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フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453)) (集英社新書)フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453)) (集英社新書) (詳細)
堀内 都喜子(著)

「フィンランドに関心があれば気持ちよく読める経験的フィンランド論」「瞠目すべきフィンランド事情リポート、日本社会の未来を考えるヒントが豊富」「単純に日本と比較はできないにせよ、考えさせられることの多い本」「フィンランド」「フィンランドの一端が垣間見られる」


イギリス人はおかしい―日本人ハウスキーパーが見た階級社会の素顔 (文春文庫)イギリス人はおかしい―日本人ハウスキーパーが見た階級社会の素顔 (文春文庫) (詳細)
高尾 慶子(著)

「おいしくないイギリスもいかが?」「従来の「イギリスびいき本」とは一味違う本」「イギリスの魅力(の謎)がわかる本」「これも愛あれも愛たぶん愛きっと愛♪」「生活者が看破する英国というシステム・・・」


パリでみつけた お金をかけずに人生を楽しむ方法 (なでしこ文庫)パリでみつけた お金をかけずに人生を楽しむ方法 (なでしこ文庫) (詳細)
吉村葉子(著)


びっくり先進国ドイツ (新潮文庫)びっくり先進国ドイツ (新潮文庫) (詳細)
熊谷 徹(著)

「「自国民を理解するには、外国人を理解する必要がある」(ゲーテ風)」「参考になります」「思い込みと実情」


フィンランドを知るための44章 (エリア・スタディーズ)フィンランドを知るための44章 (エリア・スタディーズ) (詳細)
百瀬 宏(著), 石野 裕子(著)

「待ってました!」


イタリア人の働き方 (光文社新書)イタリア人の働き方 (光文社新書) (詳細)
内田 洋子(著), シルヴィオ・ピエールサンティ(著)

「イタリア人の職人魂を感じます」「希望をあなたに」「情熱やこだわりを見る。」「仕事に対する評価について考える」


パリママの24時間  仕事・家族・自分パリママの24時間 仕事・家族・自分 (詳細)
中島さおり(著)


ドイツの都市と生活文化 (講談社学術文庫)ドイツの都市と生活文化 (講談社学術文庫) (詳細)
小塩 節(著)

「廃れないドイツ論」


残業ゼロ授業料ゼロで豊かな国オランダ残業ゼロ授業料ゼロで豊かな国オランダ (詳細)
リヒテルズ 直子(著)

「世界へ心が開け、勇気が出てくるまさに日蘭文化のバイブル書」「豊かな社会の作り方」「現代蘭学に目を向けよ」「全てにおいて進んでる」「視点が日本人的」


少ないお金で夢がかなうイギリスの小さな家 (新潮文庫)少ないお金で夢がかなうイギリスの小さな家 (新潮文庫) (詳細)
井形 慶子(著)

「小さな家でも自分たちで楽しめる居心地がいい家のヒント」「「狭い土地で理想の家」が現実になった!」「最後まで読んで引っ越しを決意」「これはすごかった!」「インテリアの考え方が変わる革命的一冊!!!」


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▼クチコミ情報

フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453)) (集英社新書)

・「フィンランドに関心があれば気持ちよく読める経験的フィンランド論
フィンランドが教育水準の高さで日本でも広く知られるようになって以来、近年、とみにフィンランドに対して関心が高まっているようだ。本書はフィンランドの地方都市にある大学院に長く留学し、そのままフィンランドに就職した経験がある女性ライターが、フィンランドの文化や生活について語った経験的フィンランド論である。

フィンランドは表面上、決して豊かな国ではない。日本よりちょっと狭いほどの国土に、人口は500万人ちょっとと少なく、冬の気候が厳しく、とくにラップランドなどの北部地方は日照時間がごく短い。また、ロシアとスウェーデンという大国に挟まれ、大国のエゴに翻弄されてきた苦しい歴史を持っている。なぜそのような国を豊かと感じるのか。それは、フィンランド人が自然とうまく共存しているからではないかと著者は言う。そして実際に・・・と著者の異邦人としての体験や見解が述べられていく。

