、国民国家の枠を超えたダイナミックなこの地域の発展を日々感じて過ごしています。

著者の白石教授はインドネシア専門家として有名ですが(事実インドネシアの専門家ですが)、前任地のコーネル大学では東南アジア史を担当していました。

本書は東南アジア史専門家としての面目躍如といったところでしょうか。

インドネシアにとどまらない、著者の今後の研究の発展に強く期待します。

・「東南アジアにおける国家の起源
 自分がどこの国に属しているかということは我々のアイデンティティーの一部となっている。しかし、こういった考え方はそれほど古いものではない。国民という概念は時間をかけて生成されるものなのである。東南アジアにおいては特にそうである。本書は東南アジアの国家がどのような歴史的経過を経て生まれてきたか、そして、その歴史は現在の東南アジアをどのように規定しているかを詳述している。国家というものは我々にとって当然のように存在しているように感じられるが、それはそれほど当たり前のものではないのである。国家とは?、東南アジアとは?、色々と考えさせてくれる本だ。

・「本の教科書..
当たり前のように認識していた国という観念を考えさせられ、改めて東南アジアの地図を眺めれば、いかにいびつで人為的な国境かを認識します。筆者のひも解く「まんだら」というパワーバランスの盛衰は、東南アジアの多様性を理解する手助けとなりました(東アジアの中央集権的国家とは違いますよね)。また、内容も大変為になりましたが、全ての章が有機的に結論へと繋がっていく本の構成も、単なる理論展開のものと違って、これぞ本の書き方!と感動させられました。

・「アジアの歴史を捉える有効な視点の1つを提供
イギリス植民地化によってアジアに帝国主義が入り込んできた時代から遡って「アジア」の生成、変遷を明らかにしている。後書きにもあるが、「東南アジア」という言葉は戦後にアメリカが中華人民共和国の成立、朝鮮戦争の勃発によってその周辺を中国から切り離すために生まれた言葉にすぎない。それまで地域とみなされていなかった所であるから、アメリカの対アジア戦略のために急速に研究が始まったものの1つの構造としての東南アジアは捉えられてこなかった。これは「東南アジア」などもともとは存在しなかったのであるから当たり前といえば当たり前で、賢明な研究者達はそれを運命として受け入れた上で東南アジアから世界史的問題について問いかけてきた。以上の2つのアプローチ(存在しない一つの構造を追いかける、存在しないものとして受け入れる)に対して疑問を持った著者は東南アジアを歴史的に生成、発展、成熟、消滅する過程として捉える新しい視点を提供している。この視点は新しく研究がまだ進んでいないため、今後のアジアを考える最後の章では主張がまとまっていない感はある。しかしながらこれまでは各論の集合であったアジアに統一的な視点を与えている点は尊敬に値し、今後の更なる研究の進展を期待している。

海の帝国―アジアをどう考えるか (中公新書) (詳細)

あなたの夢はなんですか?―私の夢は大人になるまで生きることです。

・「あなたの夢はなんですか?―私の夢は大人になるまで生きることです。
最初から最後まで、涙を流しながら読みました。

日本という大変恵まれた国で生れ、生活できているのに、日常は何か不足感ばかりを感じ、不満ばかり口にしていましたが、この本を読んで、今の生活は人として十分満足のいくレベルである、それどころか見直していかなくてはならない、と思いました。

便利できれいな物に囲まれ、美味しい食べ物に不自由しない私たちの生活はどんなに消費しても、その充足感は味わえなくなってきてしまっています。人としての本当の幸せは、物が不足していたり、本当にお腹をすかせたりした人だけがわかるのかもしれません。

アジアの子供たちの現状を多くの人に知って欲しいです。子供だけでなく、大人にも。そしてこの本を通じて私たちができることは、経済的な援助だけでなく私たちの恵まれすぎた今の生活を少しずつ変えていくことだと思います自分の生き方を変えるきっかけになったこの本に出会え本当に良かったです。

・「胸が熱くなります
本当にこの本に出会ってよかったと思います。この日本ではありえない世界・・・。ただただ涙しました。

しかし、フィリピン、タイなどの子供たちはたくましく生き、短い人生を一生懸命生き抜いている。大人の自分が今まで「生きる」っていうことを真剣に考えたことはなかったが、「生きる」って何かを考えさせられた。

豊満な日本で育った私たちが必ず読まなければいけない本のひとつではないでしょうか?

・「本当にこの本に出会えてよかった!
筆者の池間哲郎さんは1954年生まれ。今年51歳になります。

池間さんは,15年ほど前から,フィリピン,ベトナム,タイなど,主にアジアの貧困地域,スラム街,山岳民族などを訪ねて子どもたちを支援する活動を続けています。講演活動も行い,すでに600回を超えました。金銭的にも時間的にも大変な活動です。身の危険を感じるような目にもしばしば遭ったそうです。そのように彼を突き動かしているのでなんでしょうか?『率直に言うと,「見てしまったから。知ってしまったから。」―そうとしか言いようがありません。』

池間さんが遭遇したアジアの子どもたちの生きている環境―そこには,日本では考えられないほど悲惨な現実がありました。でも,その現実の中で,いかに子供達の目が健気で輝いていることか。池間さんはその真剣さを日本人に伝えたくて夢中でシャッターを切りました。

エピローグで池間さんは書きました。「一番大事なボランティアは,自分自身がまず真剣に生きることです。一生懸命生きる人じゃないと,本当の命の尊さはわかりません。」

本当にそう思います。本当にこの本に出会えてよかった!そう思える一冊です。とにかく1日で読める本ですから皆さんもぜひご覧ください。

この本の印税はアジアの貧困地域に暮らす子どもたちの支援活動に充てられます。

・「子供に読みましょう。
この本は沖縄の専門学校の先生から薦められて読みました。正直言って、驚愕の内容です。今の自分の生活の豊かさを、ここに登場する子供たちの境遇と比べざるを得ない、それを読むものに突きつけてくる内容です。私はもう1冊取り寄せました。小4の娘が一生懸命読んでいます。彼女も子供心に思うところはあるようです。是非多くの日本人の子供たちに読んでもらいたい本です。

・「夢。
「見てしまったから」というシンプルな動機からアジアのゴミ捨て場やスラムへ出向き子供たちの写真をとり、そして支援をしている話をそのまま口語体でまとめたエッセイ。たった一人の沖縄のおじさんがスモーキーマウンテンの子供たちやマンホールチルドレンのために家を作り学校を作る。それがいいことで必要なこととは皆知っていてもそれを本当に実行し、続けている人はほんの一握り。頭が下がる。私は何をしてるのだろう? 一日に四万人以上の人が貧しさが原因で死んでしまっているという現実を誰もがもっと見つめる必要があると思う。豊かさに麻痺し心を曇らせるたびに読み返そうと思う一冊である。

あなたの夢はなんですか?―私の夢は大人になるまで生きることです。 (詳細)
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