「何度も読み返しています」「本当に怖いのは…?」「あなたは本当にこの絵の真意を知りたいのか」「図書館で十分かな。」「ジェリコーが怖い」
「ますます冴え渡る」「怖いのは、絵か人間のドラマか」「気付く、調べる、考える」「この第2巻も実にスリリング、とても面白かった!」「もっと読みたい」
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シンコーミュージック・エンタテイメント
「マニア必読!」
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吉田 良(著)
「完璧」「とても分かり易い解説です」「とてもわかりやすいです。」「これ一冊で大丈夫!!」「詳しい内容と道具の解説が親切な本です。」
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小山 登美夫(著)
「読んで良かった。」「村上隆のフィギュアが6800万円だったワケ」「アートはまず、楽しむこと」「村上さんらの謎の一つが」「買って間違いなし」
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シンコーミュージック
フェルメール全点踏破の旅 (集英社新書ヴィジュアル版) (集英社新書ヴィジュアル版) (詳細)
朽木 ゆり子(著)
「フェルメール作品に興味を持った人なら購入して損無し」「アートの香り高い新書」「とうとう出たフェルメール本」「好企画のフェルメール本」「見る前に読むと楽しい」
ルネサンス美術館(全1巻) (詳細)
石鍋 真澄(著)
「修復の成果!」
石上純也|ちいさな図版のまとまりから建築について考えたこと (現代建築家コンセプト・シリーズ) (詳細)
石上 純也(著), メディア・デザイン研究所(編集)
「本も作品のひとつです」
アート・建築・デザイン>芸術一般>美術史>西洋美術史>ルネサンス
アート・建築・デザイン>芸術一般>美術史>西洋美術史>キュビスム
アート・建築・デザイン>芸術一般>美術史>西洋美術史>現代美術
アート・建築・デザイン>芸術一般>美術史>西洋美術史>中世美術
アート・建築・デザイン>芸術一般>美術史>西洋美術史>バロック
アート・建築・デザイン>芸術一般>美術史>西洋美術史>ロココ
アート・建築・デザイン>芸術一般>美術史>西洋美術史>新古典主義
アート・建築・デザイン>芸術一般>美術史>西洋美術史>ロマン主義
アート・建築・デザイン>芸術一般>美術史>西洋美術史>印象派
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アート・建築・デザイン>画家・写真家・建築家>外国人画家>ナ・ハ行の画家>ブラック
アート・建築・デザイン>画家・写真家・建築家>外国人画家>ナ・ハ行の画家>ボッシュ
●怖い絵
・「何度も読み返しています」
作曲家の中島伸行氏がHPに感想を書いていたので(「文章がちょっと思いこみ激しい瞬間があるのだけどそれがまたほどよくスパイスになっていて何度も読み返してしまいます。名画に潜むちょっと怖いエピソード。面白い!装丁も気が利いています」)、さっそく読んでみました。 なるほど面白い! あっという間に読み終わったが、美味しいお菓子を少しずつかじるように、今また寝る前に1,2章ずつゆっくり読み返しています。 新しい知識を得るという楽しみ以上に、文章がすばらしいのです。「絵を読む」というのはやさしいようで、決してそうではありません。「読む」からには文章で酔わせてくれることが必要で、『怖い絵』には随所にそれが見られます。こんな流麗な書き手がいたのか、とちょっと驚きました。 個人的にはクノップフ『見捨てられた町』の章が好きです。この絵を「どこか何かが間違って、きちんと終わらなかった恋のようだ」と書くセンスにも痺れました。 是非パート2を出してもらいたい!