本書は地方紙への連載が元になっているので、広く一般読者の関心を引きそうなテーマをうまく拾っている。また、著者のフィンランドへの愛情が伝わり、実際に経験したことをその場の気持ちもまじえながら素直に述べているので、気分良く読めるフィンランド論となっている。

フィンランドの成功を、フィンランドが小国であることに見ている人が多いのかもしれないが、私は別のところにあるのではないかと考えている。わかりやすくするために日本と比べて考えると、日本とフィンランドの根本的な違いは税金の重さから派生しているのではないだろうか。

フィンランドは税金が高く、多くの家庭で共働きをしている。これは夫の収入でやっていけないだけでなく、女性の意識が高く、子供が出来ても社会で成功しようという意欲を維持できるからという面もあると筆者は言う。また、税金の使い道がガラス張りで、多くの国民が納得できる使い道をしていると述べている。また、そのため、(これは本書には書かれていないが)財政が福祉や教育に多く割かれ、女性の雇用機会を拡大している。かたや日本は世界水準から見ると、税金が安い国である(法人税は高いが)。高齢化が急速に進んでいることもあり、教育や福祉に割かれる支出が減少している。その一方で、財政支出の不透明さは相変わらずである。

税金が高いことは必ずしも悪ではない。日本に必要なのは、税金を上げ、福祉や教育に支出し、新たな雇用を生み出すことである。税金を上げるためには国民が納得できる内容であることがいちばん大切だ。だが・・・フィンランドの政治家や公務員のひたむきさや真面目さと日本のそれを比べると、絶望的な気持ちになってしまう。

最後にちょっとだけ揚げ足を取ると、経験談は面白いが、調べて書かれているところになるとまるで学校のレポートのようにトーンが落ちたのが少しだけ残念だった。とはいえ、全体的には高評価を与えたい。フィンランドに関心がある方はぜひご一読を。

・「瞠目すべきフィンランド事情リポート、日本社会の未来を考えるヒントが豊富
大変な掘り出しものである! 冷静かつ多方面に渡る観察は貴重だ。特にフィンランドが失業率20%という過酷な不況から短期で立ち直った過程を描いた第1章は必読である。当時のフィンランド政府は迅速に金融機関の不良債権を処理した後、IT産業に集中投資する一方で道路関連など歳出を絞り込み、教育と人材育成に注力したのである。日本が成長率で逆転されたのも至極当然と言えよう。

「政治家の役割は、国がいかに危機に瀕しているかを国民に知らせ、それを克服するためには大きな変化、痛みが必要なことを分かってもらえるように説き、状況を判断し最も相応しい決断を迅速に行うことだ」と、当時の閣僚の言葉が引用されている。日本の政治家の言説と比較して、いかがだろうか。

印象に残るのはフィンランド教育の実態で、1クラスが25人以下でしかもアシスタントやボランティアも多く、かなりの予算をかけていることが分かる。真似できないと思ったのは「教師は国民のろうそく、暗闇に明かりを照らし人々を導く」とする意識で、彼我の隔たりには驚くばかりだ。常に問題意識を求められる教員の質も高いに違いない。地域や学校への権限委譲が進んでいるのも特筆される。

類書との違いとして、フィンランドの失業率が高く、意外に学歴社会である(だからこそ勉強熱心になる)ことを指摘した点が挙げられる。教育関係者へのヒアリングを主軸に構成した研究者の著作では全く触れていないところだ。 競争やめたら学力世界一―フィンランド教育の成功 (朝日選書)

その他、フィンランドの徹底した合理主義には学ぶところが多かった。日本人を「決断が遅い」「要求が多い」「何を言っているのか分からない」としたフィンランド人の日本評には爆笑させてもらった。(多いですよね、こういう人)

