予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (詳細)
ダン アリエリー(著), Dan Ariely(著), 熊谷 淳子(翻訳)
「行動経済学のわかりやすい実例と入門」「人間というのは...なんとも非合理的.... [2008/9/28原書review]」「経済学・・・・・ではなく人間学かもしれませんが」「現代人必読の書」「夢中になりました」
TOEICテスト新公式問題集〈Vol.3〉 (詳細)
Educational Testing Service(著), 国際ビジネスコミュニケーション協会TOEIC運営委員会(編集)
「Vol.1, Vol2 との違いに注目!」「VOL.3 TOEICの利用方法」「すべてのレベルで必須の一冊」「基本的にはVol.1, 2と同じ、ただしCDに改良あり」「TOEICテストの最高の対策書」
竹中式マトリクス勉強法 (詳細)
竹中 平蔵(著)
「竹中式VS細野式?」「学者の書いた「自己啓発書」」「努力の大切さ」「人間力を向上させるための「学問のすすめ」」「独特な方法の提示がない?」
「斬新なのか、本来なのか、躍動感ある11講」「自分の問題として教育を考える事を気づかせてくれた良書」「大学院での講義録がもとになっています」「冷や水を浴びせつつ希望を育む」「素直に楽しめ、考えさせられた。」
東大合格生のノートはかならず美しい (詳細)
太田 あや(著)
「東大合格生のノートが美しい理由」「卒業生としては、ちょっと違うよと言いたい(笑)」「勉強法の本とは違います!」「独自の方法を身につけるべき!」「著者が、自分探しの途中に産み落とした、小規模に奇っ怪な東大勉強本」
急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 (SB文庫 ク 2-1) (SB文庫) (詳細)
マルコム・グラッドウェル(著), 高橋 啓(翻訳)
「「バイラルマーケティング」の原理・原則本。ぶっちゃけマストバイです!」「予想に反して科学的」「繰り返しが粘りになる」
クラウド化する世界 (詳細)
ニコラス・G・カー(著), Nicholas Carr(著), 村上 彩(翻訳)
「クラウド最適入門」「クラウドコンピューティング俯瞰的理解のための本」「そして、クラウドは、巨大な神、iGodになっていく」「著者の述べていることは冷静で正しく,学ぶことも多かった。しかし…。」「レビューは賛辞の嵐である、、理解できぬ私は滅ぶのか?」
世界金融危機 (岩波ブックレット) (詳細)
金子 勝(著), アンドリュー デウィット(著), Andrew DeWit(原著)
「不況期には金子勝が売れるの法則」「アメリカの金融資本主義の崩壊は始まったばかり。この不況は深くて長いものになるだろう。」「濃厚な金融危機論」「「影の銀行システム」の崩壊」「既に古い?」
テストセンター対応 これが本当のSPI2だ! (2010年度版) (詳細)
SPIノートの会(著), 津田 秀樹(著)
「分かりやすい」「もはやSPIの定番☆」「とても良い対策本です」「主にペーパーSPI2の対策」「有名ですね」
サルでもできる弁護士業 (詳細)
法律事務所ホームロイヤーズ 所長弁護士 西田 研志(著)
「日本の弁護士業界の裏側がよく分かりました。」「サルは誰か」「サル弁とは好表現!(正月読書をフライングだっ)」「サル弁」「効率化を目指すという話」
●予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
・「行動経済学のわかりやすい実例と入門」
行動経済学者が、世の人間の不合理な行動について、実験を交えながら説明をしています。内容は秀逸。
例)普段と、性的に興奮したときでは、男性の行動がどう変わるのか
女性がセックスに応じてくれる可能性を高めるためなら、愛しているといいますか?普段 YES 30%性的興奮時 YES 63%ふむふむ、よくわかります・・・・><
もうひとつ特に面白かったのは、現代人は「市場規範」と「社会規範」の二つの判断基準を持っており薄謝(微報酬)なら請けない仕事であっても、ボランティア(無報酬)なら受けることが多いという点です。弁護士に、薄謝(30ドル)で困窮者への相談業務を依頼したところほとんどがNOと回答した。しかし、ボランティア(無料)で相談業務を依頼したところ、多くの弁護士がYESと回答したなど
人間の行動は、理性では測れず、感情や思い込みなどで動くものだということを実証例を豊富に織り込みながら説いています。
経済学と人間が出会うことで、行動経済学が始まったのでしょうね。
・「人間というのは...なんとも非合理的.... [2008/9/28原書review]」
所謂一般読者向けに経済学と心理学に跨る領域を扱う行動経済学の種々のリサーチ結果から、一見以外な人間の非合理性を焙り出す面白い内容になっている。例えば、・全く関係ない数字を、ある商品を買っても良い価格判断のベースにしてしまったり、・数種類のオファリング価格の中にダミーが入っていると無意識にその価格に引っ張られた判断をしてしまったり、・無料と1円の差異が判断に及ぼす心理的インパクトはとてつも無く大きかったり、・社会規範(social norm)と市場規範(market norm)の文脈を間違えて、互恵といった考え方に代表される前者の文脈で対処すべきところに、後者のお金の概念を持ち込むと人間関係、企業の消費者対応や従業員対応等々あらゆる面で総スカンを食うとか、・人間は冷静な状態と興奮した状態では好き嫌いや善悪の許容度といった点での判断に大きな差が出てしまうとか、・自分が所有している物の価値測定に際しては感情移入をしてしまう結果とてつもなく過大評価をしてしまう、等々、多くの意外性を持ったリサーチ結果から、人間の判断というのは、これまでの標準的な経済学が前提としているような合理的なものではなく、非合理的なことが多く、且つその非合理性はランダムで無分別なものではなく、システマチックで予測可能なものである(≒人間は首尾一貫して非合理的)なのであると説いている。人間とはそういうものだということを知っておくだけでも、いろんな間違いを回避することには役立ちそうである。本書と殆ど同じ領域を扱っている本として”Sway: The Irresistible Pull of Irrational Behavior”も読んでみたが、どちらか1冊読むのであれば、内容の充実度から本書(Predictably Irrational)をお勧めする。
・「経済学・・・・・ではなく人間学かもしれませんが」
人間は理性に基づき論理的な選択をする。そして、その結果が誤っていると分かった時は、
それを正しい方向に修正する。その繰り返しにより、結果として効率的な市場ができる。
ということが大部分の経済学の前提となっているが、それは本当なのだろうか。
「人間は、ひょっとしたら、いや常に誤った選択しているのではないか」というのが
この本の恐るべきテーマ。
人間が誤った選択をする理由として、相対性の錯覚、ゼロコストの錯覚、所有意識の錯覚、
先延ばし(期限)の錯覚等を次々にミニ実験をもとに説明していく。
このミニ実験がなんともユーモラスでつい笑ってしまうのだがなかなかの説得力あり。
(性や、宗教、社会規範等の問題も鮮やかに料理されています!)