・「本当に怖いのは…?」
絵って私が考えていたよりも面白いんですね!絵の見方って、それまでせいぜい“キレイ”なのか“気持ちがいい”のかくらいにしかありませんでしたが、この本を読んでこんな見方があったんだあ!と驚きました。(といっても、それには知識と特別な視点が必要なんですが^^;)丁寧に導いてくれるような文章なので、理解もしやすく、見た目よりも敷居は低いと思います。
ここで紹介している絵の中には、見た目はちっとも怖くない絵がありますが、その絵の背景と作者の視点を通すと、とっても怖ろしく感じます。特にルドン『キュクロプス』は、ギリシャ神話のニンフに恋した一つ目の巨人の絵なんですが、その“一つ目”が何を意味しているか知ると本当に怖い!リアルにゾーっとさせられます。
それから、絵を描写した文章がとても素敵です。時には、笑ってしまうようなユーモラスな描写もあったり、絵と見比べながら読むのがとても楽しかったです。
第二弾を期待してます♪
・「あなたは本当にこの絵の真意を知りたいのか」
名画の背後に潜んでいる、一目ではわからないその絵の真意を暴く本だ。形式としては高階氏の『名画を見る眼』と同じように、一枚の絵に数ページの解説が20もの絵画についてあるのだが、選ばれた絵はどれも何処かで見たことのあるような有名なもので「ほほう、この絵は本当はそういう意味があったのか」と感心することが何度もあった。何処から読んでも構わないし、どの解説も読みやすいものなので、一読をおすすめする。
ただ、ドガの『踊り子』の絵や、ジェリコーの『メデュース号の筏』など、真実を知ってしまうと後味が悪いものもある。「知らなければ良かった」と思う人もいるかも知れない。
個人的には、ホルバイン『ヘンリー八世像』が最も興味深かった。「肖像画を描く」という事が恐怖になり得るということに戦慄を受けた。
・「図書館で十分かな。」
自分にはかなり期待はずれでした。筆者の伝えたい怖さが、わたしには個人的なものにしか感じられませんでした。筆者の挙げている絵はもともと不自然さや不気味さが漂う絵も多く、それをわざわざ怖い絵、と怖さを断定してもしっくりこないのです。絵をあまり見たことがないひととか、歴史にあまり詳しくないひとにはなかなかの入門書になると思います。
・「ジェリコーが怖い」
どの絵を怖いと感じるかは、当然、人により異なりますが、私が一番怖かったのは、
ジェリコーの『メデュース号の筏』
大きなキャンバスに、人と筏が、ダイナミックなピラミッド型の構図で描かれている。
海の波の隙間に、隠れるように小さな船が見える。
私は、長年この絵を、遭難した人々が救助される直前の姿を描いたものと思っていた。
しかしそうではなく、上流階級の人達だけが救命ボートで助かり、下層の人々が
見捨てられていく状況を描いたものという。
それを知った時は、確かに怖かった。
しかし、ジェリコーはその後、次の傑作を画けず落馬が原因で32歳で死んだ。
死の床でジェリコーは「僕はまだ何もしていない」と叫んだとのこと。
私には、この言葉が一番怖い。
●怖い絵2
・「ますます冴え渡る」
早くも続編が出てきたので少々戸惑っているのが正直なところ。私にとって、正編をもう一度じっくり読み返し現物の作品を渉猟しようかなと思っていた矢先の続編であるが、今回も一気に読ませていただいた。著者の筆はますます冴え渡り、今の日本の流行語なんかもそこはかとなく散りばめていて、「怖い絵」なのに何かおかしい。思わず笑わせてくれる箇所が一度や二度ではなくある。 前作同様、愛読者カードに「怖い絵」のアンケートがあるが、今日のところは、作品17・ブリューゲルの「嬰児虐殺」か。 ところで興味深いことに、この続編では、著者自らが「怖い、ほんとに怖い」といっている絵もある。 著者が「あとがき」で書いているが、当初この本は30代の女性によく読まれるのではないかと思われていたらしい。なかなかどうして、絵画に興味を持つ人、歴史が好きな人、単純に怖いもの見たさの人、いろいろな人が楽しめること請け合いの好著である。
・「怖いのは、絵か人間のドラマか」
前作からまちわびた期待を裏切らず勢いがあって冴えわたる文章、しかも人間のいとなみへの愛情の深さ。あまりに面白く、コーフンして一気に読み干してしまいました!さらに興味のあった絵ばかりが取り上げられてもいて。絵じたいは恐怖を与えることを目的としないものですがその怖さを何をもってするかという著者の視点がまた鋭くどれもこれも、その絵の描かれて生きた歴史にため息をつくようなドラマに酔いしれて、怖い、というよりも、人間の業の深さ、運命の不思議さに魅入られるようでした
・「気付く、調べる、考える」
前作が面白かったので、続けて読みましたが、「2」も面白く一気読みできました。
私が、中野京子さんから学んだことは、見なれた絵でもよく見るとヘンなところがあり、
それを調べて、考えると、とんでもないことがわかってくる、ということです。
そういう目でもう一度、紹介されている絵を見ると、
レンブラントの『テュルプ博士の解剖学実習』はヘンだ。と気付きました。
死体を解剖している博士や外科医は誰も白衣を着ていない!