・「単純に日本と比較はできないにせよ、考えさせられることの多い本
森と湖の小国・フィンランドは、たしかにゆったりとしているし、自然も豊かだし、教育水準も高い。そういったプラスの面を紹介し、ある部分で日本の現在を見直すという点では評価できる。ただ、社会保障制度が手厚い分、税金も高いこと、失業率や離婚率も高いことなどマイナス面になるとややトーンダウンする。

それでも、高い税金をガラス張りで使っており国民からは大きな批判は出ていない。これからの日本がフィンランドのような国をめざすかどうかはともかく(国土面積は似ているが、人口がまったく違い単純比較はできないと思う)「税金を有効に使う」という、国としてきわめて当たり前なことをこの本は教えてくれる。それはおそらく、著者自身が、フィンランドに批判はありつつも、基本的には愛情を持っているからだと思う。

単純に「スローライフを見直そう」ということではなく、著者が言いたいのは、女性の社会進出、透明性の高い税金の使途など、この国の「シンプルさ」ではないだろうか。

著者は文筆業でもあり、文章は非常に読みやすい。フィンランドに対する愛情は感じられるが過度な思い入れもなく、読後感は爽やかでもあった。

・「フィンランド
世界学力調査1位に輝き、日本でもフィンランドの学習方法などの著書が数多く出版されている。

本書は、著者の実体験を織り交ぜながら、否定的な要素も含めて、フィンランドを紹介している。

非常に読みやすい本ではあるが、一個人の意見として読み物として読むことをおすすめする。

・「フィンランドの一端が垣間見られる
学力調査や国際競争力ランキング上位国として有名なフィンランド社会の実情。長く現地で暮らす筆者の生活視点でのガイドという感じ。他の北欧諸国同様、手厚い社会保障とそれを支える高税率が特徴ではあるが、同時に徹底した競争と効率化も存在する点が興味深い。テーマが社会全体と幅広く、分量的にもそれほど深い考察は無いものの、その分読みやすく飽きもこない。90年代、失業率が20%に迫るほどの不況を経験しつつも復活した同国には、日本も学ぶべき点が多いだろう。

フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453)) (集英社新書) (詳細)

イギリス人はおかしい―日本人ハウスキーパーが見た階級社会の素顔 (文春文庫)

・「おいしくないイギリスもいかが?
「黄昏のロンドンから」や「イギリスはおいしい」に触発されるまでもなく、日本人の多くは英国にたいしてナイーブな憧れをいだき続けてきた。”Made in England”のタッグがあれば、デザイン・品質がいかに悪かろうが、数ランク上の付加価値がつく。一方で、英国人が日本と日本人に対して抱いているイメージは大概否定的なものだという事実は、あまり知られていない。この理不尽な片思いをなんとかしてくれるが、この本である。

 著者は英国人と結婚し(その後、離婚)、有名監督の邸宅で家政婦として数年間働いた。その間に直接体験してきたことがらを軸に、けっして否定的な側面だけを強調することなく、英国の実情を面白おかしく語ってくれる。日本ではみられない良い面も取り上げられているから、偏った視点を植えつけられるのではないかといった危惧を抱くにはおよばない。大戦に関して、元英軍兵士が記した本だけを一方的に取り上げている部分には首を傾げたが、巻末の「増補・後日談」で一応釈明されている。

 ただ、著者は70年代から90年代初頭の英国を描写しながら、日本をあまりに美化しすぎている。海外で暮らしていると、こうした「母国美化」の陥穽におちいるのはいたしかたないだろう。しかし、この「失われた10年」で、モラルや教育力・犯罪検挙率の低下、失業者にあふれたハローワーク等に馴染みすぎてしまったわれわれから見ると、やや時代錯誤としか思えない記述も多い。執筆時と現在とのタイムラグのせいばかりではないような気もするが…。 いずれにせよ、本書が英国の現実をとても親しみやすい筆致で示してくれているのは事実で、「イギリスはおいしくない」ことも知りたい向きには手ごろな一冊である。