個人的には、レビットの「ヤバい経済学」のように経済学で社会現象を何でも説明できる。
といった傾向の本から、タレブ「まぐれ」のように経済は運の要素が大きいという方向に
変化して行き、サブプライム問題以降は経済学で人間の行動は推定できない。という主張
の本が非常に多くなっているように感じる。
この本は予想どおりに面白い。経済学ではなく人間学の本かも知れ無いけれど。
・「現代人必読の書」
とても面白い本です。日常生活のなかで合理的に選択してきたはずの自分への信頼が揺らいでいきます。スターバックス、アマゾン、グーグルなど、おなじみの企業のマーケティング戦略や企業風土がなぜうまく機能するのか、エンロン事件を代表とする資本主義社会に蔓延る不正はなぜ行われやすいのか、なぜひとは一度生活レベルを上げると落とすことが困難になるのか等々、単純な実験から抽出されうる結果をもとにわかりやすく解き明かしていきます。本書にあるように「人間というものが、最初に何も知らずにたまたまとった行動の総体でしかないとしたら」と考えることも突飛な話ではないかもしれません。有名な「ペプシチャレンジ」や「プラセボ手術」(プラシーボ効果)などにも触れ、すでにマーケティングや心理テストものに慣れ親しんだ方にも新たな発見があるのではないでしょうか。是非、一読をおすすめします。
・「夢中になりました」
本の帯でもあったように「見事な洞察力、そしてなんといっても、このおもしろさ---読みはじめたら、途中でやめられなかった。」まさにそのとおり。決して上から目線ではなく、著者自身の経験や失敗談も交えているところがとても共感できる。
・「Vol.1, Vol2 との違いに注目!」
Vol.3のCDに注目してください。Part3、4は、問題ごとにトラックが分かれています!Vol.1とVol.2は、パートごとでしたから、学習の利便性をTOEIC運営委員会も考えたのでしょう。
Part3,4で特に聞き取れなかった問題だけを、携帯プレーヤーに入れて持ち歩けば、弱点だけを徹底的に学ぶことが可能です。
また、サンプル問題に「難易度」表示がつきました。できれば、全問題に難易度がつけばいいと思います。
さらに、効果的な勉強法や、Part7に役立つ表現集が掲載されています。
Vol.1、Vol.2を持っていても、Vol.3は持っておくべき教材でしょう。
・「VOL.3 TOEICの利用方法」
現在所有している公式問題集 VOL.1〜VOL.3の内容を比較してみたところ基本的な内容は変わらない。しかしながらVOL.3では重要な単語がまとまってのっており、解説も問題の難易度が示してあり非常に使いやすい印象である。まず単語に不安がある方は、公式問題集に使われている単語を覚えることが1番の近道である。TOEICの試験会場では問題の持ち帰りは禁止されているが、公式問題集を使えば本場さながらの時間配分、そして問題の分析を行うことができる。TOEICはやはり試験に慣れることが高得点の鍵である。リスニング問題では設問を先読みすること、リーディングでは必要な情報だけスキャニングすることが大事である。巷にはTOEICの参考本がたくさんあるが、本番に1番忠実な公式問題集がやはり1番である。Good luck!
・「すべてのレベルで必須の一冊」
私はTOEIC満点(2008/6)ですが、受験前は、この本と、同じシリーズの1・2を徹底的に解きました。どんなレベルであれ、あれこれ参考書や模試に手をつけるよりも、暗記するぐらいこのシリーズを何度も繰り返し解く方がはるかに効率的だと思います。3冊のうちどれを買おうか迷っている方は、現時点で最も新しいこの本から取り組むべきです。
個人的には、以下のような取り組み方が良いのではと思います。
1.模試2回分を、時間をちゃんと測って、各2時間集中して解きます。いい加減に解いてはいけません。2時間テストに集中するといかに疲れるかを体感してください。Lは間違っても聴き直したりしないこと。Rも最後まで解けなければそこで止めます。自分の今の実力を把握してください。解いた後は、答え合わせをするだけではなく、勘が当たったのか、ちゃんと正解できたのか、なぜ間違ったのかもちゃんと把握しましょう。Rで知らない単語があったら調べておきましょう。
2.自分の実力を把握したら、レベルに応じた対策を講じます。私の場合は、PART5で感覚で答えて間違えるケースが多かったので、「FOREST」で基本に立ち返りました。リスニングは、携帯音楽プレイヤーにダウンロードして、通勤の車内で何度も聴き込みました。仮に正解していたとしても、本文や質問文はもちろん、他の選択肢も聴き取れるようにしましょう。Rについては、レベルに応じて評判のいい参考書や単語集で弱点を補強しましょう。
3.試験の1か月前になったら、もう一回1の作業を行います。例え問題を覚えていても、点数がUPすれば自信になります。予算に余裕があれば、公式問題集2・1の順に、同様のやり方でチャレンジしてみましょう。
このシリーズは、価格が高いので、買うのを躊躇して価格の安い他の模試を買いそうになりますが、高いだけの価値はあります。どれか一冊だけTOEIC対策の本をお勧めするとすれば、迷わずこの本をお勧めします。
・「基本的にはVol.1, 2と同じ、ただしCDに改良あり」
TOEIC本試験の問題と同じ程度の難易度の問題、要点を押さえた解説、予想スコアが出せるところ、リスニング問題収録のCD2枚つきなど、すでに出版されている『新公式問題集Vol.1, 2』と基本的には変わりません。すでにVol.1, 2を持っている人はあえて買わなくても良いかも。TOEICを受ける予定だがどちらの本も買っていない人や、どちらかの本を持っているが、問題を何回も解いたために答えを覚えてしまい、自分の実力を知るためのテストにならなくなってしまったという人にはお勧めです。
だたしVol. 1, 2との違いもあります。違いとは、問題の難易度表記、重要単語や表現のまとめ、CDの問題収録の区切り方です。この中で特に良いのは、CDの問題収録の区切り方です。Vol. 1, 2ではリスニング用のCDの問題収録が各パートごと(10問、30問×3)だったのが、Vol. 3ではパート3、4は各問題ごとに改良されています。これはiPodなどに入れて聞く場合に、今の問題1つだけもう1度聞きたいというときにとても使い勝手が良いです。この改良点がすごくいいので、星5つとしました。
・「TOEICテストの最高の対策書」
全体として、良問を集めた本番の問題に極めて近い問題集だと思う。まず、28問のサンプル問題で肩慣らしするといいだろう。この本を読んで、気付いたことは、パート1とパート2の音声のスピードが実際のTOEIC公開テストの音声のスピードより遅いということである。Windows Media Playerなどを介して、CDの音声をMP3プレイヤーに録音して1.2〜1.5倍速で聞くのも、耳慣れするのには極めて効果的な方法だと思う。また、パート7は以前より長文化してきているので、長文の詰まったこの本でリーディングパートのタイムマネージメントの(制限時間内に問題を解き終える)技術をしっかり身に付けることが、必要だろう。この本の長所は、ナレーターがTOEIC公開テストと同じであり、TOEIC公開テストの問題を作っているETSが問題作成しているところである。パート3の会話とパート4の説明文の音声は1つずつトラックに入っているので勉強しやすい。ただ、パート1、パート2はそれぞれ全体で1トラックに入っているので、その点が不便である。(せめて5問ずつ1トラックに入れてほしかった。)とにかく、この問題集に、一回ずつ集中して取り組むことが大事だと思う。参考スコアは、幅が広すぎてあてにならないだろう。
・「竹中式VS細野式?」
竹中平蔵先生と細野真宏先生は確かに似ていますね。 お二人ともズバッと物事の本質を見抜いて、私たちにわかるように解説してくださいます。 ただ、お二人の本はかなり趣向が違うのではないでしょうか?