調べてみると、パスツールやコッホが病原菌を発見するのはこの絵の描かれた、
約200年後だということがわかりました。
この絵の医者達は、誰も病原菌のことを知らないので、普段着のまま、
解剖をしているのです。それに気がついた時は、やはり怖かった。
絵画を見て、美しいと思うだけでなく、より奥の深い楽しみ方(=怖がり方?)を
教えてくれる良書だと思いました。
なお前作とは、全くかぶりはありませんので、興味のある方は、2冊同時に買っても
よいと思います。
・「この第2巻も実にスリリング、とても面白かった!」
著者の絵解きに従って、絵の表情が変わり、反転し、じわじわと怖さが増していく面白味。あたかも、ミステリ小説の終盤、名探偵が鮮やかな謎解きを披露するのにも似て、するするとひもとかれ、素顔をあらわにしてゆく名画の変貌に、ぞくぞくさせられました。
取り上げられ、著者の鋭くて深い洞察力、推理力の対象になる絵は、全部で二十。 ◆レンブラント『テュルプ博士の解剖学実習』 ◆ピカソ『泣く女』 ◆ルーベンス『パリスの審判』 ◆エッシャー『相対性』 ◆カレーニョ・デ・ミランダ『カルロス二世』 ◆ベラスケス『ラス・メニーナス(宮廷の侍女たち)』 ◆ハント『シャロットの乙女』 ◆フォンテーヌブロー派の逸名画家『ガブリエル・デストレとその妹』 ◆ベックリン『死の島』 ◆ジェラール『レカミエ夫人の肖像』 ◆ボッティチェリ『ホロフェルネスの遺体発見』 ◆ブレイク『巨大なレッド・ドラゴンと日をまとう女』 ◆カルパッチョ『聖ゲオルギウスと竜』 ◆ミレー『晩鐘』 ◆ドラローシュ『レディ・ジェーン・グレイの処刑』 ◆ホガース『精神病院にて』 ◆ブリューゲル『ベツレヘムの嬰児虐殺』 ◆ヴェロッキオ『キリストの洗礼』 ◆ビアズリー『サロメ』 ◆ファン・エイク『アルノルフィニ夫妻の肖像』(表紙カバーの絵は、その一部分)
なかでも、著者の見事な絵解きに唸らされたのが、『泣く女』『相対性』『ガブリエル・デストレとその妹』『ベツレヘムの嬰児虐殺』『アルノルフィニ夫妻の肖像』の五枚。三つの異なる世界で暮らす住人たちを、「ブルー」「グリーン」「レッド」と色別で呼び表わすエッシャーの『相対性』など、並行宇宙ものの面白いSF作品を読んでいる、そんな気もしましたね。
絵の核心、絵の素顔めがけて、鋭い視点で切れ込んでいく文章に接した後では、それらの絵が随分違って見えました。「ああ、この絵にはそういう顔もあったのか」とか、「そういう事情が、この一枚に秘められていたのか」と知る、スリリングな驚きをともなう妙味。前巻同様、何か鮮やかなマジックでも見せられたみたいに魅了された一冊。
・「もっと読みたい」
前作も十分その面白さを堪能しましたが、それより一層 面白く思ったのは私だけでないことが、カスタマーレヴューの感想から分かりました。ユーモアあり、遊び心ありで、そして謎解きをするようなスリリングな展開。背景となる西洋史の解説も分かりやすいし。 「ミレーの晩鐘」は、のけぞるほどの衝撃でした。ダリの解釈って意表をつきます。 言われてみればそう見えるから不思議です。 エッシャーのような絵にはこれまで関心もてなかったと思うのですが、読み始めると誘われるように絵の世界に入り込んでしまったのです!。「カルロス二世」には近親結婚のおぞましさを。王侯貴族たちの種族保存のための残酷な事実にショック。1枚の肖像画から歴史上の人物の相貌がリアルに立ち上がってくる面白さを味わいました。ベラスケスの「ラス・メニーナス」もこんなおどろおどろしい世界が潜んでいるとは! 1篇1篇その面白さを書き出せばきりがないほど。上質の短編小説を読むような気分でした。 テーマと表現に著者の持ち味が一挙に開花した感じです。 前編とも合わせて読み返して見たくなりました。 この調子ですと「3」もできるのでは・・・。
●ザ・ギターマン[特集:RBギターズ] (シンコー・ミュージックMOOK) (シンコー・ミュージックMOOK)
・「マニア必読!」