・「従来の「イギリスびいき本」とは一味違う本
京都祇園の元ホステスでその後イギリス人と結婚し(そして離婚し)、有名映画監督の邸宅で家政婦を長年勤めた方。長年のイギリス在住経験をもとに、手放しでイギリスを誉めちぎるのではなく、かといって否定的な意見だけを述べるのでもなく、イギリス人あるいはイギリス文化を独自の視点で面白く見せてくれる。ある国の文化、風習が「おいしい」か「おかしい」か「愉快」か「肌に合う」かは、人それぞれの主観や価値観、生い立ちによって全く違いますから、こういう人もいるんだな、こういう側面もあるんだな、という新しい認識を与えてくれる本として価値が高いと思います。本書には、日本がさも素晴らしいかのように書かれている個所が多々ありますが、これは海外に長年住むと誰でも少なからず感じることであって、筆者がそれだけ日本や日本文化を客観的に見られるようになったということなのだと思います。イギリスに対する視点も日本に対する視点も所詮は相対的なものですから。

・「イギリスの魅力(の謎)がわかる本
とても面白く、著者の見識と勇気に感服しながら読みました。日本べた褒めが行き過ぎている個所もありますが、確信犯的で好感がもてます。今は他にもイギリス礼賛一辺倒ではない本もでているのでしょうが、始めにこの本を読んだ時は、やっとこういうことを書く人がでてきた、と痛快な気分になったことを覚えています。

イギリスに住んだし、悪いところも見たし差別も沢山経験したけど、でも何故かまだイギリスが好きだ、という人は多いと思います。私もその一人です。

一般に普通のイギリス人は外国人、ことに日本人には興味も好意も持っておらず、メディアで取り上げられる日本の話題もくだらない上、的外れで偉そうな解説ばかり。いかにスシやジャパニメーションが流行ろうと、日本人と付き合う人のことを、ああ、あの人黄熱病罹っちゃったのよね、困ったものよ、とか言っちゃったりする人もいるんだよなあ。

何か片思いで悔しいけどでもイギリスのこと、好きは好き。その理由ってなんだろう、と思いイギリス関連本を手にとっても、多くの本は礼賛本で、アッパーミドルの私立病院にかかれるような階級だけのイギリスを解説し、礼賛し、日本を叱り、イギリスの魅力の謎を知りたくて本を手にする読者の興味を満足させてはくれませんが、この本に書かれていることはその一つの理由を示してくれていると思います。

・「これも愛あれも愛たぶん愛きっと愛♪
調理師だった著者が、パリの料理学校をめざして日本を旅立った。ところが、彼女を乗せた船がたどり着いたのは、なぜかイギリス。

イギリス人と結婚したり、ふたりで日本へ帰国したり、離婚したり。またイギリスへ渡って、ロンドンの老舗日本レストランで働いたり、失業したり、貧困地区で暮らしたり、メイドになったり。超有名映画監督イギリス住居の、ハウスキーパーになったり。

本書は、イギリスの階級社会を底辺から頂点付近まで経験した著者の、イギリスレポート第一弾です。かなりの毒舌をふるっていますが、それは愛のムチなのでしょう。英語版も、なんとか出してほしいところです。(あったような気もするのですが・・・)

イギリスの色んな生活を垣間見られて、楽しいですよ!著者と、映画監督の母〜英国のええとこお嬢〜とのやりとりも、面白いです。

・「生活者が看破する英国というシステム・・・
これが出された頃って、リンボー先生の素晴らしく奥深い英国、がイギリス狂には浸透していた頃。先生の意図よりロマンティック過ぎではないかと思うほどのファンが多く。よく、こんなリアリズムの書を勇気を奮って出されたなあ!と感嘆しつつ楽しんだものでした。この方はイギリスでなくとも、何を観察されても、きっと飾らずに直裁に書ける才があると感じます。