竹中式の「マトリクス」は、勉強の面白さを知るための本で、これから勉強をやるぞ!という 気にさせてくれます。 細野式の「数学的思考力」は、思考力を身に付けるための本で、具体的に勉強に必要な思考力が身に付きます。 つまり、竹中先生と細野先生は、大学教授と予備校講師なので、それぞれの特性を生かした構成になっているのではないでしょうか。 私はVSという位置づけではなく、「やる気」と「実践」という両立が大切だと思いました。
思えば竹中式の『経済ってそういうことだったのか会議』も経済の面白さを教えてくださった本で、細野式の『経済のニュース』シリーズも経済のニュースがわかるようにしてくださった本でした。どちらも可愛らしいイラストが入っていて対話式でしたが、やはりベースとなる趣向が違っていました。
・「学者の書いた「自己啓発書」」
この本は、具体的に体系だてて教えてくれる本ではない。勉強法というよりは、自己啓発の本と考えるべき。マトリクスという名で便宜上4つに分類して説明する程度の話。
「細野式」と「竹中式」と比較をされることも多いようだが、体系的に具体的な勉強法を教えてくれる細野氏の「数学的思考力」とは異なる性格の本。恐らく作った期間が違う。(細野式の本は10年を費やして作り上げたそうだ)私は読んでいる途中で、「そもそも学者は教えるプロではないので、体系だてた勉強法を期待するほうが間違っていた」ということに気付いた。
ただ、自己啓発書として割り切って読めば、それなりに説得力はある。やはり実績があるぶん重みがある。値段を考えれば、決して損するような本ではない。似たような本で言えば、茂木氏の勉強法の本よりはこちらの方が説得力があった。
・「努力の大切さ」
勉強法に近道はない。最近読んだ村上式英語勉強法と同様に斬新な勉強法は 何一つ記されていないが、暗記は何度でも繰り返すといった覚えるための基本 と継続することの大切さを教えてくれている。
楽して学べる勉強法の多くがまやかしであり、そういった内容の本が多いのは 憂慮している。
時間をかけて愚直に学ぶことが大切であること、継続は力なりということ、 努力に勝る勉強法はないことを説いている貴重な本だと思う。
なお、タイトルでは「マトリクス勉強法」となっているが、「マトリクス」と「勉強法」 にはまったく関連性がないのでご注意を。
・「人間力を向上させるための「学問のすすめ」」
本書は、「勉強」という抽象的な概念を、その性質により「A 記憶勉強」「B 仕事勉強」「C 趣味勉強」「D 人生勉強」という、4つのマトリクスに単純分類した上で、各種勉強について効果的な学習法を提案する。
本書の4つの分類により、自分がどの勉強を目的とするかが分かれば、その到達点が明確になる。到達点が明確になれば、やるべきことが明確になり、それに優先順位を付け、実行することができる。自分の立ち位置を明確にし、自分の目標に少しでも近づく上で、この「勉強マトリクス」という考え方は、有意義ではないか。他にも、著者の様々な経験から裏打ちされた勉強の極意が公開されており、著者の側面と共に、楽しみながら読めるようになっている。
近年、勉強に関する書籍が多数出版されているが、ビジネスや資格試験を目的とするものが中心である。しかし、本書は、多彩な経歴を持つ著者がその経験に照らし、人生を豊かにするための「幅の広い勉強法」を提案している点で、他の勉強本とは一線を画す内容となっている。老若男女問わず楽しめる一冊である。
・「独特な方法の提示がない?」
どこかで聞いたことが一度でもあるような勉強のコツを羅列して、適当に個人的なエピソードを織り交ぜて「竹中式勉強法」と銘打つには、少々オリジナリティが足りないのではないだろうか。「こういう勉強法、生き方を是非まねてみよう」と言う気持ちにならないというか、独特な方法がそもそも提示されていないに近い。マトリクスと言っても勉強目標を分かりやすく分類したに過ぎない。
・「斬新なのか、本来なのか、躍動感ある11講」
本書では、初等から高等教育まで、これまでの主流な教育論とは異質なものを軸とし、現在の教育の課題やその伏流を俯瞰し、反省もし、提言も行っている。教育制度は、惰性の強い制度であり、連続性を立ち切ることはあり得ないこと、教育論は著者の論も含め、過激になる傾向であること、教育改革の主体は現場の先生方であることを前提に、論を展開する。「昨年に比べ今年は、教育についての議論が活発ではなくなったので、祭りのあとの間が抜けた物売りの様である」とは本人の弁であるが、気がついたら、どんどんと通行人を引き止め、ぐいぐいと引き込ませてしまう迫力である。キャンパスでは、いかに知性が起動し始めるか、全国の大学で強いられる「評価」に携わった経験からの含蓄のあるメッセージ、子どもたちにとってよい教員の姿は多彩で画一ではないこと、現在の子どもたちの奇妙な共通性、子どもたちは葛藤することで成熟すること、最後には「宗教教育は可能か」という問いにもチャレンジしている、ダイナミックな11講である。現場の先生方、教育改革に携わる方に限らず、大学生までを含めた子どもたちと関わるすべての方が一読されますように
・「自分の問題として教育を考える事を気づかせてくれた良書」
書店の店員さんの手書きポップに惹かれて買ってしまいましたが、大当たりでした。
いわゆる成績を上げる為のHOW TO本ではありません。また、「こんな日本の教育に誰がした」的な責任を他に転嫁し糾弾する類の本でもありません。教育とは、学ぶ、教えるとはどういう事かを真剣に深く考え、それをわかりやすい文章で伝えてくれる本です。
教育の現場で起きている問題は単純なソリューションで解決できるものではなく、社会、家庭、行政にまたがったいくつもの構造的な問題に起因している事が良くわかりました。
新聞やテレビや日常の会話でも、ともすればみんなが他責にしたがる教育の問題ですが、この本を読んで自責としてとらえべきだと思いました。なおかつ、教育の問題についてはイージーなソリューションは存在しないという事を理解した上で、現場の先生達のモチベーションを上げる事を真剣に考えるべきだと強く感じました。
深く考えずに安易に日本の教育(さらに言うと社会全体)に「グローバリズム(グローバル資本主義)」を導入してしまった事に対する批判は、「暴走する資本主義」(ロバート・ライシュ著)と通じるものがあると思います。
読んでいて目からウロコが何枚も落ちました。知的刺激を受ける良書だと思います。
・「大学院での講義録がもとになっています」
まえがきで、大学院の授業の講義録がもとになっていると知り、ちょっと嫌な予感がしたのですが、それは半分当たっていました。著者の基本的活動領域は「大学」なので、「大学教育」に関わる内容が多くを占めてしまうのではないか、という危惧は当たりです。著者の素直で正直なところは、教育論を語る上での自戒の言葉・・・「私たちはこと教育に関しては、自説の誤りの責任を取るリスクを取らずに、言いたい放題に言うことができる。」・・・を冒頭で掲げているところです。また、責任を「だれか」に押しつけるのではなく、「国民全体」が負うべきもの、と明確な正論をとっています。好感はもてるのですが、やはり「教育論」は「教育論」でした。読者としてお薦めできるのは、大学生です。