かつてこれほどまでに、Blackmoreの使用する機材に焦点絞った本があっただろうか!今まで語られていたようで、語りつくされていなかった、ギター・アンプなどを各時期毎に、とにかくわき目も振らずの解説が心地よい。謎に包まれた部分を推測であるが解明していくところなどは、極上の推理小説を読むかのようであった。とにかく始めから終わりまで捨てのページがありません。LIVE IN JAPANの音響スタッフのインタビューなど目からうろこの新情報など盛りだくさん。Blackmoreファンは必読!そうでない人もストラトの違いなどは必見です。Made in JapanMade In Japan: 25th Anniversary Edition
・「完璧」
これまで球体関節人形制作に関する書籍は、日本ではないに等しかったけれど、この本は初にして完全版という宣伝文句がぴったり当てはまります。懇切丁寧に解説してあります。ホビージャパンで連載した内容にプラスして補足も増え、歯の作り方なども載っていますし道具や工具といった物の紹介もきちんとしていますし写真だけ見ても作れそうなくらい作業工程の写真の多さは抜群で、しかも前頁プルカラーなので、これ以上はないかと思います。教室に通うことを考えると、これでこの値段は安いです。買ってよかったと思います。連載で作った人形と吉田良氏のほかの作品の写真も複数載っています。普段見れない足のアップなど、参考になります。
・「とても分かり易い解説です」
この本は、ラドールのお人形を作って、彩色するところまで解説されています。ビスクドールを作るための石膏型の作り方、焼成、絵付けといった内容は含まれておりません。
でも、各ページの写真、解説等がとても丁寧に分かり易く解説されており、大変参考になります。義眼や義歯の部分は、なるほど、そういう方法があるんだと発見でした。また、電気ドリルにフレシキブルシャフトなるものをつける方法が解説されていたり、人形作りに必要な工具や、材料の扱い方も要所要所で丁寧に解説されています。
自分のオリジナル人形を作りたいと思った場合、人形教室に通ってやっていけるのだろうか?そんな疑問や不安を誰もが抱かれると思います。そういう方にとっては、この本は最初の一歩には最適だと思います。一部、特別な道具もありますが、殆どがご家庭で出来る内容になっていますので、まずは、この本の通りに制作に着手されてみて、色々な疑問等が湧いてきたら、人形教室に通われるのも良いと思います。
・「とてもわかりやすいです。」
初心者にも凄くわかりやすい本だと思います。作ってみたいけど、教室に通うのも…という方には特におすすめだと思います。とにかく写真数が多くて、作らないにしても見るだけで楽しめました!いつか作ってやろう!という気にさせてくれる一冊です
・「これ一冊で大丈夫!!」
石粉粘土による、球体関節人形の教則本です。全ページフルカラーで、写真が多用されてます。手足、耳等、細かい部分もアップ写真で紹介されているため、非常にわかりやすいです。初心者の方でも、この通りに作れば、完成させられると思います。また、胡粉塗り仕上げ、義眼、義歯、靴作り等、上級者向けのテクも紹介されています。初心者から上級者まで、あらゆる人形製作者の教本として役立つのではないでしょうか?参考書、資材店の紹介等、フォローもばっちりです。講座の合間に、吉田氏のお人形の写真が収められているのですが、お人形の写真を観るだけで、楽しめます。買って損は無い一冊です。
・「詳しい内容と道具の解説が親切な本です。」
球体間接人形のイメージの書き起こしから順をおっての解説には、カラー写真が多数使われていて、これ以上はのぞめないわかりやすさだと思います。本の価格も従来の専門書的なものよりも、はるかに安価でびっくりです。難をいえば、胴体部分(腰部)の間接の作り方がはぶかれているところでしょうか。それを含めても、そろえて便利な道具の使い方もわかり、人形作りに挑む初心者にも親切なところが大いに買いです。
●現代アートビジネス (アスキー新書 61) (アスキー新書)
・「読んで良かった。」
数年前にSurvivart(サバイバート)というアーティスト団体がアートとお金に関するトークイベントを開催したときに、筆者の話を直接聞く機会があった。一読して、筆者の問題意識は当時と全く変わりなく、本当に業界のレベルと規模の底上げを真摯に考えておられることに感服した。
業界の人にとっては知っていることばかりかもしれないから、アート関係者は必読、という訳ではない。けれど、日本の現代アート業界の現状についての共通認識とされている部分は、ほぼ過不足なくまとまっていると思う。 ちょっとアートの世界に興味を持っていたり、その世界で働きたいと考えている人は読んでおいて絶対に損はないはず。