英国・・・薔薇の茶器でお紅茶・マナー・イートン校・・などの日本人女性が寄せる恋心を粉砕してくれるたのもしい実体験に即した書です。すぐ「イギリスでは」なんて言ってる輩に読ませたい1冊。漱石が生きていたら書評でほめたに違いない。

イギリス人はおかしい―日本人ハウスキーパーが見た階級社会の素顔 (文春文庫) (詳細)

びっくり先進国ドイツ (新潮文庫)

・「「自国民を理解するには、外国人を理解する必要がある」(ゲーテ風)
ゲーテ曰く「自分の母国語を理解するには、外国語を学ぶ必要がある」、これは何も外国語に限った話でなく、国民性の理解という話でも同じでないか、と思います。外国の国民性/文化の理解が深まると、それとの比較対照(コントラスト)によって、自国の国民性/文化の理解も深まります。(ベストセラー「世界の日本人ジョーク集」(早坂 隆 著)に挙げられているジョークのように、比較を通じて各国の国民性の違いが浮き彫りになる訳です)そんなわけで、ドイツに行く予定があることもあって、この文庫本を手にとってみました。ヨーロッパの中でいちばん日本人の精神性に近いのがドイツ人かな、と勝手に思っていましたが、さにあらず。(^-^);; 頭の中で「ヘェー」ボタンを連打しました。一話が4−5頁読みきりを基本としていて読みやすい体裁です。時折出てくる直筆イラストも良いです。ドイツ(特にミュンヘン)に行く時には、ここに記載のある観光スポットを巡ってみようかなと思います。本書に挙げられている話題が予め頭の中にあると、ドイツ人との会話も楽しめそうですね。

・「参考になります
ドイツに住みたい人、既に住んでいてもわからないことがいっぱいある人、旅行したい人、ドイツに興味のある人には特にお薦めです。辛口な部分もありますが比較的公平に書かれているし、楽しく読めます。ドイツに行きたくなります。

・「思い込みと実情
アメリカ文化や韓流を始めとするアジア文化は入ってきます。しかし、ヨーロッパの情報となると、あまり入ってきません。ドイツのことになると皆無に等しいです。

20年近くドイツに滞在する著者が、日本人の視点から見るドイツ人の生活や社会保障について書いています。逆に、ドイツ人から見る日本についても書かれています。本のイラストは著者本人によるもので、街の情景が目に浮かびます。ただ、ドイツのことを褒め称えるだけではなく、良い面と悪い面を客観的に紹介しています。

びっくり先進国ドイツ (新潮文庫) (詳細)

フィンランドを知るための44章 (エリア・スタディーズ)

・「待ってました!
学術的にきちんとフィンランドを紹介する本がようやく登場したという感じです。フィンランド・ブームに流されて書いている本とは一線を画する本です。というのも「フィンランド礼賛」という感じではなく、専門家が淡々とそれぞれのフィンランドについてきちんと書いているからです。フィンランドの科学技術の章で「フィンランドは滑り出しがよかっただけだ」と書いてあったのにはびっくり。最後のピアニストの舘野泉さんの文章からはフィンランドの雰囲気がただよってくるようです。

フィンランドを知るための44章 (エリア・スタディーズ) (詳細)

イタリア人の働き方 (光文社新書)

・「イタリア人の職人魂を感じます
この本は、イタリア人のバランス感覚や人生において何を大切に生きているかがわかるとても貴重な本であると思います。

職業というものに対して常に誠実で人生を楽しむための方策を自分なりに考えているこの本の中に登場する人物たちは、とても魅力的にそして身近に感じることができました。

この作品の中ですごいなと思ったのは、いいお客さんを選ぶという行為について語っている場面が複数出てきたことです。

大量生産、大量消費に流されず本当に尊厳ある仕事をするためには自分自身がその仕事に対して誠実であると同時に、それを評価するお客さんの存在ってとても大事なんだなと思いました。