第1講 教育論の落とし穴 第2講 教育はビジネスではない 第3講 キャンパスとメンター 第4講 「学位工場」とアクレデイテーション 第5講 コミュニケーションの教育 第6講 葛藤させる人 第7講 踊れ、踊り続けよ 第8講 「いじめ」の構造 第9講 反キャリア教育論 第10講 国語教育はどうあるべきか 第11講 宗教教育は可能か
・「冷や水を浴びせつつ希望を育む」
本書の読者は大きく二手に分かれると思われる。つまり、「内田樹の本」を買った人と、「教育論の本」を買った人である。
前者の読者には特に言うべき言葉はない。最近の著者の関心事である「教育」について語られるその議論は、きっと楽しく読み進められるに違いない。
問題は、特に「内田樹」という名前に関心があったりその著書を愛読したりしていたわけではなく、「教育」問題に関心があって何となくこの本を手に取ってみた、といった方である。評者としては、そうした方々の読み方や感想に興味が向く。
一刀両断に分かりやすい教育談義がどれほど有害無益であるかということが分かりやすく書いてあるこの本は、これまでアツく声高に教育について語ってきた人の頭を冷やし、絶望感にさいなまれていた人に希望と勇気とを与えるのではないか、と思うのだが。
・「素直に楽しめ、考えさせられた。」
教育に関するエッセー、日本語の随筆ではなく、評論といったところでしょうか。現実にある場面を使用できる資源を有効活用して現状を可能な限り改善する方法以外に教育改善は、難しいという前提から出発しています。自分を含めて一般人は、現状が芳しくないときに教育に限らず劇的な変化を望む傾向にあります。しかしそのような方法や万能薬など無く、小さな改善の積み重ねしかないように思えます。 また日本では教育費が高いので、教育に費用対効果を望む親も多いのではないのでしょうか。このような考え方に内田先生は、一石を投じます。極論してしまうとコミュニケーションに必要な道具と資源そしてそれを活用する方法を獲得することが教育で得られる成果と言っているように感じました。昨今、多くの勉強本が収入のアップ等に結びつけて考えられるのと対照的な内容となっています。 最終章は、宗教教育ですが、政府が目指している宗教教育と本来の宗教教育の持つ意味の違いを明快に区別しています。宗教の持つ両刃の性格を見分け、適切な対応方法を身につける重要性は、著者と全く同意見です。
・「東大合格生のノートが美しい理由」
企画はユニークで本の装丁も美しい。しかし中身はあまり感心しませんでした。
最初から、最後まで、東大、東大と権威主義マル出しで、かなりうっとおしく感じました。
そもそも、ノートは、効率的に書いて、自分でわかれば、いいわけで、
人が見てきれいだと感じることは、ほとんど意味がないと思います。
また、このような企画で、東大合格生にノートを見せてほしいと言った場合、
ノートがきたない人は、ノートを見せてくれないと思いますよ。
それが「東大合格生のノートが必ず美しい理由」だと思います。
・「卒業生としては、ちょっと違うよと言いたい(笑)」
タイトルが誇張なのは、分かりきっている。私の周りなど反例はいくらでも存在する。だが、そこが本質ではないはずだ。この本は本来は東大でなくても良いものだ。ようは、「成績のいい人は頭が整理されている場合が多い」という事象の標本を集めただけだ。
編集スタイルも新しさを感じる。本というよりページ数の点からもノートだ。このノートを参考にすれば、ノートのまとめ方においては参考になろう。
ただ、「ノートを綺麗に書けるようになれば成績が上がる」とか「ノートを綺麗に書けるようになれば頭が良くなる」という勘違いを起こしてしまわないかと心配にもなる。成績を上げるのは、あくまで「書き方」でなく、「思考力」が必要条件だ。思考力を上げないと何も始まらない。
後輩に免じて評価は敢えて中立で(笑)。
なお、学生が学力を高める基盤となる思考力を鍛えるには 細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!が最適だ。これは私のベストアンサーだ。 時事ニュースが分かるようになりたいなら、以下の2点がオススメだ。 カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 日本経済編 経済ってそういうことだったのか会議 (日経ビジネス人文庫)
・「勉強法の本とは違います!」
あたまのいい人の考え方(思考法・勉強法)を知りたいと思って買ってみましたが、細野式や竹中式のような勉強法の本として考えると、ちょっとイメージが違います。体験談なども載っているものの、これまでどこかで読んだことのあるような内容で、あまり参考にはなりませんでした。ノートを作るという表面的なことに神経をそそぐより、思考力を鍛える勉強法を 身に付けることこそ大切ではないでしょうか?ごくごく当たり前の話をあらためて法則と言ってしまっているのは違和感を覚えました。ただ、カラフルな紙面はいいので、星は二つにします。
・「独自の方法を身につけるべき!」
私のまわりにも東大に行った人間は複数いるが、ノートがきれいだったかというと必ずしもそうではなかったと記憶している。学校ではノートを取らずにZ会の問題集を解いていた友人もいた。
タイトルは売るためのタイトルと理解したうえで割り切って読んでみたが、構成も文章も期待を大きく下回るものだった。
本で紹介されているノート自体それほどきれいとは思わないし、まとめ方も決してあたまのいい学生が書いたものには見えなかった。
見習うべきところは少ないので、自分が覚えやすい、理解しやすい、流れでスムーズに暗記できる系列的なまとめ方を独自に身につけたほうがいいと思う。そもそも自分の力でそのくらいできなければ、こんな本に頼ろうとするならば、東大に合格するあたまは初めからないのだから。
・「著者が、自分探しの途中に産み落とした、小規模に奇っ怪な東大勉強本」
美しい、じゃなくて、便利にできている、ならわかるけど。
「清書すること」でははく「憶えること」「使いこなすこと」が本質的に重要、ということを、かえって分かりにくくさせている点で、ある意味、有害な本。
というか、便利にできるなら、ノートじゃなくて参考書や問題集でも書き込んで自分なりの教本を絞って作り、後は問題を粛々と潰してく。教本の中身が全部頭に入ると、教本も見なくなる。それができるかどうかが重要。というあたりが実際だと思う。実OBとしては。
参考にするなら、実験・授業・サークル・私生活などで忙しくしつつ、自力で優を揃えている駒場の理I,理III生あたりの「勉強の仕方」を実録するのがよいのでは?