個人的には、村上隆についてのくだりが良かった。他の人も語れるけれど著者が語ってこそと思っていたので、まさに我が意を得たり。この本で少しでも誤解が解けることを期待する。著者自身、村上へのリスペクトと、その上での村上の路線との違いについても巧みに語っておられる。
マーケットの面白い部分を分かりやすく挙げ、ギャラリストとマーケットとの微妙な関係についても、簡潔に触れている。ただ、初めてこの世界に触れる人には正直言ってピンと来ない部分もあるかも。もちろん、狭い業界の事であり、様々な配慮もあったのだろう、仕方ない事かもしれないが、はっきりと言わずに行間で語っていることも多い。結果、ある程度知識がないと分かったような気になってしまう怖さもある。
業界に興味がある人や改革を考えている人は、この本を読み込めば、自分なりに追究していくべきことが浮かび上がってくるはず。
・「村上隆のフィギュアが6800万円だったワケ」
これまで別世界と思っていたアートのオークションのことや村上隆、奈良美智ら日本のアーティストの活動、画商とギャラリストの仕事の違い、絵画の値段がどう決まるかなど、現代アートの世界のまさに「今」が、同時代に生きる人の言葉で明快に、透明に、生き生きと語られています。ある中国の新人作家の200万円だった絵が、ほんの数年でアメリカで一億五千万円で落札されるいきさつなど、アートは、良い・悪いとは別に、供給と需要が成立すればそこにマーケットができ、お金の流れが生まれる、という表現には納得がゆきました。同時に、絵を楽しみたいというコレクターの純粋な気持ちが健全なアートマーケットを育てる基本、という考えに大切な軸がぶれていないと感じ、素直に読めました。素人でも現代アートとの距離が一気に縮まります。自分とは無関係と思っていたアートフェア東京などに次回は出かけてみたい、と思ようになりました。この本で日本の現代アートシーンが活性化するかも。
・「アートはまず、楽しむこと」
プライマリーとセカンダリーのこと、アートフェアのことなどタイトル通り「アートビジネス」のことが書かれていますが、アートを楽しむこと、投機ではなく支援として作品を買うことを繰り返し本の中で言っておられて、安心しました。
この本をきっかけに、現代アートに親しむ人が一人でも増えれば・・・そんな思いが感じられる本に仕上がっています。
・「村上さんらの謎の一つが」
村上さんらのブレイク過程のなぞの一つが解けたように思います。村上さんも日本の現状を嘆く本を出されていましたが、アートを扱うビジネスとしての土壌が日本にはなさすぎるのかと。アメリカなどは普通の小金持ちが、自分の価値観を基準にして気に入ったアートを普通に、花を買うように買っていくよう。確かに、友人が先日、針金アートを20万円だして買っていたのを見て狂気の沙汰だと周りが一時騒然となりました。普通の人が普通に買えるアート、そして正当なものが正当に評価されるアート。そうありたいです。
・「買って間違いなし」
最前線で戦う人の生の声ほど面白いものはない。
現代アートに興味のない人にも分かりやすくなるような文章なので、そこら辺にも筆者の「普通のアートが好きなコレクターがマーケットを作る」という基本思想が見える。
アートマーケット、アートビジネスの入門書としては、持っていていい1冊。ただ、東京というある意味特殊な都市でのことも含まれているので、それ以外の地方都市などで何処まで当てはまるかは疑問である。
●フェルメール全点踏破の旅 (集英社新書ヴィジュアル版) (集英社新書ヴィジュアル版)
・「フェルメール作品に興味を持った人なら購入して損無し」
綺麗な写真で作品を知ることができ、良い文章でその時代背景、解釈の仕方、まつわるエピソードといった知識を得られる。この本以外のフェルメールの本は読んだ事はないですが、入門編ということで考えれば間違いなく星5つ。内容は入門編以上の魅力がありますが。
フェルメール、または絵画に興味ある向きには間違い無くお勧め。図書館などで借りるより、購入して側に置いておきたい一冊と思いました。休日のちょっとした合間に、パラパラと読み直してもいいし、いつかこれらの作品がある欧州都市に旅行するときには絶対カバンに入れたい。(サイズも手ごろ!)