その関係性が、今後の日本においてもとても必要なことになるのではないかな?と考えたりしました。

・「希望をあなたに
世の中には様々な職業があるが、それに自信をもって、また内から溢れる情熱をもってしている人がどれだけいるだろうか。この本を読むと、仕事というものが素晴らしいものに思えてくるし、業種は違ってもトップクラスにいる人々のしてきたことが似ているのに気づく。現状がどうであれ、自分の好きなものに情熱をもって努力を積み重ねていく。それを実践してきた人の話だ、と思う。そして、それぞれの職業の実態が分かって非常に興味深い。日本にない職業ばかりだ。ハリウッドのスターであっても年間に1本買えるか買えないかという究極のハムの職人、モデル出身の美人靴磨き職人など、全部で15の話があるが、毎回楽しみで飽きさせない。

自己啓発としても読めるし、世界の職業を知るというエンターテイメントとしても読める一冊。値段からいっても、損はない!

・「情熱やこだわりを見る。
イタリアは国民皆社長の国。労働人口で考えれば一人一事業体となる法人登録数の国で、その社長一人ひとりに注目したのが本書です。

本書に掲載されている皆さんが人生を楽しむために懸命に働いています。自分の幸せは自らの力で守り抜くしかない!という確信を持っています。だからこそ、自分の人生の中でバランスを決めて、決して量産せず、納得のいくものを自信を持って作れる範囲で経営する人(社長)が多いのでしょう。

また、日本で働く僕らにも共感できる思いが述べられています。『仕事をきちんと成し遂げて、お客を満足させるためにベストを尽くし、 正直に振る舞えば、信用を得る。』仕事はヒトがやるもので、それゆえに、その根本は万国共通といったところでしょうか。

巷のハウツー本では見られない、情熱やこだわりを本書に見ることができるでしょう。

・「仕事に対する評価について考える
イタリアの人口は5700万人。そこに法人登録が2000万社あるそうだ。ちょっとウェブで検索してみたが、日本はせいぜい数百万みたい。イタリアに中小企業が多いのはよく知られているが、この数にはさすがに驚く。

本書では、イタリア各地できらりと光る中小企業をピックアップしてイタリア的働き方を紹介している。ローマの靴磨き屋、ベネチアの水上タクシー、有名レース優勝の自転車製作を独占する自転車メーカー、、、等々。中でもこのハム職人の言葉が印象的だった。ロレンツォ・オズヴァルドが作るハムは専門誌で世界最高級品に選ばれたが、オズヴァルドは依然として年間1500本しかハムを作らない。値段も上げない。それをこうやって説明する。

<「必要以上に高い価格はつけません。私がハム作りにかける手間ひまに対する評価分と、上質の原材料代が組み込めればそれでいい。仕事の内容に対する、きちんとした評価が何より大切で、それは私と家族に対する評価でもあると思います。[…]」>(p. 124)

「仕事の内容に対する、きちんとした評価」っていったい何だろう。評価はお金でしかできないわけではないが、お金は便利なのでだいたい「稼ぎ」「値段」を評価の代用品として使ってしまっている。それは便利だが安直で薄っぺらい評価でしかない。分かっているはずなんだけど、ときどきオズヴァルドみたいな人に言われないと忘れてしまいそうになるね。

イタリア人の働き方 (光文社新書) (詳細)

ドイツの都市と生活文化 (講談社学術文庫)

・「廃れないドイツ論
最近では外国文化を紹介する本は星の数ほど出版されていて、ドイツを紹介したものも多いことと思います。その中でこの本が異彩を放つのは、「ドイツで今はやっているもの」ではなく「昔にも今にも未来にも共通していそうなもの」を伝えようとしているからだと思います。(友人のドイツ人も絶賛!)さすがに学術文庫に入っているだけあって、ハウ・トゥーものとは一線を画し、学者ならではのこだわりを持った作品になっています。ところどころで難しいことも書かれていて、すべてにわたって読み易いわけではありませんが、知ったとたんに要らなくなるような知識のシャワーを浴びるより、本書から確かで有用な知識を得るほうが賢明かと思います。ちょっぴりドイツが近くなる、そんな一冊です。