さて、これは、著者が進研ゼミの編集を辞めてすぐの本だそうで。
たぶん、この人は、まず「東大ブームの企画を」と振られた後に、心の芯にある、「ベネッセの公式文書はかならず美しい・美しくあらねばならない」というのが浮かんできて、そこにベネッセらしい脳内変換がされて、(ベネッセ→真面目で勉強が好き→勉強ができる→東大)「東大合格生のノートはかならず美しい」という企画に、なんだか知らないけどなってしまって、やむにやまれず更にベネッセらしい取捨選択・編集作業をして、結果として出てきたのが、ベネッセOBの自分探しの、この本、だと思われる。そして、この人は「東大合格生のノートはかならず美しい」と信じよう、と頑張っているに違いない。
太田さんの自分探しへの勇気に☆2つ。
●急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 (SB文庫 ク 2-1) (SB文庫)
・「「バイラルマーケティング」の原理・原則本。ぶっちゃけマストバイです!」
マルコム・グラッドウェルの「ティッピング・ポイント」の廉価版。
バズマーケティング、バイラルプロモーション等々、WOM(Word Of Mouth)周辺のマーケティングに対して、ネットワーク理論から切り込みを入れている名著。
この手のクチコミ関連書籍には3種類くらいあって、
1.クリエイティブ視点のバイラルプロモーション2.PR視点のバイラルプロモーション3.その他(ネットワーク理論、伝染病など)視点のバイラルプロモーション
本作品は「3」にポジショニングするんだけれども、その中では明らかにトップクラスの内容。
事例と原理・原則の部分が程よいバランスで含まれていて、読みやすく、わかりやすい。
この本を読んでから、上記分類「1」「2」の本を読むと大分客観的に読むことができると思います。
特に世に言う「インフルエンサー」言う概念を、
1.コネクター2.メイヴン3.セールスマン
という3つにカテゴライズしているのは秀逸。
正直この値段でこの内容はマストバイだと思います。
また、これからネットワーク理論に興味をもたれたら、アルバート・ラズロ・バラバシ氏の「新ネットワーク思考」を読むと、この世界にどっぷりはまれます。
・「予想に反して科学的」
タイトルから推測すると、商品のマーケッティングに関する内容と思われますが、そうではなく、いわゆる「感染理論」が詳細に検討されています。全体の構成をしっかり掴んでおかないと、今何が議論されているのか混乱してしまうくらい、個々の議論は深いものとなっています。とにかく知的好奇心をくすぐられる本です!お勧め!
・「繰り返しが粘りになる」
本書は伝染病のように流行が広まる現象を明らかにした書籍である。特に印象が残ったのは「粘り」についてである。感染を継続させるためには、メッセージに「粘り」が必要とする。情報を記憶に残すための工夫である。「粘り」をもたらすものとして、人気テレビ番組『セサミ・ストリート』や『ブルーズ・クルーズ』を例に繰り返しの効用を指摘する。一見すると繰り返しは退屈である。同じ経験を何度も追体験させられるのはかなわないと考えがちである。しかし、体験する度に全く異なる受け止め方をすることもできる。これは私にも思い当たることがある。私は複数の市民メディアに東急リバブル・当給付土讃とのマンショントラブルについての記事を書いた。読者の中には「もう東急批判はいらない」と反発のコメントを寄せる人もいた。しかし、新たな記事で東急批判が繰り返されると、「それでこそ林田記事」と喝采される。たまに東急批判を言及しないと「林田記者の記事は東急不動産との紛争に関連づけなければ読者は納得しないよ」とコメントが寄せられる。表所の表現を借りるならば、東急批判は飽和点に達する。それからノスタルジアが始まるのである。
・「クラウド最適入門」
この本はグーグルを中心にクラウド化の現状を幅広い目配りで書いた本。最新知識を専門家でない人間が手に入れるには、いまのところ、ベストだと思う。著者はハーバードビジネスレビューにいたころIT投資は意味が無くなると預言して物議を醸したが、それから3年たって、その預言は真実みを帯びてきた。著者はITの現状をかつての電力産業と重ね合わせる。電力産業も初期は各企業ごと、工場レベルで発電機を備えたが、規模の効果により大電力発電所を建設する方がずっとコストが安くなって、いまでは自前の発電所など思いもよらない。同じように各企業ごとにIT投資を行い、巨大サーバーを構えて、クライアントには重いMSのプログラムをインストールして大金をかけているが、そのような日常業務にブラウザを介してグーグルの提供するデータベースエリアとアプリケーションを使うことによってコストは劇的に低下する。このようなことはアマゾンが一部の機能を外部に提供することでも一般化しつつある。クラウドとは雲のことでインターネットの向こうにある様々なサービスに、これまで自前で持っていたコンピュータやアプリの役割を代替させることだ。こうなるとネットは閲覧のためではなく事務作業の「場」に変わる。そのためには複数のサイトを開いても絶対にフリーズしない頑丈なブラウザが必要である。グーグルの開発している「クローム」は、まさにそのためのブラウザとして開発された。劇的に変化しつつあるITの現状を、幅広く公平な視点で、簡潔にわかりやすくまとめていることに注目したい。
・「クラウドコンピューティング俯瞰的理解のための本」
【本】クラウド化する世界
・著者の主要な命題としては以下。「第一部:電力のユーティリティ化は幾つかのキーとなるテクノロジーがそろった後急速に実現し、企業規模の拡大、労働の非熟練化、賃金の底上げ、ホワイトカラーの出現、消費主義の拡大など広範囲に変化を及ぼした。コンピューティング能力のユーティリティ化についても同様であり、今まさにキーテクノロジーがそろった。新旧の企業はこのユーティリティ化の流れに乗ろうとし、今後急速にこれが実現されていくだろうと予測される。
第二部:World Wide Computer(インターネットで相互接続されたコンピュータ群)は規定のプラットフォームになり、商業的利用が進むにしたがって企業と労働者、文化や社会にも様々な影響を及ぼす。また、インターネットは潜在的な不安定性、危険性をはらんでいるし、政府、官僚、事業者などの統制管理ツールとしての側面を持っている。そして、少し先の未来、World Wide Computerに人間が接続され、我々とコンピュータの関係も変化すると考えられる。」