文章内容はもちろん良いですが、それプラス、絵画の写真は綺麗だし、紙も普通より白い光沢ある物で(だから写真が綺麗に見える?)高級感がある。(ちょっと言いすぎ?)こんな良書がこの価格です。
シリーズ化して他の画家に関しての本も作ったらいいんじゃないかなと思います。
・「アートの香り高い新書」
新書とはいえ、色彩表現(印刷の精度)、レイアウト、紙質、どれをとっても美術書として合格品。読者と共有するまなざしが心地よい。紀行のスタイルをとっているので臨場感まで楽しめる。こういう本が新書として出されることは大歓迎、嬉しい限りです。このところ、アートの香り高い新書が揃ってきました。絵画ではもちろん、美術ジャーナリストの著者による本書、彫刻では彫刻家の外尾悦郎による『ガウディの伝言』(光文社新書)、建築では建築家の武澤秀一による『法隆寺の謎を解く』(ちくま新書)。理屈だけでなく、読者の目線に立って感性をみがいてくれる、こういう新書がこれからもどんどん出てきてほしい。
・「とうとう出たフェルメール本」
自分の好きな一枚の絵のために旅をする、これが一番の贅沢なのかもしれません。そういう意味ではフェルメールは、その数と飾られている場所が、北米と西欧に限られているためか、手の届く贅沢ななのかもしれません。もっとも、この贅沢も雑誌の企画でわずか1ヶ月の期間に凝縮されてしまうと、また違う感覚を与えるのかもしれませんが。あまたあるフェルメール本の中でも、この本は入門者向けにかかれたものです。絵の鑑賞も専門的な角度からではなく、キリスト教や聖書、神話の知識に疎い一般の日本人の立場から書かれています。しかし皮肉なことに、著者がこの旅からたどり着いた結論は、寓意や象徴の重要性の再認識と人間以上の”自分よりずっとレベルの高い存在”、つまり宗教、への畏怖の念のようです。
・「好企画のフェルメール本」
フェルメールの個々の作品と、それが今どこに展示されているのかには、それほどのつながりがあるわけではない。だが、著者も言っているように、だからこそ一点一点の作品と真摯に向き合うことができた、と言えるかもしれない。しかも、ちょっとした旅行記も楽しめるという意味では、お得な一冊でもある。
著者が単純なフェルメール賛美者ではなく、批判精神も持ち合わせているのもよい。フェルメールにも出来・不出来のあることがわかり、それがあまり知られていない彼の人となりを想像するよすがとなる。
そもそも、「全点制覇」できるというのもフェルメールの(残存する)作品の少なさゆえ。それだけに、「全部見てみたい!」と思っている人は、自分も含め多いことだろう。著者が少々ねたましく思える一冊、でもある。
・「見る前に読むと楽しい」
この本は、紀行文と絵画の解説を同時に楽しめる魅力的な本である。フェルメールの絵を実際に見る前にこの本を読んでおくと、実際の絵を見たときの楽しさは倍増である。フェルメールの絵は、大人から子どもまで広い範囲の人が楽しめるのが特徴である。私のような小学生やその妹でも楽しめてしまうのである。私はこの本を読んでからフリック・コレクションでフェルメールの絵を実際に鑑賞したのであるが、見た瞬間にファンになってしまった。この本にはフェルメールの描いたすべての絵がカラーで掲載されており、自然にページをめくってしまう。著者にはぜひ他の画家のシリーズも書いてほしいと思う。
・「修復の成果!」
ヨーロッパの各都市が、今世紀になって綺麗に化粧直しにかかっている中で、とりわけ美術ファンにとって嬉しいのは、ローマ、フィレンチェといったイタリアのルネサンス芸術の各都市に点在する美術品の修復作業でしょう。 本書は、この復興作業の現状での結果を反映した見た目にも鮮やかな作品集です。色鮮やかに蘇った芸術作品は見るものを興奮させます。「本当はこんなに綺麗な色彩だったのか」と、目から鱗がボロボロ落ちます。
腰を据えてじっくり読み・眺める価値が充分にある本で、軽薄な書物が溢れる現在にあっては、この厚さ、この重さ、そしてこの値段、決して高くない買い物であると思います。
●石上純也|ちいさな図版のまとまりから建築について考えたこと (現代建築家コンセプト・シリーズ)
・「本も作品のひとつです」
藤本壮介氏に続く、シリーズ第二弾。
本書もしっかりしたコンセプトを持つ作品のひとつなのがよく伝わります。
タイトルに表れている通り、図版や字が「ちいさく」若干読みにくいですが、第一線で活躍中の若手建築家の考えていることがよく伝わってきます。
妹島さんの事務所出身だけあって、スケッチなどの雰囲気はそっくりです。
関係性に注目しているのは藤本氏と共通ですが(そういう時代性かもしれませんね)、個人的には第一弾の方により興味を抱いています。
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