ドイツの都市と生活文化 (講談社学術文庫) (詳細)

残業ゼロ授業料ゼロで豊かな国オランダ

・「世界へ心が開け、勇気が出てくるまさに日蘭文化のバイブル書
私はあまりレビューを書かない読者なのですがこの本だけは心から推薦したい。

内容はオランダと日本ということの違いだけを書いているものではまったくない。この数十年間、同じ時代を歩んできた日蘭が、その国家理念の違いからなぜ今のような民度の差に繋がってきたのかなども生活に根ざして具体的に鋭い着眼点から洞察され色々な事例や文献をもとに正確に分析されている。

表面だけを綴っているその国の単なる観光文化の紹介というものとは全く異なり、著者が世界各国を歴訪した学びの終着地オランダに在住しながらも本質的に祖国日本の今後を大事に思い、さらに世界平和を心から願う著者の祈りのようなものもひしひしと文面から伝わってくる。

未来の日本人が真の大人(たいじん)になって世界平和への貢献をしていくことの大切さを説いている。オランダへ訪問した人や、オランダを学ぶ人なら著者の踏み込みの深い文章の行間の味わいに必ず感動すると思う。

この本は、これから教育やシチズンシップを学び携わる人には必読の一冊(バイブル)であると思う。

・「豊かな社会の作り方
 ワークシェアリングを生み出した国を、読みやすく紹介している。お薦めの一冊。 筆者は、日本生まれ、オランダ人と結婚してオランダ在住25年になる在野の社会学者。日本のように、家庭生活がいびつになるほどの残業をしなくても、入試のためのがむしゃらな勉強をしなくても、豊かな社会は作れるということを、日本の人たちに伝えようとしている。 柔軟性のある教育システムと、オランダ人の柔軟な発想はたいへんおもしろい。 「ポルダーモデル」という言葉が本書で紹介されている。ポルダーは、オランダの海抜より低い干拓地。オランダの人たちが力を合わせないと作れないものだった。オランダ人はそれぞれの意見をとことん出し合った上で協力体制を作っていく。それが「ポルダーモデル」。個人を尊重することと、連帯感のある社会作りを両立させた国がここにある。

・「現代蘭学に目を向けよ
国の規模は違えど、オランダから学ぶべき点は沢山あると感じた。

そういえばオランダは日本が鎖国中でも貿易していた数少ない交易国の一つで、当時の知識人は非常に「蘭学」を重んじていたんだった。

蘭学で西洋文化を学び、飛躍していった江戸時代。今の日本を幕末と例える人は多いがそれならば尚更、「現代蘭学」に我々は目を向けるべきではないだろうか。

本書は「現代蘭学入門書」と言える良書だと胸を張って言える。

最後に、本を読んで個人的にうらやましいなと思った文化・サービスをあげたい。

一つは「トイレ用首飾り」。オランダの小学校低学年の教室の入り口には、赤と青の首飾りがかけてあって、トイレに行くときはこれを首にかけていく。子どもたちは入り口の首飾りでトイレに行けるかどうかの判断をすることができるという、生理現象にも気を使ったオランダらしい文化。

もう一つは「政党分析サイト」。これは選挙のとき、各政党が掲げるマニフェストや政策をアンケート方式で答えると自分の考えに合った政党を分析してくれるというサービス。恐らく日本にはないサービスで、ここにも官民の双方向性が覗える。