・総合所感World Wide Computer(インターネットによって相互接続されたコンピュータ全体)によってもたらされる経済、文化、企業、労働者などへの影響を示している。目新しい未来予測や、こうすべきという指南はないが、クラウドコンピューティング実現とその影響に関する俯瞰的理解にはもっとも適している本。他のWeb2.0やインターネット関連の本に比べると若干Negativeな印象を受けるがこれも他の本があまりにユートピアン的に語りすぎているからだろう。企業や個人に起きていることの詳細やビジネスに特化した論考をしているわけではない。あくまで現状を俯瞰理解をするのに非常に役にたつ。流し読みが最適かと思います。
ちなみにクラウドコンピューティングという言葉は使われていません。 World Wide Computingが近い言葉として用いられています。
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・「そして、クラウドは、巨大な神、iGodになっていく」
大著である。本書に盛り込んだ知見、引用、発言は膨大である。
原題は、The BIG SWITCH。世界の経済構造、人類の生活、知能までをも劇的に変革する大潮流をみごとに描いた大作です。
著者は、鉄道、電力の歴史を丹念になぞり、その盛衰の本質をネットワークであるととらえる。電気の時代の勝者は、偉大なるエジソンであったが、しかし、真の勝者は、電送グリッドの将来性を見抜き巨大なインフラに育てたインサルという男であった。今日、机上のPC、データセンターのコンピューティング設備を超えて、すでに、あらゆるシーンで不可避の巨大な変革である、クラウド化を丹念に、仔細に事実を拾い集めて描き出す、衝撃の書です。
それは、いかに出現してきたのか?いかに急速に発展しているのか?その本質は何なのか?旧モデルと新世代モデルとのせめぎあいの果てに、人類への大きな影響は何がやってくるのか?それをくまなく解き明かします。
さらに、著者カーは、それをワールドコンピュータ、「1つの機械」(ワン・マシン)と呼び、そのおぞましくも、すばらしい来るべき未来をも丹念に書き表します。すなわち、人間がクラウドを便利に使うその果てには、巨大な神、地球を覆う「完全なる知能」(グーグル創業者による)の完了を目指すがごとく、世界中のユーザが、せっせと、クラウドに情報、智慧、経験など、この世のあらゆるコトを毎秒インプットして成長させ、完全なる神、iGodを加速化させている、と述べます。
General Purpose Technologyたる、電力との比喩をたくみにもちいつつ、ノイマン型知能をはるかに超えようとする、技術と人類の世代交代をダイナミック、かつ、情緒的に描いた、秀作です。
・「著者の述べていることは冷静で正しく,学ぶことも多かった。しかし…。」
インターネットが普及し始めてから約10年が経過し,いよいよ世界にインターネット技術が浸透してきたという昨今。しかし,著者はその技術の進化を理想主義的な視点からではなく,過去の歴史的な事柄を踏まえて,極めて冷静に分析している。そして,その分析は確かに正しいと思われる。 まず最初に,現在のインターネット技術の普及は,20世紀初頭の電気の普及に似ているという著者の指摘は,なるほどと思った。電気が普及し始めた頃,当時の人々は,電気を使えば何でもできるというある種の理想主義的な発想を持っていた。そして,電気は確かに今までできなかったことを可能にはしたが,「何でもできる」というまでにはいかなかった。現在,インターネットがあれば何でも出来るという幻想を抱いている多くの人々に対して,著者は「そんなことはない」と異論を投げかけている。また,インターネットの普及は利便性の向上に繋がると同時に,私たちは今まで以上に監視された社会で生きていくことになると警鐘を鳴らしている。私たちがインターネットで何かを検索したり,あるいはブログに日記を書いたりすることで,第三者がその人物を特定し,プライベートな情報を意図も簡単に開示できてしまうことを問題視している。そして,コンピューターを使って利便性を得ようとしている人々が,実はコンピューターに使われ,自分自身の生活をコントロールされていると述べ,今後それが益々ひどくなるだろうと述べている。つまり,著者の考えでは,インターネットは決して良いことばかりでなく,人間の人間としての生活を変化させ,場合によっては悪い方向へすら誘う可能性があるのだと極めて冷静に分析しているのである。 私は,著者の述べていることは正しいと考える。しかし,残念ながら,その上で著者の意見に同意できない。なぜならば,著者の意見はあまりにも冷静すぎるからである。確かに,現在インターネットという革命が起き,人々は理想主義的な発想に踊っている。梅田望夫の「ウェブ進化論」をはじめとする多くの著書は,これからインターネットで世界が大きく変わることを喧伝している。そして,未来に対する多くの夢を語っている。確かにそれらの夢の多くは,夢でしかないかもしれない。実現されないかもしれない。しかし,私はそれでも良いと思っている。なぜなら,今は「夢を語る時期」だからだ。インターネットの革命により何が起こるかわからないという期待と不安は確かにある。しかし,その可能性を信じて,大いに夢を語ることの何がいけないのだろうか。私自身は,梅田望夫氏が述べているような明るい未来を信じたい。たとえ,そうならなくても。そう考えることで,生きるモチベーションが格段に高まる。この本の著者が述べていることは,真逆で,とても懐疑的である。例えるならば,試合で優勝したチームに対して,「次は勝つかどうかわからない」と冷水を投げかけているようなものだ。一緒に勝利の美酒に酔おうとはせず,それを傍観している。そのように感じる。 少なくとも私はこの本を読むのに疲れたし,読み終わってモチベーションが下がった。著者の述べていることは冷静で正しく,学ぶことも多かった。しかし,著者のような考えでは,インターネットは怖いものとなり,使えないものとなり,最終的に私の生きるモチベーションは下がる。間違っていても良いから,夢見る少年のような心を私は持ち続けたいと考える。
・「レビューは賛辞の嵐である、、理解できぬ私は滅ぶのか?」
池田信夫blog推薦図書。いまやテレビのニュースでも、クラウドコンピューテイングを取り上げるようになったが、その意味と現状と将来展望を綴った書。ただし、ただのサラリーマンが読むには難解。
著者は黎明期の電力供給の歴史を例えに上げて、「それくらいの大変革が起きようとしている」と警告を発している。
本書の内容があまり理解できなかった私は、滅び行く人類なのか?考えさせられた。
・「不況期には金子勝が売れるの法則」
不況になると金子勝の本が売れてくるという悪魔のジョークがあるが、この本はその真骨頂のような内容になっている。
これまでの「メディア危機」、「環境エネルギー革命」などの著作で最強タッグを組むA・DEWIT立教大教授とともに、今度はアメリカのバンキングシステムの問題点を明らかにしている。
この二人は、今回の世界金融危機に早くから警鐘をならしていた。彼らの警鐘が的中してしまう経済危機を誰かとめてくれ。
・「アメリカの金融資本主義の崩壊は始まったばかり。この不況は深くて長いものになるだろう。」
今回の金融危機を収めるためには、アメリカの不良債権額を確定させることが不可欠と金子さんは説く。
なぜならば、不良債権の金額が確定しなければ、いくら公的資金を投入しても、世の人々の金融機関への信用は戻らないからである。
今回の、金融危機への対処が難しいのは、アメリカの”投資銀行ビジネスモデル”の暴走が、不良債権額の確定を困難にしているからだ。
金融工学を駆使し、あまりに複雑な証券化を進めたためになかなか、損失額を確定ですことができない。
おまけに、銀行や投資銀行の下には、連結決算対象外のヘッジファンドやSIV(投資専門のための会社)が、無数にあり、膨大なハイリスクの証券取引を行っている。
これらの存在は、連結決算対象外であるため、高度な”飛ばし”が膨大にあるということである。
これら”闇の銀行システム”とも言うべきものたちが、現在、資金ショートを起こし崩壊の危機に直面しているのだ。
FRBによれば、”影の銀行システム”の規模は10兆ドル規模に及ぶと言うが本当の規模や闇の深さは誰にもわからないし、それらに手をつけたとき、経済や金融が一体どのようになるのかは想像の世界でしかないのが現状だ。
今、世界中で、金融危機への対応を必死で行っているが、私はもう手遅れで既に、恐慌状態に突入してしまったと思う。
地震であれ、ハリケーンであれ、起こるものは起こる(今回のことは人災だが)たとえ、80年前のような大恐慌が来たとしても、それはそれとして、覚悟を固めて生きて行くしかない。今は、その人その人の”覚悟”が問われている時だと思う。
なお、本書の理解をより深めるためには、ソロス著「ソロスは警告する」副島隆彦著「恐慌前夜」、竹森俊平著「資本主義は嫌いですかーそれでもマネーは世界を動かす」、ラビ・バトラ著「2010年資本主義大爆裂 近未来10の予測」、藤原直哉著「2009年世界大恐慌」及び船井幸雄著「2009年資本主義大崩壊」が参考になると思われる。
上記のいずれの本にもレビューを書かせていただいたので ご一読いただければ幸いである。
・「濃厚な金融危機論」
問題点と内容を絞りに絞った濃厚な味わいを持つ金融危機論です。以下要点をまとめてみました。ご参考にどうぞ
第1章「影の銀行システム」の崩壊 銀行、証券会社は本体以外に運用会社を持ち、証券による信用創造機構を作っていた。 この運用会社は、本体の連結対象外、プロ同士相対取引、FRB、SECの監督規制外 という特色を持っていた。第2章つぎの津波がやってくる 87年のブラックマンデー、98年のLTCMの危機では実体のバブル崩壊とずれが あったが、今回の危機では信用収縮と住宅バブル(実体のバブル)の崩壊が同時に 起きており、信用収縮と景気後退の悪循環が始まっている。第3章ガス欠とオーバーヒート 世界はエネルギー転換という長期波動と「金融資本主義」の破綻という長期波動が同時 に起きており、それは資産価格デフレと資源インフレが同時進行するという異常事態を 引き起こしている。第4章世界は壊れそうだ 不動産バブル崩壊は続いている。自動車バブルも崩壊し、米国の消費不況がグローバル 不況になりつつある。問題はそれが10年不況となるかどうかだ。
以上を読み返すと資源インフレの部分は外れはじめているようだが、それでもなお本書は、その価値を失わない。良書だと思う。
・「「影の銀行システム」の崩壊」
現在進行形の金融危機の本質を端的に分かり易く表した良書です。とても面白く70ページという分量にまとまっているので2時間で読み終えることができます(した)。G7など政府がいろいろ対策を講じてもさっぱり金融危機が収まらない原因を「影の銀行システム」の崩壊にあると看破しています。「影の銀行システム」とは、銀行以外の決済機能を持っていないノンバンクを指し示す著者の造語です。ヘッジファンドや投資ビーグルや証券会社などが金融自由化の波に乗って、規制の及ばないところで、世界のGNPの10倍もの規模のデリバティブ取引(残高)という信用バブルを作ってしまった結果、担保となる不動産の下落により弾け信用収縮を起こしている最中と見ています。規制外の世界なので、損失が確定できない状態にあり、担保の不動産がまだまだ下がる現状では、従来のマクロ経済政策では信用収縮を止めることができないと述べています。現在、円を除けばドルは世界の通貨に対して強くなっていますが、米国や英国お得意の、金融工学を駆使した金融産業(影の銀行システム)の崩壊が進行すれば、最悪、ドル暴落と米国のヘゲモニーの終焉に進むと予想しています。タイムリーな本であり大変参考になりました。
・「既に古い?」
ここに書かれている事は、2008年11月現在、当然のことながら既に過去のものとなっている。本書が書かれた後、アメリカ政府が米国議会下院の否決を繰り返すという異例の苦渋の決定の後、資金が逼迫した金融機関への公的資金(Tax Payers' Money)75兆円強の投入を決定したこともあり、G7なり、G20なりのサミット等々等々もあり、毎日のようにころころと状勢は変わっている。
しかし、本書はサブプライム・ローンの成り立ちについて、実に巧く説明しているという点から高く評価できる。 良かれ悪しかれ現代資本主義を牽引してきたアメリカ資本主義の発展とその暴落というその金融メカニズムを短期間に理解する事ができる。