・「全てにおいて進んでる
凄いんだけど、どーせ馬鹿にして読まないだろうな(笑)日本人は謙虚じゃないもん・・

・「視点が日本人的
1.題名は少々極端だが、労働時間は短いにもかかわらず生産性が日本より上だったり、学費を安く抑えている上に、機会の平等を確保したり(貧困層に手厚い保護)している教育と、主に、オランダの長所を書いた、著者のオランダ在住記と言えようか。2.もちろん、オランダの長所、ならびに、オランダ人の行動様式など、大いに参考になる。ただ、(1)それを鵜呑みにせずニュートラルな姿勢を持ってほしいこと、(2)著者の視点が日本人的で多少ゆがんでいるのではないかということ、(助け合いも書いてあるが、自立の礼賛に、アメリカに影響された日本人的視点を感じる、というのは書きすぎか)、以上2点で星1つ減らして、星4つ。

残業ゼロ授業料ゼロで豊かな国オランダ (詳細)

少ないお金で夢がかなうイギリスの小さな家 (新潮文庫)

・「小さな家でも自分たちで楽しめる居心地がいい家のヒント
この本に出会ってよかった。今の日本の社会情勢に大切な事を思い出される一つのバイブルとなる大切な私の教科書になりました。宝物としてとっておきます。

・「「狭い土地で理想の家」が現実になった!
地型の難しい15坪の土地に何とか思い通りの家を建てようと悪戦苦闘していた時、目に飛び込んだ本。読んでみると、小さな家の心地よさ、管理の簡単さがイギリス人のシンプルライフと共に具体的に書かれてあった。これだよ、これ。工務店さん、妻にも読ませ、言いたかったことがスッキリした。写真も面白く、これから家を建てる人には必ず読んでほしい!

・「最後まで読んで引っ越しを決意
数年前買い損ねた、気になっていた井形慶子の文庫版。一見、貧乏くさく思える狭い家に疲れ果て、郊外のお仕着せ2LDKに引っ越した私って、いったい何を基準に住まいを選んでいたんだろうと深く考えてしまった。帯の、家具をバラバラに置くとか、デッドスペースは収納に使ってはいけないなど、いや、これ以上のたくさんの小さな家を住みこなす実例が紹介されてあった。もともと私も主人もこぢんまりした一軒家嗜好だったので、何だかただ広さを求め転々としてきた自分達と、イギリス人の価値観の違いに、これではいかんと大いに議論。中盤あたりから家のことを書いているのに、生き方そのものを問いかけられているようで、のめり込んでいく。ラストシーンの俯瞰で描かれた東京の風景に鳥肌が立つ。5年間かけた取材の末書き下ろされた本書は、ノンフィクションとしても一級の作品。一読する価値大いにあり。

・「これはすごかった!
イギリスの住宅は小さいのだという。労働階級者や一般庶民の住むタウンハウスは、15坪!その驚きから著者は歳月をかけて、イギリスの小さな家を訪ね、さらに豊かな住まいの秘密に迫っていく。読んでいて、知らなかったことが多く、なぜイギリス人が広さにこだわらないのかが、最終章で謎解きのようにわかり、「離れ庭」のくだりでは、涙がこぼれた。そんな本です。イギリスの家を語りつつ、読み手に「幸せに暮らす尊さ」をしっかりと手渡してくれる。抑制の効いた文体、淡々とした語り口調、それが著者の主張を明確にして、この手の本にありがちな説教くささがない。自分の足で歩き、歳月をかけてみてきた強みだろう。「小さな家」というテーマは、まさに子どもの数も減り、一人暮らし世帯も増えた日本人にとって、タイムリー!

・「インテリアの考え方が変わる革命的一冊!!!
リビングはとにかくモノをおかず、シンプルに、整頓させて広く使おう。それが狭い家を広く見せるコツだと長年信じてきた。しかし、家に愛着があるか、と問われると答えに詰まる。この本を読みながら、部屋を見渡せば、家具はすべて壁に張り付き、ソファは整頓して向き合っている。スッキリ、広く見せるインテリアは、無個性。会議室のようだという井形さんの表現に合点がいった。この先、ずっとこの家に住むのだ。帰りたくなる家に大改造してみよう。たくさんの実例もありながら、家の愛情の持ち方も学べた本だった。

少ないお金で夢がかなうイギリスの小さな家 (新潮文庫) (詳細)
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