時事問題に悩む今年の「シューカツ学生」にとっては、必読の経済書でしょう。
●テストセンター対応 これが本当のSPI2だ! (2010年度版)
・「分かりやすい」
最初、他のSPI問題集を使っていたけど、解説を読んでもちっとも理解できなかったので、就職課に勧められて、これを使った。解説が分かりやすいので、良かった。講義を再現したって感じで、数学とか苦手でも苦痛なく読めた。
・「もはやSPIの定番☆」
この本はSPI対策の定番になっていて、私もいくつか試してみましたがやはりSPI対策としては一番親切で充実しています。SPIは先輩の話だと割とパターン化されているので、この本に載っている王道のパターンを覚えてしまうのがコツだとか。解説がもう少しあれば、と思う問題もありましたが、他の対策本と比べればこの本が一番だと思います☆
・「とても良い対策本です」
今年就職活動をした者ですが、SPI2ならこれ一冊で十分対応できると思います。解説もわかりやすい上、非言語に関しては複数の解法を示してくれるので、理解度に合わせて学習を進めることもできて便利です。SPIの形式を知るために一通り解くだけなら、1日で終わると思います。ただ注意したいことは、他の方のレビューにも書かれているように、最近の就職活動の筆記試験はテストセンターが主流です。そのため、テストセンター用の対策は別にやっておいた方が良いかもしれません。
・「主にペーパーSPI2の対策」
主にペーパーSPI2の対策のための問題集でした。テストセンターは概要と特徴的な例題を紹介してます。テストセンターの対策をするなら、この本のあとに「直前でもOK! [パソコン版SPI2] これが本当のテストセンターだ! 2010年度版」 もやったほうがいいです。2冊ともやっての感想としては、
「これが本当のSPI2だ」・・・主にペーパーSPI2対策。難易度は初級から中まで。講義みたいな形式で解説。ところどころ算数・数学を忘れた人用の解説あります。分数の計算のおさらいとか。
「これが本当のテストセンターだ」・・・テストセンターでのSPI2対策。難易度は中から上級。解説はかなり簡潔で、図解中心。
どっちからやるといいのかは難しいですが、私は「これが本当のテストセンターだ」→「これが本当のSPI2だ」の順番。ある程度、基礎に自信がある人はこの順番のほうが効率よいと思います。
逆に、基礎に不安がある人は、「これが本当のSPI2だ」→「これが本当のテストセンターだ」の順番がよいと思います。
もっと言えば、自分が受けたい企業がどのテストなのかによって、先に使うべき問題集を決めるのも手かも知れません「この業界・企業でこの「採用テスト」が使われている! 2010年度版」を使うと便利です。企業がどのテストを使っているかがズラっと載っている本で、たいていの企業は載ってます。
・「有名ですね」
この本と、「内定勝者」は、就職本の中でも有名ですね。「面達」も有名ですが、実際に使えるとは思えませんでした。この本は、SPIの解き方のコツが掴めると思います。ただ、コツは掴めても、答案力が身につくわけではないので、もう1冊、きちんとしたSPI対策本を買った方が良いと思います。でも、この本で書いてあるコツを知っておくと知らないとでは、雲泥の差だと思います。
・「日本の弁護士業界の裏側がよく分かりました。」
我々国民のために存在している弁護士がその役割を果たしきれていない日本。そして本来、自由であるべき弁護士から自由が奪われている日本の現状に愕然としました。弁護士が自由になることが、日本の未来にとって非常に重要であることがこの本を通して分かりました。
・「サルは誰か」
日本で最もサル的な業務をやっている人が偉そうに他人をサル呼ばわりすることがあれば、お笑いのネタにしかならないでしょう。発売10日にして大量の中古品が出回っているのもこの本の本質を表しているような気がしてなりません。評価は、迷うことなく0点。
・「サル弁とは好表現!(正月読書をフライングだっ)」
ホームロイヤーズとは、名前だけは聞いたことあるのではないだろうか。そう、電車内広告だった。確かにそういえば、ここ以外に法律事務所が広告打っているって、余り聞いた事がなかった。(この理由は読めば納得できます、スッキリ!)朝刊広告で見て、アマゾンのページを見て、そしてなによりも、先掲のレビューに対する評価を見て、その背景を知るために早速3冊読破。弁護士会の為の弁護士、弁護士は皆が思っている程知識無い、放置国家やら官治国家…。独断と偏見に満ちた試論とは位置付けているが、一市民がこれを読んで、決してこれが独断でも偏見でもないと思わせてしまうところに、問題の根深さが感じられる。
三冊とも、細かい論点こそ違えど、共通する強い問題意識がある。細かい法律サービスが国民経済に広く要求されているにもかかわらず満たされていない現状と弁護士当たりの処理件数の少なさ。要点はこれを労力の限界と捉え単に弁護士増を要求しているのではなく、弁護士業の効率性の悪さから指摘している。その諸悪の根源を「弁護士会」と「弁護士法の非弁業務禁止の規定」としてその背景も加えて糾弾している。本当なの…と思わずビックリな話です。。。そして一方では効率化のために補助的役割を果たす人員や相互に連携する専門家との協力の重要性と、これからの弁護士に向けて、会や派閥に囚われることなく自由に羽ばたける様指針を示している。そしてこの効率化こそ、金銭的に些細な事件等も取扱いの対象となり、結果法により救われる人が増えることを訴えている。
本書のあとがきでは一つのエピソードが記されているが、「弁護士が自由業であること」ということがどれだけ大切か、そして現状どれだけ縛られているか、ということが思い知らされるほど、恐ろしい教訓が記されている。一読あれ。
・「サル弁」
規制産業には社会に隠れた真空地帯やビジネスチャンスがあると言われていますが、最高権威に近い弁護士業界にもやはり存在していることがよくわかる一冊でした。
・「効率化を目指すという話」
作業系とそれ以外の仕事を分ける。作業系については、マニュアル化、他人に任せる。
当たり前の事ですね。
業界ではそんなこともできてないんでしょうか。著者が突っ走り過ぎていると感じた一冊。
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